のんびり巡ろうシンオウ地方(仮)   作:ユキノス

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こんにちは、ユキノスです。
今回は簡単に言うと、コトブキシティ後半戦。はい、ほんとにそれだけ。悲しい。

それはそうと、今高尾山に来ております。山登りの時は、着替えを持って、水分補給は出来る時にしておいて、帽子はしっかり被ること。熱中症になったら、下りは救急車になりますのでご注意を……。

ではどうぞ。なんかすいません、前書きこんなんで。


ポケッチポケッチどこにある?

「いやー、思ってもみない出会いだったねぇ」

「ほんっとになー、まさかキクノのばーちゃんが来てるとは思わなかったぜ」

「でも、これからの課題は見つかったから良いじゃない」

「だな。よっし、回復させたらクロガネ行くぞー!」

「あっ、ちょっ、待ってー!」

たったか走り出すジュンを追い掛け(大抵追いつけない)、ポケモンセンターまで着いた所で、なんかコートを持ったおじさんが居た。今夏なのに暑そう……

「……なんだ、あのおっさん」

「さあ……なんか物凄く怪しいけど……すいませーん」

「ムムッ!」

サッと振り向いた顔は、お母さんが見ていた刑事ドラマの刑事の様な渋い顔。手にはボールが握られており、臨戦体勢――いや、警戒体勢にある事が見て取れる。

「いや、あの、僕らは怪しい者じゃなくて……」

「……つか、こうして見てるとオッサンのが怪しーぞ」

「ム……そうか。私は……」

そこまで言って、キョロキョロと辺りを見回し、物陰に僕らを誘導したおじさんは、『国際警察』と書かれた手帳を見せ、ギリギリ聞こえる程度の声で喋り出した。

「私は国際警察の……そうだな、ハンサムだ。皆私をそう呼ぶ」

「僕はコウキ。こっちは親友のジュンです」

「んでオッサン、俺達をこんなとこに連れてきて何するつもりだ?」

「イヤ、別に何をしようという訳では……いや、1つだけ良いかな?」

「「……?」」

「――ギンガ団、という集団を見たかね?」

「いえ、僕らはほとんど一緒に行動してましたけど……」

「見てねーな……どんな感じの見た目だ?」

「ああスマン、肝心な事を言っていなかったな。……下っ端は水色のおかっぱ頭に宇宙服の様なスーツを着ている者だ。幹部も同じ様なスーツだが、顔ははっきりしていなくてな……情報、感謝する」

「いえいえ、ところで何故探してるんですか?」

「――人のものを取ったら泥棒」

「はい?」

いきなり何を言い出したんだこの人。いやまあ、警察という仕事上、そういうのは当たり前なんだろうけども。

「ギンガ団は、他人のポケモン……しかも宇宙に関係のあるポケモンばかりを奪っているのだ。彼らの意図は謎だが……捕まえなくてはならない」

「……糸は謎?糸の何が謎なんだよ?」

「ジュン、その《いと》じゃないよ……」

「――ともかく、ご協力ありがとう。また会った時、ギンガ団を見ていたらよろしく頼むよ」

「はい、捕まえられると良いですね」

「そんじゃ、またなオッサン!」

走っているのに足音を立てず移動するハンサムさんを見送り、通りに出ると、CMで見たポケッチカンパニーの社長が居た。なんと凄い。

「やーやーキミ達、ポケッチは良いよポケッチ!」

「は、はあ……どうしたんです、いきなり?生憎お金は持ってないので買えませんが……」

「んーむ、よく出来た子だ!しかぁーし大丈夫!なんと今、ポケッチのキャンペーンでね!無料でポケッチを渡しているんだ!」

「無料で!?」

「……利益とか大丈夫なんですか?」

「はっはっはっ、お客さんに満足していただけるのが一番さ!儲かる儲からないの話じゃなくてね!……という訳で、キミ達にはこの街に居る3人のピエロを探してもらいたい。それぞれクイズが出されるから、それに正解すれば交換券が貰えるからね。それを3枚全て集めてここに来ると、ポケッチをあげちゃうよ!」

