劇場版とある魔術の禁書目録 プロジェクトエンデュミオン~その奇跡は誰がために~ 作:桐生 乱桐(アジフライ)
…ほんとごめんなさい
そして鎧武のファン、もう一度言おう
ごめんなさい
誤字脱字ありましたら報告ください
ではどうぞ
第二左探偵事務所
左翔太郎は壁にかけてあるお気に入りの帽子を取るとそれを被った
そしてジャケットの内ポケットにあるメモリを確認し、よし、と一息つく
「よっしゃ、じゃぁちょっと行ってくるぜフィリップ」
「あぁ、気を付けてよ翔太郎」
そう言ってくれる相棒に返事をしつつ翔太郎はハードボイルダーに跨ってエンジンを蒸かす
目的はあの宇宙エレベーターである
先日ビリビリの嬢ちゃん…御坂美琴から珍しく依頼されたのだ
なんでもアリサが誘拐されたらしく、もし何か報告があれば連絡を、またはアリサを見つけたら保護してほしい、とのことらしい
かねがねあの社長は怪しいとは思っていたし、つい先ほどからのアラタの知人である橙子からの連絡でその疑念は確信へと変わった
本当ならアラタらと宇宙に行って参戦したかったがどうやらもうアラタらはすでに宇宙へと飛んで行ってしまったらしい
なら自分たちは地上でできる事をするだけだ
「アイツが何企んでるか知らんが…この
翔太郎は駆ける
今いる街を守るために
◇◇◇
少しだけ時間はさかのぼる
上条当麻と鏡祢アラタ、そしてインデックスと御坂美琴はとある場所に来ていた
その場所は発着場…というべきか
そこに一機の飛行機のような…というか飛行機があった
「え? …なにこれ」
当然の疑問を美琴が口にする
なんとなく察しているインデックスならまだしも、美琴に至っては説明もされずにつれてこられたようなものだ
正直後で説明すればいいや、と思っていたアラタも若干苦笑いである
そんな彼女の疑問に答えるように土御門がずい、と一歩前に出ながら
「バリスティックスライダー。学園都市の次期主力輸送機のコンペで惜しくも敗れた不遇のシャトルぜよ」
土御門の説明を聞きつつ、アラタはなんとなくその辺を見回してみた
つい数時間前にいた弦太郎の姿が見えない
そんなアラタの考えを余所に土御門はさらに言葉を続けていく
「かみやんたちには!こいつで行ってもらうにゃー!!」
そう言いながら土御門はズビシッと大空を指差した
土御門に一つだけ、当麻は問うた
正直に言うと別に聞かなくてもなんとなく分かってた
だけど聞かずにはいられなかった
「…えっと…どこに?」
「もちろん―――」
―――
◇
そして時は少し進む
「地下のリニアトンネルと、搬入路の方はどうなってるじゃん」
付近で調査報告を受けている鉄装綴里に黄泉川愛穂は問いかける
こう言ったときに限って矢車と影山のツートップだけ出張しているという事態だ
なんというか、タイミングが悪い
「ダメです…全部塞がれてます…」
鉄装の報告を受けて、黄泉川はある方向を見る
そこはエンデュミオン内部へと続く入り口なのだが、その橋の道中に数人の怪人のようなものが立ちふさがっており、さらに戦闘員のようなヤツも配置されているのだ
それでいて恐竜のような変な化け物もいる上に、迂闊に突撃してしまえば被害は甚大だ
「ですけど、通る道はこの橋一本だけなんですよね」
眞人の呟きに黄泉川は頷く
彼が言った通り、内部へと続く道は今の所ここだけなのだ
もし先ほどの地下や搬入路の方が開いていたならそこからも突入できたのだが
「や、やっぱり、特攻するんですかぁ…?」
「…鉄装、特攻って言い方よくないじゃん? まるで死ににいくような感じじゃんかよ」
「大丈夫です鉄装さん。きっと上手くいきます」
眞人の言葉に黄泉川も頷く
