30.元始風水盤2
~屋敷前 横島優~
僕はあれからティアさんは連れられて、原作の最後に火角結界で囲まれたあの屋敷を見渡せる雑木林の茂みに伏せて辺りの様子を伺っている。
屋敷の周辺では、元始風水盤を確保しようと各国軍の銃撃戦が始まっており、銃声と悲鳴がやむことは無い。
なにココ?超怖いんですけど・・・・・・少なくとも一般人を連れ来るとこじゃないよね?
そりゃ魔女と呼ばれるティアさんとか、特殊技能持ちのスプリガン連中なら撃たれても平気かもしれませんけど、こっちは撃たれたら死ぬんですよ・・・・・・・
え?AMスーツ着てるから平気平気?一応私も撃たれれば死ぬ?
嘘ですよそんなの、300年以上生きているトシ・・・・・・か弱いお姉さまならそういうこともありますよね。きっとメイビー
なんで美人のお姉さまアイアンクローで身体を持ち上げるのは勘弁してください。
と言うか、声を出していないのに何でわかるの?
顔を見ればわかる?まじ?なにそれ魔女怖い
生言ってすみませんでした。AMスーツ付属の無線内蔵ヘッドギアを付けていても、頭蓋骨がミシミシ言ってるんで本当に勘弁してください・・・・・・
なんだよ、このヘッドギアはAMスーツ相当の防弾性能がないのか?
え?小口径弾はほぼ弾く、抜かれるのはアンチAMスーツ弾頭(オリハルコン弾頭)くらい?
そもそも、アンチAMスーツ弾で撃たれれば、頭が消し飛ぶ?
すんません、すんません本当にそろそろ勘弁してつかぁさい
頭蓋骨が割れる~~
・・・・・・・
ようやく解放された、頭蓋骨がひょうたんの形になってないだろうな・・・・・・
まさかティアさんに年齢ネタは禁止だったとは・・・・・・
あ、なんかヘリで増援がきてるし、USNAVYって米国海軍じゃないですかー
うわ、赤外線レーダー付きの人狩り用の攻撃ヘリも同行してるし、えげつ無い
ちょっと離れて良かったぁ
いや、手持ちの装備だとAMスーツ全開で手榴弾投げれば落とせるかもしれないけど、
いやいや、やっぱりあんなの流石に無理ゲーです。
あれよあれよと言ってる間に米海軍が屋敷に取り付き、扉を爆破処理して、突入を開始した。流石に、手際がいいやね。
なにか、ケリー・レイヴンウッド少佐に扉を破られたこと思い出すわ、今回来てないよな
さて、何時までもここで待機していたいところだけど、後ろで怖いお姉さまも見ているし本当に仕方ないけどそろそろ行きますか
「清姫、僕の背中の守りは君に任せるよ」
「常日頃、大和撫子の如く三歩下がった場所から、はたまた影の中から隠密的にすら見える献身的な後方警備をしております。ご主人様のうなじも、キュッと引き締まったお尻も、この清姫にご安心してお任せくださいませ」
なにそれ?ちっとも安心できる要素が皆無なんですけど
最近やたら静かだなと思っていたら、大和撫子という概念を知ったようだ。
いや、清姫さん大和撫子を目指さなくても、もう十分清姫さんはカワイイですよ・・・・・・
などと、現実逃避をしているとティアさんが大きく咳ばらいをする。
はぁ諦めてそろそろ行きますかね。だいたいの部隊が屋敷に突入して静かになったことだし。
「では、第一目標 元始風水盤の破壊、第二目標は針の奪取を目指して屋敷に突入しましょう」
そうティアさんにも声を掛け、小銃を前に構え屋敷への移動を開始する。
屋敷に張付き特殊部隊によって破られた扉から鏡越し中をこっそりと覗き見る。
玄関部分には敵兵がいないことを確認してから前進を開始した。
ブリーフィングの内容に従い、地下に移動することをティアさんに相談する。
「ティアさん、だいたいやばい物を隠すときは地下と相場が決まっているので、地下に移動しますよ」
「えぇ依存はないわ、ブリーフィングでは言いませんでしたが、私と逸れても私を気にせず任務を遂行してください」
え?逸れるようなことがあるのか?
