HANMER×HANMER   作:としを

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HANMAR×HANMAR♯20

ネテロ「まぁ座りなされ」

 

ヒソカ「まさかこれが最終試験かい?」

 

ネテロ「全く関係がないとは言わんが、まぁ参考までにちょいと質問する程度のことじゃよ。まずなぜハンターになりたいのかな?」

 

ヒソカ「別になりたくはないけど資格を持っていると色々便利だから♥例えば人を殺しても免責になる場合が多いしね♠」

 

ネテロ「なるほど、ではおぬし以外の8人の中で一番注目しているのは?」

 

ヒソカ「99番♥405番も捨てがたいけど一番は彼だね♣いつか手合わせ願いたいなァ♦あと、さっき合流した彼もね、くっくっく♥」

 

ネテロ「ふむ…では最後の質問じゃ、8人の中で今一番戦いたくないのは?」

 

ヒソカ「それは405番…だね♣99番もそうだが…今はまだ戦いたくないという意味では405番が一番かな♦ちなみに今一番戦ってみたいのはあんたなんだけどね♠」

 

ネテロ「うむ。ご苦労じゃったさがってよいぞよ」

 

受験生は最終試験を前にネテロと1対1での面談を迎える。

 

ポックル(53番)

 

「注目してるのは404番とあのバキって男だな見る限り一番バランスがいい/44番とは戦いたくないな、正直戦闘ではかなわないだろう」

 

キルア(99番)

 

「ゴンだね、あ、405番のさ、同じ年だし/53番かな、戦ってもあんまし面白そうじゃないし」

 

ボドロ(191番)

 

「44番だな、いやでも目につく/405番と99番だ、子供と戦うなど考えられぬ」

 

ギタラクル(301番)

 

「99番/44番」

 

ゴン(405番)

 

「44番のヒソカが一番気になってる、色々あって/う~~ん。99・403・404・294番とバキの5人は選べないや」

 

ハンゾー(294番)

 

「44番だなこいつがとにかく一番ヤバイしな/もちろん44番だ」

 

クラピカ(404番)

 

「44番/理由があれば誰とでも戦うし、なければ誰とも争いたくはない」

 

レオリオ(403番)

 

「仲良くなった奴らとは恩もあるし合格して欲しいと思ってるぜ/そんな訳で5人とは戦いたくねーな」

 

 

ネテロが座る会議室はシンプルな和室でネテロが座する丁度後ろには「心」と書かれた掛け軸が飾られてあり、受験生は背の低い机を挟んでネテロの前の座布団に座り一人一人面談を終えた。

最後に呼ばれたのは4次試験からの途中参加で最終試験への切符を手にした範馬刃牙。

 

ネテロ「まぁ座りなされ」

 

刃牙 「あ、えっと…失礼します…」

 

ネテロ「さて、巻き込んでしまったようで悪かったのう」

 

刃牙 「いえ、そんなことないっす。感謝してます。あの…」

 

ネテロ「聞きたいのは親父のことかの?」

 

刃牙 「はい…その……えっと倒したって…」

 

ネテロ「ワシのが大分長く生きておるし、まだ目覚めてなかったからのう…もし次に戦ったらどうなるか解らん。」

 

刃牙 「強いんすね……正直、驚いてます…あの人より強い人間がいるなんて…あ、これ、念っていうみたいですね…」

 

ネテロ「既に目覚めてるようじゃの。ワシが言えるのは向上心を持って研ぎすませておけ。それだけじゃ、あと出来ればおぬしにはゴンと行動を共にして欲しい。あやつには助けが必要になる。」

 

刃牙 「あ、はい…こっちからお願いしたいくらいなので…」

 

ネテロ「うむ、もうよいぞ、あと残念ながら親父がどこへ行ったのかはわしは知らんのじゃ、まぁいずれ会うことになるじゃろうしあやつが死ぬことはないじゃろう」

 

刃牙 「はい、その心配はしてないっす。ありがとう御座います」

 

刃牙が去った後、ネテロは少し考え事をしていた。暫く考えた後に電話を取り出しておもむろにコールをする。

 

prprprprprprprpr

 

ネテロ「久しぶりで悪いんじゃが、少し頼まれて欲しい事があってのう」

 

「あらあら、何年か振りに連絡よこしたと思ったらいきなり頼まれ事?ちょっとはワタシの心配とかはないわさ?」

 

ネテロ「ほっほっほ、心配なぞ誰がするかい。3人程鍛えて欲しい者がおるんじゃよ」

 

