思いつき置き場   作:エルナ

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 ついさっき唐突に思いついた話。

 というわけで毎日更新15日目です!
 やっと……やっと……半月終わった……っ

 今日は短編です。
 なんでドラクエ5は結婚出来る相手が1人なんでしょうね?
 ファンタジーなんだからハーレムくらいええやろ!


天空の花嫁が1人と誰が決めた!

 水と緑に囲まれた美しい景観を持つ町サラボナ。

 その中でひときわ目立つ大きな建物。

 世界的に有名な大金持ちのルドマンの屋敷。

 そこで巨大な運命を背負った青年の人生最大の選択が行われようとしていた。

 

「それではリュカよ。好きな人にプロポーズするのだ」

 

 そう口を開いたのはこの家の主であるルドマン。

 そして、声を投げかけられた青年こそ人生最大の選択を迫られているリュカである。

 彼に選ばれんとする3人の女性。

 

 1人は金色の髪に青い瞳の美しい女性。

 彼女の名はビアンカ。

 リュカの幼馴染であり、何度か一緒に冒険をした中である。

 リュカに想いを寄せながらも彼の結婚のために水のリングを取りに行くのを手伝う心優しき女性である。

 

 1人は青い髪と瞳の花のように可憐な女性。

 彼女の名はフローラ。

 ルドマンの娘であり、優しくお淑やかな女性であり、ビアンカのリュカへの想いを悟り、去ろうとした彼女を引き止めた。

 

 1人は黒い髪と瞳を持つセクシーな女性。

 彼女の名はデボラ。

 フローラと同じくルドマンの娘であり、フローラの姉である。

 その見た目にたがわず自由奔放で強気な性格をしている。

 フローラとビアンカのどちらかを選ぼうとした時に強引に入ってきた経緯を持つ。

 

 それぞれの女性達を順々に見ていたリュカだったが、俯きプルプルと震え出した。

 

「……?」

 

 その様子に全員が首を傾げていると——

 

「選べるわけねぇぇえだろがぁぁぁぁぁああ!!!!」

 

 ——怒号が屋敷を揺らした。

 

「——はぁ?」

 

 そう呟いたのは誰だったか。あるいはリュカ以外の全員か。

 誰もが呆然とする中、リュカだけはなおも声高に続ける。

 

「こんな美女達の中から1人を選べだぁ?できるわけねぇだろぉお!!こちとら未だ童貞こじらせた健全な男子だぞ!?選べてたまるかぁぁああ!!!」

 

 尚も呆然とする目の前の人達の顔が見えてないのかなんなのか。

 大仰な身振り手振りで尚も自称健全男子の主張は続く。

 

「大体なぜ1人だけしか選んではならないのだ!?全員を選ぶのはいけないのか!?全員に愛を注ぎ、愛を育むのはいけないことか!?」

 

 大真面目に、真剣にそんな主張をするリュカにもはや一同言葉がない。

 そんな中ビシィッとビアンカを指さすリュカ。

 

「まずビアンカ!」

「わ、私?」

 

 唐突に話しかけられ困惑するビアンカ。

 しかしそんなことは知らぬとリュカは続ける。

 

「お姉さん系幼馴染だぞ!?幼い頃に一緒に冒険もした仲だ!あらゆるプレイヤーの心を奪っただろうか!子猫をガキ共から救うために恐怖を押し殺し幽霊城に挑む優しさ!主人公がフローラやデボラと結婚した後は誰とも結婚せず独身を貫く一途さ!その上スタイル抜群!田舎暮らしとか嘘でしょ的に美しいその容姿!選ばない理由がどこにある!?」

「え、ちょ何言ってるの……?」

 

 意味不明な言葉と共に褒められたビアンカは複雑な表情をしつつ問い返すが無視。

 続いてとフローラを勢いよく指さすリュカ。

 

「次にフローラ!」

「え、私ですか?」

 

 ビアンカと同じく困惑するフローラを先と同じように無視するリュカ。

 

「お淑やか系お嬢様だぞ!?可憐で清らかなで優しいっておま聖女様かよ!?サラボナに来てからどんだけあんたの話を聞いたと思ってやがる!?しかもビアンカの想いを知って、親の結婚を突っ放す芯の強さまで持ってるとか完璧すぎるだろ!?」

「え、えとありがとうございます?」

 

 困惑気味に感謝を述べるフローラをやはり無視。

 最後にとデボラを指さす。

 

「ツンデレ女王様だぞ!?自己中心的な発言をしつつも、不幸な人を気遣ったり、人助け拒否ったら怒っちゃったりするような実は根は優しいんだぞ!?その上主人公に一目惚れして乱入したはいいけどこの中で1番劣ってるって劣等感を持っちゃってるんだぞ!?しかもセクシー!!肌出しすぎだろあぁん!?」

「ちょ、あんた何言って——」

 

 顔を赤らめ、怒ろうとしたデボラを。

 だが、その声をかき消す声でリュカは断ずる。

 

「故に俺はこんな魅力的な女性達の中から1人を選ぶことなど出来ぬ!!!」

 

 だから——

 

「俺は3人の全員に結婚を申し込む!!!」

 

「どうか俺と結婚してください!!!」

 

「「「は、はい」」」

 

 その鬼気迫るプロポーズに。

 普段は自己中心的なデボラでさえ呑まれ、プロポーズを受け入れた……。

 

 

 そしてその10年以上経ち。

 大魔王ミルドラースは。

 1人の幼い伝説の勇者と勇者の非凡の兄弟達と。

 その親達と相対した。




ミルドラース「数の暴力とかやめろォ(涙目」

 主人公は多分きっと転生者。
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