「わかりました。とりあえず地下を目指しましょう」
事前情報の通り、地下への階段を発見したが、流石に退路を確保している
ハンドサインでティアさんに敵兵2名をどうするか確認する。
あっさり殺れってサインが帰ってくる。おお怖い
小銃にも拳銃にもサイレンサーついてないから使えない、殴って無力化するか
清姫とはラインが繋がっているからタイミングを図るのは簡単だ。
『清姫、敵を無力化する。僕は右、君は左だ』
『畏まりました。ご主人様、合図をお願いいたします』
敵兵の意識がそれた瞬間を狙い、清姫とまったく同時のタイミングで突入し敵兵を無力化する。
トライデントのCOSMOS(機械兵士)とは違い脳内にオリハルコンを仕込んでしないが、同じように式神と精神波の通信ができる。
まったく、西洋人は技術偏重主義というか、修行すればもっといろいろ出来るというのに
あれ?この修行脳は妙神山・・・ いや今考えるべきことではない。
敵兵を縛り上げ、拘束しておく。甘いかもしれないが人を呪わば穴二つと言う言葉もある
違う言い方なら因果応報とかだろうか
恨み、妬みはなるべくなら貰わないほうが良い。特にこんな幽霊やら霊現象が普通にまかり通る世界なのだ。
どこで、どんな呪いを受けるかわからない。
さて、小銃を構え直し地下への階段を降りようとした時に、ティアさんがいないことに気が付いた。
『清姫、ティアさんがいないが打合せ通り先行する』
『畏まりました。ご主人様、しかしどちらに行かれたのでしょうか』
『え?清姫も感知していないの』
『ご主人様も把握していませんの?』
まじかよ。僕はともかく英霊の清姫にすら感知させない隠形って 魔女マジ怖い
地下に降りてきたが、余りに静かすぎる。
かなり嫌な予感がする。しかし元始風水盤が発動するにしても、まだ月が昇るには早すぎる。
前進を続けると心ここにあらずと立ち尽くしている敵兵を見つけるが様子がおかしい
「くそ!清姫、先に突入した連中はゾンビにされている!槍を装備して無力化しろ!!」
この言葉を聞き、清姫が槍を装備する。
その姿を見て、僕は清姫の援護を開始するため、小銃の薬室に込めてある通常弾をそのままに、精霊石弾頭の弾倉を取出し装填し撃った。
初弾は通常弾なので、ゾンビとなった敵に全くダメージを与えていないが
次弾からは精霊石弾頭なので、なり立てのゾンビに深刻なダメージを与え灰となる。
僕はゾンビとなった連中に射撃を加え、この射撃を合図に清姫が吶喊を開始し、勢いをそのままに敵兵の首を落としていく。
ゾンビとなってしまった以上、屠る以外に彼らを救う手立てはない。
神道の禊をしてもいいが、この先の展開が読めない以上、余分な霊力は使いたくない。
破魔札も持ってきてはいるが、こっちも温存しておきたい。
あまり霊力がない人でも使える精霊石弾頭はこういう時に便利だ。
ただコストが凄いかかるのが問題だけどな。今回はアーカムから支給されているから安心して使えるけど。
しかし、軍の連中はなんで心霊装備を整えていないんだよ。
この場でゾンビになってるのは殆ど人民軍じゃないか
ということは、この先には米海軍がいるってことか?
