生暖かい目で見てください
私がフーシャ村に来て一ヶ月。ルフィとエースと年相応に遊んで過ごしていた。修行?にも付き合ったし、怪我をしたら私が手当をした。修行をしていた四年半に比べてのんびり過ごせています。
「すげぇなツバキ。俺達に余裕でついてくるなんて」
「まぁね!私もこういう所で過ごしたことあるからね!」
「にっしし!また競走しようぜ!エース、ツバキ!」
私たちがダダンさんの家まで競走をした。結果は鍛えていた私の勝ちです。ふっふっ私に勝とうなんて3年早いね!
「やったーまた私の勝ち!」
「くっそ、また勝てなかったか!」
「俺なんかずっとビリだぞ!」
私に歳が近い友達ができるのは村を焼かれる前の話だ。それを思うと少しさみしい気持ちにもなるけど、今は楽しい。ダダンの小屋に入ったら、見慣れない大男が居た。
「帰ったかルフィ、エース」
「げっ!その声は……!」
「じいちゃん!」
二人は半歩下がった、うわー凄い嫌そう。ルフィのおじいちゃんと言えば……海軍中将のガープだったよね
「じいちゃんが帰ってきたのになんという反応だ!!」
ガープさんが立ち上がり、一歩迫って言うと。うわー迫力あるなぁ。
「ん?何じゃ、この娘は」
ついにこっちに気づいた!自己紹介しないと。
「私は、スメラギ・ツバキと言います。今はダダンさんの家でお世話になってます!」
そう自己紹介すると、ガープさんは驚いた表情を浮かべて
「何ぃ!スメラギという事は!スメラギ・リンの娘か!」
「お母さんを知っているんですか!」
「知ってるも何も、アイツはロジャー海賊団そして赤髪海賊団に所属していた女剣士じゃないか!」
あ、そう言えばお母さんも海賊してた。私を産んだあと暫くして病気になって船を降りたって言ってたけ。
「それが何で、娘のお前さんがここにいるんだ?」
「旅をしてましてここにきました。父さんが友達がいる村だって教えてくれたので。それに旅に出るならまっさきにここに来たかったので」
私は正直に言う。ここに来たかったのは本当だし、隠すことでもない。
「ツバキは俺が海賊になったら船医になるんだ!」
そ、それは言ってない!
「何言ってんだルフィ!ツバキは俺の船に乗るんだ!」
二人とも!?ガープさんがいるんだよ!そんなこと言ったら……
「まだ海賊なりたいとまーだそんなこと言っとるのか?お前らが成るのは海兵じゃと言うのが分からんのか!」
ガープさんの拳骨が二人の頭を強襲した。一発でノックアウトだ……うわ……たんこぶ痛そう。
「なるほど、ワシに鍛え直してほしいバカもんがまた一人増えたということか?」
「あの、別に私は海賊になる気は無いですよ。私は冒険家兼医師を目指してますから」
ガープさんは少し何かを考えているポーズ?をして、閃いたと手をポンっとして。
「そうじゃ!海軍に入らんかお嬢ちゃん!世界も見れるし、医学も学べるぞ!」
海兵のお誘いだと……!?なんとなく来そうと思ったけど本当に来るなんて。でも、悪くは無い話ではある。
世界を見て回ることも出来るし、しかも六式も医学関連も学べる。強くなりたい私には六式を覚えれる機会があるのはありがたい
私も考える。ただ、海賊を追い回すだけなら速攻辞めるのもありかもしれないが、なんか最低一年は頑張りたい気もする。
「海軍……ですか……分かりました。学べることだけを学ぶと言う名目で海軍に入ります」
ここで一時的に旅をやめて海軍に行くのはあれだけど。それよりも得るもの得たい。何かあった時に守れる力はあった方がいい。
エースとルフィの反応は
「「ええええええええぇぇぇぇええ!!??」」
「よし来た!いい収穫じゃ!じゃあ早速海軍本部に行くぞ!」
え?早速!?今から?
