HANMER×HANMER   作:としを

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HANMAR×HANMAR♯41

末堂(オイオイオイ!!どーゆーことだッッッ!!!なんで範馬勇次郎までこの世界にいやがるッッ!館長も奴も来てるってことはもしかして他にも・・・?しかもあのオーラ・・・背筋が凍ったぜ・・・俺とは質が違う・・・。

ただ・・前の世界では完全に実力だけがものをいう世界だった・・・俺がどんなに背伸びしても克己さんや刃牙には勝てないってことは解りきったことだ。

でもよ・・・ここはハンターハンターの世界だぜ?念があるッッッ!! 完全に自力至上主義の世界じゃねぇーんだ。

ましてや範馬勇次郎が地道に鍛錬するようには思えねぇーし、誰かを師に学ぶって姿勢は考えられねぇーからな。元の世界では前に立つことさえ出来なかったが・・・この世界の俺は一味も二味も違うぜ!?

 

俺の前で這いつくばる範馬勇次郎・・・最高じゃねぇかwww!!

 

いやいや……落ち着けよ、無理無理、俺は格闘バカじゃないから生死を掛けて戦いたくはない。会わないなら会わないに越したことはないんだ。やっぱ怖いからなるべく会わないように、会わないように日陰を生きよう・・ 。

 

ヒソカやクロロなら勝てるのか・・?分かんねぇ・・実際に対峙したノブナガはもう駄目なんだろうけど、あいつ円の半径4メートルだし・・・扱い的には他の奴らより1枚劣るのかもな・・?

ネットでは旅団の中ではあの一言が原因でもはやネタ枠になってるけど・・・。

他の団員の反応を見るに好戦的な奴らは勝算がない訳じゃなさそうだな・・・旅団が範馬勇次郎と戦ってるところ見れるなら1原作ファンとしては見てみてぇなぁ。)

 

パクノダの記憶を撃ちこまれてから見えた映像。範馬勇次郎をあらかじめ知っていた末堂の反応は他とは違った。そしてもう一人。

 

ヒソカ(クックックック・・・どこに行ってしまったのかと思ったら・・・❤︎しばらく見ない内にこんなに美味しそうに実るなんて・・❤︎あぁ・・・あの時戦わなくて良かったよ❤︎でもまだ早い・・・もっともっと美味しく実ってから・・・❤︎)

 

他の団員がそれぞれの品評を行っていたが、その記憶を脳裏で何度も再生しているのかヒソカの念が暴走した。範馬勇次郎の凶悪な念に記憶で触れ、おさまりがつかなくなったのか本人の自覚なしに凶々しいオーラを纏わせている、その光景に気がついた皆は喋るのを辞めた。

 

一瞬包まれた静寂をクロロが切り裂いた。

 

クロロ「 面白そうな人材ではあるが我々に危害を加えようという訳ではないようだ。ボノレノフとこの者に関しては今回の仕事が終了次第、事に当たろう。勘の良い者は感づいているだろうが、今回招集を掛けた理由は年に一度開催される世界最大の大競市なのでな。あまり時間がないんだ。」

 

マチ 「ヨークシンシティで開催されるドリームオークションね。どこを狙うの?やっぱり古書全般?」

 

フェイ「違うね。きとゲームね世界一高いゲームソフト何本か売りに出されるよ」

 

末堂 (このやりとりの現場にいるってちょっと感動するな。昔読んだ時は俺もガキだったし旅団カッケーー!って思ったシーンだ・・・フリも綺麗過ぎるくらい決まってるからなぁ。さぁ来るかッッ!?)

 

 

クロロ「全部だ。地下競売のお宝丸ごと全部かっさらう」

 

末堂 (キタキタキタ!!そしてその後も!!)

