16.忠夫兄さんの復活
お金はASEから融資してもらえることになった。5000万なんてどうすんだよ。サラリーマン時代で5000万っていったら下手したら家を買うレベルだぞ。
前に住んでいたマンションだって1500万の20年ローンだったのに・・・
あぁそういえば、自分が死んであのマンションだろうなったんだろ?
妹あたりが相続してくれてればいいけど、まぁ今となってはどうしようもないんだが
それはさておき、本当に途方にくれていたが大きく前に進んだ気分だ。
金さえ用意できればあとすることはそれほど多くはないはずだ
・文珠を用意する。
これは普段から精製しているからストックがある。
・如意宝珠を使用可能状態にする。
もう少しという手応えがあるが、再使用できるまでには溜まっていない。妙神山に相談に行くか
・儀式場の整備
雑霊が入らないように禊と文殊で徹底的に清めよう。場所は人形を運ぶ手間を考えれば伽藍の堂を借りてもいいかも知れない。これは要相談だな
忠夫兄さんの復活の手順として
1)人形の体に自分がはいる。
ドクターカオスと橙子さんに手伝ってもらおう
2)如意宝珠を使用して、忠夫兄さんの霊体を肉体にインストールする
インストールという言い方があっているかどうかわからないが、OSが入っていない状態なのであながち間違ってはいないだろうと思う。
自分が人形の体に入ってから、忠夫兄さんを如意宝珠を使用して励起させて如何に早く元の肉体にぶち込めるかがポイントになってきそうだな
かと言って練習もできない、ぶっつけ本番になってしまうがここは自分の運というよりも世界意思の加護にすがるしかないような気がしてしょうがない
儀式を始めてしまったら、もう後戻りはできない。事前の準備を完璧に整えよう。
前の仕事でも、段取り8分ってよく先輩にも言われていたしたな。
妙神山に行って小竜姫様にアドバイスをいたたくことにしよう。如意宝珠もまだ再使用できるようにはなっていないし、なにか良い方法があるかもしれない。
ASEの仕事で学校にもいけてなかったし、今日のところはゆっくり休んで明日からまた頑張ろう
~妙神山~
そんなわけで妙神山にやってきました。
鬼門に小竜姫様に取り次いでもらう。しばらくして鬼門を開けて小竜姫様がお出迎えしてくれる。
「あら、旦那様今日はどうされたのですか?もちろん私に会いにきてくれるだけでも嬉しいです。」
え?旦那様って・・・
武神だからなのかそのまま、自然な体裁きでするりと自分の左腕に身体を絡ませる。
柔らかくたわわに実った胸が左腕に当たる、当たるというか沈み込んでいる・・・
目が離せない、顔が赤面して二の句が付けられずにいると
「こういうのを人界では当ててるのよ。というのでしたよね。」
にこりと笑い、フニフニしながら如何ですか?
自分の背後では霊力のバーストが発生し、如意宝珠が凄い勢いでチャージされていく
忠夫兄さん、宝珠も自分も溜まっちゃったよ。(意味深
「すみません、小竜姫様本当は如意宝珠の再使用についてと忠夫兄さんの復活について相談にきたのですが、その結構なお手前で如意宝珠は再使用可能になってしまいました。」
「あらあら、旦那様ったら」
そうコロコロ笑いながら、どうぞと中に通された。
「さて旦那様、横島さんの復活にどんな計画を立てているのですか?」
「忠夫兄さんの復活について最初は錬金術などによる人体錬成を考えましたが、
錬金術師のドクターカオスに相談して人体錬成も検討しましたが、現実的ではないことがわかり、現在は人形に僕の魂を移し、そして開いた身体に忠夫兄さんの魂を如意宝珠の力で顕現できるまで増幅して定着させようと思っています。」
そうなんですね。と小竜姫様が呟き
「横島さんを元の身体に定着する事は如意宝珠の力があれば可能でしょう、しかしあなたが人形に宿るにはどのような方法を考えているのですか?」
「人形作成師の魔術師か先ほど話したドクターカオスにご助力を願おうと思っています。」
「条件付きではありますが、私が助力できるかと思います」