「え?今からですか?」
「善は急げと言うじゃろ!ほら行くぞ!」
そのまま私は勢いに流され、海軍の軍艦まで連れていかれました。まぁ行くと行ったのは私だし、仕方ないんだけど。
荷物を持って、軍艦が動き出した頃には、少し後悔のようなものをしていた。私には海軍は合わないだろうなぁと。
「ガープさん。私のお母さん海賊だったのそのまま報告するんですか?」
「この事は黙っといた方がいいじゃろ。海軍にいる時は、スメラギの名は出さんほうがいい。うるさい奴もいるしなぁ」
多分赤犬だろうなぁ。私の両親は海賊だし、そんなの知れば殺しにくるだろうなぁ。可能性の内に芽は摘み取らないかんとか言って……
「それに、私の実力の確認無しに海軍に入れるの大丈夫なんですか?」
「そうじゃなぁ。なんか手頃な相手がいたら……そうじゃ!本部に着いてから新人と手合わせしてもらおうか、どれほどの実力か見ておきたいしのう」
新人との手合わせ……そう言えば私が最後に手合わせをしたのは、師匠のレイリーさんだったなぁ。あれから鍛錬を欠かしたことは無い、磨くのは大変だけど、錆びさせるのは簡単。それはお母さんの教えだった。小さな積み重ねでもやらないより毎日するほうがいいと。
私は鞘に刀を収めたまま、素振りと型の確認を夜の甲板にて行っていた。
染み付いた私の日課。医師の勉強している時よりも私らしいと思うようになってしまった私は、もうこの世界に馴染んでしまったのだろう。
「さて、もう少し夜風に当たったら寝ようかな」
夜の潮風を少し浴びながら、空に浮かぶ三日月を見上げる。転生前はこんなにゆっくり月を見ることなんてなかったなぁ
「よし、今日は休もう」
割り当てられた部屋に戻り、私は眠りについた。
そんな生活が続いて、到着しましたマリンフォード。海軍の総本山にいや……来ると緊張するなぁ。
ガープさんに案内され、新人訓練のグランド?に連れてかれる。
「ガープ中将!とそちらの娘さんは?」
「ああ、儂が拾ってきた海兵になるツバキじゃ。訓練生同士の手合わせ中じゃろ?ツバキを混ぜてやってくれ、報告は後で聞くからのう」
それだけを言うとガープさんはどっかに行ってしまった……え!?投げやりすぎない!?
「……まぁ、ツバキと言ったな。早速で悪いが実力を見るために、訓練に混ざってくれないか?」
「分かりました……あ、私の刀預かっといてください」
教官であろう人に刀を預け、私は歩いていく。そしてスイッチを入れた……
ガープsaid
「というわけじゃ、ツバキを海兵にするんじゃが。異論はあるかセンゴク」
儂は拾ってきたもとい、勧誘してきたツバキの説明をセンゴクにしたんじゃが
「何を言い出すかと思えば、それをわざわざ言うために俺の部屋で煎餅を食べなが言うのか?」
なんじゃあセンゴク。儂の目に狂いがあるというのか?
「今訓練生の所にいるから見に行くぞ!」
「俺は仕事があるんだぞガープ!お前もふざけている時間があるなら仕事しろ!!」
「ガープ中将!!」
何か慌てて来おったな。
「ハァハァ、さ、先程訓練生に混ぜてやってくれとおっしゃった少女ですが」
「どうじゃった?」
「はい、その場にいた訓練生を全員を無力化させてしまいました!しかも、どれも一撃で沈めています!」
ほう、流石スメラギの娘というわけか。これだけじゃ、本当の実力が分からんのう。
「ハッハハハハ!! こりゃ面白いものを拾ってきたわい。どうれ、儂が直接実力を見てやるかのう!」
儂は心を踊らせながら、訓練場に向かった。