9.その珠の正体は
老師との荒行のあと私と修行をして殺人機械の精神は調伏できました。その後のハプニングで極大の霊力の収束と圧縮を制御しきった横島さん、疲れはまさに限界だったのでしょう。
倒れて意識を失いました。
今は、妙神山の宿坊で深い眠りについています。
しかし、横島さんには私の胸を見られてしまいましたし、もうこれは契を結んでいただくしかありませんね!
武神とは言え、私も乙女。婚姻に憧れがないとは言えません。
横島さんもこの間とはどこか感じが変わっていやらしさが隠れ、優しさが表に出てきました。今の横島さんなら吝かではありません。
結婚したら朝、横島さんを起こしに行き、一緒に朝餉を食べ、日中は修行とお役目に励み、夜は共に褥を過ごす。
二人きりの時には真名で呼んで貰い、仲睦まじく過ごしたい、膝枕で耳掻きもしてさしあげたい。
私はこれでも結構尽くす女なんですよ。
横島さんの寿命の違いも仙人か、神族になって頂ければ解消します。
私が修行をつけてあげれば100年位きっとすぐです。
殿方を私好みに育てるなんて、源氏物語のようで胸が高鳴りますね。
そうだ、横島さんは子供は何人欲しいかな?
私は最低3人は欲しいです。
姉の大竜姫にも結婚の案内を送り付けて、妹に先を越されて悔しがるかも知れませんが私達の式にも参加して祝福していただきましょう。
はぁさて、幸せな事を想像して考えないようにしていましたが、あの時横島さんは思念の声を忠夫兄さんと呼んでいました。
では、今の横島さんは記憶喪失ではなく、正常に事態を理解していると考えられますね。
あぁ旦那様に隠し事をされるととても悲しいです。
それにあの時出現した珠は一体どんなものなのでしょうか。ただの霊的な物質なら時間とともに空気中に霧散し消えてしまうはずですが、枕元に置いてある珠は未だに硬質な真球の形状を保ち見てわかるほどの霊気を放っています。
これは老師とヒャクメに見ていただ来ましょう。
まずはヒャクメを呼んで来ましょう。
そこまで思い立ち、横島の頭を撫で、珠を持ち席を立つ。
小竜姫が席を立ち、暫くしてから横島が目を覚ます。
気が付くと布団に寝かされていた。
忠夫兄さんの煩悩爆発で小竜姫様にもあの思念が聞こえたはずだ。むしろ神族なんだから聞こえていない方がおかしいだろ。
どうやって言い訳をしようか・・・
いや、もう自体は言い訳できないところまできているだろう。もう素直に全てを話してしまう。最悪嫌われるだろうが、何を言われても仕方がない。せっかく小竜姫様に会えたのにここでお別れと思うと流石に涙腺が緩む。
「横島さん、そろそろ目が覚めましたか?」
なんと言うタイミングだろうか、涙で目が潤んでいるところに小竜姫様が入室してくる。お別れするにしても、もう少し潔くお別れがしたかった。
まぁ所詮自分なんてこんなものだろうそう自嘲する。
「横島さん、何を泣いているのですか?」
宿坊に様子を見に来てくださった小竜姫様が泣きそうな自分をそっと抱きしめてくれる。
ますます小竜姫様に対して申し訳ない気持ちが溢れてくる。
溢れる気持ちのままに信じなれないかもしれませんがと前置きをして全てを話してしまう。
異世界から召喚事故でこちらの世界に来たこと。
前の世界の記憶はあるが、名前は覚えていないこと。
横島忠夫と入れ替わり、横島忠夫は天照様のお力で今は守護霊になっていること。
横島忠夫の弟して今は横島 優と名前をつけてもらったこと。
貴女の弟子だと思っていた男の中身は違う人物だったこと。
洗いざらいすべて話した。つっかえつっかえ涙声で話すからさぞ聞きづらかっただろう。しかし小竜姫様は最後まで黙って聞いてくれた。
だが未来のアシュタロスとの戦いは本当にあるかわからないので黙っておいた。これは墓までもっていく自分だけの秘密だ。
「言いたいことはそれだけですか?横島さん」
感情の篭らない、冷たい声でそう問われる
