水のないところでこのレベルの水遁を!?   作:夕張の渡り鳥

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どうも、作者です。
今回から清蔵のセリフが『』→「」に変換となります。
それと、すこし、書き方を変えてみました。
まあ、読んでいれば何となくわかると思います。
今回はレイのおっちょこちょいがよくわかるかな?と思います。
ということで、第四話、どうぞ。



第四話

先ほどとはうって変わり、部屋全体を緊張感が漂う。

レイは改めて目の前の男、雨野清造を観察する。

 

この世界に来てから、彼以外の忍びとはまだ出会ったことはないが、その身から感じる威圧感、立ち回り、風格、どれをとってもかなりのものだということはわかる。

 

一度は様子見。

殺さずに見逃された。

だが、恐らく…二度目はない。

 

なまじ、短絡的で行き当たりばったりな彼も流石にこの状況で下手に喋るほどバカではない。

ここは素直に自らの状況を伝え、なんとか殺されないようにするべきである。

しかし、彼には次の言葉が思いつかなかった。

なぜなら、自分の置かれている状況は本来考えられないことであると、レイ自身が一番よくわかっているからだ。

何度も何度も思考する。

が、それは逆効果であった。

考えれば考えるほど頭の中が真っ白になっていく。

 

「どうした?何か言ってみたらどうだ?」

 

清蔵はレイに投げ掛けながらも、彼の体の様子、精神状態…………眼球の動きまでも、見逃すまいと注意深く見ている。

 

「………だんまりか。」

 

レイは固くなにその口を開こうとはしない。

 

何か言えないようなことでもあるのか?

だが…今のこいつがこの状況において自らの宏光を隠そうとするとは思えない。

俺の力量がわからないほど馬鹿ではない筈だ。

的外れなことは言わないだろう。

 

辺りは静寂に包まれる。

時間だけがだんだんと過ぎていく。

 

一向に口を開かないレイ。

その様子を見続ける清蔵。

事態は平行線をたどったまま、一向に変わる気配はなかった。

 

 

 

 

 

 

あれから、少し時間が立った。

何か…何か言わなければ…。

下手な作り話は通用しない。

 

レイは未だ何も言い出せずにいた。

その時、清蔵がポーチから一つのクナイを取り出した。

 

「………」

 

清蔵は取り出したクナイを首元、薄皮に切れ目が入る程度にあてる。

レイの首筋から流れ出る真っ赤な血液は首筋から鎖骨を渡り、徐々に流れ出ていく。

そして、遂に清蔵は口を開いた。

 

「一度でいい、お前の話したいことを俺の目を見て言え。それが、本当のことでも、嘘でも、昨日テメェがいった下らないことでも、いい。好きな様に選びな。」

 

清蔵はレイの目をしっかりと凝視する。

その目は今まで一番真剣で、冷酷な目をしており、、まるで全てを見透かされるような感じがした。

 

俺を試している。

嘘はすぐに見破られる。

その場しのぎも意味がない。

じゃあ、どうする?

 

--決まっている。

 

遂にレイは覚悟を決め、目の前の清蔵を見る。

急に変わったレイの雰囲気に清蔵も気を引き締める。

 

(どうやら、決まったらしいな。)

 

レイはその重たい口を広げる。

その頃には彼の体の震えは完全に消えていた。

 

「昨日………昨日の夜、俺が言ったことが真実だ。

俺は、こことは違う世界から来た。」

 

言ってやった。

後悔はない……少しだけ。

レイは恐怖が半分、少しだけ清蔵の反応が楽しみでもあった。

 

 

「これが最終通告だ。それがお前の答えか?」

「そうだ!」

 

辺りを再び鋭い重圧感が漂う。

両者は互いに向かい合ってお互いを見続ける。

その間、数秒、

時間の流れがとても長く感じた。

 

 

なるほどな……。

 

〈スッ〉

 

レイの首元に当てられていたクナイは清蔵のポーチの中へと戻っていった。

レイはとりあえず一安心した。

 

 

 

「…どうやら本当に嘘はついてないみたいだな。お前の眼球の動きや、その他にも色々と様子を見ていたが、万に一つも嘘はない。仮にこれで嘘をついていたら、逆に称賛ものだ。」

 

辺りを漂う重圧感は消え、部屋の中はごく普通の空間へと戻っていった。

 

 

「……死ぬかと思った。」

 

今までの緊張がまるでなかったかのようにレイは大の字のまま、地べたに倒れ込んだ。

 

「……。はぁ、まったく、たいしたガキだよ、お前は。」

 

清蔵はレイのその様子に頭を抱えるしかない。

 

「…ということはだ、お前は本当に別の世界から来たということか?」

「だからそう言ってるじゃないですかー。」

「にわかには信じ難い話だ。……が、嘘は言ってないとすると本当ということか。そのような物語の中にしかないような話が現実であるとはな。」

 

俺にとっては、あんたらみたいなやつの方が異常だよ……。

 

「なるほど、お前の話はわかった。随分と大変だったみたいだな。」

 

………9割方自分のせいだということをご存じでない!?

