もしもベルがエラバレシモノだったら   作:冬空星屑

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 ?:二話目や!  ベルとアイズたんがむふふなことに……

 ?:やめろ。


※冗談です。



白兎

 「――おっかえりぃいいいいいいいいいっ!」

 

 主神ロキの大声が響くのは、【ロキ・ファミリア】本拠(ホーム)、黄昏の館。

 

 いつも通り眷属に突撃するロキとそれをよけるアイズ達。そして、避けられないレフィーヤ。

 まあ、レフィーヤが弄られるのはいつものことか。

 

 少しして、手の空いてる者から入浴を済ませろと指示され、暗黙の内にアイズやティオナ達に一番手を譲られる。何かと優遇されている――その立場を考えれば当然と言えば当然なのだが――後ろめたさが少なからずあるが、浴室も効率よく使用しなければ回らないのでありがたく甘えさせてもらう。

 一度自室に戻り愛剣と防具を脱装したアイズは、ティオナ達に引き連れられて上階の浴室へ向かった。

 

「……アイズの服ってさぁ、結構大胆だよね」

「着ないと舌を噛み千切る、ってロキが言うから……」

 

 ティオナの言葉にアイズは脱衣を進めながら、眉を下げがちにして答える。

 大きく背中が開かれている薄手の服は鎧を外してしまえば、乳房に伸びる脇の線までかけてその瑞瑞しい肌が丸見えだ。アイズの性格に似つかわしくない露出の多い服に疑問を感じたティオナは、その答えだけで「あぁそういうことねー」と納得した。

 主神が面倒なこだわりを持っていると苦労するというのが、【ファミリア】の通則だ。

 

「レフィーヤ、とっと脱ぎなさい。後がつかえるわよ」

「あ、はい……」

 

 全く出し惜しみせず裸体になるティオナに対し、レフィーヤは遅々と服を脱いでいく。

 恥じらいが全くないアマゾネスと、極力肌を人目に晒さないようにするエルフの、種族としての性の違いが如実に現れていた。これもまた様々な種族が同じ屋根の下で共同生活する、【ファミリア】の光景の一つでもある。

 アイズはそれを眺めながら、スパッツと下着を足から引抜き自らも浴室へと向かった。

 浴室、と言っても十人も入れば飽和する室内はほぼシャワー室と言ってもいい。奥に石造りの湯船が存在するが、それも少人数ようだ。

 ふと、アイズがその湯船に目線を向けると……。

 処女雪を連想させる真っ白な髪。呆然と見開かれる深紅の瞳。一見して兎のような外見を持つ、ヒューマンの少年とアイズは再会した。

 

 

 

 

 

 とっさに体を抱くように胸を隠すアイズ。

 それを凝視してしまったヒューマンの少年は、

 

「ご――ごめんなさぁあああああああああああああああああああああああああああいっ!?」

 

 湯船から決河の勢いで飛び出し、自分の服を引ったくって、慌てるレフィーヤを尻目に全裸で逃げ出した。

 

「あれ? 今の子、誰だろう?」

「新しい団員とかじゃないの? どうでもいいわ。ほら、レフィーヤ、とっと脱ぎなさい」

 

 …………。アマゾネスに恥じらいは無い。

 

 

 あきらめて風呂に入るレフィーヤ。

 

「アイズさぁ、何か落ち込んでる?」

「……?」

「なーんか、ミノタウロスの群れを追いかけたにいった後から、暗いような気がしたからさー」

 

 ティオナの指摘にアイズは内心で驚いた。そんなに顔にでていたのか、とも感じた。

 ……正直に言えば、少し落ち込んでいる。

 ベートには始終笑われてしまったが、助けた相手に悲鳴を上げられ全力逃走されるなど流石のアイズも初体験だった。

 それに、さっきも逃げられた、と。

 ミノタウロスを八つ裂きにした自分はそんなに恐ろしかったのだろうか――と考え、少しだけ、本当に少しだけ、悲しくなる。

 色んなことを考えた後、誰にも気取られないように、ほぅと小さな吐息をした。

 

 その後、少年に続いて二人目(ロキ)の悲鳴――レフィーヤも入れれば三人目か――が響くのはすぐのことである。

 

 




 次は作者のオキニのシーンかも。
 お楽しみに…………!
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