この付近のゾンビを一掃して、清姫にクリア報告を聞く
「清姫、状況報告」
「はい、ご主人様、この付近の屍は一掃しました。ご主人様のお尻もこの清姫が万全を期してお守りしていますわ」
とりあえずは敵も倒してほしい。いや尻というか身体も守ってほしいな。
清姫と前衛を交代しポイントを押さえて前進を再開する。
足元に鏡の破片が散らばっているエリアに到着した。
原作では勘九郎が鏡から出て攻撃を仕掛けるトラップエリアだったが、軍の連中が面倒になって軒並み破壊したのだろう。
この様子だと戦闘工兵も混ざっているのかもしれない
正直、鏡の迷宮は面倒だと思っていたが、破壊してくれているのはありがたい。
ただ、破片が散らばっているからどうしても足音がなってしまう。
ここを抜けるまでは隠密行動は無理だろう、さっさとぬけてしまおう
出口までの通路がしっかりできてるし、幸いな事にここにはゾンビも敵兵もいないみたいだ。
途中でも思ったがやはり静かすぎる。この先鬼が出るか蛇が出るか
しかし、与えられた任務を完遂するためには前進をしなければならない。
鏡の迷宮を抜けた先は、岩肌がむき出しの洞窟のようになっていた。
原作でも、元始風水盤はこの洞窟のエリアに設置されていたはずだ。
このエリアに到着してから、おかしなことに微かに剣戟の音が聞こえる。
軍の連中が先に到着して、戦闘行動を行っているなら、銃声が聞こえるはずだ。
物陰に隠れ、かがみながら膝撃ちの姿勢をとり、辺りを厳重に観察する。
そこで、僕が目撃したものは既に石板から解放されている美神達一行と
激しく剣と槍を打ち付けあう小竜姫様とメドーサの姿だった。
その様子を見る限り、劣勢なのはメドーサのようで、相当頭に血が上っている。
しかし、原作でも狡猾なメドーサのことだ、あの怒り心頭の姿もブラフかもしれない。
根が正直な小竜姫様の寝首を掻かれぬように何時でも加勢できるようにする。
ライフル弾の弾丸は音速を超える、この距離で精霊石の弾頭ならば十分に隙を作ることが出来るだろう。そう思い一発の精霊石弾丸を取り出しグッと握り締め霊力を注ぎ込む。
かの幼〇戦記で散弾に魔力を注ぎ込むシーンがあったが、あれと同じ事をやる。
「かしこみ、かしこみ、天照大神に申し上げる。その御力を御与えください」
手を開き、握り締めていた弾丸を見ると神気が感じられ、闇の中にあっても薄っすらと発光しているのが見える。
手早く、弾丸をライフルに込め、発射可能な状態にする。
これで、一発だけだが強力な弾丸を射撃できる。小竜姫様なら十分に生かしてくれるだろう。
そして意識をまた小竜姫様とメドーサに戻す。
メドーサが振るう槍を、小竜姫様が軽やかなステップを踏み躱していく、まるで舞っているかのようにその武を披露している。
そして、槍を回避する為のステップや小竜姫様の攻撃が、小竜姫様の立派になったたわわを上下左右にまるでそこだけ無重力状態であるかのように飛び跳ねる。
あぁ何というわがままボディなんだろうか、ずっと見ていたい、いや違う
小竜姫様に援護するために、全体を見ていなければいけないのに、どうしても立派なたわわに眼が引き寄せられる。
何という魔性、何というわがままボディ、小竜姫様恐ろしい子!
それはメドーサも同様のことを思っていたようで剣戟を交えながら絶叫している。
「くそ、あんたは妙神山に括られているせいで、この地ではそう長くは存在も出来なければ、その武を全力で出すことも出来ないはずじゃないかい、何時までいるんだい
だいたい、あんたその胸はなんだい、さっきからぷるんぷるんと、ちょっと前まで小乳姫のあだ名を独占していたじゃないか。一体全体どういう絡繰りなのさ」
そうすると小竜姫様が少し離れ、神剣を持たない左腕を使い胸を寄せて持ち上げ、深い谷間を見せつける。
「さぁ私の限界時間は後5分でしょうか?それとも30分でしょうか?はたまた24時間?
もしかすれば、この胸に霊力が籠っているのかもしれませんね。
いずれにせよ、あなたを邪魔するには十分な時間があります。
それに、あなたより若くて大きくなってしまった私に嫉妬しているのかしら?
