水のないところでこのレベルの水遁を!?   作:夕張の渡り鳥

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どうも作者です。
今回も是非楽しんで頂けると幸いです。

それと、水遁使用時のチャクラ消費ゼロは流石に変更することにしました。
正しくは、忍術使用が無効となりうる空間などでも、時空間忍術で水を呼び寄せるものとします。
(まあ、そんな場面が来ればの話ですがね……。)

ではどうぞ\(_ _)


第三話

 

時は少年が男に刃物を突きつけられる少し前に遡る。

 

ーーーーーーーーー謎の男sideーーーーーーーーー

 

 

 

『あのガキは………………………………………………呑気に寝てやがる。いい気なもんだ。』

 

 

  

辺りを警戒せずに、グースカと寝ている少年に少々呆きれぎみである。

 

 

 

『なるほど、多少離れているが、熟練の忍びならば寝ているとはいえ、この位置に何者かの気配を感じることぐらいはできるはず、というより、その身体に、嫌でも染み付いているはずだ…………………と、するとだ、あのガキ、たしかにそれなりの才能はあるみたいだが、まだまだひよっこということか……。いや、まさか、この俺を誘い出しているというのか?、普通に考えればわかる…………"霧隠れの里"から遠く南に離れたこの島に突然ガキが一人で現れるわけがない。なんせ、里の奴らにも未だ見つかってない場所だぞ。…………………考えすぎか?……………………どうするべきか。とりあえずむこうも、この俺の存在事態には気づいているはずだからあえてこの距離まで接近してみたが、当人は無警戒で寝てやがる。………………とりあえず、ここは一旦引くとするか、正直どう動けばいいのか判断しかねる。』

 

 

 

謎の男は一旦引くべきと判断し、少年から離れようとする。

 

が、しかしこの少年、こんなにも過大評価されているが、実際のところ本当にぐっすりと寝ているだけである。

 

さらに、男の存在事態には気づいているが、前にも言った通りまだ感知能力の精度が高くないので、自らの膨大なチャクラを広げ、それなりに大きな反応があるなと思っているだけである。

つまり、人間か動物かの区別すらつかないので謎の男が思っているようなことは、万に一つあり得ないないのである。

 

 

 

全て謎の男の思い込みである。

 

 

 

その時、少年が、立ち上がった。

 

『……来るか?』

 

 

 

トイレである。

 

 

 

『…………。』

 

 

 

少年はトイレをすませ、寝床にもどっていった。

 

そして、

 

 

 

「さてと、一度周囲の様子でも探ってみるとしますか。」

 

 

少年は自らの膨大チャクラを、自分中心に広げ初めた。

 

 

『先手はとらせてもらう。』

 

瞬間、謎の男は飛び出していった。

男は少年の首筋に自身の"クナイ"をあて、少年に言った。

 

 

 

『動くな。』

 

 

 

少年の唾を飲み込む音だげか周囲に響き渡る。

 

 

 

物語は続く。

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

"死"

 

少年がこの世界に来て初めて実感したものであった。

首元に突き付けられたそれは少年の心を恐怖で支配するのに十分な物であった。。

 

(なんなんだよこれ……っ。怖いなんて生易しいものじゃない、身体中のあらゆる細胞の一つ一つが、まるで、悲鳴をあげているみたいだ……。)

 

 

少年の震えは止まらない。

次第にその身体は立つことさえも忘れ、少年は地面に足をついた。

 

(くそっ!、…………これが、本物の"殺気"!……。)

 

 

少年は改めて思う。

この世界は常に生と死が隣合わせの残酷な世界だ。

今の自分の生半可な覚悟ではいつか、ふとした瞬間に自分は死ぬだろうと。

 

だが、既に遅い。

その瞬間はまさに、今、この時であった。

 

(…ヤバい、ヤバい、ヤバい、ヤバい!、こ、殺される。)

 

 

 

少年は絶賛パニック中である。

そんな少年の心境を知らずしてか、

後ろの男が少年に話し掛けてきた。

 

『おいガキ、貴様、一体何者だ?、なぜこんなところにいる? 大人しく答えた方が身のためだぞ。』

 

 

少年は一時の安堵を得た。

直ぐに殺されると思っていたからである。

 

(…………!、助かったぁ、直ぐに殺されるかと思った。)

 

 

少年は、なんとか勇気を振り絞り、男に振り向く。

そして、男に言う。

 

 

 

「俺の名前は……"レイ"!………と申します。はい。」

 

 

 

"レイ"

それが、この物語の主人公である少年の名前である。

 

 

 

※以後、少年→レイ、と変換になります。

 

 

 

 

 

 

 

『(………この俺の殺気の中で、この反応、中々やるな。が、確信した。こいつはまだまだひよっこだ。熟練の忍びならさっきの段階に何かしらのアプローチを見せるはずだ。つまり、純粋にこの俺に背後を取られ、動けないでいるということか…。やつの能力事態は把握した、が、問題は"なぜ"こんなガキが、"ここ"に居るかだ。)』

 

 

