不定期更新ですが生暖かく見てください
宴が終わった次の日に、師匠に舟を貰いました。大きさは大人数人くらいなら普通に乗れるものです。そこにお父さんに頼んだ道具を入れて、いざ出発というわけです。
「いよいよ旅立ちだね、ツバキ。忘れ物はないかい?」
「はい!師匠。荷物の確認はしました。旅立ちの舟から荷積みまでありがとうございます!」
お礼を言い頭を下げる。師匠は笑いながら
「ハッハッハ!気にしなくていいよ。それで旅と言っていたが宛はあるのかい?」
そう聞かれ私は少し考えた。今回の航海は世界を知ることと、今後住むのに良さそうな島を探す事だ。出来れば気候が穏やかな所が一番いいのだが
「そうですね、とりあえずは、東の海を目指してみようと思います」
「ほう……なるほど。なら、必然と
「何からなにまでありがとうございます!」
そう言い私は舟に乗り込む。お父さん達はまだ寝ている。お酒をいっぱい飲んでいたから仕方ないちゃ仕方ないけど、肝臓をいたわってほしいものだ
「シャンクスには何も伝えなくていいのかい?」
「大丈夫です。宴の内に言っておきました。それに。一生会えなくなる訳では無いので。言うとしたらお酒の飲みすぎは注意とだけお願いします」
そう言い、数着あるうちの白衣を身にまとい、舟を漕ぎ出し
「じゃあ行ってきます師匠!!」
「世界を楽しんできなさい!旅の無事を祈るよ」
そして私の旅が始まった……
――――――――――――――――
天気は快晴でいい航海日和だった。平和だなぁと航海を楽しみながら、釣りや、舟で勉強をしたりと、それなりに航海を楽しんでいた。
「なかなか釣れないなぁ……舟があまり大きくないから、食糧もあれだし……凪の帯も風が無いらしいし、どうしよう……と言うかこの舟によく海楼石詰めたよね、何処から入手しているんだろう……」
航海に当たり、その地域、海域の特性や航海術も師匠から教わっていた。丁寧に教わったから、並程度の航海の知識はあるとは思う。風が吹かなければずっと漕ぎっぱなしに成る。正直に言うとそれは面倒なものがある。
「まぁ、嵐荒さばれて、船沈んだら、私は泳げないから死ぬけどさぁ……あ、魚釣れた」
今日のご飯の魚を釣り、それを捌いて刺身にして食べる。あとは持ち込んだ食糧を用いて料理をしたりしている。が、凝った料理をすれば直ぐに食材は尽きるため、簡単な料理で済ましているのが現状である。師匠との生活でそれに対する抵抗感は無いが唯一の救いなのかもしれない。
「今持ってるこの世界の医術関連の本は半分以上読んだし、私の記憶にある医術の知識と照らし合わせながら、ノートにまとめよう。そうしたら時間も経つでしょ」
そして舟の中でペンを走らせ、ひたすら書き続ける。勿論海王類が出てきたら何時でも対処できるように見聞色の覇気で索敵はしている。舟を沈められたら能力者である私は溺れて死ぬだろう。その前に海を切るとか蒸発させればいいのかもしれないが、そんな事したら海軍のお世話になりかねない。そんな面倒なことは起こしたくないのだ。
私が中に入って何時間か経った頃。海面に上がってくる気配を感じた。凪の帯にはまだ入って居ないが、海王類が来るのだろう。ちょうどよかったと思う。せっかくだから、叩きのめして、舟を引っ張て貰おう。そう思い、私はペンを片付け、ノートも本棚に入れ外にに出る。外に出て数秒後、水面から海王類が姿を現した。凪の帯前の海という事で十数メートルということあり、まだ良心的だと思った。そんな思い関係なく、海王類は襲いかかろうとした。
「やー、初めまして、私はスメラギ・ツバキ。貴方にお願いがあるんだけど、話を聞いてくれないかな?」
勿論、襲いかかろうとするのだから、覇王色で圧をかける。勿論気絶しないように。海王類は怯えあがり、動きを止める。
「よし、いい子だ。じゃあ、縄をかけるから、凧の帯を超えて、東の海まで引っ張て行ってね」
縄を海王類の胴に括り、縄を握り、武装色の覇気で硬化して、確りと握り
「さぁ、頑張れ!」
と声をかけ、海王類を泳がせる。風に任せるより速く進んでいくのに私は上機嫌になる。これなら、そう日数かからず、東の海に辿り着くだろう。はじめに行くのならフーシャ村に行ってみたい物だ。今のルフィって何歳だろう?私は十四だけど、お父さんと初めて合った時にはもう左腕は無かったし。少なくとも十二歳以上だろう。そう考えればサボはもう革命軍の所だろう。エースはまだ海賊になっては居ない。運が良ければ会える可能性があるという。まぁ、あった所で道が変わるわけじゃないし、私は私の目的のためにとりあえず東の海を目指すだけ……
「この海王類ペットにしようかな……以外にカッコいい部類の海王類だし……」
夜には止まるように声をかけて、休ませている。縄を解き、日の出に帰ってくるように言い、ご飯を食べに狩りに行くのも、休むにも自由にするように。私も夜は日課の体幹トレーニングと木刀の素振りをして眠る。せっかく身についた技術も少しでも磨かないとすぐに錆び付いてしまうだろう。そうなればとあの日々が水泡と帰す。あの充実した地獄が無駄になるなんて考えたくない。そんなことを考えながら、日の出まで眠る。とりあえず明日に凪の帯に入るのは間違いはない。その1日で抜けないと行けない。明日は何があっても、あの海王類には頑張って貰わないと。その日は別に夢を見ることは無かった。目が覚めて、外に出る。朝日が出ていて、前日に手なずけた海王類も戻ってきていた。頭を撫で、再び武装色の覇気で硬化した縄をかけ、走らせる。手元の懐中時計で半刻がすぎた頃。凪の帯に入った。風が一切吹かない領域。固唾を呑んで冷や汗をかきながら、縄を握る手に力が入る。
正直に言うとカームベルトは速く抜けたい気持ちでいっぱいだ。百Mクラスの海王類とか遭遇したら死を意識してしまう。しかも私は能力者海に落ちたらそこで終わり。それだけは本当に嫌なものだ。まぁ、私がカームベルトを超えるという事は、あらかじめ相談していたため、師匠は海楼石を積んでいてくれた。それが救いだ。引っ張ている海王類も下の気配を感じているのか、昨日より速い速度で泳いでいる。そして半日でカームベルトを突破した。特に何もなく運良く突破した。
「と、突破したぁ……やった……!」
思わずガッツポーズをとり喜んでいた。出会わなかったこと。何事も無くカームベルトを突破したことが嬉しくて大袈裟に喜んだ。
百Mクラス海王類なんて会いたくないよね。