 

「が、しかし、気になる。どうしてわざわざこんなへんぴな場所なんかに来た?、ここは水の国よりもずっと南にある、名もない島だぞ? ほとんどの人がこんな場所の存在等知らんぞ。」

 

レイはそれを聞いて驚いた。

まさか、自分が転生して、目を覚ました森がそんな辺境にある島だなんて…。

 

「え……冗談…ですよね?」

「どうして、俺が嘘をつく必要がある?お前も感知能力に長けているならわかる筈だ。この島に俺とお前以外の人間がいうないことぐらないな。」

 

その時、レイは自らの感知能力では、現状人や動物などの区別が付かないことを思いだした。

そして清蔵にその旨を伝える。

 

「なんだと?…………ということはお前、もしかして俺の存在に気づいていなかったのか!?、俺の広げたチャクラ領域内に思いっきり反応があった上に何もしてこないから、てっきり誘い出しているのかと………。」

 

「あ、あははは、そんな芸当出来るわけないじゃないですか。というか、第一この世界には昨日来たばっかりですよ?、そんなチャクラを使って感知する能力のことに詳しいわけないじゃないですか。」

 

「たしかに…………それもそうだな。」

「そうですよ。清蔵さん、考えすぎですよw?」

 

レイはまさか、清蔵ほどの忍びが自らのことをそんなにも警戒しているとは思いもよらなかったので、少しばかりの優越感を得た。

 

しかし、そんな呑気に笑っているレイを再度見る清蔵の目はいつのまにか、再び真剣なものへと変わっていた。

 

「ところでだ………。」

「なんですか?」

 

 

「お前、自分が言っていることがおかしいことに気づいているか?」

 

…………え?

 

そういって、清蔵は語り初める。

 

「まず一つ、お前が昨日この世界に来たと言ったことはいい。お前が嘘を言っていないのは確認済みだからな、だが、お前はこう言ったな。 "〔この世界には昨日来たばっかりですよ?そんなチャクラを使って感知する能力のことに詳しいわけないじゃないですか〕"……と、つまり、お前はチャクラで感知する能力事態がこの世界にあるものだと知った上で、初めてこの世界に来てチャクラを感じとり、感知をしたというわけだ。

……すげぇな、俺ならば突然自分が未知の世界に来ていきなり"チャクラ"と呼ばれる力の概念の存在を知り、それを使う何て真似は到底できまい…………。」

 

「…………。」

 

清蔵はニヤニヤと嫌らしい笑みを浮かべている。

 

「ん?、なんだ、まただんまりか?、幸いにもまだお前の手足に付いてる鎖は外してないからな。いつまでも付き合うぞ。」

 

レイは自ら失敗を悔やむとともに、必死で言い訳を考える。

 

「……じ、実はですね。俺の世界にもチャクラと同じような概念があってですね……、一応自分の師匠のようなかたから、感知能力に近いものを学んではいたんですよ、はい。」

 

ヤバい、完全に疑われている(汗)。

レイは自分が別の世界(日本)から来たことは伝えたが、

ここがNARUTOという、物語の世界中だとということは話していない。

 

「ほ~う、そうなのか、お前のいた世界にも"チャクラ"と同様、もしくは似たような力があったんだな。」

 

「あははは~そうなんですよ。」

 

「なるほど、じゃあ、それらの力はなんと"呼ばれていたんだ"?」

 

どうする……どうする?………何か似たようなものは……っ!、そうだ、"念"があるじゃないか!!

某作品で使われているあれだ。

これならいける!。

と、レイは確信した。

 

「"念"です!。念と呼ばれていました!。」

「なるほど、念、と呼ばれていたのか。」

 

よーし、よーし、何とか乗り切ったぞ。

と、レイは思い込んでいる

 

「そうか、わかった。最後になんだが…、お前の世界に"チャクラ"と呼ばれるものは無かったのか?」

「そうですねー、僕の世界には"チャクラ"と呼ばれるものはありませんでしたね。さっきも言った通りその代わりに"念"と呼ばれる力があったので。」

 

レイは完全に自分の他の秘密はばれていないと思っている。

が、しかし、残念ながら清蔵はレイが何かを隠していることに気づいている。

そして、決定的な証拠である、(僕の世界にはチャクラと呼ばれるものはない)と言ったことを覚えていたのである。

 

『読者の方々の中にはご存じである方も多いと思いますが、一応この地球にも、チャクラと呼ばれるものはあります。(作者はよく知りません。)』

 

残念ながらレイはチャクラの存在はNARUTOの世界にしかないものだと思っていたので、自らの失敗に気づくことができなかった。

 