小竜姫様の顔を怖くて見ることができない、俯いたまま答える。
「はい、話せることは全てお話しました。許されるなら最後に一言だけ
僕は一目貴女に会いたかった。
鬼門で初めてお会いした時、可憐なお姿に心が高鳴りました。
服を着替えてと言われたときはこのAMスーツがあれば貴女に良いところを見せられると浅ましいことも考えました。
貴女と立ち会い修行を付けていただいて、その気高く慈悲深い心に触れ好意を持ちました。
でも今は安易な気持ちで此処に来て、小竜姫様の心を煩わせてしまったことを後悔しています。」
「横島さん、鬼門で見たときから忠夫さんとは違うとわかっていました。
何時話してくれるのかと待っていましたが、嘘をつかれ少し八つ当たりをしてしまいました。
信頼されていないのかと思い、悲しくもなりました。
最上級神魔しか知らないような秘密なら仕方ないと思います。
横島さん私たち神族は人の外見ではなく、内面を重視します。
老師の荒行を乗り越え、殺人機械を調伏した貴方の強い魂の輝きに心惹かれたのですよ。
それに、横島さん兄弟には私の胸を見られてしまいました。もう貴方に嫁ぐしかありません。」
そう言って、にこやかに笑いかけてくださる。
小竜姫様、あなたを武力方面で信頼しないなんてことはありません。マッハ6以上の電磁投射砲をぶっぱするくらいには信頼しています。
しかし、僕は小竜姫様のことを好ましく思っているが、嫁ぐってお嫁さんになるってことだろ、流石にありえんだろ
あれ、両思いだからむしろokなのか。突然のことに混乱してしまう。
「申し訳ありません、かつては元服の16歳で結婚もできましたが、今の世は男は18歳になり、保護者である親の承諾が無いと結婚できないのです。」
「人界の慣習など関係はありませんが、貴方がそう言うなら残念ですが、今は待つとしましょう。その時にはご両親にご挨拶しましょう。私の両親にも会ってくださいね。
そして貴方の魂の輝きに惹かれてしまう女性も多いと思いますが、幸い竜神族は一夫多妻制です。でも旦那様、私が正妻ですよ。」
え?小竜姫様本気ですか?いや正気ですか、異世界からきたって言い出す怪しい男なのに。
このような幸せを享受してもいいのだろうか。
まだ収入も無い学生なのに、絶対に幸せになれるとも限らないんですよ。
「さて、横島さんヒャクメが到着したようです。老師と一緒に貴方が作り出した珠を見てもらいましょう。」
さぁ行きましょう横島さんと小竜姫様に声を掛けられ、その後をついて行く。
そして通された一室にヒャクメさんと老師がすでに珠を検分していた。
「もういいのか?横島よ。先に見せてもらったがなかなか興味深いものだな」
「はい老師、おかげさまで多少回復いたしました。」
老師に声を掛けられ返答する。老師でもまだ珠の正体はわからないらしい。
「ヒャクメ、なにか分かりましたか?」
そう、小竜姫様がヒャクメさんに問いかける。
「小竜姫、これはなかなか興味深い代物なのねー、こんな物何処で手に入れたのねー?」
「他言無用と先に断っておきますが、この珠は横島さんが文珠の生成能力を身に着けたあとにトラブルがありその最中に生成したものです。」
そうだったのねーとヒャクメさんが自分を見ながらうなづいている。
「では、本人も起きてきたのでこれから本格的な解析を始めるのねー」
そして、鞄からいろいろな機材と配線を珠につけ解析を開始した。
小竜姫様に淹れていただいたお茶を飲みながらしばらく待っていると解析が完了したようだ。
「横島さん、貴方とんでもないものを生成してしまったのねー
これは、宝具 如意宝珠なのねー」
宝具 如意宝珠とはなんだろうか、自分は宝具とかそれほど詳しくない、小竜姫様と老師をそれぞれ見て知っているか確認をする。それをみて小竜姫様が説明をしてくれる。
「伝説では如意宝珠とは龍王様の脳内にあり、己の意のままに願望を成就してくれる宝と言われています。毒や怪我、病気を癒し、渇水の時には水を生み出すと言われています。