こんな所で躓いていては、
隣でG3システムを装着しつつある眞人を背に、黄泉川は叫んだ
「突撃ぃっ!!」
◇
~ telepath ~光の塔~ ~
同時刻、アリサのライブも始まった
彼女の歌う歌声に呼応するかのように観客もヒートアップしていく
◇
時を同じくして、四人を乗せたバリスティックスライダーも発進した
ゴォ! と大きくブースター音を鳴らしながら遠ざかっていくスライダーを見ながら、土御門は呟く
「…頼んだぜ、かみやん、かがみん―――」
◇
同時刻、空へと飛んでいくバリステッィクスライダーを見やりながらステイルは前方へと視線を向ける
そんな彼の背中を斎堵とヒビキは視界に入れながら
「じゃあ、そろそろこっちも行くかい?」
「頃合いって感じかな? どうする少年」
「無論だ―――行くぞ」
『はーいっ!』
自分たちの後ろにいるマリーベート、ジェーン、メアリエの三人は元気よく返事をして彼らの後ろをついていく
◇
道中、夜神一真と黒川陸姫は謎の集団に足止めをもらっていた
その集団の大多数がライオトルーパーで構成されており、リーダーと思しき人物だけは黒い槍を持ったライダーなのだ
「っくそ! うっとしい連中だぜ…!」
戦闘員であるライオトルーパーを捌きつつ苛立たしげに夜神は呟く
同じように捌いていた陸姫はしばらく攻撃を受け流しつつ、彼女は言った
「夜神さん、先に行ってください! ここは私が食い止めますから!」
「あぁ!? お前、そんなフラグみたいな事言って大丈夫かよ!!」
ライオトルーパーに裏拳をを叩きこみつつ、陸姫に向かって聞き返す
それに対して陸姫も目の前のライオトルーパーに向かって蹴りを打ち込みながら言い返した
「大丈夫です!! 私は、今はサイキョーなんですから!」
「ンだよその根拠のない自信! …まぁいいや、任せたぜ!」
若干不安そうな顔はしていたがやがて夜神は再びブルースペイダーに乗り込んで、そのタワーに向かって走り始めた
そんな後ろ姿を見つめながら陸姫は一つのバックルにカードを一枚、入れる
そしてゆっくりと腰へとそれを持っていく…すると紫色のトランプのようなベルトが展開されそれが彼女の腰に巻きついた
「…さぁて。宣言した通り、ここは通さないよ」
そしてすぅ、と手を己の顔にかぶせるように右手を顔に、左手をその右手の肘に持っていき―――
「―――変身」
一気に腰のバックルを開くように動かした
<OPEN UP>
開かれたその直後紫色のゲートが飛び出し、付近にいたライオトルーパーを吹き飛ばす
そのゲートはゆったりとした速度で陸姫の身体を通り過ぎ―――その姿を変える
「私は―――」
錫杖のようなラウザーを振り回しつつ、目の前の集団に突きつける
「―――仮面ライダーレンゲルだっ!」
クローバーの戦士は、一人の男の為に戦う決意をする
それはこれからも―――変わらない
◇
宇宙にて
レディリー・タングルロードは自身の目の前に展開する魔法陣を動かしつつ徐に呟いていく
「生と死…有限、無限…。そのすべてが交錯するこの空間では地上とはまた違う法則が働く…」
今もレディリーの耳にはアリサの歌に躍動する客たちの声が聞こえてくる
まるで大地を震わすようなその声の迫力を内心驚きつつ
「彼らの熱狂と血は、いわば供物…その息吹が…エンデュミオンの永久の呪いを打ち破る―――!」
そう、もう少しで私の呪いが解けるんだ
不死、という永劫回帰に近い呪いが―――
◇
一方、同様に地上
エンデュミオン内部にて、水城マリアは瞼を閉じて息を吐いた
今頃宇宙では社長が何かしらやっているだろう
私の仕事は、ここの守護