私の旦那様との愛で大きくなりましたのよ。あらあらそう言えばあなた、魔族に落ちても未だに独神でしたかしら?
ごめんなさいね。あなたより若い私のほうが先に結婚することになりそうで
私の結婚式はご招待しまので、是非いらしてくださいね」
ひゅー小竜姫様が煽っていくスタイルを始めてみたかも
小竜姫様の胸には霊力が詰まっていたのか、増設バルジみたいな?
あぁメドーサはもう完全に頭に血が上っているな
他を見れば、美神さんは目が点になっているし、忠夫君は前屈みにになってる
まぁ彼は煩悩が霊力の源だし、良くはないがとりあえずは良いことにして置くけど、お仕置き決定だな。
「もはやこれまで、小竜姫と遊んでいる時間は無いようだね!勘九郎、風水盤を発動させな!これで東アジアは魔族の手に落ちる!!」
高らかに笑い声を上げ、手を振り上げ合図を送る、しかし一向に発動する気配がない。
「勘九郎まだかい、さっさとおし!」
今まで、元始風水盤を守るように背を向けていたメドーサが、いつまでも風水盤を発動させない勘九郎の様子を見るために振り向くと、そこには針を奪取したティアさんがニッコリ微笑み、こちらに手を振っている。
腐ってもスプリガン、外してはいけない時は絶対にミスをしない。
流石は魔女、さす魔女、途中の軍隊さんはどうしたんですか?
え?撃ってきたらやり返した?撃っていいのは撃たれる覚悟のあるやつだけだ?
私は先に撤退する?また後で会いましょう?
それだけ無線で告げると、周りの景色に溶ける様に消えていった。
撤退支援も無しに自分だけささっと逃げるなんてちょっとずるくないですかね
ティアさんのおかげで、元始風水盤が発動することは無くなったが、依然として魔族二人が残っている。
あ、メドーサが頭を抱えて絶叫してる
「あぁ!!!どうなっているのさ、くそくそくそ、もういい勘九郎、計画は中止だ!
後は任せたよ。小竜姫、今回はあんたの勝ちだ次は容赦しないよ」
「お任せください。メドーサ様」
それだけ言うと、メドーサはさっさと撤退していく。
その姿を見届けてから、勘九郎がおもむろに火角結界を発動した。
地下空間にいるにも関わらず、大きな揺れが襲い、火角結界の発動を感じさせる。
「アッハッハッハ!貴方たち今回は絶対に逃がさない!このまま道連れよ!」
もう駄目や~最後に1発と美神さんに飛び掛かり、美神さんが忠夫君を張り倒すという
もはや一連の芸を見せられて、勘九郎も含め全員の気が緩んだ。
どんな熟練者でも敵を倒した瞬間や、目標を達成した時、はたまた気が抜けた時には
隙ができやすい、勘九郎も例に漏れず、致命的な隙を見せた。
HCLI社の超神兵レームさんは言いました。戦場では隙を見せる奴から死んでいくと
勘九郎の頭部に狙いを定め、躊躇わずに引き金を引く
ヘッドショット、天照大神の神気が籠った弾丸が、頭部を破壊損傷し膝から崩れ落ちる。
しかし、人間より頑丈にできてる魔族だけあってまだ死んでいないようだ。
その証拠に火角結界は停止していない。
完全にぶち殺すために、新たに頭部と胴体部分特に心臓に狙って射撃をする。
完全に魔族化していなかったことが幸いしたのか、ついにうつ伏せに倒れこみ、
暫くしてから火角結界は停止した。
さて、後は元始風水盤の破壊と撤退だ。
美神御一行はと言えば、向こうから見れば突然死角から射殺された勘九郎を見て
驚き、冷静さを欠いている。
小竜姫様には僕の事がバレバレだったようで、にっこり笑ってこちらを見て
「これも内助の功ですよね。」と呟いた。いつもお世話になっております。
そして解決したようなので、「私はこれで帰ります」と妙神山へ転移し、帰還した。
