GS美神の世界でサバイバル   作:京太郎

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25.所属事務所を選択せよ。

25.所属事務所を選択せよ。

 

 

 

 

清姫と一緒に妙神山から帰宅した。

清姫の強化もできたし、今後の方針も見えてきたし

小竜姫様には本当に感謝しかない。

 

「清姫も僕のために修行してくれてありがとう。

これでGS試験も安心して受験できるよ」

 

「ご主人様の為ならわたくし、どれだけでも頑張れますわ!」

 

清姫も頑張ってくれているしGS試験に合格したら、

お祝いに小竜姫様と清姫に何かプレゼントをして、少しでもこの気持ちをお返しをしよう。女性への贈り物になにが喜ばれるかわからないけど

とりあえずはASEに行って、所属事務所として良いのか確認に行こうかな

 

 


 

 

ASEに着いていつもの通り車輌課の課長に相談してみる。

そうすると俺ではわからんから総務にいけと総務課を案内される

それもそうだなと、総務課に赴き、総合案内受付にいたお姉さんに要件を告げた。

 

受付の方に個室に案内をされ、担当者を待っていると

しばらくして、物腰の柔らかい話しやすそうな雰囲気の

恰幅の良い男性が部屋に入ってきた。

 

「いやぁ~どうも横島さん、お待たせして申し訳ございません

今回お話を伺わせていただく、鈴木と申します。あ、これ名刺です。

 

私も横島さんの事は良く存じ上げていますよ。

横島さんのおかげで我がASEも、日本ではシェアが取りずらいオカルト業界の分野で

六道という大店のお客様からご依頼を頂けまして、最初は小口のご依頼でしたが

だんだんと大口のご依頼をいただけましてね。

お得意様から今や上お得意様といった次第でして、この分野を開拓していただいた横島さんには感謝感謝です。

 

本当に、横島さん様々といったところでして、本当に足を向けて寝れませんよ」

 

鈴木さんの話に圧倒されてしまうが、流石はASEというべきか

こんなところも一流の営業マンを揃えているのだろうか

これだけ気分よく気持ちを挙げられてしまえば悪い気がする人間がどれだけいるのだろうか

 

鈴木さんにさっそくですがと前置きをして、GS資格を取得しようとしていること

それに伴い、ASEに所属事務所になってもらえないかという相談をした。

 

「なるほど、横島さんのお話はよくわかりました。

結論から申し上げると、ASEとしてはお力になることは難しそうですな。

 

そもそも、GS協会自体が昔ながらの徒弟制度ありきの体制をとっておられるため

その所属先の秘伝、秘儀、また一子相伝のような作法、仕来りというものが有り

正直に言いましてオカルト業界自体は、開けた業界ではないのです。

 

数少ない中に、六道女学院が霊能科を持っていますが、本当に例外でして

そのような意味でも、この業界のご依頼をASEに持ってきていただいている

横島さんには感謝しておるわけです。

 

横島さんのご存知の通りASEの理念として、どのような分野でも一流の人材を

派遣するというものでして、特にオカルト分野ではスポット契約が非常に多いのです。

 

今回のように、横島さんのことを師事、監督していただくとなると

かなり長い間の拘束期間が予想され、ASEに登録されている他の霊能者の方も

嫌がる方が大多数と思われます。

特にこの日本のエリアでは民間の除霊事務所がかなり幅を利かせておりましてね。

ASEも霊能者の方の人材確保には、本当に骨の折れる状況でして横島さんのような

優秀な方が資格を取っていただけるとなれば、ASEとしては大歓迎です。

 

もちろん、横島さんの任務のスケジュール調整なども行いますし、それなりに割高になってしまうと思いますが、一応ご紹介できる人材もおります。

 

一度、派遣可能なリストをお出しするのでご覧になられますか?」

 

そうか、僕も所属しているがASEは派遣会社なので、人材の管理監督、仕事の手配を

してくれる会社だった。

一応、鈴木さんが持ってきてくれたリストを確認させていただく。

 