実際に龍王様の脳内にはありませんが、それだけ希少で力を持っているという例えでしょうね。」
老師が文珠と如意宝珠について補足説明をしてくれる。
「ふむ、横島よ。まずは全員の共通認識として文珠とは力の方向を全て制御できる代物ということはいいな。
例えば炎や水、お主の使った雷など自然に有る物は極めて強力に作用するが、物理法則に反する物や概念的なものに関しては世界の修復が働くので短時間、または発動しない。
盾や防などの概念的な物は文珠のエネルギーを使い果たすとその作用も消える。
そして、その行使にはイメージ力が重要になってくる。
まずはここまではいいだろう。
問題の如意宝珠だが文珠の欠点が殆どない文珠の最終形態とでも言うべきか、文珠より大規模に、かつより精緻に莫大な力を制御できる代物だ。
横島、お主の意思のままに世界の改編が行える願望機、過程も理論も飛ばして結果が即座にかなえられる。無論文珠と同じく物理法則に反するものは世界の修正力により徐々に元に戻るだろうが、効果は文珠の比ではなく長いであろうな。」
老師が詳しく説明をしてくれる、話を最後まで聞いてようやくどんなヤバイ物を生成したのか理解して血の気が引き手が震える。この危険性を例えるなら安全装置の無い核爆弾をいつでも爆発させられるようなものだ。何かあり抑えられない憎しみ悲しみで開放してしまうかもしれない。万が一盗まれ、悪用された場合は手の打ちようがない。
隣に座っていた、小竜姫様がそっと手を握ってくれる。
手を握ってくれる。手の温かさを感じそれだけでまともに動かなかった思考が回り始めた。
どうやら自分は本当に小竜姫様に惚れていて彼女のことが必要らしい。
文珠はその力を行使すれば、霊力が空間に霧散して消える。如意宝珠も同じように消えるならば今この場で使ってしまえば危険は減るだろう。まだ希望は残っている。
「横島さん、ちょっとその考えは甘いのねー
私は宝具 如意宝珠と言ったのね。すでにこの存在は固定化して使用しても消えないのね。
もちろん、使えばその力は減じるけどすぐにまた使用できるようになるのね。
でも、分からないのは何故横島さんが如意宝珠を生成できたのかということなのね。」
こちらの考えを読んだのか、それとも察したのかわからないがヒャクメさんがそう答える。
老師が推測混じりになってしまうが、恐らくはこうだろうと話し始める。
「如意宝珠は本来人間には到底扱えぬ代物、小規模の願望機なのだから当然じゃ、しかし横島、お主は天照殿の加護、寵愛を受けておる。
元々天照殿は神道の神だが大陸から仏教の伝来により大日如来とも観音菩薩とも見られてきた。
そして観音菩薩の変化身に如意輪観音がおる。そこに縁が繋がったのかもしれん。
他にも地蔵菩薩殿や虚空蔵菩薩殿、如意輪観音殿もお持ちなので唯一無二ではないが、珍しいことに変わりはない。」
あの優しい天照様の加護を頂戴した結果が街を人類を滅ぼしかねない宝珠の作成だ。
なんという皮肉な展開だろう。本当に世の中はこんなはずじゃなかったことの連続だ。
あぁもうこれは諦めるしかないかな。心中で独り言ち、右手に霊波刀を展開して心臓に当てる。
あとは押し込むだけだ。
「なにを馬鹿なことをしているんですか!」
当然のように隣に座っている小竜姫様に鋭い叱責とともに止められる。
「小竜姫様、貴女も武神ならば、時に止めをさすことが救いだということが有るのは分かるでしょう。
自分で決する事の出来ない情けないヘタレなんです。慈悲を持って一撃で首を刎ねていただきたい。」
自分だって死にたくなんてないさ、でもここまで良くしてくれる小竜姫様達を巻き込むくらいならと生きることを諦める。
「神族だって、絶望したから足を止めるのではなく、諦観した時に足を止めるのです。
そして横島さん、希望があるからまた歩き出せるわけじゃない。そこに強い意思があるからまた歩き始めることが出来るのです。