そう自分に言い聞かせマリアはG4ユニットを装着する
「貴方も来るのでしょうね、立花眞人」
自分とは正反対の存在
死を背負う自分とは対照的に生を背負い、必死に生きようと抗うもの
「―――さぁ、来なさい」
己の身体に鞭を打ってマリアは…G4は立つ
自分の命を、捨ててまで
◇
バリスティックスライダー内部
宇宙服を着込んだ四人がコクピット越しに見たそれは想像を絶していた
そり発つエンデュミオンを囲むようにいくつもの魔方陣が展開されている
「あれが―――!?」
「すごいんだよ!? 見たこともないほどに大きな魔方陣なんだよ…! 地球そのものを術式の一部として組み込んでる…!?」
当麻とインデックスの声を聞きながらアラタの隣にいる御坂美琴は思わずアラタにこう聞いた
「な、何となく分かってるんだけど…あの変なのが発動とかしたらどうなるの…!?」
「やばいだろうなぁ…! 主に、地球が!」
そうアラタが美琴に返答した瞬間だった
突如としてビー! ビー!とアラームが鳴り響き赤いランプが点灯し始めた
何事か、と思い四人してあたふたしていると
<はーい! かみやんにかがみん! 早速だが残念なお知らせだにゃー>
不意に目の前のモニターが付いて目の前の様子と右端にワイプのような小さい画面には土御門が映っている
その土御門にアラタは問いかけた
「ざ、残念なお知らせってなんだ?」
<いやー、エレベーターに搭載された迎撃用デブリミサイルに捕捉されたぜぇい>
軽い調子で何サラッとエライ事を言ってくれやがるのかこのシスコンヤロウは
ていうかそれ本気で不味くないだろうか
「どうすんだ、この船に武器なんかあんのかよ!」
<当たり前だ当麻! こっから先は俺たちに任せとけ!!>
その声がどこから聞こえたものなのか
しかしその声の主はよく知っている
アラタは叫んだ
「この声、弦太郎!?」
<大正解だぜアラタ! んじゃ姉御、いっちょ大暴れするとしようぜ!!>
<…土御門。後で覚えてなさい>
そんな声が聞こえてくる
何が何だか分からず、四人は改めて目の前を見た―――
◇
<Three two One>
「変身ッ!!」
そう言って弦太郎はフォーゼドライバーのレバーを入れ、右手を天へと翳す
彼がライダーへと変身するのを隣で待ちつつ、自分たちが立っている床がゆっくりと上がっていることを感じた
やがて天井が開き―――神裂の視界の前に広がっていたのは宇宙だった
眩い星の輝きが図らずも幻想的な世界だった
「宇宙に…! キターーーーーッ!!」
神裂の隣でフォーゼへと変身した弦太郎が両手を大きく広げそう叫ぶ
これは変身するとどこであろうと叫ぶ弦太郎の癖みたいなものだ
「…弦太郎、叫ぶのはそのくらいにして…行きますよ」
「あぁ、分かってるぜ姉御!」
そう言ってその場から二人は跳躍する
まず先に動いたのは神裂火織だ
発射されたミサイルが開きそこから小さなミサイルがさらに発射される
神裂はす、と七天七刀の柄に手をかけて、七閃を繰り出す
そこから繰り出される一瞬の居合…と見せかけた影で動かされる七本の
負けじとフォーゼもドライバーにセットしてあるスイッチを入れ替えてオンにする
<ガトリング><ランチャー> <オン>
それぞれ左足にガトリング砲、さらに右足にランチャーを装着させる
さらにフォーゼはもう一つスイッチを押す
<レーダー> <オン>
左腕に現れたレーダーを覗き、放たれたミサイル群をロックオンする
そして一気に足に装着されたランチャーをぶっ放した
ズドドンッ! と発射された五発の誘導弾を見届けたのち、今度は左足のガトリングをばら撒くように撃っていく