リストに載っている人はとても高額で、ちょっと払える額ではなかった。

しかし考えてみれば、自分の秘伝の技術が漏れる可能性があるのだ、どうしても

高額になるのだろう。

そんな中でほぼ、無償といっても良い金額の女性がいた。

名前は魔鈴めぐみさん、ただ所属はASE英国となっている。

この名前には見覚えがある、同一人物なら正しき魔女として美神さんと揉めて

対立をしてしまった人だ。

 

鈴木さんにも確認をしてみる。このほぼ無償といってもいい魔鈴めぐみさんについて

お尋ねする。

 

「魔鈴めぐみさんですか、たしか最近、ASE英国に登録していただきました。

現在では遺失している、中世魔法技術を専門に研究されている方で

僅かな記録を頼りに、独学で中世の魔法を身に着け、今でも失われた魔法を発見し続けている才媛ですな。

 

そういえば、現在はASE英国ですが、近々日本で活動されるとお聞きしましたよ。

しかし、この資料にはGS免許をお持ちか記載されていないですね。

魔鈴さんにはGSとしての能力より魔女としての知識を発揮して活躍して欲しく

GS免許は二の次となっているようですね。」

 

 

魔鈴めぐみさんが日本にいないとなれば、魔鈴さんへの依頼は諦めるか

GS協会に行って、アルバイト募集の案内が無いか聞いてくるとしよう

 

対応してくれた鈴木さんにお礼をいって、GS協会に向かう。

 

 

 

~GS協会~

 

 

GS協会会館に着くと、早速受付に向かうがそこにはスポーツ新聞を広げた

おじさんがタバコを咥えていたが、どうやら火はついていないようだ。

 

「すみません、GS資格を取得したいのですが、霊能事務所を紹介して

いただきたいのですが、どちらの窓口にいけばいいのでしょうか?」

 

はぁ~~っと深いため息をおじさんがつく

「なぁ坊主、馬鹿なことを言うもんじゃないよ。

だいたい、霊能者ってものは血筋が命なんだよ。そして子供の頃から修行に明け暮れて

なるもので、どこかの流派に属しているもんだ。

 

事故とかで後天的に霊能に目覚めることもあるが、良いところ霊が見える程度。

最悪は悪霊に乗っ取られて自滅だよ。

 

悪いこと言わないから、その程度でGSなんて目指さないほうが良い。

さぁわかったらさっさと帰んな」

 

窓口を聞いただけで何故か説教されてしまう。

影に居た清姫がかなり怒っているようで、影が波打っているのがわかるが

ここで清姫を開放してしまったら、惨劇間違い無しだろう

 

そのおじさんも今は、俺の若い頃はという割とどうでも良い話になっており

本題とはまったく関係なくなっている。

 

僕は普段、霊力のほとんどを如意宝珠に貯めているので、外に出てくる

霊力は一般人より少し多い程度しかない。

そこでこのおじさんは、勘違いしているのだろう。

まぁそれはそれでありがたい忠告ではあるのだけど・・・・・・・

もう清姫を抑えるのも、霊力を抑えるのもやめてしまったほうが話が早いだろうか

などと半ば本気で思っているときに、背後から声がかかった。

 

「あらあら~~この子なら大丈夫よ~~」

 

六道冥奈さんが背後からニコニコ笑いながらこちらの寄ってくる。

 

「ろ、六道婦人!?え?この坊主、いやこのお坊ちゃんは」

 

「優君~GS資格が欲しいなら~六道除霊事務所に入るのが近道よ~

六道女学院の~ノウハウも~教えちゃうわ~」

 

そして、持参していたGS資格の応募用紙にささっと六道除霊事務所と記入して

おじさんに渡していたが、もうおじさんは頷くことしかできなかった。

 

「さぁ~優君、申請もおわったわ~行くわよ~」

 

冥奈さんはお買い物デートよ~っと、そう言って僕の右腕に身体を絡め

有無を言わさず、フミさんの運転する車に連れ込まれた。

 

