博麗の兄   作:エンゼ

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※喧嘩してませんごめんなさい


喧嘩七回目

紫の能力であるスキマに私と魔理沙が入る。そこは紫色で沢山の目があって常に見られているようで...まぁ、一言で言うなら気味の悪い空間だ。

 

「おいおい...私達をどこへ連れていくつもりだ?そんなに遠いところなのか?」

「いえ、遠くはないわ。でも...今そこに直接行くわけにはいかないのよ」

 

...今?ということは今何かあってるということよね...何かしら。しかもそこは馬鹿兄貴がいるところ...思い付かないわね。

 

「霊夢が思い付かないのも無理はないわ。だって...私と霊華で秘密にしてたことだから」

「...あんたと馬鹿兄貴が?」

「えぇ、この秘密は大体6年前...霊夢が博麗の巫女ではなかった頃ね。そこから始まったわ」

「で、その秘密って何よ。教えてくれるからそんな話したんでしょうね?」

「...実際に見てもらった方が早いわね」

 

そうして紫はスキマを開いた。更にそこに透明な結界を張って私達がそこにいけないようにした。

 

「...あんたがそれほどの事をするってことは本当にヤバいのね」

「お、見ろよ霊夢!あそこにお前の兄貴がいるぜ!」

 

魔理沙が指を指す方向を見る。そこには広い草原で一人立っている馬鹿兄貴の後ろ姿があった。ただ...ここから結界越しでも分かるレベルに霊力を出していた。馬鹿兄貴は霊力のコントロールは出来ないくせして体内に循環させることは出来る。ようは身体強化のようなものだ。それが溢れだしてるってことは...

 

「...来たわね」

「え...?」

 

紫がそう呟いた刹那。

 

 

 

 

 

 

「aAAAaaaaaaAAaaaa」

 

 

 

 

 

「何よ...あれ...」

「うっ...結界越しでも気持ちが悪いぜ...」

 

出てきたのは...一言で表すなら巨大な悪魔。見るだけで吐き気を催すレベルの『何か』。妖力も感じるし霊力も感じるし魔力もあるしほんの僅かではあるけど神力も感じられる...なんなのよあれ!

 

「あれは合成種...小さい妖怪、人間、神の集まりよ。どのようにして生まれたのかは定かではないけれど...どんな偶然か時々幻想郷のここ、無縁塚にやってくるのよ」

「まさか馬鹿兄貴は...!」

「えぇそうよ。あれを討伐する。それが霊華の仕事よ」

 

 

 

 

 

 

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

 

 

 

 

 

「紫!!今すぐ止めさせなさい!!」

 

霊夢は自分と霊華との喧嘩でも出したことの無いような声で紫に言う。その声に魔理沙は驚いた表情で、紫はまるでそれが分かってたかの表情で霊夢を見る。

その表情は焦り、不安、怒り等が入り交じっておりプルプル震えている。

 

「駄目よ霊夢。あれは霊華自身で選んだ道なの。それにあなたが手を出してはいけないわ。霊華だからこそ出来ることなの」

「どういうことよそれ!!」

 

霊夢は興奮して今にもスキマの結界を打ち破ってしまいそうな気配だ。そこを魔理沙が引き留める。

 

「何すんのよ魔理沙!!邪魔よ!!」

「いや冷静に考えてみようぜ霊夢。確かに紫の言ってることは訳分かんないけどさ、わざわざ私達に見せたってことは何かあるはずだ...そうだろ?」

「...えぇ、そうよ」

 

紫の表情は変わらない。

 

「あれに理性というものは存在しないわ。ただ本能のみで動く。だから当然スペルカードルールは意味は無いわ。しかもあれは複数の能力を持ってることが多い。よって普通の妖怪や人間じゃ対処は不可能なの」

「...なるほど、だから馬鹿兄貴が必要なのね」

「それだけじゃないわ。あれはもはや存在自体が癌そのもの。存在するだけで近くにいる者や植物...もっと言えば幻想郷が汚染されるわ」

「「!?」」

 

その言葉を聞き二人は驚愕し...霊夢はまた目付きがさっきのようになった。

 

「だったら何で馬鹿兄貴は無事なのよ!!その言い方だったら馬鹿兄貴だって汚染されるじゃない!!」

「...だからこそ霊華なのよ。自分を汚染するという能力を『消せる』。これ以上都合のいい者はいないわ」

 

紫は淡々と告げ目線を霊華のほうにやる。まだ霊夢は納得してない様子だったが、魔理沙から宥められしぶしぶ目線を霊華にやった。

 

「(まぁ、それだけではないんだけどね)」

 

紫はそう考えながら扇子で口元を隠しながら霊華を見守っていた。

 

 

戦闘はもうすぐ始まる。




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