ここは某ジャガイモのフライが売られている国民的人気フード店。その4人席の一つに彼女達はいた
「そう言えば沙夜さんは何でギターを始めたんですか?」
ガールズバンドグループRoseliaのメンバーの1人ドラム担当の宇田川あこはギター担当の氷川紗夜に尋ねる。
「えっ?…」
「何々?紗夜のギターを始めたきっかけ?!私も知りたいな〜?なんて…」
そう言って紗夜の顔色を伺う様に話に入ってきたのはベース担当今井リサ、因みにリサが何故紗夜の顔色を伺っているのかと言うと紗夜が自身のことをあまり喋りたがらないのを知っているから。それでも気になるものは気になってしまうのが人間の性というものだろう。
「…はぁ、
「は?」「え?」
「「えぇぇぇぇぇ!?!?!?!?」」
「煩いですよ!?宇田川さん!今井さん!」
「だっ、だって…」
「紗夜にお兄さんがいたなんて…」
「私と日菜には年が3つ離れた兄がいます」
「えーと?3って事は今は〜「20歳、成人で大学生ぐらいかな?」おお!」
「今井さん、大学生ではありません、
「「へ?」」
「兄は海外留学をした後飛び級で卒業して今働いていると母から聞きました。確かアメリカの大学という事は聞きました」
「海外で」「アメリカって事は…もしかして紗夜のお兄さん、めちゃくちゃ頭良い?」
アメリカの大学は世界でもトップクラスの有名校が多く並大抵の学力では卒業どころか入学すら危ういだろう。しかも金もかなりかかるのでその紗夜のお兄さんが余程頭が良くアメリカの大学でも大丈夫だと親が安心出来ないと金も出さないだろう。
「ええ、身内贔屓かもしれませんが…少なくとも日菜でも迷う様な問題でも
「あの日菜でも迷う問題を!?」
因みにここで説明をするが先程から話に出てくる日菜、《氷川日菜》は、氷川沙夜の双子の妹であり、物事を感覚クリアしてしまう言わば天才という娘で姉である紗夜は妹に負けるという劣等感から姉妹仲がかなり危ないところまでいっていた。
「はい。後は…兄に小学生の頃に高校で習う様な問題の簡単な解き方を教えられました。因みに簡単な問題にも利用出来るので使っていたのですが…」
「因みにそれって…お兄さんどうやって知ったの?……あと、紗夜がその事実を知ったのはいつ?」
「私が2年生に進級した年に移動して来た教師に教えられました。兄は自分で見つけたと言っていました。後で他の教師の方々に兄にそれを教えたか?と聞いたところ誰も教えていないと答えたので間違いないでしょう…」
「…なんかこれ以上聞くと頭が痛くなってくるから本題に戻そう」
「うん」「そうですね…」
「それで?お兄さんが理由ってまたどうして?」
「兄は小学校低学年の頃にはギターが弾けまして…」
「…わー……」「そっかー…そこでもかぁ〜……」
「兄に私もギターをしてみたいとお願いしたのがきっかけですね。ギターの弾き方、チューニングの仕方から良いギターの選び方や専門的なメンテナンスの仕方まで教えられました」
「なるほど〜」「紗夜のギターが何時も綺麗なのはそういうことか」
「そう言えばお兄さん仕事してるって言ってたけどどんな仕事してるのか知ってるの?」
「…兄とは喧嘩別れ、とは違いますね…私が一方的に兄に当たってしまって…それ以来会話も何も、連絡もしていません。母は知っている様でしたが、私には知る権利はないでしょう」
「それって…」
「今だから言いますが私は妹である日菜に劣等感を覚え日菜にキツく当たってしまっていました」
そう、なんでも出来る妹の日菜と比べられる姉としてのプライドはいつしか日菜を傷付けてしまうほどに尖ってしまったのだ。今はなんだかんだである程度は昔の様に戻っているが兄とはあの時から時間が止まったまま。それは、
「何でも出来る兄に、嫉妬してしまったんです。出来なかった私に何も言わずただただ頭を撫でてくれた優しい兄だったというのに、日菜をいくら傷付けても怒らず、『そうか…』と悲しそうな顔をする兄を、今度は…傷付けてしまったんです」
「…」「何が…あったの?」