小竜姫様の言う、条件とはなんだろうか?お優しい小竜姫様なので無理難題ではないと思うけど、小竜姫様にその条件を尋ねてみると
「儀式をここ妙神山で行うこと、これは私がこの山に括られていることもありますが、ここも神域なので余計な横やりははいりません。
魂のなくなった、身体は雑霊が喉から手がでるほどほしいものです。ここなら霊的な加護もありますから防護は万全ですよ。
それに人形に移ったあなたのサポートもできますからね。
迷惑をかけていると思ってはだめですよ。旦那様を助ける内助の功、何ですからもっと私を頼ってもいいのですよ。」
完成した人形はヒャクメに頼んで運んでもらいましょうと小竜姫様が微笑んでそう提案してくれる。
もともと儀式場の選定は悩んでいたところだ、ここで儀式を行えば小竜姫様がサポートしていただける上に、神域ということで霊的な防護も万全だ。
よろしくお願いしますと深ぶかと頭を下げる。
そしてあれから幾日が立ち、ついに待ちわびた人形が完成したと連絡がきたので早速受領に向かう。
~伽藍の堂~
作業台の寝かされている自身を型どった人形を見て、その出来映えに改めてその腕前の凄まじさを実感する。
だれがどう見てもこれは人形には見えない、人がただ寝ているだけのようにしか見えない
いや、見る人が見れば呼吸をしていないので胸が上下していないことに気がついて死んでいると思うかもしれない。
しかし、あくまで人が死んでいるように見えるのだ、決して人形だと思う者はいないだろう。
顔立ちも確認すると、忠夫兄さんの顔をしているが、たれ目な感じな分、少し違和感があり忠夫兄さんとの見分けもつく顔立ちになっている。
注文通りの仕上がりだ。
さて、最初はここ伽藍の堂で儀式を行うつもりだったが、何とかして妙神山まで運び込む必要があった。しかしそれも小竜姫様がヒャクメに話を通してくれたので渡す手はずになっている。
「おぉこれが横島さんの人形なのねー
さっそく妙神山に運び込むのねー」
妙神山でじっくりと見せてもらうのねー と不吉なことを呟きながら転移をしていった。
これは早めにいかないと、尻の穴までじっくり観察されてしまいそうだ。
橙子さんに心からお礼を伝え、残りの代金を支払い、自分も妙神山に急ぐ。
~妙神山~
文珠で妙神山まで転移してきた。これから儀式にも使用するので、あまり使いたくなかったがヒャクメが自分を忘れて先に転移していってしまったので自分でなんとかするしかなかった。
奥に進むと小竜姫様の前でヒャクメが正座しており、頭にはたんこぶがあるように見える
案の定なにかやらかしてお仕置きを受けたのだろう。
本当に小竜姫様には感謝です。
こちらに気がついた小竜姫様に案内され儀式を執り行う場所はすでに結界が張られており清浄な空気に包まれていた。
もう一段、清浄性を高めるために霊力を込め柏手を打ち鳴らし、禊ぎを行う
もはや、神性がないと留まることもつらい環境になったところで儀式を開始する。
まずは第一段階、人形に自分の意識、魂を移す作業だ。
小竜姫様をちらりと確認したら、にっこりと微笑まれて腰の神剣の腹を自分の後頭部に打ち付けてきた。衝撃で意識が飛ぶ、まさに魂が抜けそうになるとはこのことなんだろうか・・・
なんかもっと優しい感じでいくのかと思っていたに・・・
はっと気がつくと目の前には双子山がありその奥には小竜姫様の顔が見える。
これはまさか膝枕をしていただいているのだろうか
先ほどはこれだから武神はなどと不敬なこと思ってすみませんでした。大変結構なお手前です。
膝枕の感触と視覚情報がかなり名残惜しく感じるが、それを後にしてヒャクメに忠夫兄さんの魂の状況を確認した。
この時、少し身体を動かしたが、元から自分の身体だったかのような錯覚を覚えるほどなんの違和感も感じない。
「予定通り、横島さんは守護霊なのでしっかりついてきているのね」
よし、ここからが本番だ、気合いを入れて作業にかかろう
”如意宝珠に乞い願う 我が意に従い顕現せよ”!!