最初に着いたところはテイラーで、霊的加護の付いたオーダーメイドスーツを仕立て貰うために採寸をする。これに合わせてワイシャツ、ベスト、ネクタイ、コートなどの衣類に

それぞれ刺繍がしてあり霊的な加護が付いている。

靴も大事なのよ~とオーダーメイドするようで、合わせて採寸をされた。

恰好だけ見れば第4次聖杯戦争のセイバーの黒スーツだと言えばわかるだろうか。

 

完成したらまた迎えにいくわ~と、自宅まで送ってくれた車を見送り

どうしてこうなったと頭を抱えそうになる。

 

しかし、考えても見れば、見習いにこれだけの装備を

提供してくれるというのは大手でしかありえないだろう。

冥子さんのプッツンという一点にさえ目を瞑れば、資金豊富な六道家は

米帝プレイが可能で、正直に言えばかなり魅力的だ。

忠夫君なんて、今だにGパンGジャンにトレードマークの赤いバンダナを思えば

かなり恵まれていると言えるだろう。

その冥子さんも常日頃からプッツンしているわけではない。

 

数日して、スーツ一式が完成したと連絡があり、いつものように迎えがきた。

六道家に到着し、さっそくスーツを着て驚いた。

自分も前世では社会人としてスーツの一着、二着、革靴くらいは持っていたが

着心地が全然違う。堅苦しいものだと思っていたが、上手に逃げがつくってあり

激しい運動をしても、まったく苦にならない。なんというか馴染むというのだろうか

そして何より、霊的加護が付与されており、多少の邪気、瘴気くらいなら問題にならない

神聖さを保っている。

下手な神社仏閣に勝るとも劣らない神聖さが、霊力を回せばさらに増すだろう。

試着したスーツ姿を見てもらうために冥奈さんのところに向かう。

 

「まぁ~カッコいいわね~見違えたわ~~うふふ~素敵よ~」

 

そして、指輪を入れるような箱から六道家の紋をあしらった

徽章を取り出し、スーツに取り付けてくれる。

 

「この徽章は~聖別された銀十字を~溶かしたもので~これだけでも結構な~

神秘を内包しているのよ~

六道のお仕事に行くときには~仕事着としてスーツと必ず徽章を付けてね~」

 

そしてこっちがGS試験用の装備一式よ~と出してくれる。

 

破魔札や神通棍を収めるホルスターと取り付けてみたが

動きを阻害することなく、なおかつ取り出しやすく、本当に良く考えれている。

 

「本当は~精霊石弾頭の~拳銃もあるんだけど~GS資格とるまでは~

銃刀法違反で捕まってしまうわ~

あとは~個人個人の~相性もあるから~好きな霊具を持ち出してね~」

 

この霊的加護など各種の設定から選べるスーツを六道グループから発売するらしく

僕が支給されたものは、フラグシップモデルのようだ。

 

最近めっきり出番の無い、AMスーツに比べ筋力増幅システムはないが

純粋に対霊装備ならこちらのほうが優れている。

それに霊能者は霊力により、自身の肉体能力を向上させることができるので

装備が軽くなり、回避メインで考えれば、こちらのほうがいいのかもしれない。

 

こうして僕は、もっとも避けていたはずの六道家のお世話になり、GS試験に挑むことにした。

プッツンさえ無ければ、豊富な資金からくるバックアップ体制、連綿と続く家柄に相応しいオカルトの知識量と高額なお給金、上流階級の人なので大らかな人格

本当になにもかもが六道家は素晴らしい。

そう、プッツンさえなければ

 

逆に考えるんだ、これから修行して貰い、プッツンを無くす...減らせば素晴らしい職場になる・・・・・・・といいなぁ・・・・・・

 




なんだかんだと所属事務所を悩んで、結局は六道家になりました。

次回からようやく、GS試験の話を書いていきます。
というか、GS試験受けるだけなのに回り道しすぎだろう・・・

ではまた次回
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