HANMER×HANMER   作:としを

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HANMAR×HANMAR♯24

◆天空闘技場200階クラス◆

 

このクラスでの戦いは申告制となり90日の戦闘準備期間が与えられる。1度戦えばまた90日間の戦闘準備期間が与えらる。ただし期間内に戦闘が行われない場合、即失格となり登録が抹消され登録が二度抹消されると永久追放となり、二度と闘技場に挑むことはできない。

このクラスをクリアするには10勝が必要。10勝する前に4敗すると失格となり10勝するとフロアマスターに挑戦することができる。 このフロアからファイトマネーは無くなり名誉のみでの戦いとなり、武器の使用も認められている。

 

フロアマスターとは21名の最高位闘士のことを指し、230階から250階までの各フロアをそれぞれたった一人の闘士が占有しフロアマスターに挑戦して勝てばその階のフロアマスターになれる。

フロアマスターになると2年に1度最上階で行われるバトルオリンピアに出場することが出来、優勝すると最上階が優勝者の家となる。世界で最も高い私邸と呼ばれており副賞として毎回超希少なお宝がいくつも贈呈される。

 

刃牙「バトルオリンピアか‥」

 

受付で説明を退屈そうに聞いていた刃牙が反応した。意識をしないかしているのかは不明だったがその口角は上がっている。

 

ゴンとキルアにとってさしてこのクラスの特典や名誉などには魅力は感じられなかった。2人にとってはお金を稼げて手っ取り早く強くなれればいいと思って臨んだのがここ天空闘技場だ。190階クラスで勝利した際には約2億円もの大金が入ったし、それ以前のファイトマネーも階を重ねる毎に増えていった為、暫くお金の心配は要らなそうだ。

 

修行の方も毎日が地獄のようにビスケにシゴかれているが、日に日に強くなっていると手ごたえを感じていた。

念を使っての戦闘というものの経験がない為、キルアはここ天空闘技場で数人と念を使っての経験を積めたらそれで良かった。ゴンもその程度の感覚であったが、ここにきて、まさかヒソカと出会えるとは夢にも思っていなかった。

 

ハンター試験の借りを返すという目的が近づいた。

 

だがそれは後からついてきたことだ。受付で話を聞いてもゴン自身はあまりピンとこなかったし特典や名誉に関して魅力は感じられなかったのはキルアと同様であった。

 

ただ刃牙だけは巨凶、範馬に流れる血を抑えきれなかったのかもしれない。

 

ゴン「バキは興味ある?」

 

刃牙「そういう訳じゃないんだけど・・懐かしいなって」

 

ゴン「懐かしいって?」

 

刃牙「いや・・まぁ好きなんだよ。漢ならべて誰が1番強いんだって、そういうのさ」

 

ゴン「ふーーん」

 

受付の女性に促されて、部屋に案内された。その際に3人の理解力に不安を感じていたのかは定かではないが、対戦には90日準備期間があるので、まずはこのクラスの戦闘を見てみたらどうかと促された。

 

ゴンがすぐにでも戦うといったことに少し抵抗があったのかもしれない。忘れてはいたが刃牙はともかくゴンとキルアは見た目も年齢も完全に子供だった。このクラスまで上がって来たことが普通ではないと理解はしていても、ゴンの子供っぽい雰囲気を見て女性としてはやはり母性が働いたのかもしれない。

ありがたいことに明日の試合のチケットを安く譲ってくれるそうだ。どうやらこのクラスでは人気の闘士同士の戦いで1人はフロアマスターにも近いと言われているカストロという闘士でもう一人は最近このクラスに来た者で破竹の勢いで4連勝しているという。

 

受付の女性はそのカストロという闘士のファンだったようだ。

 

ゴン「ありがとう!なら明日見てみるね!ただオレの戦闘申し込みはよろしく!」

 

親切で言ったつもりが、何も伝わってなかったことに若干イライラしている様子が良く分かった。希望日なしで押し付けられた用紙を明日のチケットと交換のような形で渋々と受理をした。

 

それぞれ案内された部屋に移動する。最初に案内されたゴンの部屋のテレビのモニターには

 

 

戦闘日決定!!

