「よっちゃん。私もよっちゃんのことが好き。だから、私と付き合ってください」
「ほんと?」
「ふふ。ほんとだよ。私はよっちゃんのことが好きです」
リリーも私の事が好きと言われて、聞き返してしまった。リリーは苦笑をすると、もう一度そう言った。
リリーが私の事が好きだと分かって、うれしさが込み上げてくる。
「堕天使として自然体でいるよっちゃんが好き。困っている人がいれば優しくできるのが好き。よっちゃんの笑顔が好き。挙げればいっぱいあるくらい、よっちゃんの好きな部分があるよ」
「そうなの?」
「うん。そんなよっちゃんのことが大好き。愛してる」
「……良かった。ちゃんと気持ちを伝えて。リリーも同じ気持ちで」
「わー、泣かないでよ。私もよっちゃんが同じ気持ちでうれしいよ」
リリーに愛していると言われて、うれしさのあまり涙が零れる。そんな私にリリーは驚くと、抱きしめて背中をさすってくれた。
そうして時間が流れて、涙が止まるとリリーが離れる。
「これから一緒だよ?」
「うん!絶対に離さないからね」
「もちろん!じゃっ、行こっか。千歌ちゃんたちも待ってるだろうし」
「そうね」
「あっ、そうだ!」
だいぶ時間が経ったから、千歌達ともそろそろ合流しなくちゃいけなくて、私たちはここを出ようとした。でも、その前にリリーが何かあったのかそう言った足を止めた。急に足を止め、何を思ったのかわからず私は首を傾げる。
「どうかしたの?」
「うん。付き合い出したんだからね。よっちゃん、契約しよっか」
「契約?」
「うん、恋人の契約よ」
恋人の契約……って、まさか!
「あっ、何するかわかった顔してる。よっちゃんからして欲しいなぁ」
「え、え?」
私からして欲しいと言われて、私は困惑を隠せない。恋人の契約って、やっぱりキスのことよね。
うぅ、確かにしたいけど……ハードル高くない?
チュ
「ッ!」
そうして、困っていたらいきなりリリーが顔を近づけて、私の唇に触れるだけのキスをした。いきなりのことに驚き、目を見開く。それと同時にキスされたことで胸がドクンドクンと鳴る。
てか、私からするんじゃなかったの!?
「あはは。よっちゃんがしてくれないんだもん。だからね♪」
リリーは悪戯っぽく笑みを浮かべる。
「リリー!」
チュ
「ッ!」
なんか悔しい。だから、笑みを浮かべているリリーの唇にキスをする。リリーと同じで触れるだけのキスだけど、まさか私がお返しをすぐにすると思ってなかったのか、リリーは驚いた表情をしていた。
「これで契約は成立よ。これでずっと一緒よ」
「……うん。ずっと一緒だよ。じゃ、行こっか」
私は笑みを浮かべてそう言うと、リリーは表情を戻しそう返した。
そして、私たちは手を握るとクラゲの水槽を出て、二人を探しに行った。
リリーと想いが繋がった。握った手の温かさが、唇に残る温かさが現実だと実感させてくれる。
大好きだよ、リリー!