それらのおかげでだいぶミサイル群を殲滅できたが、まだそれでも数は減ってくれない
二人は一度態勢を整えるためにスライダーの上に着地した
神裂とフォーゼはお互いの顔を見やって頷く
精神を集中しつつある彼女を隣に、フォーゼは一つのスイッチを取り出した
それはオレンジのような色をしたスイッチ
「電撃パワー! 痺れるぜ!」
ドライバーから一つ抜き、そのスイッチをセットしスイッチを入れる
<エレキ> <オン>
そのような電子音菁が響いた直後、フォーゼの身体に雷が迸っていく
その雷が収まった時、その場にいたのは白い姿をしたフォーゼではなく、左腕、右脚、左脚以外の部分が金色、複眼も青く変化している。胴衣には雷神太鼓の意匠が施され、マスク形状やボディの光沢あるゴールドからそれは月面着陸船イーグルを彷彿とさせる
その姿は、エレキステイツ
「行くぜ姉御!」
「えぇ―――分かっています…!」
エレキステイツは右手に持った武器〝ビリーザロッド〟に先ほど差し込んだエレキスイッチをロッドに差し込んだ
<リミット ブレイク>
フォーぜは電撃を纏ったロッドを持ち、神裂は鞘から引き抜き、魔力を乗せた七天七刀を構え―――そして一気に二人して駆け抜けはじめた
一定距離を走った後神裂は飛び、フォーゼはそのままビリーザロッドを振り抜いた
「ライダー百億ボルトシュートッ!!」
ロッドから放たれた電撃の斬撃を追うように神裂は刀を振るう
「はぁぁぁぁっ!!」
七天七刀から放たれた魔力を乗せた斬撃は電撃と混ざり合いやがて大きな一つの刃となる
その刃はこちらに向けて放たれたミサイル群は連鎖爆発を起こし、殲滅しつくした
そんな光景をコクピットから四人は見ていた
そしてピリリ、と通信機みたいな機械が音を出した
なれない手つきでアラタが操作しているとそこから声が聞こえた
<後は頼みます、上条当麻、そして…鏡祢アラタ>
<絶対にダチ助けてこいよ! 信じてんぜ、当麻! アラタ!>
そんな声が聞こえたのち、フォーゼに引っ張られ神裂は地球へと帰還する
神裂とフォーゼ…弦太郎に見送られ、彼らが乗ったバリスティックスライダーは進んでいく
◇◇◇
一方地上にて
やはり相手の物量や大きさの違いもあり、次第に劣性へと経たされていく
車両は踏みつぶされ、戦闘員の数にG3は押し負けつつあり、これはよろしくない状況だ
車両の陰に隠れて銃撃をしている黄泉川は隣の鉄装に問う
「援軍は!?」
「まだもう少しかかるって…!」
「くっ―――!」
黄泉川が舌を打ったその時だ
何かが自分の隣を横切った
やがてそれは空中にて一度制止し、地上につく
「ありがと、黒子ちゃん。黒子ちゃんは初春さんたちの所に!」
「えぇ、神那賀さんも気を付けてください!」
お互いに言葉を交わしたあとその場から黒子は空間移動で姿を消す
そして目の前の奴らを視界に捉えつつ、神那賀雫はバースドライバーを巻きつけた
「君は―――!?」
付近で戦闘していたG3も思わず現れた彼女に視線が行く
「さぁて…じゃあ先陣を切らせていただくわっ! 変身ッ!!」
彼女そんな視線を気にすることなく、一枚のメダルをバースドライバーにセットしカプセルレバーを一気に回す
するとカポーン、と小気味よい音が響き彼女の身体を包んでいく
彼女は、仮面ライダーバースへとその姿を変えたのだ
彼女はすかさずもう一枚メダルを投入し、胸部にブレストキャノンを展開させて、またメダルを二枚投入し、さらにレバーを回す
<セルバースト>
四枚
<セルバースト>
六枚
<セルバースト>
「吹っ飛べぇぇぇぇっ!」
そしてその勢いのまま、彼女はブレストキャノンをぶっ放した