 

225階闘技場にて3月11日午後3:00スタート!!

 

 

と表示されていた。

 

キルア「はやっ!11日っつったら明日じゃねぇか」

 

ゴンの身体の周りを淀みないオーラが包み込んでいた。

 

ゴン「早く実感してみたいんだ、この力で一体どんなことが出来るのか」

 

刃牙 「ゴン、頑張れよ。今日は良く眠る事だな」

 

ゴン 「うん!ありがとう!あ、これさっき貰ったチケットね。オレは行けるか分からないけど何時からかな」

 

刃牙 「なんて書いてあるんだ?」

 

キルア「1時からだってさ。カストロ対ドッポだって、あのおばさんの言うように人の試合見るのもいいかもな」

 

刃牙 「独歩!!?」

 

キルア「そう、ドッポにカストロだとよ、どっちも変な名前だな」

 

ゴン 「あはは。本当だね、カストロって」

 

刃牙 「え!???」

 

チケットを受け取りそれぞれの部屋に移動した。ベットに横たわりチケットを見つめる刃牙は起き上がりそれをサイドテーブルに置く。

 

(まさかな・・・)

 

その疑念は明日になれば解決する。そう言い聞かせた。期待しているのかしていないのか?していないと言ったら嘘になるかもしれない。ただ予感より確かに・・・何かを感じていた。逸る気持ちを抑えきれずにいたが、洗面所に移動し顔を洗い、グラスに注いだ水を一気に飲み干す。

 

またベットに横になり、元にいた世界のライバル達のことを思い出した。頭の中を様々な記憶が走り抜ける。

目を閉じたまま愚地独歩の姿を思い出す。

 

最初に出会ったのは空手のトーナメントの審査員長として、2度目は親父と戦うということでそれを止めに行った。その時はここに来ると分かってた拳、足刃を外せなかった。弱かった自分。

今なら外す事が出来るのかな?などと考えていたら、落ち着いたのかそのまま泥のように眠った。この日もビスケに練を維持するというトレーニングをさせられ体力的には限界に近かった。

 

それは他の二人も一緒のようで横になると同時に眠りに就いたようだった。




『ご覧下さいこの大観衆!!まだ決戦の1時間前だと言うのに会場はすでに超満員です!!

戦績は8勝1敗!休みがちの死神、奇術師ヒソカに破れて以来8連勝でフロアマスターに王手をかけるか武闘家カストロ!!

戦績は4勝0敗!驚くべきは200階クラスに上がり一週とも期間を空けずに破竹の勢いで勝利を繰り返す、眼帯親父ドッポ!

注目の新人と容姿淡麗な美男子との試合、両者のファン層にもはっきりと男女が分かれているようにも感じられます!!

会場のボルテージは既にMAXです!眼帯親父がカストロ選手を相手にどう戦うのか、もしくは今宵も華麗に無敗の親父に土をつけるのかカストロ選手、二人の試合開始までとうとう55分を切りました!!それでは前回のインタビューの様子を見ていただきましょう』

会場に設置された大きなモニターに女性と見紛うほどの整った顔だちの髪の長い男性が映し出された。
熱気に溢れた闘技場にも負けないくらいに実況にも熱がこもる。このフロアからは闘技場を真ん中に囲むように舞台が置かれている作りになっていた。ここまで勝ち残った闘士達の戦いとなると高い金を払ってでも見たくなるのだろう。

キルア「スッゲー熱気!当たり前だけど今日戦う二人も念能力者なんだよな、あの兄ちゃん強いのかな?」

ゴン 「ヒソカとも戦ってるみたいだね、そっから8連勝ってきっとすごい強いんだと思う」

キルア「わかんねぇーよ?念を知らないような奴狙ってコツコツ勝率上げてったのかもだし、ちょっとオレは態度も気に入らないかな」

刃牙 「2人とも炭酸抜きのコーラでいいだろ?おじやがなかったからポップコーン買ってきたよ」

昨晩、早くに就寝した3人はビスケに許可を貰い、今日だけは特訓の休みを貰って観戦をしていた。念能力者同士の戦いを見てみるのもそろそろいい頃だわさね。そう言いながら録画の準備をウイングに任せていた。ただ何が行われるのかしっかりと見てくること。もちろん凝を使ってということだった。