辺りに風が吹く。

風は木々の間を通り抜け、その勢いで草木が激しく揺れる。

緊迫とした雰囲気の中、ついに少年がその口を開いた。

 

「………い、いやぁー、実は前の世界で死んでしまいまして、その後天使?いや、女神だったかな?みたいな人にであって新しい世界に転生すると言う話になりましてぇー、はい、つまり、目が覚めたらあの森の深くにいたみたいなー………………あ、あははー、こんな話しいきなりしても流石に信じないですよねー…………。」

 

 

この少年、この状況でこんな話ができるとは、中々に肝が座っている。

 

 

よく考えてみて欲しい。

自分以外の人間がいない森の中で、出会った奴が突然、「前世で死んだら、女神にあってこの世界に転生しました!」なんて、言ってきたらどうであろうか。

頭がおかしいやつとしかいいようがない。

 

 

『ふざけているのか?……………………つまり、てめぇは前の世界で死んだら、今度はこの世界に来たとでもいいたいのか?』

 

「はい………まあ、その~、僭越ながらおっしゃる通りです!。……はい。」

 

 

 

 

 

 

 

 

『そうか………………どうやら、よっぽど死にてぇみたいだな。』

 

 

 

 

 

刹那、先ほどよりも濃く恐ろしい殺気がこの空間をつ包み込んだ。

 

 

レイは、恐怖のあまり、自らのパンツ………は今乾かしているので直に漏らしてしまった。

 

 

そして、ついに、耐えきれなくなった彼の意識はだんだんと、深く沈んでいった。

 

 

 

ーーーーーーーー謎の男sideーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

『気絶したか。』

 

 

 

男の目の前には、恐怖でお漏らししたレイが転がっていた。

 

 

 

『意味のわからんことを言うから、つい本気の殺気を浴びせてしまった。…………っち、拘束して色々と聞き出そうと思ったが…、この手前、当分は起きねえな。』

 

男は自らの失敗を嘆くも、次の行動を考える。

 

 

 

『とりあえず、こいつは連れていく。色々と聞かなければなければいけないことがある。それに、あのガキ、なんだっけか、天使がどうとかこうとか…………。まあいい、実力は大体分かった。その気になれば………………いつでも、"殺れる"。』

 

謎の男はレイが起きしだい、色々と聞き出すためにレイを連れていこうとする。

 

が、しかし

 

『そうだった……………こいつ、漏らしてやがる。』

 

 

 

自らの行いをひどく後悔した。

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーレイsideーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

「ここがどこかは分からない。

 

ただ、闇雲に走り続けている。

自分は何のために走っているのか、なぜ走らなければならないのか。

そもそも、自分とは一体?

 

レイは走り続ける、何処までも続く道のりを。

気が付くとその後ろからは、何とも言い表せない恐怖の塊のような物が、迫ってくる。

 

 

「何なんだ、あれは一体………。ただ一つだけ分かる、ものすごく、怖い。」

 

 

 

レイは必死に走り続ける。

しかし、その塊はものすごい速さで迫ってくる。

気が付いた時には既にレイの真後ろまで迫っていた。

 

 

「やめろ…来るな、来るな、来るなぁーーーーー!!!!」

 

 

 

!!

レイは目を覚ました。

「はぁ、はぁ、はぁ、……………夢か……。」

 

 

悪夢から飛び起きたレイは周囲を見回してみた。

そこは、とある小さな小屋の中だった。

辺りには木などで、できたテーブルや椅子他にも様々なものがあり、まるで、誰か人が住んでいたかのようである。

多少脆くなり崩れた壁の隙間や、窓からは、太陽の光が降り注ぎ、朝の訪れを感じさせるものだった。

 

「ここは………一体、というか何でこんなところに?」

 

 

レイの心は謎だらけである。

昨日の夜は湖の周りで野宿をしたはずなのに、朝起きたらこのような場所にいたからである。

 

 

「俺、昨日はたしか外で寝てたはずだよなー。…………っは!もしかして、これが、俗にいう夢遊病というやつか!?」

 

 

レイはすっかり昨日の夜のことを忘れている。

ある意味すごいといえばすごいのだが……何とも言えない。

 

「んー、なんだったけかな、まあ、とりあえず今日もこの森を探索してみるとするか!……って、今何も着てないんだった。危ない、危ない。」

 

 

 

そういってレイはおもむろに立ち上がり、衣服を探すために立ち上がろうとした。

が、しかし

 

 

 

〈ジャリーン〉

 

 

 

「ん?」

 

 

 

よくみると自らの身体に鉄の鎖の様なものがついており、引っ張られる様な音と共に拘束さていることに気づいた。

 

「……………………あ、あれれ~、おっかしいなー?……なんで僕、鉄の鎖で繋がれているの~?」

 

レイは無理やり鎖を引っ張ったり、捻ったりしたが、しっかりと繋がれた鎖はびくともしなかった。

 

 

「どうしようか……………………よし、こういう時は冷静に考えてみよう。まずは、どうやってこの鎖を破壊するかだ。何個か方法を考えてみよう。まず一つ目、純粋にぶち切る!……これは無理!。二つ目!、水遁を使いなんとかする!………実質一択だな。」

