GS美神の世界でサバイバル   作:京太郎

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1.目覚めは撲殺から

1.目覚めは撲殺から

 

 

 

 

いつもの様に疲れて仕事から帰宅し、少し酒を飲んで風呂に入り

ベッドに横になると気がついたら目覚まし時計が鳴り響き朝を告げている。

そんな生活が続いていた。

そんな中、本当に久しぶりの休日に自宅から1歩も外出する気は起こらず、ネット通販で全巻まとめ買いをしたGS美神極楽大作戦を全巻読んでいた。

 

「本当に横島君はすごいな。荷物持ちから始まり、最後は魔神アシュタロスを討伐するなんて」

「こんな霊能力があれば、ちょっとは違った人生だったんだろうなぁ」

 

そんな事を考えながら、休日の日差しが心地よく昼寝をすることにする。

たまにはこんな贅沢もいいだろうと思いながら。

 

「いかんな、昼寝をしてしまったせいか、全く眠くない。」

「明日も会社があるのに・・・」

 

何気なく眠気が来るまでおとなしく横になっていたが、ふと昼寝をした時に見た夢を思い出していた。

昼寝前に読んでいたGS美神極楽大作戦に登場する横島君の霊能力の文珠が何故か自分が使える夢を見ていた。

 

夢のことだから内容は本当に意味不明だったが、文珠の使い方、作り方は何故か克明に覚えていた。

彼が漫画の登場人物で、自分は現実に生きている。もちろん夢で覚えている通りに

文珠を作ろうとしてもできるわけもない。

もう30歳も超えたおっさんが今更中二病かよと思わず自嘲したくなる。

そういえば、夢は何故見るのだろうか、何かのテレビ番組で見たのか、本を読んだのか、それとも

HPを見たのかどこでみたのか詳細は覚えていないが

 

曰く、夢は脳が寝ている時に記憶を整理するための作業をしている状態で何も意味がない。

 

曰く、夢は精神が体から抜け出し、平行世界または多重世界を旅をした記憶を思い出している。

 

曰く、前世の記憶を再体験している。

 

脳科学的なものからひたすら怪しいオカルト系まで諸説あるが

現実に生きている自分は脳が記憶を整理しているだけだろうと考えていた。

そうしている内にようやく眠気が訪れ、先ほどまで眠れなかったことが嘘のように

急激に眠気が襲い意識を失うように眠りについた。

 

 

 

 

 

 

「20時のニュースをお送りいたします。最初のトピックスですが」

「名古屋市のアパートから男性の遺体が発見されました。」

「この男性の勤務している会社では、以前から過重労働が問題となっており、男性の過労死の疑いも持たれています。」

「また室内に荒らされた形跡はなく、警察では事故と事件の両面で捜査を続けています。」

「過労死問題も政府の働き方改革の重要事項となっており、世間の注目を集めそうです。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よ・・・!」

 

「よこs・・・・・・!」

 

 

目覚まし時計とは違うが、何か大声のようなものが耳にはいり、目が覚めていく。

目を開くと赤い髪の女性が特殊警棒のようなもの振りかぶり、自分の頭へ振り落とされたのを確認して

信じられない激痛を感じ、頭部からヌメるような感覚を覚え手で拭ったが、手についた血を見てまた意識を失った。

 

 

「横島ー! 寝たふりをやめてさっさと起きなさい」

 

「ちょっと横島、本当に時間が無いから、遊んでないでさっと起きて準備しなさい。」

 

 

横島の身体を揺さぶるが身動き一つとらない。

 

 

「やだな、横島君本当に時間が無いから起きてよ。」

 

 

神通棍で頭部を殴打され、出血を伴い意識を喪失しているため非常に危険な状態である。

 

 

「あぁーこれはやばいかしらね・・・」

「とりあえず、事故ってことで病院に運びましょう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

再度、目を覚ますと白壁に囲まれた病院のような場所だった。

ベットに寝かされて身動きを取ると、頭が割れるように痛みを発している。

 

 

「知らない天井だ」

 

 

有名過ぎるセリフを30歳超えのおっさんが吐くにはちょっと痛いものだったと自覚し

あたりを見渡した。

病院のようだが、何故こんなところにいるのだろうか?

最後に見た記憶があるのは、赤い長髪の女性が自分に特殊警棒のようなものを振り落とした姿だ。

茫然自失の状態でしばらく過ごしていると、病室のドアが開いた。

 

 

「良かった。横島君目が覚めたのね。」

 

 

そう言って笑顔で赤い長髪の女性が自分に声を掛けるてくる。

 

 

「部屋を間違えていませんか、横島って誰ですか?」

 

「横島君、あなたのことじゃない」

 

「間違っていますよ。自分の名前は・・・」

 

 

自分の名前がまったく思い出せない。

思い出そうとすると頭が割れるように痛い。

 

 

「名前を思いだそうとすると、頭が割れるように痛い」

 

「そんな嘘よ・・・」

 

 

赤い髪の女性は画面を蒼白にしてそうつぶやいた。

そんな女性を横目で見ながら、割れるように痛む頭を抱えながら視界が黒くなっていき、また自分は意識を手放した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続くのか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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