元医者は転生して大航海時代へ   作:皐月の王

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プロローグ2

転生して十年。私は現在必死に逃げている。理由は住んでいた村が海賊達の襲撃を受けたからだ。私は刀一本と変な模様の実を渡され逃げるよう言われ走っている。この実は絶対悪魔の実だ……。森までの距離は少し遠い、そして村は一面の炎に包まれている。周りから悲鳴や鳴き声や助けを求める声が聞こえるが、私はそれを無視しながら走ってる

 

 

「……ハァ……ハァ……」

 

小さい時からお母さんに鍛えられてきた剣術や覇気の修行など、だけど修行の日々が生きなかった。ただ逃げるだけの体力と敵の数が分かる見聞色の覇気。全くじゃないが、何が出来たのだろう。転生前も救えない命はあった、病院来た時には、手遅れだったり、手の施しようがない重症だったり、不治の病だったりと、自分の力の無さを呪ったことなんて何回もあった。だから平気で……

 

「いたぞ!!村の餓鬼だ!悪魔の実も持ってるぞ!」

 

「殺しても構わねぇ!悪魔の実を奪え!!!」

 

海賊達が集まって来た。手の悪魔の実を見る。こいつらはこれの噂を聞いてきたらしい。こんな奴らに奪われるくらいなら食べてやる

 

「……うえ……不味い……」

 

なんとも言い難い味をこらえ飲み込む。吐き出したい不快感を抑え込む。

 

「あっ。この餓鬼悪魔の実を食いやがった!」

 

「能力を使わる前に殺せ!」

 

だから人の命を奪う海賊(こいつら)は私を殺そうと襲いかかる。だけど、その前に私の感情が爆発する。自分の不甲斐なさと、簡単に命を奪う目の前の海賊達に向かって

 

「ふざけんなぁぁぁあああ!!!」

 

限界を迎えた私は叫ぶ。叫び終わると同時に海賊達は事切れたように気絶してゆく

 

「ど、どういうこと?……まさか覇王色?」

 

確か覇気には三種あるのは知ってたけど、生まれてから使えた試しがない……お母さんは武装色と見聞色しか教えてくれなかったし。とりあえず今のうちに逃げよう。私は刀を抱えまた走り出す、無我夢中で森の中を

 

「……ハァ……ハァ……」

 

足も体力も気力も限界を迎えていた、私は思いっきりこける顔から転ける。

 

「いっ……!」

 

刀と置き、自分の名前と自分の状態を確認する。転生後の名前はスメラギ・ツバキで、大きな傷は無し、あるのは転んだ時の擦り傷くらい

 

確認してまた走り出す、止まったら砕けてしまいそうになる、吐きそうになる、何もかもぶちまけてしまいそうになる。

 

「(あのおじいちゃん会ったら、顔面パンチしてやるんだから!!!)」

 

転生させてもらったおじいちゃんに悪態をつきながら走る。体力の続く限り、足が動く限り、無我夢中で走り続けた。

 

 

 

そして走り続けて、再びコケる。すぐに立ち上がろうとするが、呼吸が乱れ、すぐに立ち上がってもまともに走れないことを悟る。そして

 

くぅと腹の虫がなる。私は木に体を預け肩で息をしながら残ってる悪魔の実を見る。もう食べたくないと思ったものだが、空腹で動けなくなるくらいならと思い、食べる、食べるたびに母さんの顔が浮かぶ、この実を持たせてくれて、刀も授けてくれ、覇気や料理も教えてくれた。そんなことを思い出していると、ポタリ、ポタリと水が落ちる。

それを無視して不味い悪魔の実の残りを食べ切る。

 

転生する前は、海賊で白ヒゲのところ入って、頂上戦争でエースを救うんだ。とか思っていた、だけどそんな余裕今はない。思うのは強くなりたい、この身は何がなんでも生きて誰か助けないと。あの村の皆を見捨てて生きているんだ、足掻いて生きなきゃ行けない。再び立ち上がり足を動き出す。死ねないという思いと、助けて欲しいと言う思いが交差する。

しばらく歩いて、足を滑らせ、斜面を転がり落ちる、刀を抱え、身を委ねる、そして転がり続け、地面に落ちる。波の音が近い、浜辺らしい。私は刀を杖にして海の方に数歩進んで倒れ、意識を手放す。

 

誰か……助けて

 

 

 

 

 

 

 

 




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