もしもベルがエラバレシモノだったら 作:冬空星屑
だんまち!!
です。
今書いている二次小説を考えてる時に生れた作品です。どうぞ!
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか?
ダンジョンに出会いを、訂正、ハーレムを求めるのは間違っているだろうか?
結論。
僕が間違っていた。
そして、少し邪な考えを抱いていた冒険者はミノタウロスに襲われて死にかけ、女神と見間違うような、美しい少女に助けられた。
いや、助けられて、恋に落ちてしまった。
今にも爆発して砕け散ってしまいそうなこの僕の心臓が、大丈夫なわけがない。
大丈夫ですか、と問われた少年はそう思った。
ほんのりと染まる頬、相手の姿を映す潤んだ瞳、芽吹く淡い……いや、盛大な恋心。
妄想は結実、配役は逆転、想いはド頂点。
僕の心はこの時に奪われた。
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか?
再結論。
僕は、間違えてなんかいなかった。
こうして、因果は巡る。
定められた結末へと向けて。
少年は歩み出す。
場所は変わって、黄昏の館。
「神様ぁああああああああああ!」
「ん?」
神の名を呼ぶ声に黄昏の館の門番は顔を上げた。
「おお、今日も無事だったか、ベ…………」
半月前に主神が拾ってきた少年に声を描けようとした門番はその様子を見て唖然とする。
「どないしたんや?」
遠征隊の帰りを待っていたロキも怪訝そうに聞き、様子を見た。
「神様ぁああああああああああ!」
「うわぁああああああああああ!?」
「アイズ・ヴァレンシュタインさんについて教えてくださああああああああああいっ!」
流石の神ロキも血塗れのベルを目にして叫び声を上げたのだった。
「べ、べるぅ!? どないしたんや!? 怪我したんか? おい、とりあえずヒーラー呼んでこい!!」
慌てて門番に命令するロキ。門番も大慌てだ。
「神様!」
「おい、大丈夫なんか、ベル? どうしたんやその血は!? とりあえず治療や、治療。さっさと中入るで!」
ベルが説明する暇もなく、大慌てでことは進んでいった。
少しして
「なんや、怪我しとらんのかいな。慌ててもうたわ。人騒がせな」
(人騒がせなのは、貴女だよ!!)
団員達が突っ込むが、ロキは気にしない。
「まぁ、無事ならそれでええわ。とっとと風呂入って返り血落としてきぃな。もうすぐ遠征隊が帰ってくるけど、しっかり落とせぇよ」
「分かりました」
「ああ、それと」
「はい?」
「みんな疲れとるやろうからベルの紹介はまた今度な」
「はい!」
少年は元気よく走りだし、浴室へと向かった。
そのすぐ後に遠征隊が帰ってきて、一悶着起こすのかはベルの運命次第。
最初は短いですが、楽しんで頂ければ幸いです。