「ここがギルドか。」
ギルドに入ったスライスは受付に行き、ファミリアの相談をした。
「え~と、冒険系のファミリアですか?」
受付の男は困った様子だった。それはそうだろう。絵描きが冒険者になりたいなんて言ったら普通は
こうなる。
しかし、オラリアに来たからにはダンジョンの中やモンスターも描いてみたいのが、画家だ。
とゆうのがスライスの言い分である。
残念ながら、受付の男には
「申し訳ございません。冒険系のファミリアで紹介できるものはありません。しかし、商業系や、製作系ならばできますが、どうなさいますか?」
と言われてしまった。
仕方がないので、そのまま帰ろうとした時、二階から大男が降りてきた。見るからに強そうな風貌。そして、
力強い目。正しく、強者の風格を持った男はそのまま出ていこうとした。
「ちょっといいか」
スライスは彼を呼び止めた。
「なんだ?」
「ちょいと、話があるんだがいいかな?」
大男は少しの間スライスを観察したが、
「構わない。」
と言った。
その後、ギルドの個室を貸してもらって話をする事になった。
<side:スライス>
「初めて、俺の名前はスライス。スライス・ミントだ。しがいない画家志望さ。あんたは?」
「、、、オッタルだ。」
「そうか、じゃあオッタル、俺をあんたのファミリアに入れてくれないか。」
「、、、何故だ。」
やばい、この人良い人だ。俺はそう思った。突然話しかけても嫌な顔せず対応している。
なんて大人なんだ。まぁ、無表情で嫌な顔かわからないだけかもしれないが。
「俺は画家なんだが、ダンジョンの中やモンスターが書きたくてな。冒険系のファミリアを探していてな。」
「何故、俺に」
オッタルはそう言って俺の目をじっと見た。
「あんたを描きたいのと、あんたと冒険してみたいからだ。」
少しの間、彼は考えてた。これは断る言い方を考えてー
「分かった。」
ーるのか。
・・・・うん?
「今なんて?」
「俺に団員を勝手に入団させる権限がないが、主神に掛け合ってみよう。」
まじか
「まじか。いいのか?」
そう言うとオッタルは
「決めるのは主神だ。」と言った。
そして、
「主神は摩天楼施設『バベル』の上にいる。今からいくぞ。」
今更ながら、俺たちのいるギルドは摩天楼施設『バベル』にある。50階まであり、1~3階がギルドで地下にダンジョンがある。摩天楼施設『バベル』はダンジョンの蓋の役割をしているのだ。そして、4~8階に店があり、摩天楼施設『バベル』の上階には神が住んでいるそうだ。しかし、住むにはギルドに少なくない額の賃貸料を支払う必要がある。その為、摩天楼施設『バベル』に住んでいることは少なくても弱小ファミリアでないことは確実である。
俺は有頂天だっだ。最高のモデル。ファミリアに入れるかもしれない。そういったことに気を取られていた。
もっとオッタルやその所属ファミリアについて知っていたら、違っていたのに。
次回、女神降臨