「んじゃ、質問はこれで終わりだ。」

「やっとですか?、緊張しましたよ。清蔵さんの迫力は半端じゃないですからね。」

 

レイは既に詰んでいることを理解していない。

そんな、安堵をした状態のレイに清蔵は呼びかける。

 

「ああ、お前にはもう、答えてもらう必要はないからな。」

「…………へ?、それは、一体どういう…」

「気がづかなかったか?、俺はお前が"チャクラ"と、口にするまで一度も"チャクラ"といった覚えはないぞ。」

「…………………。」

 

し、しまったぁ~~!!。

 

「それにお前は言ったな?、〔僕の世界には"チャクラ"と呼ばれるものはありませんでしたね〕ってな。「………」

「おかしよなぁ?お前の世界には"チャクラ"と呼ばれる概念はないはずなんだろ?、なのにこの世界に来て俺以外の誰とも会っていないはずのお前がどうして"チャクラ"の存在を知っているんだ?…………どうした、他になにか言いたいことでもあるのか?。」

 

「……………え、え?、あ、いや、その……えーと、。」

 

「それに、俺はお前が目を覚めてからもずっと離れて監視をしていた。どうやら、お前の方はお得意の念で感知をしなかったみたいだから気づかなかっただろうけどな。」

 

なにーー!?

ずっと見られていたのか!??

………まてよ、ということは。

 

「ご想像の通りだ。今思い出しても笑えてくるぜ、

お前が、必死こいて水遁の術を発動しようとしている姿がな………(笑)。」

 

……恥ずかしい……。ん、聞かれていた!?

……あ、この人、もしかして…。

 

「残念ながら全部聞かせてもらったぜ。お前が発動しようとしていた術がまさか、【水遁・水断波】だったこともな。今思うと驚きだな。なんでお前が水遁を、そして、固有の術名までも知っているのかとな。」

 

…私、終了のお知らせぇーー!!

 

「………お前の嘘はバレバレだ。仮にも俺レベルの忍びを相手にそんな嘘が通用すると思ったか?

何となくだがこの俺の強さはその身で体感したはずだもんなぁ。」

 

「………。」

 

「大人しく降参するんだな、それと、残りの秘密もとっとと喋ってしまった方が楽だぜ。捕まったのがまだ俺でよかったな。この世界には平気で人をいたぶったり、泣き叫ぶ姿を見て楽しむやつなんか、数えきれないほどいるぞ。お前はある意味ラッキーな方だと思うぜ?」

 

 

 

 

 

その後、レイはここにいたるまでの経緯、ここが、自らの世界ではNARUTOという、創作物の世界であること。そして、自分はそのファンだということ。

天使のような存在に特別な力をもらったこと、それがどんな力かということ。

それらを全て話した。

 

 

「これで、もう勘弁してくだせぇー、他に喋れることは何もありません。」

 

レイのは全てを打ち明けたおかげもあってか、体の力が抜ける。

 

「………。」

 

清蔵は同様しない素振りを見せるも、内心ひどく焦っている。

 

…こいつは、想像異常に驚きだな。

中々の事実に清蔵も、一瞬言葉がでなかった。

 

が、完全に理解した。

こいつがなぜ、チャクラや水遁などの概念をしっているのかをな。

 

「………。随分とスケールが大きな話だ。まさかこの世界がお前の世界では、物語の話として存在するなんてな。」

 

レイは申し訳なさそうな顔して、清蔵の顔色を伺う。

 

「まあいい、とりあえず、その話は置いといてだ。お前これから一体どうするつもりだったんだ?さっきも言ったがここは大陸から離れた孤島だ。やれることは限られてくるとは思うけれどな。」

「一応、元々は木の葉の里を目指すつもりでした。

さっきもいった通り、NARUTOの主人公こと、うずまきナルトを中心として、物語が進んでいく予定なので、俺も一緒にその物陰を歩めたらいいなと……。」

 

そう、レイの本来の目標は原作への介入である。

だか、そのためには木の葉の里、つまり火の国まで行かなければいけないのだ。

 

「ふむ、仮にいくとしたら、この島を出て一度水の国を経由してから火の国に入るしかないな。」

「なるほど……。」

 

だがレイは思う。

直接火の国の南側から大陸に入り込めばわざわざ水の国を経由する必要はないのでは?と。

 

そのことをレイは清蔵に聞いてみる。

 

「まあ、たしかに、可能性の一つとしてはありだな。だか、よく考えてみろ。こっから船やら物資なしで、直接火の国まで行けると思うか?」

 

ん~~、実際どのくらいの距離があるかわからないからなんとも言えないなぁ。

でも、もしかしたら、水面歩行で走っていけるんじゃないか?