「……だってさ。どうする?」

「どうってなぁ……貰えるもんは貰っとこうぜ」

正論である。あって損するより、無くて損する事の方が辛いから。もしもの時使えないと怖いしね。

「つー訳で、ピエロを見付けるんだな?よし、行こうぜコウキ!」

「うん、どっちが先か競走だ!……あ、ジュン足速いからちょっとハンデね」

「チェッ……分かった、10秒待つ」

いーち、にーい、さーん……と数え始めたジュンを視界から外し、まずはずっと見えていたピエロの元へ走る。話し掛けてみると、かなり陽気に笑ってクイズを出してきた。

「はい、ポケッチキャンペーンです!では早速クイズをば!『ポケモンだけでなく、技のタイプにも相性がある?』」

「そんなの簡単だよ、タイプにも相性はある!」

「ピンポンピンポーン♪せいかーい!ポケモンのタイプと技のタイプが同じだと、「技の威力が上がると言われている」……おぉう、物知りですね」

「そりゃまあ、仮にもチャンピオン目指してるし。これくらいは知っとかないとね」

ポリポリと頭を掻きながら言ったが、「応援してるよ!」と言われて「1」と書かれた交換券を貰った。……よし、あと2枚!

「……と思ったけど……疲れた……」

思えば、体力無いのにダッシュしてばかりだったのに疲れてないのがおかしいのだ。と言うか、放課後まで居た時点で気付くべきだった。今は夏なので日は長いが、そろそろ夜になるという事を。

「時間……は分からないのか、今……ああもう、なんでこんな都市に時計置いてないんだか……」

ぶつぶつとボヤいていても仕方ないので、残りの交換券を貰いに行く事にする。……うう、ずっとはしゃいでたからもう眠い……

「……ふぁ……3枚目、と……」

「およよ、大丈夫?物凄い眠そうだけど」

「あ、ふぁい……らいじょぶれす……」

「大丈夫じゃなさそうだけど?ほら、行くよ」

そこから先は覚えていない。

 

―*―*―*―*―*―*―*

 

「……ん、んん……あぇ?ここどこ……?」

「あ、おはよう。ここは私の部屋だよー」

「あー、アイラさん……おはよ……」

「……まだ頭寝ぼけてるね。ほら、水飲んで」

「いただきます……んく、んく、……ぷはっ」

うん、美味しい。……さて、何故に僕はアイラさんの部屋(?)で寝ているんだろうか。

「そりゃ簡単だよ、だってコウキ君ほとんど汗かいてないでしょ?……それ、脱水症状だよ。夏場はしっかり水分補給、これ一番重要。チャンピオンになる前に倒れてたら世話無いよ」

「……ハイ、すいません……」

素直に反省。そもそもみずタイプのポケモンを持ってない上、ほのおタイプが2体居るから、そりゃあ脱水も起こすだろう。……なるほど、その辺も考えなきゃダメか。

「ほら、オボンのみ。水分そこそこあるから、食べてみて」

「わぁ……いただきます」

かぶりついてみると、シャクシャクとしていてとても美味しい。ポケモンの体力が回復するのも納得である。

「ごちそうさまでした。ありがとう、アイラさん」

「うん、お礼が言えるのは良い事だ。でもね、無茶はいけないよ。……そんな顔しない、キミには味方になってくれる人なんて沢山居る。それは自信を持って言えるよ。だから、程々に頑張りな」

「……うん、頑張る」

「よろしい」

お裾分けとしてオボンのみとオレンのみを5個ずつ貰い、見送ってもらったからには無茶など出来ない。改めて社長さんに交換券を渡し、青いポケッチを貰った。早速着けてみると、時計に電卓等、色々な事が出来るらしい。……普段は時計にしておこう。

 

―*―*―*―*―*―*―*

 

「さて、行こっか」

「キャンッ♪」

よく小さなポケモンを肩や頭に乗せている人を見るが、ホムラは割と大きい為僕には無理である。ごめんねホムラ。アスファルトは熱いから、乗っけてたいのは山々なんだけど。

「……いや、『もらいび』の特性で逆に心地良いのか?うーむ……」

並行して、クロガネジムの攻略法について考えてみる。ジムリーダーであるヒョウタさんの使用タイプは岩、となるとかくとう、みず、くさ、じめん、はがねタイプが有効。……しかし、現状誰もその技を使えるポケモンが居ない。

