兵達はいかに?
「は~い。みんないいかな~?」
魔羽はスクリーンの前に立ち、子供たちに注意事項を話し始めた。
「これからぁ~ おねえさんがぁ~
大切な話をするから、最後までちゃんとお話しきけるかなぁ~?
質問があったら、手をあげてねぇ~」
「はぁ~い!!!」
プロジェクターの横では、砂生田がPC操作をして
PowerPointのスライドを表示させていた。
「あ!こらっ!」
砂生田がパソコンのキーボードから入力しようとした時、
児童の一人が、砂生田の手の上から、キーボードをちゃかちゃか
いじり始めた。
「ちょ!だめっ!あ! (ぺしっ!)
パソコンいじっちゃだめだよ!うわっ、キーボードがっ・・・」
「あ!すいません!こらっ!諫人(いさと)!」
担任の先生がいたずらした児童を抱えて
席に戻した。
「いや~焦った~バックアップ取っててよかった~
スライド1枚消されちゃったよ。」
(さーだー君、大丈夫?)
口パクで魔羽が砂生田に確認をする。
優秀な探偵秘書は、サムズアップをして、無事を知らせる。
(こんなこともあろーかと、データはUSBに入れてDVDにも焼いてあるもんねー
DropBoxにも入れてあるし)
「じゃあ~、みんな~準備いいかなぁ~?」
「はーい!質問!」
一人の児童が手をあげた。
「え?まだ、何もお話ししてないよ?」
「せんせーは、彼氏いますか?」
「(今時の小学校3年生は、いきなりこれかいっ!)
えっとー、事務所NGなんでぇ~。ひ・み・つ!」
「え~!!!!じゃあ、すきな、アニメはなんですか?」
「あ、それならいいわよぉ~。
『ムショとローリーの法律事務所』だよぉ~」
<<<知ってるぅ~!!!!!>>>>
ほとんどクラス全員の子が賛同したようだ。
「じゃぁあ~。みんなは、刑務所ってどんなところか
知ってるぅ~?」
「えっとー、なんかー、おり、みたいなところに入る!」
答えた児童に笑顔で返す、おねえさん講師。
「おー!よく知ってるねぇ~。その檻みたいのも
いろいろあるんだよー。一人のところもあるし、何人かで入ったり」
「えーーーー、じゃあ、お友達と一緒がいいなあ」
無邪気に答える児童に近づいて行って、頭をなでる魔羽。
「お友達と一緒かあぁ。悪いことをしたら入るところが
けいむしょ、だからねー。こわい人もいるんだよー」
<<<えーーーー!!!妖怪とか?>>>
「あー、そうかもねえ!妖怪もいるかもしれないよ?」
児童達の直球質問を受け止めながら、魔羽は
道路などでボール遊びをしてはいけない、人の家の
駐車場で遊んだりすることもとても危険、ながら携帯ももちろん危険だから
CSなどポータブルゲームなんかしながら歩いちゃだめだよ!
トラックなどの大きな車は後ろがみえないから、下にもぐったりしたら
ぜったいだめ!!!等等
こどもがやりそうな注意事項を、スライドを使って説明したり
大人になってからの刑罰、これからは子供もある程度の年齢に達すると
処罰されるという法案が通るだろうということを、わかりやすく伝えた。
「いいかなぁ~?じゃあ、クイズ!」
きゃ~、わ~、うぉ~!と
最後に、探偵おねえさんから渡されたプレゼントに大喜びする児童達。
「濱汰先生、今日はいろいろありがとうございました。
プレゼントまでいただいて・・・このアニメでわかる『法律クイズ』って
僕もためになります。勉強させていただきます」
担任の教師が挨拶し、学習タイムを終えた。
<兵どもが夢のあと>
「いや~。先生ってほんとーに話の進め方うっまいですよね~。
前に大人向けに、講習請け負ったときも、テンポよく、飽きさせないように
ディスカッションさせたり、競わせたり、あっという間に時間が経ちますよね。
ほんと、あれ、才能だよなあ」
「そんなことないんだよ。あそこにいくまで、何度も練習して
ストップウォッチで、どっからどこまでどのぐらいの尺でって
計算してやってんの」
「えええええ!!!陰でそんな努力してたんっすか?
先生すごいですねー。いつそんな時間があったの???
んーーー。やっぱりすごい。天才って努力し続けることができる人って
きいたことがあるけど、まさにそれっすね」
「さーだーくーん。なに?トトス行きたいの?いいよ。
今日、すっごいがんばってくれたから、ごちそうしてあげる。
福利厚生代としてつけといて。領収書もらってね」
「うひょーー!!!ぎょい!!!僕、あそこの
タコサラダ、大好きなんっすよーーーーーーー」
「あははは。おいしいよね?あそこでしか食べられないもんねーーー
次に備えて、栄養つけとこね」
「そうなんですよー。先生。なんか、次はいろいろ細々
入ってきてますよ・・・・時間かかりそうですけど・・・」
「ん。だいじょぶだいじょぶ。なんとかなるから。
事務所戻ったら、事案に目を通して、それから対策考えるから。
表計算に見積もり入れとくから、あとはチェックして、クライアントに
返しておいて」
「はぁーーーーーーーい!!!!」
「現金だなぁ~。ま、でも、好評だったし、系列の学校もぜひって
言われたしネ。大成功ってことで。デザートもつけちゃうからね」
「先生、あいしてまーーーーす!!!」
「それはいらない。いつも言ってるけど」
「しってまーーーっす。では、オーダーしまくります!」
法律以前に常識がまかり通らない世の中になりつつあることを
懸念していた若き女探偵、濱汰魔羽。
今後の活躍が期待されよう。
道路で遊んで何が悪いの!
なんて、言う親がいたりするそうですよ~
驚いちゃいますね?
道路は遊ぶところじゃないですよ~