真っ直ぐ放たれたその一撃を避けた奴は何人かいたが、それでもある程度は殲滅できている
やがてそれは恐竜の化け物へと直撃し、そのまま貫き奥の封鎖されたシャッターをも破壊する
「よし…! あとは!」
そう言ってバースは己の背後を見た
それに釣られ、付近で戦っていたG3も背後を見た
彼の視界に映っていたのは―――
◇
地下へと続く道をこじ開け、名護とワタルはそのままぐんぐんと進んでいく
その道中はやはりと言うかなんというか戦闘員みたいな奴らが道を塞いでいた
しかし変身をするほどでもなく、普通に素手で二人は蹴散らしながら道を進んでいたのだが
だがやがてそのようにスムーズには行かなくなる
目の前に現れたのは、光のない目をした奇妙な男性
恐らく、かつて自分を拘束した人形のだろう
男の人形は徐に妙なドライバーを取り出した
中心に何かをいれるようなくぼみがあり、右側にこれまた妙なブレードがついているのだ
人形はそれを巻きつけて、また一つ、別のアイテムを取り出した
それは―――ドングリのようなものが描かれた錠前
「名護さん、あれは―――」
「ワタルくん、君は先に行きなさい…ここは俺が食い止める」
一瞬名護をワタルは見たがすでに名護はベルトを巻きつけており臨戦態勢は万全なようだ
それに、名護が敗北するとは思えない
「分かりました、名護さんもお気をつけて!」
ワタルは頷いて一気に走って行く
それには特に見向きもせず、ただ人形は名護を見ていた
そして手にした錠前を開く
ビギン、と言ったような音が鳴ったあと
<ドングリ!>
というような電子音声が鳴った
そしてその後で、その男は己のベルトにそれを差し込み、ロックをかけるように鍵をかける
<ロック オン!>
直後ほら貝のような音があたりに鳴り響きそしてそのブレードを下ろし、錠前を開く―――
<カモンッ!><ドングリアームズッ! ネバー ギーブアップ!!>
すると頭上から何かが開きながらその人形に装着される
その姿は、見たこともないライダーだった
「…これもレディリーの差し金か…! だが!」
名護はナックルに自分の手を押し付ける
<レ・ディ・イ>
「―――イクサ、爆現!!」
そのままそのナックルをベルトにセットした
<フィ・スト・オン>
その音声が鳴った後、自分の前に輝く人影が現れそれが名護に重なる
そのままそれが身体を包み、名護の身体を包んだ
名護慶介―――仮面ライダーイクサはゆっくりとイクサカリバーを目の前のライダー―――グリドンへと突きつけながら彼は言った
「その命―――神に返しなさい」
直後、十字架の仮面が開きその下の赤い複眼が輝いた
◇◇◇
彼の視界に映し出されたものは、バイクに乗った人たちだった
G3と同様に黄泉川らも戸惑っているのか、その人たちから視線が外せないようだ
やがてそのバイクに乗った軍勢は
「ミス黄泉川、突入の手伝いするぜ。外の奴らは任しときな」
翔太郎は黄泉川に向かってそう言った
対する黄泉川は戸惑いつつもそれに応える
「え、け、けど、流石に一般人を巻き込むなんて―――」
「気にすんな。…皆、分かってきてくれてんだ」
「そういう事だ。…翔太郎も言ったが、外は任せておいていい」
そう黄泉川に返答したのは門矢士だ
彼はすでにディケイドライバーを巻きつけており、準備もできているようだ
「友達が戦っているんだ。なら俺もそれを手伝うのが道理…だな」
そう言って前に出るのは天道総司と呼ばれる青年だ
確か彼はよくアラタと一緒にいる同級生…
「よくわからないが、こんなに目的が似た人らがいたとはね」
そう呟くのは夜神一真
向かっていたらいつの間にかに合流していたのだ
「俺も手伝いに来たんです。…門矢君に言われてですけど」