 

 

レイはどうにかして水遁を使い鎖を破壊できるかを試みる。

なぜなら、彼には現時点で他に取れる方法がないからだ。

 

「なんとかこの鎖をぶちぎるぞ。ふっふっふっ、はっはっは。遂にこの時が来たぞ!。俺が水遁の中でも特に好きなあの術を使えばこんな鎖、一瞬にして木っ端微塵だい!」

 

 

 

レイの心はドキドキのワクワクである。

彼が生前、NARUTOの漫画でも特に好きだった卑劣様こと、二代目火影"扉間"。

彼が第四次忍界大戦にて、十尾の最終形態・神樹を次々と分断したあの術である。

レイは前世にて中々のNARUTOファンである。

もちろん、作中に登場した忍術、こと、水遁に関しては印まで記憶しているのである

 

「…………よし、いくぞ!、《水遁・水断波》!」

 

彼の口から吹き出した細く鋭い高圧の水流は彼の手足に付いている鉄の鎖を綺麗に切断した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………………………………何てことはなかった。

 

この作品を見てくださっている読者の方々なら分かるであろう。

たしかに、レイはその能力により、いつ、いかなる時でも、水を呼ぶことができる。

が、それすなわち、術の発動が可能かといえばそんなことはない。

現時点、レイは自身のチャクラを操作することは可能だが、術の発動のプロセスはよく理解していない。

よって、彼の忍術は発動することはまずない。

 

(レイは前世にてかなりナルトファンなのだから術の発動する定義ぐらい知っているだろうと思ったそこのあなた!出来ないものはできないんです(ドン!))

 

 

「………………知ってたよ…。発動しないことぐらい!!。がぁーー!!、どうやって発動するんだよぉーー!。」

 

レイは酷く落ち込んだ。

そしてそんなレイの様子を少し離れた所から観察している謎の男は思わず吹き出しそうになる。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

『くっくっくっ………あのガキ、まともに術すら発動しねぇーのかよ。………心配して損したぜ、ったく。………………さてと、それじゃ、行くとするか。』 

 

木の上にあった、男の気配は一瞬にして消えてなくなった。

 

 

 

 

「はぁー、どうしようか。」

 

レイは現状尽くせる手がなくなり呆れている。

そして………

 

『よう、楽しそうなことやってるな。昨日はてめぇを随分と警戒したものだが……どうやら、多少感知ができるただのガキみたいだな。』

 

謎の男がレイの目の前に現れた。

 

その瞬間レイは昨日の夜のことを思い出す。

この世界にて、初めて感じた死の恐怖、忘れたくても身体は無意識のうちに記憶していた。

※(彼はすっかり忘れていました。)

 

「……………っ、昨日の!」

 

レイは全てを理解する。

自分がなぜ目を覚ましたらこんな小屋の中で、しかも、鎖に繋がれているような状況にあったことを。

 

『その様子だと、やっと現状を理解したってことか?、呆れた野郎だ。ま、所詮ガキはガキだったってことか。』

 

謎の男は段々とその歩みをレイに近づけ目の前にてその足を止めた。

 

『さてと、それじゃ、色々と聞かせてもらおうか。昨日はてめぇがぶっ倒れたせいで何も聞けなかったからな。』

 

ニヤリと微笑む男の不気味な笑みは、またもやレイを震え上がらせた。

 

「(………ヤバイ、完全に忘れていた。……というか、普通に考えて夢遊病で自分から鎖に締められにいくとかありえんだろ!……………こんどこそ終わった。)」

 

 

『おっと、その前に………自己紹介が遅れたなぁ、俺の名前は"雨野清蔵"………以後よろしくな。ま、てめぇが生きていたらの話だがな。』

 

恐怖半分、呆れが半分。

その時、レイは考えることを止めた。

 

 

 




というわけで、第三話の方は書き終わりました。
一応、この辺りまではなんとなく下書きがあったので、おわりましたが、次回以降は少し更新頻度が下がると思います。

今回やっと、この森の大体の位置、男の名前が判明しました。
まあ、水の国スタートはありがちといえばありがちですが、水遁使いということで、この選択をさせて頂きました。
書いてて思ったのですが、シリアスとコメディが微妙に混ざったような感じになってしまいました。
が、私作者は現状満足しているので今後もレイのキャラは、あんな感じでいこうと思います。
主人公の名前についてなのですが、この小説の構想段階の時点で絶対にレイにしようとはきめていたのですが、現在他のNARUTOの二次創作の作者さん、が書かれている作品の主人公と名前がどうやら被っていることに書き終えてから気づきました。
決して、決して、パクりではないので、そこのところご理解頂けるとありがたいです。

それから、お気に入り登録、UAの方も自分の想像の何倍もあってびっくりしました。
何度も言うようですが本当にありがとうございます。
感想の方もありがとうございます。

というわけで、ここまで読んで頂きありがとうございますした。
ではまた次回、よろしくお願いします。
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