「アンタがワタシにそんなお願いするなんて、ちょっと興味出て来ちゃうじゃないのよ!でもタダじゃないわよ?」

 

ネテロ「まぁ会ってから決めてみてもええんじゃが、おぬしも気に入ると思うぞ、もう決まっておることじゃし頼まなくても良かったんじゃが早い方が良いかと思っての」

 

「ついに耄碌でもした…?ちょっと何言ってるか解らないわよ」

ネテロは特徴のある話し方をする電話の相手に3人の名前と姿形、そして1ヶ月前後に天空闘技場。というキーワードを伝えると電話を切った。会話を聞くとかなりの信頼を寄せている相手であることは間違いなさそうであった。

自室に戻り、書斎の机の一番下の引き出しを外すとその下には古びた単行本のようなものが数十冊並べられていた。その一つを取り出してパラパラと捲る。

 

ネテロ「運命は変わってきておるようじゃ…」

 

ネテロが読み、開く本の背表紙にはHUNTER×HUNTER…そう書かれていた。ぼろぼろになった本を眺め、顎を撫でながらネテロの瞳に映るのは蟻の王を前にし、右腕と左足を失い、己の左手の指で自身の心臓を突き刺す。ネテロ自身の姿であった…

 




「えげつねェな………」

茂みに隠れて伺う男の口から出た言葉はその惨劇を一言で物語る。

目の前で行われていたのはオーラを纏う大きな猿に対して、一撃一撃を、確実に。重く、重く、正確に打撃を撃ち込む黒い道着に身を包んだ圧倒的なオーラを放つ漢。その一挙手一投足は野生の獣の生への執着を削ぐのに十分と言って良い程の威力を持っていた。

夜叉猿「ホギョアァァ………ヒィッッ……ヒィッッ…」

目には涙を浮かべている…泣きながら逃走を計るもその漢は容赦をせず逃げ道に先に回り込み、水月へ足刀を放つ。満身創痍となった夜叉猿に対して止めの一撃を刺そうかとその心臓へめがけての最凶のストレートを見舞おうと姿勢をとった。

「クソッッ…もう我慢ならねぇ…!!」

茂みに隠れて様子を伺っていた方の男はついに痺れをきらし、自身の念能力を発動、戦う為ではなく守る為に。
男が具現化したのは2体の白と黒のゴリラ型の念獣。

ゴリラ型。

念獣。

決して書き間違いなどではない。男は白と黒、2体のゴリラ型の念獣を具現化し唱えた。

黒の賢人(ブラックゴレイヌ)

男の名前はゴレイヌ、プロのハンターである。見た目は短く揃えた短髪でガッチリとした体系。毛深く、濃い顔立ちをしているがその瞳はとても優しい。ハンターサイトでとある機体のニュースを見て、丁度手がけていた仕事に一段落が付いた所だったので現地まで興味本位で確認に来た所であった。深い森の中であったので飛行艇での移動からは徒歩となった。そろそろ集落か?と地図で確認をしていると、近くで物凄い音と叫び声がする。警戒しながらも近づくとそこにはオーラを纏った猿が口から音の振動のような念弾を飛ばし木々をなぎ倒し暴れていた。

そして、その前に立つ人間の姿をその視界に捉えると、ゴレイヌは直ぐさまオーラを絶って気配を消し、身を屈めた。それほどまでにその漢が発するオーラは警戒に値したのであった。ゴレイヌの能力は白と黒のゴリラ型の念獣を具現化する。どちらも瞬間移動による位置交換の能力を持ち、念獣の操作は遠隔操作(リモート)型でゴレイヌ本人が意識を失うと念獣は消滅する。

白の賢人(ホワイトゴレイヌ)は念獣とゴレイヌの位置を入れ替える能力。
黒の賢人(ブラックゴレイヌ)は念獣と他人の位置を入れ替える能力。

冷や汗を垂らしながらも発動した念能力は、黒いゴリラ型の念獣と他人との位置を入れ替える能力。いずれにしても具現化系、操作系、放出系、と幅広い系統を高い水準で使用する高度な能力と言って間違いないであろう。

勇次郎「なにぃッッ!??」

ゴレイヌの暗唱と同時に、先ほど居た夜叉猿の姿が、自信に溢れた顔をした黒い念獣に変わった。
そしてゴレイヌは、先ほどまで漢の前で死を確信していた夜叉猿を背負い、全速力でその場を離れていった。


ゴレイヌ(死ぬなよ…!!お前は絶対俺が助ける!!)
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