自分を中心に濃密な霊力のこもった風というには生ぬるい暴風が巻き起こる。
これにあわせ文珠{増}{幅}の文字を発動させる。
如意宝珠とは己の意のままに願ったことを叶える宝珠だ。
いま、ギャルのパンティと願えばギャルのパンティが顕現するに違いない。
今は忠夫兄さんの復活に専念する。
願いを声に出して、願い事を自分の意志を強く込める
如意宝珠に陰陽師の業を受け継ぐものして強く精密に意志をこめて呪文を発する。
「急急如律令、その名は横島忠夫! 我が守護霊の立場から解放され元の身体に戻るべし!!」
自分を取り巻いていた暴風が背後にまとまり、激しい光と発しながら収束していき
やがてその光は球状となった。
そして、その珠はゆっくりと横島忠夫の身体に吸い込まれて消えていく。
その様子を観察していたヒャクメは
「如意宝珠とはかくも凄いものなのねー。完全な肉体があったとは言え死者蘇生の大儀式をなしとげたのねー
もう完全に魂魄が身体に定着している。まったく問題ないのねー」
そう太鼓判を押してくれた。
「では、旦那様、横島さんは宿坊の方に寝かせておきましょう。あなたも制御に霊力を使い切っているので今日はこのままお休みください。」
私の出番はありませんでしたね。さぁこちらにと言われ宿坊の布団に入ったとたんに猛烈な眠気を感じそのまま眠りについた。
翌日、陽の光を感じ目が覚めると横に寝ていたはずの忠夫兄さんはいなかった。
居間に向かうと、小竜姫様の手料理を貪るように食べる忠夫兄さんがいた。
食べ終わるのを待ってから、忠夫兄さんに挨拶をする。
「おはようございます。忠夫兄さん、初めましてと言えばいいのか弟になった横島優です。
身体の様子は大丈夫ですか?」
「朝、小竜姫様からだいたいの話は聞いたけど、守護霊?になっていたときの記憶は曖昧なんだ。目が覚めて小竜姫様が巨乳だったから思わず飛びかかったら折檻受けたけどとりあえず大丈夫だ」
復活していきなりなにしてんの?この駄兄
じと目で忠夫兄さんを見ていると
仕方なかったんやー あの揺れる巨乳がわるいんやー 飛びかかってしまうやろ普通
などと供述している。
そこに、小竜姫様が自分の分の朝食を持ってきてくださったようだ。そして一発の爆弾を投下してくる。
「はい、旦那様 朝食ですよ。一日の活力の源なのでしっかり食べてくださいね。」
そういってお膳を渡していただく。
その様子を見て、忠夫兄さんが騒ぎ出す。
「おい優、小竜姫様が旦那様っておどれを呼んでるがどいうことや!! おどれ裏切ったんかい!!
やっぱり顔かぁ、顔なんか!? いやでも俺と目元が違うけど同じ顔なんやし、なんで俺じゃいかんのやーー!!!
あの巨乳を弟にとられるなんて、どういうことなんや!!」
兄弟初のスキンシップにしては、あまりに騒がしいので攻勢の霊力を発しながら
高町式説得術でOHANASHI デス。
「忠夫兄さん、ちょっと静かにしようか」
「お、おう なんかすまんかった・・・」
「いいですね。兄さん小竜姫様はだめですよ。それに兄さんには美神さんがいるじゃないですか」
「そうや、そうやった、あの巨乳は俺のもんやった。よっしゃ優早速、美神とこにいくで」
小竜姫様に落ち着いたらまたすぐに会いにきますとお礼をして妙神山を後にした。
~美神除霊事務所~
「よっしゃ、行くで、美神さん貴女の横島が今行きますからね。」
そういってドアを開けて突撃していく
本当に復活したばかりなんだろうか?
いや、元気なのはいいことなんだけど、新しく住む場所の案内とかもしたいんだけど・・・
自分は後ろから忠夫兄さんを歩いてついて行く
「美神さん、この横島忠夫、恥ずかしながら貴女のために蘇って参りました!!」
「本当に、横島君なの?」
「その巨乳は俺のもんなんじゃー!!」
そういって美神さんに飛びかかる
自分が後ろから襟首を掴んで自制させる
「はい、駄兄さん正座してください。だめですよ。まだ蘇ったばかりで本調子じゃないんですから
それに美神さんも今度こそ殺しちゃうかもしれないので、嬉しいかもしれませんが手加減してあげてくださいねー」
「横島君、今日は何をしにきたのよ」
「はい、また美神さんに雇ってもらいたくてきました。」
「いいわよ。荷物持ちで時給300円で雇ってあげるわ」
そういって、美神さんが胸の谷間が見えるように腕を組む
「はい!わかりまし・・・」
駄兄、本当にこういう露骨なエロ関係に弱いな
「はい、駄兄 ストップ、ちょっと時給のことで美神さんと話があるからちょっと席を外して」
「おまえ、金のことで美神さんに逆らってもいいことないぞ・・今すぐ謝れば許してくれるから」
はいはい、大丈夫だからちょっと外行っててね。話が終わったら声かけるから
そういって、忠夫兄さんを外に追い出す。
「さて、美神さんOHANASHIしましょうか、忠夫兄さんの見かけ上の時給は最低賃金よりちょっと上でいいですよ。そうですね切りよく1000円にしましょうか」
「ちょっと待ちなさいよ。時給も300円にあげたのよ。横島君も頷いたじゃない」
「いやいや、話はまだですよ。見かけ上はと言いましたよね。実は忠夫兄さんの死者蘇生に5000万円程度かかりましてね。いや何、直接の原因である美神さんに請求しようとかそんなことは考えていないんですよ。
しかし、加害者が何もしないというのも心苦しいとお気持ちを察しているわけでしてね。
なんだかんだ、忠夫兄さんも仮免持ちですし、業界の相場的にもあり得ない金額ですよね。
別に多く払えとかいってるわけじゃないんですよ。相場通りの金額の一部を兄さんに残りは僕が貯金しておきますので、どうせお金があってもろくなことには使わないでしょうし」
あまり言いたくもないですが、警察とかのもみ消し費用よりはだいぶお安くなると思いますよ。
思いっきり眉間に皺を寄せ、どっちが得なのか考えた結果とても嫌そうに
「わかったわ、横島君は時給1000円、あなたには相場から1000円引いた分を振り込む。それでいいんでしょ!」
「はい、もちろん治療費、交通費、食事代など他にもかかる費用はそちら持ちでお願いしますね。忠夫兄さんは死なない程度にこき使ってあげてください。学校にも行かせてあげると助かりますね。」
「あぁ!!もうわかったわよ。払います。ちゃんと払いますよ!!