それに貴方は私の旦那様になるんですよ。しっかり強い意思をもって如意宝珠を幸せに使えばいいではないですか!」
どうして、この人はこんなにも自分のことを思ってくれるんだろう。
迷い子が母親を見つけて泣きつくように、小竜姫様に抱きつきただただ泣き続ける。
「これこれ
「そうだね。せっかく如意宝珠の新たな使い手が誕生したのに何を泣いているのかな」
突如として二人組の男性が妙神山に現れた。
老師には見覚えがあったようだ。
「地蔵菩薩殿と虚空蔵菩薩殿ではありませんか、妙神山にどのようなご用向きか?」
傘をかぶりお坊さんの格好をした地蔵菩薩様が慈愛の眼差しをこちらに向けてお答えになる。
「なに、天照殿から仏陀様に如意宝珠の担い手が現れたと連絡があってな。
仏陀様から様子を見て来いと命が下って参ったが、こちらにきたら童が泣いておるではないか、童が泣いておるのは見過ごせぬよ。」
日本では地蔵菩薩様は子供の守り神として信じられている。
そして隣にたっている虚空蔵菩薩様のお姿はまるで大学の教授のようだ。立派なヒゲを蓄えており、瞳には深い知性の輝きを感じる。
「まぁ泣き止んだなら良しとしようではないか、地蔵菩薩殿
どれ横島殿、私にも生成した如意宝珠を見せてもらえないかな」
老師がこちらを確認してきたので、頷く。それを見てから、虚空蔵菩薩殿に如意宝珠をお渡しする。
「ふむこれはまさしく、如意宝珠だな。しかし横島殿、なぜ泣いておったのだ?」
先ほど思い立った、自分が街を人をそして小竜姫様達を滅ぼしてしまうかもしれない恐怖を虚空蔵菩薩様に素直に話した。
「横島殿、そんな事を考えていたか、確かにこの宝珠は使い方を誤ればそういった事態も起こり得るが、小竜姫殿を巻き込まぬ為に自死しようとする横島殿ならそんな心配はせずともよい。
そんなに心配なら使用前に言霊を唱えないと使用できないようにすればいいではないか。」
虚空蔵菩薩様が自分を宥め、知恵を授けてくれる。
「そうだな。童よ。”如意宝珠に乞い願う 我が意に従い顕現せよ” この言霊を発しないと発動しないようにしておけばよい。どれ設定してしんぜよう。
良し、終わったぞ。それに文珠と違ってこれは童しか使えぬようにしておいた。」
今度は地蔵菩薩様が如意宝珠を受け取り、設定をしてくれる。
普段は文珠と同じく体の中に格納しておけるようになった。
「地蔵菩薩殿、虚空蔵菩薩殿、わざわざかたじけない」
老師がそう頭を下げる
自分も慌てて2柱に頭を下げる。今は金も食料もお渡しできるものが何もないがせめてと思い、お二人に文珠を3個ずつお渡しする。
「こんな物しかありませんが、お納めください。」
如意宝珠について先輩といっては失礼かも知れないが重要なアドバイスをいただき、安全装置まで付けていただいた。この御恩を少しでもお返ししたかった。
地蔵菩薩様と虚空蔵菩薩様がお互いの顔を見て笑い合う。
「この様な珍しい物をもらっては何か対価を返さねばならぬな。どれ童よ。加護を与えてやろう。心清く生活しておればより良い日々が繰り返されるぞ。」
「そうだね。私も加護を渡そうと思ったが、横島殿の背中には面白い守護霊がいるね。
ふむそうか彼の前世は陰陽師か、宜しいでは私らしく知恵を授けよう。
陰陽師としての知恵を如意宝珠に入れておいた、手に持ち意識すれば見れるようにしてある。何かの役に立つだろう。」
対価を頂くつもりもなかったのに、ありがたくも対価を頂いてしまった。
これがお礼ループか・・・
本当に慈悲深い方々だ。
「そういえば、もう一人の如意宝珠の担い手の如意輪観音殿はどうなされた?」
老師から質問され、もう一人いらっしゃったのかと思っていると、地蔵菩薩様が苦笑してお答えくださる。
「如意輪観音殿は、如意宝珠の担い手の誕生だといの一番に飛び出してこようとしたがな、
