のんびり巡ろうシンオウ地方(仮)   作:ユキノス

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こんにちは、「夏休みにどれだけ勉強したかで未来が変わる」を不自然ではと思うユキノスです。
誰かが言った、「学生の仕事は勉強である」と。となると夏休みの勉強は、いわゆる「時間外労働」みたいなものじゃないですか……?休みにすら働かせるってどこのブラック企業ですか……?苦手無くせと言っても、どこが苦手か分からない人は……?
勿論補習とかもありますが、にしたって現代文40ページの数学(ⅠとAを合わせて)60ページ、study supportとか言う意味不明な冊子も40ページ弱、計140ページとかいう数の暴力ほんと嫌い。オンオフの区別ぐらいさせて。オフでもオンにしろとか何(以下略)。


愚痴だけで結構な量でしたが、さて置き本編の話をば。
前回、見事ヒョウタを倒したコウキ一行。ズバットにも襲われず、無事にコトブキに帰ってきたら……
ではどうぞ。


銀河を駆ける下っ端は、不良みたいに絡んでくるそうです

「ふぃー、帰ってきた帰ってきたー」

「ワウッ」

ポケモンセンターでシャワーを浴び、砂も落ちてさっぱりした後昼食を食べた(代金は賞金として貰った分)ので、コトブキに帰ってきた。……が、何やら北の方で一悶着あるらしい。なんでも、変な格好の2人組が、老人に突っかかっているとか……いや、まさかね?

「行ってみよう、まさかとは思うけど」

こくっ、と頷いたホムラと共に走り始め、通りの真ん中で右を向く。丁度街を出る辺りに人混みが出来ているので、アレで間違い無いだろう。

「すいません、ちょっと通りまーす!よい、しょっと……」

謝りながらも人混みを掻き分け、最前列に来た時。……ああ、やっぱりそうだったのかと溜め息が出た。

「我々ギンガ団の研究には、貴方のポケモンの進化についての研究が必要不可欠なのだ!」

「我々に寄越してもらおうか!」

「ダメだと何度言ったら分かるんだ、ええ?」

「は、博士~……」

結論、知 っ て た 。

うん、何となく察してたよ?まさかねとは思ったよ?的中するとは思わないよ普通……ヒカリも大変だなぁ。

「やっ、ヒカリ」

「あ、コウキ君……ごめんね、こんな感じで……」

「いや、うーん……まあ、それはそれとして。ヒカリ、ポケモンの準備しといて。――お兄さん達、ギンガ団だっけ?」

「ほう、我々を知っているのか!」

「ギンガ団に迎え入れてあげなくもないぞ!」

何故そうなった。どんな思考回路や。ヤバい大人怖いわー。とりあえず煽ってみよ。すぐキレそう。

「いや全く、何も、一切知らない。誰。変人?お巡りさーん」

「え、あの、コウキ君……?」

「ムッカー!ムカついた!ムカついたぞ!」

「やはり子供はキライだ!我々でボコボコにしてやろう!」

「あははやだなー、子供の戯言じゃないですかー。……ヒカリ、やろうか」

「ええっ!?もー……どうして私が……」

「だって今ジュン居ないんだもん」

――だからといってなあ……

「いけっ、ズバット!」

「お前もだ、スカンプー!」

「レッツゴーホムラ!何だか知らないけどこの人達見てたらイラついてきた!」

「そんな理由で巻き込まないで!ああもう、ナエトル!」

……ごめんねヒカリ。ほんとごめんね。

 

~10分後~

 

「つ、つええ……」

「なんだこのガキ、強過ぎるぞ……」

ギンガ団の2人組は、謎の逃げ足を発揮して逃げていった。出来る限り2度と来ないでいただきたい。……何故かは分からない――正確には覚えてないけど、ギンガ団というワードには妙にイラッとくるものがある。旅行でエイチ湖へ行った辺りから、『ギンガ団』と聞くと怒りが込み上げて来るのだ。

「ごめんね、ヒカリ……こんな事に付き合わせて」

「あ、ううん!コウキ君がほとんどやっつけてくれたから、私は大丈夫だよ」

「全く……訳の分からない格好で訳の分からない発言をする連中だったな。ところでコウキ、クロガネのジムリーダーには勝てたのかね?」

「ああ、はい。バッチリ勝てました。……余裕ではないですが」

「うむ、タイプの相性だと勝てる方が珍しいだろう」

そう言えば博士はなんでこっちへ来たんだろ。研究かな?

「次はハクタイのナタネさんですかね……あの人も一筋縄では行かなさそうな気もします」

「そうだな、彼女は……」

ヒカリが「暑いから早めに終わらせて」という熱烈な視線を送ってきたので、割と早めに話を切り上げる事にした。……ほんとに迷惑しかかけてないなぁ。

 

 

「いやー、見させてもらいましたよ!凄かったですね!」

「えっと……どちら様?」

「あっ、ワタクシですね、テレビコトブキの者です。貴方のポケモン、実に素晴らしい!」

……あ、これ面倒なタイプかな?

「しかぁーし、そんな素晴らしいポケモンを更にカッコよく、可愛くする方法がこの中に!」

そう言っておじさんが取り出したのは、ハート型の小箱。……怪しい……

「こちらアクセサリー入れになっていてですね、この中のアクセサリーをあっちょちょちょ待って!」

「すいません結構です、アクセサリー入れなら(お母さんのが)家にあるので……」

かなり残念そうな顔だったが、うちのお母さんのアクセサリーの量半端じゃないからね?同じ箱が6個、ぎっしり詰まってるからね?

 

―*―*―*―*―*―*―*

 

「次はハクタイ……だけど、間にソノオタウンがあるのか。花で有名なんだよね、ここ」

はよ行け、と言わんばかりにぺしぺしやってくるホムラを撫で、また徒歩で行く事にする。……自転車欲しいなぁ……確かハクタイにはあったよね、自転車屋さん。

「よし、行こう。洞窟を抜けてしばらく歩けば、ソノオに着くよ」

「ワンッ」

ジュンは恐らく、さっさと走って行ってしまったのだろう。彼ならもう、ソノオに着いた頃だろうか。それとも、ハクタイの森に居るだろうか。

「……いずれ追い付こう。僕らは僕らのペースで、ね」

何を今更、といった風に首を振られた。……度々思うんだけど、こいつ言葉も事情も理解してるよね?




因みに、ナナカマド博士の名言である『ギンガ団のおかしな所指摘』は終わった後という事にしています。そもそも原作だと人混み無いですからね……
さて、コトブキ騒動丸々カットした訳ですが。やはりお母さんのアクセサリーは多いと勝手に想像して、アクセサリー入れ無視して(おい)ソノオへ向けて発った1人と3匹でした。
ではまた次回。

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