元医者は転生して大航海時代へ   作:皐月の王

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エイリアンマンさんの『ONE PIECE世界に彼等を転生させて見た件』とコラボさせてもらっています!
是非、エイリアンマンさんの作品を見てください!


第8話 海軍本部にて

私の周りには気絶した訓練生が横たわっている。実力を見せる為に訓練に混ざって全員と手合わせしたら、こうなってしまった。

 

(凄い、レイリーさんとの修行ここまでのものなんだ……まだ何かできるのかな?)

 

私は自分の両掌を見ながらクスッと笑った。ここまで好戦的だったのか疑問に思うけど、それでも自然と笑がこぼれてしまう。

 

「ほう、随分やるみたいじゃなぁツバキ」

 

声のする方を振り向くと、ガープさんが煎餅をバリバリ食べながら歩いてきた。人をほっといて煎餅ですか……美味しそうですね。ガープさんは気絶した訓練生を医務室に運ぶように指示を出し、私と向き合う。

 

「訓練生じゃ実力をはかるには至らんか……どうれ、儂が見てやるか」

 

え?次はガープさんと戦うの?勝てるわけがない!海軍の英雄ですよ?相手は

 

「遠慮は要らんぞ!ほれ、早くかかってこんかい!」

 

し、仕方ない。やれるだけのことをするしかない!私は目を瞑り、大きく深呼吸をする。

 

「行きます!」

 

目を見開き武装色の覇気を纏い拳を硬化させ、私は縮地をしてガープさんとの距離を詰め拳を突き出す。

 

「武装色の覇気を使えるのか!」

 

ガープさんは驚いた声を上げながら、私の拳を受ける。

 

「ぬぅ!」

 

私の一撃をもらったガープさんは大きく退る。

 

「いや、驚いたわい。その年で武装色をここまで鍛え上げているとは、流石アイツの娘と言わざるを得んなぁ。今のは少し効いたわい」

 

ガープさんは笑いながら言った。一応武装色の覇気で殴ったのにその位しか効かないとなると、やっぱり海軍の英雄は凄いと思う。

 

「次は儂から行くぞ!」

 

ガープさんが拳を振り上げ、殴りかかってくる。私はそれを見聞色の覇気を使い躱していく。

 

「今度は見聞色か!ワッハハハ!!見た目に似合わない実力があるようじゃな。……まだなにか隠しておるんじゃないか?」

 

ガープさんが面白そうに私を見据える。ガープさんの一撃を大きく下がって距離を置き躱す。隠しているものと言えば、サンサンの実の能力と剣技。今刀は預けているから剣技は無理

 

「あります、これが私の能力です」

 

私は一度脱力をして、深呼吸して力を入れる。私の体が灼熱の煌炎となり、燃え輝く。

 

「ほう、ボルサリーノ見たいに光っとるのう、それでいて熱を放つか。それも尋常じゃないの」

 

ガープさんは汗を流しながら言う。冷や汗ではなく、暑いからかく汗だ。かいた汗は熱により蒸発していく。今この島のこの場所は、昼間の砂漠以上に暑いだろう。

 

「行きます!ソルストライク!!」

 

私は姿勢を低くし、ガープさん目掛けて前方に

 

「ガッハッハッ!!甘いわ!」

 

私の拳は届くことは無かった。それよりも先にガープさんの痛烈な拳骨がは

私の頭に命中した。おかしい!私一応自然系の能力者なのに、覇気使ったのかな?ガープさんは。そう考えた私の意識は暗転し体は力無く崩れ落ちた。

 

私が意識を取り戻したら、知らない天井があった。多分医務室だろうか、そこには私の刀もあった。

 

にしても

 

「私しかいないんじゃん」

 

体を起こして外を見ると、外は夕暮れとなっていた。お昼頃についたからそんな時間になったんだね。

 

「でも、ガープさんやっぱり強かったなぁ……」

 

