HANMER×HANMER   作:としを

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HANMAR×HANMAR♯27

ビスケット=クルーガー

 

見た目は子供に見えるが実年齢は57歳。

本来の姿は筋骨隆々の巨体である。自身の能力によって容姿を変えていると思われる。本来の姿はまだこの5名誰も見ていない。能力のレベルは高く相性の悪い系統もバランスよく使いこなしている。

 

変化系能力者

 

魔法美容師(まじかるエステ)

 

エステティシャンの「クッキィちゃん」を具現化し、様々なマッサージを行う能力。オーラを特殊なローションに変化させることで、美容、健康、疲労回復などの効果が得られる。整体マッサージ、瞑想マッサージ、ロールマッサージなど種類は豊富。

 

桃色吐息(ピアノマッサージ)

 

30分の睡眠で8時間睡眠と同等の疲労回復効果を得られるマッサージ。

 

 

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刃牙の言うことに納得はしたものの未だにこの小娘が指導を受けるに足る猛者なのかが半信半疑だった独歩と渋川は翌日にその全ての認識を改めることとなった。

 

2人と出会う前に特訓の場として天空闘技場からは80kmほど離れた荒野に3人は拠点を置き、日夜そこでビスケに稽古をつけられていた。独歩と渋川もそこに合流したが、ビスケの実力に未だ半信半疑だった為、手合わせを志願していた。

 

ビスケ「いいわよ、どっからでも打ち込んできなさい」

 

独歩 「願ってもない。アンタが強いことは感じているがどれくらいの差があるかってのが知りてェって思ってな」

 

独歩の気迫に微塵の躊躇も感じさせずにビスケがただ棒立ちしている。その態度がいささか勘に触ったかのように感じられた。

 

独歩 「怪我しても知らねェぞ!!」

 

そう言いながら一気に間合いを詰めた独歩。「武の神様からの贈り物(ファイティングギフト)」を発動。そして必殺の「菩薩の拳(フィストオブセイント)」を披露した。それをビスケは無表情で人差し指一本で防ぐ

 

独歩「なんだとッッッッ!!」

 

その後も独歩の全ての連打を受け止めるも、ガードなど一切しなかった。独歩には見えていなかったが、ビスケが行ったことは自身のオーラを極限まで高めただけである。見ていた3人もビスケの解放したオーラを初めて見るためにかなり面食らっている。

 

キルア「アイツ・・どんだけ猫被ってたんだよ・・」

 

刃牙 「凄まじいな・・(ゴクリ)」

 

刃牙がその攻防に唾を飲み込む最中、ビスケは独歩の連打を澄ました顔で受け続けている中で渋川に視線を向けた。手をこまねくような仕草をして渋川をも誘う。独歩と共に2人を相手にした方が実力の差を見せるには好都合だと思ったのかもしれない。

 

戦況を見守る渋川剛気の目の前には大きな門が出現したかどうかは本人のみぞ知るところにあるが、挑発を受け渋川もビスケへ向い高く跳躍をし、その能力を発動した。重力が元の世界と比べ格段に少ないこの世界だからこそできる、渋川剛気の跳躍だ。4メートルほどビスケの頭上に浮かび上がり。その能力の真髄を魅せる。

 

渋川「独歩ッッ離れろぃッッ!!!」

 

独歩「チッッッ!!」

 

独歩が瞬時に理解、そしてその場を離れた。ビスケの頭上から達人、渋川が足元から落ちる。丁度、ビスケを踏みつけるような姿勢でビスケの頭頂部へ向かって足を振り下ろした。

 

渋川「合気の極み(ミステリアスギミック)!!!」

 

ズドーーーンっっという音と共に土埃が舞っていた。

 

戦況がどうなったのかも見えない状態であったが時間が経つにつれ土埃が消え、その光景がはっきりした。

ビスケが渋川の踏みつけてきた足を片手で受け止めているが、ビスケを中心に地面が陥没しているのがわかった。渋川が凄まじい力でビスケを襲ったと見える。

 