 

ウボー「本気かよ団長、地下の競売は世界中のヤクザが協定を組んで仕切ってる。手ェ出したら世の中の筋モン全部敵に回すことになるんだぜ!!団長!!」

 

ウボォーギンが立ち上がり、最後に問いかけるように団長。と言った声のボリュームはスイッチがおかしくなったステレオのように室内へ反響し、クロロの耳にも届いた。クロロは試すように笑みを作り。

 

クロロ「怖いのか?」

 

ウボー「うれしいんだよ・・・!!命じてくれ団長、今すぐ!!」

 

クロロ「オレが許す、殺せ。邪魔する奴は残らずな」

 

ウボー、末堂「おお!!」

 

ウボォーギンは興奮の為か、震えながら唇を噛み締め、血を流していた。それほどまでに世界を敵に回してまでの大暴れの大捕物に興奮しているのだろう。雰囲気に流されて末堂もウボォーギンに呼応した。

これほど非常識な宣誓に旅団員の誰一人として苦言を呈するものはいなかった。いや・・・

 

末堂(ヤベェー、さすがに生でこの名シーンを見ると興奮しちまったぜッ!ただ・・心の底からやりたくねぇ・・・これからどうなるんだ?マフィアや淫獣は問題ないと思うが・・クラピカ・・はぁ、まぁなるようにしかならねぇだろうけど・・着いてくしかねぇな。・・死にたくねぇ。)

 




実戦型柔術「本部流柔術」師範。本部以蔵曰く、
花山薫だけが持つ、天井知らずな矜恃。
己の肉体への信仰から武器を持たない格闘士の世界で唯一実践流を追い続けた本部がそれぞれの人物を時代の宝と称し、刃牙へ説いた言葉の中で花山薫だけが受けた唯一無二の個性(オリジナル)だ。

きょうじ
【矜持・矜恃】
自分の能力を信じていだく誇り。プライド


花山「正式に合格だーー」

この異質な漢が肘をつきながら低い声で言い放った。数日前にクラピカは依頼のリストの内一つ、名女優セーラの毛髪を入手し正式に採用となった。
任務はヨークシンまでのボスの護衛。無事にボスをホテルの部屋まで送ること。

ボスというのは名ばかりでまだ20歳前後の少女。彼女はノストラードファミリーの組長の娘で凄腕の占い師という一面の他にも人体収集家という側面も持つ。

娘の能力でここまでのし上がった組長のライト=ノストラードはこの娘のネオン=ノストラードの能力を失うことを心底恐れているのがこの護衛の任務からも伺える。

そして人体収集家という側面を持つ多感な年齢の娘が自ら世界最大のオークションで競りの雰囲気を楽しむといったワガママを聞きたいという、親心もあり、ファミリーの親として、一人の娘の親としての感情が交錯しているのが護衛の数や待女の数から見て取れる。
片田舎のマフィアがここまでのし上がったのは娘の能力による部分がかなりの要因を含む為、妬みや恨みから命を狙う輩が多いようだ。

花山「ヨークション郊外のリンゴーン空港まで専用飛行船で行く、移動時間約35分。そこからホテルまでは専用車を使う、移動時間約90分。新入り3人は陣形の一番外を囲む。何か質問は‥‥?」

花山が端的に心の奥底にズドンと響く声で言い放つ。
この花山薫はノストラードファミリーの若頭というポジションに居ながら、その腕っ節の強さから今回の護衛のリーダーも兼任しているようだ。

この世界に来て数ヶ月だが既に花山薫が根城にするノストラードファミリーのシマ周辺では喧嘩師:花山薫の異名が広がっており、悪戯に手を出してくる酔狂な輩などいなかったのだ。存在自体が抑止力にもなるのだろう。

新入りの3名の内の2名はその雰囲気に圧倒されており、言葉を挟む余裕すらなさそうだ。唯一冷静に分析をしている彼を覗いて。

クラピカ「ボスを狙う人物の心当たりは?」

花山  「‥‥‥‥‥‥‥‥‥。」

クラピカ「要は実際に行動を起こすかもしれな人物の心当たりだ。」

花山  「‥‥‥‥‥‥‥‥‥。」

クラピカ「敵が絞れれば動機・性格・環境がわかり対策が立つ。対策があれば護衛の安全度が増すだろう?」

花山  「‥‥‥‥‥‥‥‥‥。」

クラピカ「(なぜ質問の有無を聞いたんだッッ!?)」


クラピカの中で小さな疑念の水滴が今、大きな波紋となって心を波立たせていた。

その後、待女から護衛の対象であるボスのネオンを紹介された。


ーーーーーーーーー

<何もかもが値上がりする地下室 そこがあなたの寝床となってしまう

 上がっていない階段を降りてはいけない 他人と数字を競ってもいけない>

ーーーーーーーーー

花山「これが最初の4行だ。このくだりから始まる詩が他に3遍、つまり4人の顧客に同じ占いの結果が出た。その4人の共通点は今年の地下オークションに参加する予定がある。」