あんたろくな死に方しないわよ。」
「もう一回死んじゃってますから大丈夫じゃないですかね。」
さて兄さんを呼ぶかな
兄さんを呼ぶためにドアを開けると、おキヌさんに抱きつかれて慌てふためいてる駄兄を見つける。
あれでもてないってよくいってるよな。青い鳥のごとく身近な幸せは見つけづらいてことなのか
「兄さん、時給の話がついたから入ってきて」
おぉそうか、さぁおキヌちゃんもって声がして部屋に入ってくる
「兄さん、美神さんのご好意で仮免もとったし、時給を1000円を上げてくれることになったので頑張って働いてくださいね」
「なに、時給1000円、今までの4倍じゃないか、やっぱり美神さん俺のことを愛してくれているんですね~~」
そう言ってまた飛びかかろうとするが先ほど同じく襟首を捕まえる
「はい、駄兄ステイ、今日は住む家の案内もあるし、これで帰りますよ」
では、失礼します駄兄を引きずって美神除霊事務所をあとにする。
「横島君が蘇ったのは良かったけど、本当にやばいのは弟のほうなのかもね」
あとで分かったことだが、忠夫兄さんが時給アップとともにあっさり採用されたのは
経験者ということもあったのだが、憧れだけでバイトにはいった六道女子の子達が美神さんの除霊について行けず、すぐに辞めていき、時給を上げても定着せず徐々にあがっていたようだ。
そんな事情もあり、すんなり採用と時給アップに繋がったようだ。
忠夫兄さんは、時給も上がり家賃などの支払いも無くなったが、相変わらず美神さんのところに入り浸っている。学校もしっかりいっているようなので特に言うこともない。
まぁ兄弟だし、一緒にいる必要もないから自分としても楽でいい。
そうそう、忠夫兄さんも文珠が作れるかと思っていたけど、まだ出来ないみたいだ。
まぁ妙神山で老師の修行を受けたのは自分なんだし、霊能力は魂の力なので魂が違うと出来ないのかも
まぁでも身体は覚えているから、忠夫兄さんも妙神山に修行に行けばそのうち出来るようになるだろう。
さて最後に自分のことを少し話していこうか
5000万円の借金については、ASEからの融資と言う形で借りており、ASEに所属してその報酬から支払っていくことになった。
横島夫妻が肩代わりしてくれるとも言ってくれたが、今はなんとか支払いを続けられている。
GS免許については、忠夫兄さんが復活したので、当然自分は無免許だ。
せっかくこの世界でいきているのだから、次の試験で取得を目指したい。
そのためには、どこの所属になる必要がある。
まぁそれは追々考えるとしよう。
人形の身体になったけど、霊能力は魂の力だけあって今まで通り使えている。
この力とどうやってつき合っていくか
忠夫君も復活できたし、とりあえず仕事もあって生きていくには問題ない。
この世界でどうやって生きていくか、しっかり考えて生きていこう。
これでとりあえず完結です。
思いつきで書き始めて辻褄合わせに走ってしまった感がぷんぷんします。
そして、辻褄があっていない感もかなり感じています。
今後の展開は特に考えてはいませんが
FGOの清姫が嫉妬可愛いからかけたらいいなぁとか
六道所属ー>GS免許取得からの独立とか
素直に原作のイベントをなめつつ、オリジナルな話をちょこちょこ
書いていければなぁと思っています。