合気の極み(ミステリアスギミック)

 

オーラによって物体や人の比重を変化させる。自身を重くしたり軽くしたり、対象の体重を増減させることも可能。

 

土埃が消え切る前に独歩の能力が発動。

 

 

◆「神眼(ゴットアイ)

 

独歩の円の範囲では念能力は一切使えない。

 

「神眼(ゴットアイ)」の発動と同時に独歩が水月へつま先を打ち込む。それを真正面から受けたビスケはさすがにダメージを負った。

 

はずだった。

 

「まぁ合格ってところね」

 

ゴン 「ねぇ・・これってあまりにも」

キルア「あの野郎、まだ本気じゃなかったのか・・」

刃牙 「斗場さんよりデカイ・・」

 

そこには今までの可愛らしい容姿とは一転し、先ほどよりもさらに強力なオーラを纏う2mはゆうに超える筋骨隆々の巨体がイライラしながら立っていたのであった。




独歩の「神眼(ゴットアイ)」により能力が解除されたビスケは独歩が水月、つまり鳩尾に向かって放った蹴りをその巨体の膝あたりで受けていた。状況を理解できない渋川、独歩はおろか少し付き合いの長いゴン、キルア、刃牙の3人であっても同様である。

その姿を見た独歩は急いで後方へ距離をとる。いや、避難という方が正しかった。

ビスケ「ちょうどいい。受けてみなさい。アンタ達もよく見ておくだわさ」

渋川の足を掴んでいた手を離し、自分の間合いへ下ろすと外で見ている3人にも指示を出し、ビスケが拳を硬で強化し、ゆっくりと、ゆっくりと、渋川の顔へ目掛けて拳を進める。

ビスケ「避けることは許さない。ガードしていいし何をしてもいい、ただ確実に受けなさい。」

ビスケのセリフに冷や汗をボタボタと垂らしながら、受ける為に顔の前に手を持ってくる渋川剛気。
数センチずつ確実に迫ってくる拳。本来の世界であれば、この場所に来ると解っている拳への対処など造作もないことであった。その力を利用し、相手への反撃も可能であろう。ただこの世界では違う、刻一刻と眼前に迫ってくるその拳へ恐怖以上の感情を感じていた。

渋川(お母ちゃん・・・・・)

渋川が「合気の極み(ミステリアスギミック)」を発動し、自身の体重を限りなく軽くした。そしてビスケの拳が動く、その衝撃は凄まじく、渋川剛気は遙か後方の石壁まで飛ばされたが独歩がそれを後ろからなんとか支え、石壁にぶつかるのを防いだ。

折り重なって尻餅をつき、冷や汗の止まらない2人に対して、ビスケが言う。

ビスケ「わかったかしら?」

独歩 「あぁ・・十分だ・・・・」

ちょっと待っておくだわさ、と一声かけて自身の能力を発動して少女の姿に戻り今度は笑顔で説明をする。

ビスケ「念能力者同士の戦いにおいてオーラの総量が勝るということ。それはかなり有利なことなのよ。バキもそうだけどアンタら体術と基礎体力はかなりのものよ、能力だって実戦向きだし理に適ってる。ただ攻撃に転じる際のオーラの攻防力の移動、それとオーラの総量が全然ダメ。我流でここまで鍛えたことは評価するけど、これから旅団を相手にするなら相当気合入れて基礎からやらないと相手にもして貰えないわさ」

独歩「まだ強くなれるかい?」

ビスケ「基礎能力を上げるっていうことはもちろんだけど、アンタの能力って移動に使っているのとパンチは強化系らしくてよくわかるんだけど、ワタシの能力を解除した方の能力はちょっと原理が解らないわさ、資質による所かな?まぁきっと鍛えていけば範囲も広がるし、相当厄介な能力になるわさよ。能力が知られても不利にならない能力って実は結構厄介なんだわさ。基礎をしっかりすることね。」