  「地下競売に出ると命が危ないという占いか…‥」

花山「おそらく」

雇い主であるノストラードファミリーボスの娘のネオンは凄腕の占い師という肩書きと、もう一つ人体収集家という一面も持つ。

クラピカが数ある以来の中から斡旋所で今回の仕事を選んだ理由はそこにあった。

全ては目的を果たす為、狂わしい程に自己を犠牲にする……。

花山薫と電話口に話しているのはネオンの父親であるライト=ノストラード。今回のオークションに参加する顧客の占い全てに眠ることに関しての言葉が入っていた。
今までのデータから見るに眠るに関する言葉は病や死の暗示を示す。

花山薫は顧客への送信に警告も忘れずつけることを告げ、部下へ投げた。

100%当たる占いは回避も可能。オークションに参加せず、下りの階段を降りなければ問題はないという旨。だがオークションに参加し、落札した場合の売り上げの一部はコミュニティー側に入る。

勢力争いの激しいアンダーグラウンドの世界で顔を売る絶好のチャンスでもある為、警告があったところで参加を辞退するマフィアはいないであろう。

このオークションに参加する権利を持つことだけで彼らにとって大きなステータスになる。
花山はライト=ノストラードから娘のネオンを競りに参加させるなという旨も告げられた。
ネオンは自分の未来を視ることが出来ない。いくら警護を固めても不測の事態に何が起こるか対処できない今はそれが無難であろう。オークションで何かが起きることは解りきったことなのだから。

それを告げようとネオンの扉をノックし、扉を開けた。

花山「ボスから連絡があった、お前は今年オークションに参加させない。目的の物は俺達が落札するからリストを書いておけ」

ネオン「いやッ・・・・わかったわ・・・・。」

目的の物を手に入れるという以上に、今年は競売の臨場感を楽しみにしていた部分が大きいネオンにとっては相当ショッキングなニュースだったが花山薫の圧力でそれを言われると従うしかないとわかっていた。

組長の娘ということで欲しいものは何でも手にしてきたきたし甘やかされて育った。
自分の立場や身の振り方も心得ている。

父からの寵愛。

自己の能力。

それを理解した上で、今までワガママ放題に生きてこれたが、この漢がやってきてからというものどうも上手くいかないのが最近の悩みだった。

ネオンの書いたリストを手に部屋を出ると、花山の付き人であろうか概ね、この護衛チームの副リーダーであろうダルツォルネという男に手渡し、指示を出し部屋に篭ったようだ。

首尾よく部屋に集められたクラピカ達新人は指示を受ける。

ダル「早速、次の仕事だ。地下競売で次に述べる品物を競り落とす。金に糸目はつけない。
必ず手に入れる。

<コルコ王女の全身ミイラ>

<俳優ソン・リマーチ使用済みティッシュDNA鑑定書付き>

<クルタ族の眼球 通称:緋の眼>」

モニターに映し出される品の画像を観ていると、不意に映し出された緋の眼にクラピカの鼓動がトクンッと高鳴る。
その音がクラピカと同じくして護衛チームに入ったミュージックハンターのセンリツの耳に不協和音のように残った。

ダル「一つ!!何者かが地下競売を襲うという情報が入っている。いかなる不測の事態をも臨機応変に対処し「目的物の入手」を大前提に行動せよ!」

会場の中は全て「信頼」で成り立っているらしく、コミュニティー側も防犯ビデオ等は使ってない。
地上のイザコザは全て忘れるのが暗黙の掟となっており、それだけに何かが起きた時は各自の証言が重要視される。
この言葉は裁判所での宣誓証言よりもはるかに重い。だからこそ会場内での印象は大切となる。
絶対に些細なモメ事も起こさない為に仲間以外との会話さえ慎むのが無難だろう。

下手をすれば全世界のマフィアを敵に回すことになる。

新人のクラピカは先程のホテルまでの護送任務も、陣形の一番外。
今回の任務も正面口側の監視と至って重要とは思えない配置につかされている。

いち早くこの組織の内部に取り入って情報を得たいのだが現状に逸る気持ちを抑えきれずにいた。

ダル「それでは任務開始!!」
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