必ず仏にすると、修行のためにも煩悩を消し尽くすと息巻いておってな。
童はまだ子供だろ、これから人として成長していくのに煩悩欲望の一つも無いと人ではないと思ってな。
今回はふん縛って諦めさせたのよ。どうやらそこの小竜姫殿と良い関係のようだし、間違ってはおらんかったようだな。」
地蔵菩薩様に如意輪観音様の分の文珠もお渡しして、お気持ちだけありがたくいただきますとご伝言をお願いする。
「では、斉天大聖殿、これで失礼する。童よ、もうメソメソ泣くなよ」
そういって、お二方は妙神山より去っていった。
先ほどから固まっていたヒャクメさんが息をしだした。
「まさか、地蔵菩薩様と虚空蔵菩薩が顕現するとはおもわなかったのねー
そういえば横島さん忘れていたけど一回使ってしまえば1年は使えないはずなのね
そして是非使うところを観測したいのねー」
自分の心に秘めたあの非想な決意はなんだったのだろう。
「ヒャクメ、貴女はなんで本当にそんな大事なことを言わないのですか、仏罰です!」
小竜姫様がヒャクメをお仕置きしている。自分ももうヒャクメさんと敬うことはできなさそうだ。
しかし、どうせこの力を使うのなら、ここまで心を砕いて下さる小竜姫様の為にこそ、この宝珠の力を使いたい。
「小竜姫様、ヒャクメに観測させるためだけに宝珠の力を使うのは惜しいですが、僕はここまで良くしてくる貴女の為なら惜しみなく使いたい。
それにここで力を使えば変に目を付けられることもなく1年は安心して過ごせます。
初めての力の行使は僕の可愛いお嫁さんの為に使いたいです。」
ちょっと赤面してしまったが、はっきりと小竜姫様に告げる。
「横島さん、私嬉しいです。本当に私の為に宝珠を使ってくれるんですか?」
「はい、貴女の為なら喜んでどんな願いでもかなえて見せます。」
よかった。小竜姫様も喜んでくれているようだ。
そしてそっと、自分の耳に寄せて内緒話をしてくる。
「では、横島さん私は身体の一部がどうしても自信が持てないのです。その、胸を大きくしてもらえませんか。
横島さんも巨乳がお好きですよね。私も胸が大きくなれば深い谷間とともにさらなる慈悲の心が会得できる気がします。美乳というのはどっちつかずの甘えだと思うのです。」
なぜ、自分が巨乳好きだということがバレたのか
まぁいい、今はそんな事を考えている場合ではない。小竜姫様に{伝}の文珠を渡す。
「その文珠を使い、貴女の理想の大きさを僕に伝えてください。」
最初の宝珠の使い道がバストアップとは流石にどうかと思うが、小竜姫様のお願いは断れないし、巨乳になるというなら断る理由もない。
そして小竜姫様から理想のバストサイズのイメージが届く。
”如意宝珠に乞い願う 我が意に従い顕現せよ”朗々と言霊を紡ぐと宝珠から凄まじい霊気が溢れ出す。
我が意に従い、かの者の願いを成就せよ!!
霊気が小竜姫様を取り囲み眩い光が発生する。
そして光が収まり小竜姫様を見ると、見事な山脈がそびえていた。
あぁ小竜姫様、そんなに飛び跳ねると立派なたわわが揺れています。
そして忠夫兄さんも刺激してしまったのか、すでに宝珠に力が溜まっていくのを感じる。
「小竜姫様、加減はいかがですか? どこか体調等悪くはないですか?」
「横島さん、これで何の憂いもなく貴方に嫁ぐことができます。末永くよろしくお願いしますね。」
まぁ小竜姫様が喜んでくれてよかったよ。そういえばヒャクメはどこいった?
「こうしちゃいられないのね。
横島さんは伝説の巨乳御使(バストアッパー)だったのねー!
天界の悩み多き女神達に知らせてくるのねー!!」
そう叫ぶと妙神山から去っていった。
どうしてもシリアスのままでは終われないのです。
そして如意宝珠クラスでないと巨乳にならない、頑固な美乳の小竜姫様も
見事にバストアップ、天界のほかの女神にも衝撃が走りました。
これからもエロハプニングで忠夫兄さん活性化するんですね。わかります。
さて、次回こそ帰宅です。