思いつき置き場   作:エルナ

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フィールの妹いたら面白そうじゃないですか?


ニルヴァレン家の次女

ニルヴァレン家。位階序列第7位森精種(エルフ)の名門貴族にその少女は生まれた。

 

彼女は『五重術者(ペンタ・キャスター)』——つまり、5つの魔法を同時展開出来る。

 

四重術式(クアッド・キャスト)』を展開出来れば一流の術者であるとされるため彼女は超一流といっても過言ではない。

 

彼女には姉がいた。姉の名はフィール。フィールは刻印術式(リンクタトゥー)や、初心者用補助魂石(ブースター)に頼ってようやく『二重術式(デュアル・キャスト)』ができる程度と思われていた。フィールがそうなる様に演じていたのだ。

 

彼女はそれを知っていた。それをする理由が奴隷の人類種(イマニティ)の為であることも。時々、泣く奴隷の少女と一緒に寝て元気づけていることも。

 

彼女はそれに興味を持った。森精種(エルフ)の——いや世界の常識では人類種(イマニティ)は虫ケラ。にも関わらず、フィールが庇うことにとても興味を惹かれた。

 

それを知ってから彼女はフィールが落第した学院——『白の楼樹(ガーデン)』では図書館以外に行かなくなった。そもそも彼女は天才だった。全ての学問をそこらの森精種(エルフ)以上にはもう出来た。

 

図書館では人類種(イマニティ)について調べ始めた。それで気づいた。おかしいと。

 

大戦時の人類種(イマニティ)の記録が不自然な程に一切無い。しかも、大戦終結時、大陸1つが人類種(イマニティ)の領土であった。これが偶然か。否だろう。

 

それに気づいた時彼女は笑った。面白い、と。

 

それからは他種族についても調べ始めた。森精種(エルフ)はその生まれにあぐらをかいて他種族を蔑んでいる。

 

しかし、他種族にも優秀な部分はあるだろう。森精種(エルフ)を超える部分が。

 

それから彼女は他種族を見下すことをやめた。そして、自分の目で世界を見たいと思うようになった。

 

だが、彼女は次期当主として期待されていた。姉が無能を演じている上、彼女は『五重術者(ペンタ・キャスター)』なのだ。

 

それが煩わしくてかなわなかった。しかし、フィールに無能のフリをやめろと言っても聞かないだろう。

 

そこでいいことを思いついた。奴隷の少女を贔屓にすれば良いのだ。虫ケラの人類種(イマニティ)を贔屓にしているとなると外聞がかなり悪い。そうすれば両親達も諦めるに違いないと。そもそも、人類種(イマニティ)のことを疑問に思った今では人類種(イマニティ)を見下すことなど簡単にはできない。

 

実際に行動に移すと驚かれた。当然だろう。今までは虐めていたわけではないが興味を示してすらいなかったのだから。

 

怯えていた少女——クラミーというらしい——とこちらを警戒していた姉には念話(まほう)で伝えておいた。

 

すると2人は驚いた。どうやら気づかれたいるとは思っていなかったらしい。

 

尊敬していた姉の抜けている部分を知って少し笑った。

 

話してからはクラミーも徐々に打ち解けてきて友人になることが出来た。疎遠だったフィールとも仲良くなることが出来た。

 

しかし、問題の両親はというと。彼女を説得しだした。

 

あれはゴミだや、お前のような奴が関わるべきではないなど。終いには脳異常や精神異常を疑われた。

 

彼女は両親を見損なった。貴様らこそゴミだと何度となく思った。

 

腐っても親。ここまで育てた恩や、親の権力や財力に世話になった恩もあり、穏便に済ませようと思っていたがこれにより完全に気が変わった。

 

フィールとクラミーに別れの挨拶を済ませて、置き手紙1つなく彼女は飛び出した。

 

フィールとクラミーには寂しがられたが前々からそのつもりだった為引き止められることは無かった。

 

問題の両親は彼女がいなくなるとあらゆるコネを使い捜索したそうだ。しかし、彼女は前々から決めていた見つからないルートを通り、最短で国外へ消えた。

 

時々やりとりしていたフィール達との手紙によると彼女がいなくなったのが理由で床に伏せ、そのまま死んだらしい。彼女はそれを聞いてもざまぁ、としか思わなかった。

 

そして、自由になった彼女は色々な国を見て回った。普通の森精種(エルフ)が嫌悪する地精種(ドワーフ)も嫌悪より好奇心が勝り、国を見て回り、悪魔とさえ言われる天翼種(フリューゲル)にもゲームで勝ち、だが本は奪らず見せてもらうだけにして。虫ケラであると言われる人類種(イマニティ)の国も恐怖の視線を向けられながらもそれを流し、見て回った。

 

そんなおかしな森精種(エルフ)の名は

 

——アリシア・ニルヴァレン

 




この話はぶっちゃけ連載してもいいかもしれないけど手が回らなそう。

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