「私が…兄を…階段から……」
「「……」」
紗夜のその一言でわかってしまった。紗夜が
「その後兄は救急車で運ばれました…。落ちた先にあった家具で目を痛めて左目は失明…、腕と足は全治1年というレベルの大怪我でした……」
「それで紗夜さんお兄さんが…」
「違います。兄は…
「「!?!?」」
「おそらく兄は私が突き落とした事に気が付いていないのでしょう。だから私の心配をした…」
「兄は親や医者に自分の不注意で階段を踏み外したと説明していました。無論私は『違う、私がしてしまった、突き落としてしまった』っと、言おうとしました。ですが、私は安心してしまったのです。自分がした事が親に、医者に、兄にバレなかった事に。そして怪我が完治して、高校を卒業したとほぼ同じに兄は海外に行きました 。怪我を治している間も別れの時も私は何を言われるか怖くて、恐ろしくて、兄に何も言えなかったんです、してしまった事も、謝る事も、何も…」
「「…」」
「すいません。宇田川さん、今井さん。湊さんに今日の練習に私が欠席する事を伝えてもらえませんか?少々気分が優れないので…」
「わかりました紗夜さん…」「うん。わかったよ紗夜…」
そう言って紗夜はフード店を後にした。
「あれ?」
「ん?どうしたのあこ?」
「
「へ?そんなの紗夜が近くにいた…っ!まさか!」
「お兄さんは紗夜さんに突き落とされた事に、紗夜さんが犯人だって事に
そう、
???
「さて!今日から日本で活動だ、荷物の整理は出来たか?」
金の髪の毛に青い瞳の青年は目の前の4人の青年に声をかける。青年の名前はビリー・
「おうリーダー、どんと来いってんだ。俺のドラムがJapanでも火を噴くぜ!」
1番に反応したのは赤い髪に紫の瞳の青年。名前をグレン・セシル・セドリック、通称
「相変わらず暑苦しい。グレンはもう少し静かに出来ないんですかねぇ?どう思います?アラン、朝葱」
2人の名前を呼んだのはコバルトブルーの髪に赤い瞳の青年、クロード・
「…さぁ?」
短く、興味なしといった返しをしたのは白髪に金の瞳の青年、アラン・ニーリアス・バーソロミュー呼び名はそのままアラン
「ははは…。リーダー、グレン、そろっと黙ろっか?男しかいないこの空間に君達2人が全開だとただでさえむさ苦しいこの空間の温度が余計上がってしょうがない」
最後に2人を止めたのは水色の髪に黄緑の瞳の青年、氷川朝葱呼び名は朝葱
「「はい…」」
「相変わらず朝葱には弱いんですね…少しスッキリしました。ですがライブになったら全力出してくださいよ」
別にクロードとて2人が嫌いなわけではない。時と場所を考えて欲しかったのだ何故なら、
「そもそも
朝葱の言葉通り現在は良い子は寝静まる深夜0時を過ぎた頃。
「それにしても初の海外は朝葱の故郷の
「ああ、早く紗夜と日菜に会いたいねぇ」
Roseliaと
原作との微妙な変更点
◯氷川紗夜
・原作より若干マイルド化(アプリ『バンドリ!』のエリア会話レベル)
・にんじんが嫌いではない。が、幼い頃の日菜の悪戯により納豆が嫌い
・ギターを始めた理由は兄
オリジナル設定
◯
・転生者で日菜以上のチートスペック
・初めての妹で接し方に若干戸惑い紗夜を傷つけてしまった
・ギター&ボーカル担当イメージカラーは水色と金色
・嫌いなものはニラ
・好きなものはキャンディーで次にジャンクフードとガムが同じくらい好き
・左目が見えない
・髪型は黒バスの氷室辰也の様に髪で左目を隠している
◯ビリー・
・金髪青目
・普段は元気が良い程度だがグレンと合わさると途端に五月蝿くなる
・バンドEl Doradoのリーダー
・担当はギター
◯グレン・セシル・セドリック
・赤髪紫目
・うざい、五月蝿い、暑苦しいのトリプルセット
・熱血漢
・担当はドラム
◯クロード・
・コバルトブルーの髪に赤目
・THE学級委員長
・グレンと性格が正反対のためあまり仲が良くない
・担当はベース
◯アラン・ニーリアス・バーソロミュー
・白髪金目
・無口
・興味が無いことには無関心
・担当はキーボード