頭を掻きながら言うのは立神翔一
よく黄泉川も利用しているレストランの店長だったはずだ
「俺も門矢って奴に言われてだけど…あの社長は胡散臭かったからな」
携帯のようなものをもてあそんでいるのは乾巧巳
クリーニング店を営んでいるごく普通な人、と黄泉川は認識しているのだが
「けど、まさか士がここにいるとは思っていなかったな」
「それは俺の台詞だぜ、光太郎」
士の言葉に返しながら小さく笑うのは南光太郎
たまに立ち寄るステーキ店のマスター
「さて―――行くぜ」
士の言葉にさらに一行は前へと進んでいく
それぞれ、ベルトを顕現させるもの、或いは装着するもの
〝用意〟を終え、一列に並び立つ
そんな彼らを、G3は捌きながら眺めていた
「彼らは…」
「立花さんも、知ってると思いますよ?」
バースへと変身した神那賀の声を眞人は聞いた
そんな彼女にG3はえ? と聞き返す
「あの人たちは―――仮面ライダーなんですよ?」
並んだ彼らは叫ぶ
弱きを守り、強きを挫く
人の自由の為に戦う戦士へと至る言葉を
『―――変身ッ!!』
一瞬の光の後に、そこに立っていたのは都市伝説でしか聞いたことのない或いは見た事しかない存在―――
「…初春、私ら今すごいとこにいるね」
「そうですね…大集合ですよ…!」
「ていうか…こんなにもいたんですの…?」
黒子の近くにいた二人も思わずそんな事を呟く
しかしすぐに使命を思い出し、座せられたテーブルに座るとノートパソコンを開き、解析を開始した
◇
「仮面ライダー、アギト!」
バッと右手を構えつつ、アギトは目の前の敵を視界に捉え
「仮面ライダー…カブト」
天を指すようなしぐさの後、クナイガンを構え
「仮面ライダーファイズ」
シャッ、と右手をスナップさせつつゆっくりとその手を自分の膝に乗せ
「仮面ライダー
一度ブレイラウザーを横に凪いで、そのまま地面に突き刺し
「通りすがりの仮面ライダー…ディケイドだ」
パンパン、と自身の両手を叩きながら
「仮面ライダー…、ダブル」
びし、と相手に突きつけるように人差し指を出し、最後に―――
「俺は太陽の子ッ! 仮面ライダー、BLACK、RXッ!!」
それぞれ自身の名を名乗り気分も向上している
何故だろうか、今なら負ける気さえ起きない
「初春! なんかあったら言ってくれ!」
「はいっ! 皆さんも、お気をつけて!」
その中でダブルは初春とコンタクトを取る
万が一、何かが起こっても迅速に対応できるようにはしているつもりだ
「…じゃあ皆、行くぞ!」
ディケイドはダブルの肩を叩きながら他のライダーを見て言った
それらに応えるように、ライダーたちはさらに深く構えを取り―――一気に駆け抜け始めた
◇
これほど大勢の仮面ライダーがいたことに驚きつつG3は黄泉川に向かって言葉を発した
「黄泉川さん! 先に自分が―――!」
「待ってました」
しかしその言葉が続くことはなかった
破壊されたシャッターから黒い人影が出てきたからだ
その姿を、声を眞人は…G3は知っていた
「水城、さん…!」
「さぁ。…どちらが正しいか、ここでケリをつけましょう!」
そう言って襲い掛かるG4の攻撃を避けつつ、G3は距離を取った―――
思惑が交錯して、一つの道へと繋がっていく
物語は―――終極へと―――
グリドンのファン申し訳ない
恐らく鋭い方なら黒い槍のライダーの正体もわかってると思います
今の所負けしか見てないですけどいつかきっとカッコいいところとかがあると信じてる
頑張れ黒影
だけどそのニュアンスだと白い忍者思い出すのは多分自分だけ
多分あと2~3回くらいで終わるかもしれないです
ではまた次回