流石、海賊王ロジャーと渡り合った伝説の海兵。私が全力を出しても敵わないだろうなぁ。それ以上に周りの被害のことを考えると、能力使用を全力でやる事はダメだ。

 

「で、どうなんだろう……私。海軍に入れるのかな?入れないなら入れないで帰るしかないんだけど……」

 

私が考えていると、

 

ぐうぅぅ~〜~。

 

「お腹空いた……」

 

お昼から何も食べてないからお腹がなってしまった。……は、恥ずかしいなぁ、どうしよう食堂なんてわからないし。取り敢えずこの部屋から出てみよう。

 

うん、分かんないや。取り敢えず歩いて回って食堂を探そう。それにしても、アニメで見たマリンフォードを実際に歩く日が来るなんて、これはこれですごい事だよね……

 

「本当にどこだろう!?食堂!」

 

約三十分さまよったけど全然見当たらない。荷物は軍艦の中だし、しかもどの軍艦か分かんないし!あーどうしよう!

 

私が途方に暮れながら歩いていると

 

「あーらら。お嬢ちゃん迷子?」

 

後ろから声が掛かる。後ろを振り返ると、アイマスクを頭につけ、モジャモジャな頭、青い袖に長身……間違いない青キジのクザンだ!

 

「は、はい。少し……」

 

ぐうぅぅ~〜~。

 

お腹が鳴ってしまった。顔が熱くなるのを感じる。とても恥ずかしい!人前でお腹を鳴らすなんて!恥ずかしいよ!穴があるなら埋まりたいほどに恥ずかしい!

 

「お嬢ちゃんお腹すいてんの?」

 

クザンがしゃがみ、私の顔を覗き込んでくる。見ないで今絶対顔赤いから!

 

私はプルプル震えながら、首を縦に振る。

 

「あー、しょうがねえな。俺が食堂まで案内してやるよ。お嬢ちゃんがお腹空かしてるのに見ない振りできねぇしな」

 

うわ……凄い優しい。この人、マンガやアニメで見てたけど、本当に優しいなぁ。冷たい能力なのに温かい人だなぁ。

 

「お、お願いします……」

 

「しっかりついてこいよ。お嬢ちゃん」

 

クザンさんはそう言って、私を先導する。

 

「それにしても、初めて見る顔だね。名前なんていうのお嬢ちゃん」

 

海軍大将から名前を聞かれた。答えようとして、ガープさんの言葉を思い出した。

 

『海軍にいる時は、スメラギの名は出さんほうがいい。うるさい奴もいるしなぁ』

 

そう、私の両親は海賊。そしてどっちも有名な海賊だ。お母さんのスメラギ・リンは四年前に村が襲撃された時に亡くなった。お父さんが赤髪のシャンクス。スメラギの名前はお母さんの名前だ、出せば知られるし、ここにいられなくなる。それだけは折角ガープさんに連れてきてもらったのに勿体ない……

 

「ツバキ。私の名前はツバキです。ガープ中将に連れられて来ました。実力をはかるという事で手合わせして、気絶させられ、お腹がすいて……」

 

「医務室からでて、迷子になったというわけか。初めてきたら迷うよなこりゃ」

 

クザンさんは肩を落とし、なるほどなと納得する。

 

「そういう事です」

 

「あー、俺の自己紹介まだだったな。オレは海軍大将やってるクザンだ。よろしくなお嬢ちゃん」

 

「か、海軍大将だったんですか!?これは失礼しました!」

 

知ってたけど、一応こうしないと。

 

「別にそう言うの気にしなくていいから。まだ入ったわけじゃないだろ?」

 

「そ、それはそうですけど……」

 

「まぁとりあえず、飯食ってガープさんに届けてからだな」

 

このあと、私はクザンさんの案内で食堂に着き、無事に食事をとることが出来ました。何やら視線が集まっていた気がしますが……まぁ、気にせず食べましたね。海軍の食堂のご飯は美味しかったです。その後ガープ中将に首根っこをつかまれ回収されました。私は猫じゃ無いんだけど……。

 

 

 




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