思いつき置き場   作:エルナ

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最終日もこんな体たらく()


HUNTER × HUNTERの世界に転生その3

突然だが俺は今この世界に来て最大の危機に瀕している。

 

 

「……何、したの、おにいちゃん……!」

 

 

半径10mくらいのクレーターの中央で冷や汗をかいている俺にクレーターから離れたところで驚きの表情を浮かべている妹——シニーがそう言うのを聞きながら俺はこの状況を誤魔化す方法を模索していた。

 

 

あれからさらに五年が経ち、俺は十歳、シニーは七歳になった。シニーは未だに俺について来ようとするので念能力を駆使して撒き修行して、帰ったら不貞腐れているシニーを宥めるという生活をしていた。

 

 

そして今日もシニーを撒き、いつも修行している場所へ行った。

 

 

俺の円はピトーと同じようにアメーバのように動かすことができる。普通の円の状態で半径500m、一つの方向に伸ばせば1kmは届く。

 

 

その円を使って周りを確認してからいつもは修行を始めるのだが今日は確認をしないで始めてしまった。何故ならここを使い始めてから二年が経ったが、近くを人が通ったこともなく、村からも1km以上離れているため大丈夫だろうと思って確認せずに始めてしまったのだ。

 

 

そして硬で地面を殴った時に近くで「キャッ」と可愛らしい悲鳴が聞こえてそちらを見ると、尻餅をついたシニーがいた。そして立ち上がり冒頭に戻る。

 

 

(どうする!なんて言って誤魔化す⁉︎)

 

 

流石に七歳にもなればこの破壊力はおかしいと思うはずだ。だが念のことを話してもどうしてそんなのを知っているのか疑問に思うだろうし……

 

 

「……答えてよ、おにいちゃん」

 

 

「ひゃいッ!えーと、そのー……ほら俺って力持ちだから」

 

 

考え事をしているとシニーからの質問(ついげき)がきた。テンパっておかしなことを言ってしまったが誤魔化せるか?

 

 

「……力持ちだからってこんなことできないと思うんだけど……」

 

 

ですよね〜、と心の中で呟きながら何と言うか考える。

 

 

「えー……と、その、あの、丁度隕石が——」

 

 

小学生でも言わなそうな苦しすぎる言い逃れを言い終える前に、

 

 

「……おにいちゃんなんで誤魔化そうとするの?私のこと嫌いなの?」

 

 

涙目と悲しそうな表情に俺はあっこれは誤魔化せないやつだ、と悟った。

 

 

「嫌いじゃないよ!大好きだよ!」

 

 

「嘘、いつも私避けてるじゃん私のこと嫌いなんでしょ……!」

 

 

おかしい。いつもなら大好きって言えば大抵は機嫌を直してくれるのに今はそれどころかさらに機嫌が悪くなった。

 

 

「それは……その〜、この力が危険だったからシニーを心配してたんだよ」

 

 

「……ホント?」

 

 

「ホントホント」

 

 

「じゃあその力のこと教えて」

 

 

「えッ⁉︎それはちょっと……」

 

 

「……やっぱり嫌いなんだ……」

 

 

「言います!言いますから!」

 

 

そして俺は念のことを余さずシニーに吐いた。

 

 

「——ということなんだ」

 

 

「……何でそんな力おにいちゃんが知ってるの?」

 

 

「えっ⁉︎それは……本に——」

 

 

「やっぱり嫌いなんだ……」

 

 

「言います!もー何もかんも吐います!」

 

 

ということで転生のことも余さず吐いた。

 

 

「——ってことがあったんだよ」

 

 

「…………」

 

 

目を丸くして黙ってしまった。

 

 

「……やっぱり信じられないよな……」

 

 

念のことは目の前で見たから信じざる得ないだろうが転生までは信じられないだろう。

 

 

「……ううん信じるよ」

 

 

「え?本当に?」

 

 

「うん!だって嘘ついてるように見えないもん」

 

 

天使だ。天使がいる。そう思いながら、可愛い妹(シニー)の頭を撫でた。

 

 

「ありがとう。信じてくれて」

 

 

「ううん。……それでさ、お願いがあるんだけど……」

 

 

「うん?なんだ?」

 

 

「念を私に教えて」

 

 

「え⁉︎いや、き、危険なんだよ?」

 

 

「お願い!」

 

 

「……なんで教えて欲しいんだ?」

 

 

「だって、おにいちゃんハンターになるんでしょ?」

 

 

「うぐっ、何故それを?」

 

 

「私もおにいちゃんについていきたいもん」

 

 

……なんだ、この可愛い生物は。

 

 

「……わかった。だけど本当に危険だから俺の許可なしで使うなよ?」

 

 

「うん!」

 

 

俺はどうやら妹に甘いらしい、ということを再確認しながら俺はシニーに念についてもっと詳しく教えた。

 

 

ーーーーーーーーーーー

 

 

あれから一年が経ち、シニーは念を殆ど身につけた。そしてこれから水見式を試すところだ。

 

 

「じゃあ、このコップに手を近づけて練をしてくれ」

 

 

岩の上に置かれた水をたっぷり入ったコップに葉っぱを浮かべながらシニーに言った。

 

 

「わかった。こう?」

 

 

シニーがコップに手を近づけて練をすると、葉っぱが燃え上がった。

 

 

「わっ!びっくりした。これは何系?」

 

 

「これは多分特質系だな」

 

 

「へぇー。そういえば、おにいちゃんは何系なの?」

 

 

俺は答えずニヤッと笑い、コップに手を近づけて練をした。そうすると、コップが内側から破裂した。

 

 

「キャッ、何が起こったの?」

 

 

「水が増える勢いでコップが内側から破裂したんだな」

 

 

「それで何系なの?」

 

 

「水の量が増えるのは強化系だな。さて、後は俺に教えられることはないぜ。能力はお前が決めるんだからな」

 

 

「……う〜ん」

 

 

俺の言葉を聞き腕を組んで悩んでる様子のシニーを見て苦笑し、頭を撫で、

 

 

「そう難しく考えなくていいんだよ。お前の好きなことを能力にすればいいんだからな。俺もアドバイスくらいはするからさ」

 

 

「……うん///」

 

……可愛い。

 




おもんねぇなぁ……
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