久々の特訓の休みに浮かれているのかもしれない。休みと言ってもこの後にゴンは試合を控えている為、心境は各々違うことだろう。モニターにはビックマウスとも取れるような発言を繰り広げるカストロが写っていた。勝算がないなら戦いませんよ。という言葉に会場に詰め掛けた女性ファンの絶叫が木霊している。どうやらこの二人は試合日を申し合わせて試合を組んだようだ。

ドッポの方がカストロに声を掛けて、この対決が実現したという。

続いてドッポのインタビューが映し出された。

キルア「おぉ!!あのオッチャンめっちゃシブいじゃんか!強そう!オレ眼帯親父に賭けようかな!」

そうキルアが言った後に刃牙が飲み物を落とした。

キルア「おい!バキ!お前何してんだよっ!」

ゴン 「コーラこんなにこぼしちゃうと、ベトベトになって後が大変なんだよね」

キルア「おい、バキ!聞いてんのかよ!」

キルアが悪態をつきながら刃牙の方を見ると、刃牙の視線はモニターに映る漢を一心に見つめていた

インタビューが続けられる

「今回の対戦をドッポ選手の方からカストロ選手へお願いし、申し合わせて試合を組んだということですがその胸中にはどういった想いがあったのでしょうか?」

独歩「胸中?そんなもんねェよ、一個前の試合をたまたま見てたらよ。あの若造が少しは骨がありそうだったから試合後に後ろから襲ってやろうとしたらよ、俺とは試合場でしか戦わねェって、武闘家がそんな馬鹿なこと言うもんで毒気抜かれちまって、なし崩しにこうなっちまっただけだ。あと眼帯親父っていうのは辞めてくれねェかい?俺は虎殺しとか武神とか色々かっこいい通り名があるんだからよォ・・・」

「そういうことだったのですね。まさに奇跡のマッチメイクといえる試合と相成りました。この度の試合の勝算はいかがですか?」

独歩「奇跡ぃ?大げさなんだよおめェはいちいちよォ。武道家は特攻隊じゃない、勝算のない喧嘩はせんよ」

「ありがとうございます。多くの男性ファンが貴方の勝利を願っています!こちら眼帯親父ことドッポ選手のお部屋からお送りさせて頂きました」

独歩「だからおめェよッッッ!」

ここでプッツリとインタビュー映像が途切れている。会場からは大きな笑い声と共に「眼帯親父ィィ~~!!」「ドッポー」「色男ブッ殺せ!」「オイオイオイ」「死ぬわアイツ」など多くのヤジが響きわたった。

刃牙 「間違いない・・・本物だッッッ!!」

キルア「おぃ!バキ!急にデカい声出すとビックリするじゃんかよ!」

刃牙 「あ、ごめん、あの人知り合いだったんだ。俺と同じ世界のさ、そんな気はしてたんだけど嬉しくてつい」

キルア「マジ・・・!?良かったじゃんか!」

ゴン 「おめでとうバキ!これで親父さんの手掛かりに近付けるかもね!」

ゴンとキルアが驚きと同時に喜ぶ刃牙の顔を見て祝福もした。試合までまだ時間あるし炭酸抜きコーラを買ってくると嬉々として走って行った。キルアとゴンが苦笑いをしていると後ろから眼鏡を掛けた男性がキルアとゴンが持つドリンクを見て「大したものですね」と声を掛けてきた。

「炭酸を抜いたコーラはエネルギーの効率が極めて高いらしくレース直前に愛飲するマラソンランナーもいるくらいです」

とウンチクを披露してきたのを二人は華麗に無視をして、試合開始を待つのだった。



次回、カストロ 対 ドッポ 試合開始ッッッ!!
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