独歩 「本日より弟子入り、よろしくお願いします。」

独歩が深々と頭を下げる中、渋川剛気も言葉を貰いに行く。

渋川 「お嬢さん、ワシはどうかね?」

ビスケ「ビスケでいいわよ。アンタの能力は重力変化ってところかしら?初見でアンタが強力な能力者だったらちょっとヤバかったかもね。ただ今のままじゃ何も怖くないわさ、ワタシの攻撃を受ける時に体を軽くして威力を殺してたみたいだけど、ならなんで攻撃する為に飛び上がる際に体を軽くしなかったの?」

渋川 「まだ、慣れてなくてのぉ、色々研究中なんじゃよ」

ビスケ「要するに基礎がなってないってことね。相手への重力を変えることができたら結構嫌な能力よ」

独歩 「それならできるよなァ?天空闘技場で戦った時、俺の右足だけ重くされて相当手こずったぜ」

ビスケ「あら本当?やるじゃない!ただドッポはともかくゴウキ、アンタの能力は相手に知られるとマイナスの要素が多いから、倒したい相手がいるのならもう人前で戦うことは避けるべきね。少なくともワタシならもう天空闘技場では戦わないわ。まぁまだ発展途上ってところわさね」

渋川 「感謝するよ、ビスケさんや」

ビスケ「それで、洋服の弁償代はどっちに請求すればいいかしら?」

「・・・・」

一通りの指導が終わると5人合わせてのシゴきが始まった。それぞれの欠点となる部分を集中的に指導され、倒れたらビスケの能力、「桃色吐息(ピアノマッサージ)」で回復し、また修行。系統別の訓練から時折、攻防力の移動に関しての組手を行ったり、能力なしでの立会いを行ったりと人数の理を最大限活かし切磋琢磨する生活を送ることになった5名。

一度ゴンがあの時の巨体の姿の理由を聞いたのだがビスケの物凄い殺気と、知らなくていいこともあるのよ。おほほほっという言葉で流されてしまい、真相は闇に包まれてしまった。だがビスケの指導のお陰で5人は日々確実に実力をつけていた。

修行により5人の面倒を見ることになったビスケはこの時の状況を後にこう語る。

「原石!!」

「目に宿る意志の固さ!まだ内に秘められたままの底深い能力!!それは鍛錬(カット)によっていかようにもその表情をかえることができる‥‥!まさにダイヤモンド!!

冷たく静かな青‥!!その頂点に立つコーンフラワーブルーは幻とよばれるほどの希少価値を持つ石の色。このコはまさにそれ!!一見あやうく揺れるその色彩も熱処理によって半永久的な強さを手に入れる‥!!まさにサファイヤ!!

内に秘められた情熱の赤‥!生成の仮定で如何様にも価値を変える石。サファイヤと同じ鉱石からなるそれは約束された色を持つ!古代戦士が身につけると無敵になるとも言われる「ラトラナジュ(宝石の王者)」‥まさにこのコはルビー!!

無骨な拳‥!無骨な身体‥!無骨な顔‥!ただ、なぜか魅力を感じてしまう。運河の真ん中に‥そこにただ居ることで水の流れ、様々な障害物が角を削り丸くする!ただこれだけは決して流されない。それだけの経験と鍛錬を積んだ証が刻まれる‥!!まさに運河の中心に佇む岩!!

最古の宝石と呼ばれ他の宝石と違いカットや研磨をすることなく、人の目を射る輝きを放つ!!その中でも最高の色調のものは孔雀の羽の色に謎らえて「ピーコック」と呼ばれる!硬い殻の中で熟成されたそれは真円に近く熟練されたテリを放つ‥まさにブラックパール!!


あぁ‥‥磨けば光るモノって何故にこうも心ときめくのかしら。うふふふふふふふふふ鍛えるわよォ~~~~」

ゴン、キルア、刃牙、独歩、渋川の順で石に例えられた彼らはその時にビスケがそこまでの愛情を持って鍛えてくれていたとは知らずに日々地獄を見ていたようだ。
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