「んん〜……そ、う、な、る、とー……」

やっぱり真っ向殴り合いだろうか。でも軽いのが多いから危なさそう。

「……とりあえず……あ」

そう言えば、ナナカマド博士にわざマシンを貰っていたんだった。確か、技の名前は……

「『おんがえし』。……懐くほどに威力が上がる技か。……ノーマルタイプだけど、行けるかもしれない」

「ワウ?」

「よし、まずはクロガネに着いてからにしよう。洞窟に入るから、ボールに戻っててくれるかい?」

「クゥ〜ン……」

「そんな顔されても……大丈夫、はぐれない為だよ」

赤い光となってボールに戻っていくホムラ(のボール)をベルトに装着し、クロガネゲートと呼ばれる洞窟に入る。中は外に比べて暗いが、見通しは悪い訳ではない。むしろ、洞窟としては抜群に良い。

――ピチャッ……

「わっ!?」

かなり驚いたが、なんてことは無い水の音だった。それでも音が響く為、かなり驚ける。

「……なんだ、上から染み出……て……」

念の為にと入れていた懐中電灯を付け、上に向けると――ビッシリと、ズバットの群れが並んでいた。

「……あ、あはは……」

バサバサバサッ!

「うぎゃああああああああああ!」

何人かトレーナーが居たが、流石に大量のズバットから逃げている人を捕まえてまでバトルしたいとは思わないのだろう。皆恐ろしげに一歩引いている。

「わっ、ちょっ……だーっ、カグツチ!《ひのこ》!」

「コァッ!」

ボッ、という音と共に火の粉が飛び、数匹のズバットが落ちた。が、それこそ何十匹も居る中で数匹落ちた所で大した変化でもない。さてそうなると……

「ホムラ!ホルス!一緒に手伝ってくれ!」

「ガウ!」「ピイッ!」

「ホムラは《ひのこ》!ホルスは《つばさでうつ》!無理しなくていい、少しずつ仕留めていって!」

嬉しいことに、アイラさんがくれたオレンのみとオボンのみは大量にある。無茶をさせるつもりは無いが、それでも傷を負ってしまう事はある。

「くっ、そ……数が、多い……!」

3匹とも、かなりの数を落としたが……数が多過ぎる。

「イワーク、《いわなだれ》!」

「ウヴァー!」

「わっ……皆、戻って!」

ギリギリ間に合ったらしく、ボールに戻った直後に物凄い勢いの岩雪崩が起きた。……崩落、とも違うらしい。

「げほっ、げほっ、げほっ……」

「……ふう。大丈夫かーい?出られるー?」

「げほっ……は、はーい!うん、しょ……」

1つ1つ岩をどけ、出口から出ると、作業服に安全帽を被ったメガネのお兄さんが居た。……確か、この人は……

「いやぁ、ズバットが大量に活性化したって報せを聞いてね。ジムリーダーとして、見逃す訳にはいかなかったんだ」

「って事は……ヒョウタさん!?」

「おっ、僕の事知ってくれてるんだ?嬉しいなぁ、じゃあ……」

「ハイ!挑戦に来ました!」

「アハハ……いやぁ、最近の挑戦者は元気な子が多いなあ。昨日来た金髪の子も、元気いっぱいだったよ」

「ジュンが?……あいつ、休んでるのかなぁ……」

いや、あのジュンの事だ。休む間も無く走り続けているのだろう。

そう考え、ヒョウタさんと一緒にジムへ向かう事にした。




ポケッチどころかクロガネ着いちゃうっていう。
となると……そう、次回はジム戦です。バトル内容とかは、基本的にはアニメの方を採用しようかなと思ってます。あの使用ポケモン〇体、縦横無尽に動き回るアレです。いや、だって……RPG風にしてると、なんか『ゲームの中』って感じしません?この小説は、そんな『ゲームの中の世界』って感じを取り除いて書いていきたいなと思ってます。
ではまた次回。
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