勘九郎射殺の犯人捜しをされる前に、元始風水盤とここから撤退開始だ。
美神さんが元始風水盤を使用するとは思えないが、一応破壊しておく
精霊石粉末入りのスモークグレネードと駄目押しでスタングレネードをありったけ投げ込み
視力、聴力、さらに霊力による探知を阻害する。
僕はヘッドギアを付けているので、自動的に防御をしてくれる。
至近でスタングレネードを食らって、しゃがみ込んでいる美神御一行を尻目に
元始風水盤に駆け寄り、C4爆薬をこれもありったけ取り付け、信管を埋め込み
物陰に戻り、そのまま起爆、風水盤を破壊した。
霊力を使わないと破壊や浄化出来ないことが勿論あるが、物理で殴れが早いことが多い。
本当にこれだけの爆薬を運べるなんて筋力増幅効果のあるAMスーツのおかげだ。
次回もこんなことがあれば、爆薬マシマシで事に挑もう。
起爆の衝撃で爆風が美神達を襲うが、しゃがみ込むか、倒れ込んでいたので、
爆風に押され地面を転がり、粉塵をもろに被っていたが、先ほどまでギャグ空間だったので
大きな怪我は無く、むしろ血気盛んに「一体なんなのよ、もう!!」と叫び声も聞こえる。
あ、忠夫君は美神さんの胸の谷間に顔を突っ込んでる。なんというラッキースケベ
やっぱり、彼は主人公だけあって、ラッキースケベ体質なんだろうか
まぁ、美神さんから「また、あんたわー!」って折檻食らっているけど、どこか満足そうだ。
やっぱり、ギャグ空間の時は絶対に死なないようにできるのかな?
流石に試すことは出来ないけど、ある程度は遠慮せずにやってもよさそうなのは安心出来る。
これで、犯人が僕だとバレれば、生命と特に財産の保証はない。
いや、忠夫君が食らっているクラスの折檻だと僕の生命も危ないかもしれないが
財産は尻の毛までむしり取られるだろうし、今回は美神さん儲け無しなんじゃないかな?
唐巣神父は金なんて無いだろうし、小竜姫様も美神に依頼した様子もない。
うわ、背筋にゾクゾクっと今日一番の悪寒が走る。
さっさとこの辛気臭い、地下空間から脱出しよう。
キリングゾーンからエスケープだぜー と変なテンションになっているのは気にしないでおこう。
~後日談~
あの後、僕はアーカム専用機に乗って日本に帰国した。
家に帰ってきた忠夫君の話を聞いたところ、報酬が誰からも出ないことに気が付いて
愕然とした後に、「こうなったら風水盤は私の物よ」と風水盤に駆け寄ったが
僕が爆薬で破壊しておいたおかげで、一切反応せず美神さんがさらに暴れ狂ったらしい。
いや、破壊しておいたのは本当にナイス判断だったなと自画自賛したい。
その後、香港で憂さ晴らしのショッピングツアーや映画の出演とかあったそうだが、その辺は割愛しておく。
そうそう、あれからなるべく美神さんに会わないようにしていたが、冥子さんと打合せがあるからといって、ついでに学校に僕を迎えに来る事件があった。
どうやら美神さんはあの時に針を奪取したティアさんの姿を目撃していたらしい。
そして、その後の勘九郎の射殺から複数犯であることを思い足り、彼女の中で決め手となったのは小竜姫様の冷静な態度と物陰を見つめる視線だったそうだ。女の勘なのか霊能者の勘なのか、しかし、まだ黒に限りなく近い灰色と言うことでカマをかけにきたようだ。
あの時は、流石に死んだと思いましたよ。
逃げ場のない車内で、直球であなたも香港にいたのって?聞かれるとは思いませんでした。
もう必死にすっ呆けました。凄いジト目でこちらを見てきましたし、誤魔化しきれてないと思います。かなり疑惑を残しているとおもいますが、僕はなんとか今日も生きています