自慢じゃないが、チャクラ量には自信がある!(チート)

それか、移動用の水遁忍術を開発すれば……

 

「とにかくだ。今のお前じゃ、この世界に放り出されたところで、直ぐにでも死ぬのが関の山だな。考えてもみろ、感知能力を除けばまだ、アカデミー生レベルのお前が行動をしたところでなんの意味もない。というか、お前、前の世界ではそんなに早く死んだのか?別に争いがまったくないとは言わんが、かなり平和な世の中だったんだろ?、それとも、病気にでもかかったのか?」

 

そう言われ、レイは改めて自分の身体を見る。

それは、明らかに5~7歳ぐらいの身体であった。

 

なに!?

たしかに、薄々自分の体がおかしいような気はしていたが、昨日から怒濤の連続で、まったく気がつかなかった。

 

「俺………なんで、こんな小さくなっているんだ?」

「いや、こっちが聞きたいが…………というか、小さくなった?、じゃあ、元々はどのくらいだったんだ?」

「前の世界ではたしか24歳でしたね。死因は……あれ、思い出せない。」

 

とりわけ、本人には伝えていないが、前の世界の自分の名前や、友人、家族構成やその他重要なことは、記憶から消されている。

ただ、日本という国があることや、一般常識etcなどは一通りわかっている。

 

よくある設定である。

 

「ま、とにかくそういうことだ。どちらにせよ今のお前はガキ同前、下手に動いても、殺されたり、捕まって売り飛ばされたりしてもなんもおかしくはない。感知以外取り柄のないやつが、生きていけるほど、今の忍びの世は甘くはないぞ。」

 

う……たしかに。

至極正論である。

 

「それに、今のお前がこの島を脱出して、一人で他の国までたどり着けるかも怪しいな。まあ、まず無理だろ。俺も、お前を殺しはしないが、おあいにく様、火の国まで付き添うほど暇では無いんでな。それと、お前のその秘密、絶対に他の誰かにばらすんじゃないぞ。正直、何かしらの術で頭の中を見られたら終わりだ。そういった意味でも、初めに出会ったのがこの俺でよかったな。」

 

たしかに、話の通じる人でよかった。

下手したら拷問のすえ、情報だけ抜き取られて、おしまい。

この世界も、色々とおかしくなってしまう。

 

「というわけで、そろそろ解放してやる。また、てめぇに漏らされたりでもしたら面倒だからな。」

 

と言いながら、楽しそうに笑う清蔵。

 

ことの原因は全部あんたのせいだろー!

と言いたいがここは黙っておく。

清蔵のいった通り今の俺じゃ力不足もいい所、この世界の情報を抜き出されたりでもしたら、絶対やばい。

 

となると…………やることはたったひとつ。

修行だ!!

ただ、独学では恐らく厳しい上に時間がかかりすぎる。

どうするか……。

ふっ、なんてな、答えはただ一つ決まっているさ。

…っと、その前に、この鎖を外してもらわないとな。

 

「よし、それじゃ、動くなよ。」

そういうと、清蔵は再び取り出したクナイをチャクラで包み込む。

 

清蔵は自らの放出したチャクラをクナイの先から、先端より少し長めに纏わせた。

チャクラで覆われたその鋭いクナイはレイの手足に繋がっている鉄の鎖をいとも簡単に切り裂いた。

 

「おお~!!、すげぇ!」

 

これが、形態変化か……。

いや、どうだろう?

原作でアスマ先生がナルトに教えていたときは、ナルトが風の性質をもっているからという理由で教えていたような……。

ということは単純にクナイにチャクラを纏わせ鋭くするのは形態変化とは呼ばないのかな?

……いや、でも螺旋丸はチャクラを回転させ限界まで圧縮し止どめる技だよな、それでたしか、形態変化って言ってたよな…。

武器に纏わせるのは違うのか?

まあ、細かいことは気にしてもしょうがない。

 

「さてと、晴れてお前も自由の身だな。こっちから接触することは特にないとは思うが、まあ、なんかあったら用件ぐらいは聞いてやる。俺は優しいからな。あと、一応この小屋は俺の寝床の一つだが、他にもこの島にいくつか作ってあるんでな、特別に使ってもいいぜ。ま、せいぜい頑張ることだ。」

 

そう言って清蔵は立ち去ろうとする。

 

が、レイは清蔵とのやり取りの中であることを決めていた。

そして、このチャンスを逃す訳にはいかないと。

それは……

 

「まってください、清蔵さん!」

「あん?まだ俺に何かようか?」

「俺に……俺に修行をつけてください!」

「…なんだと?」

「清蔵さん言いましたよね?俺が一人でこの世の中を生きていくには厳しいって。それに俺が今のところ感知以外ほとんどなにもできないことを知っているはずでしょ?………たしかに俺はこの世界のことを知っている。けれど、実際に生きていくとなったら話は別です。俺は直ぐに……死ぬ自信がある!。」

 

レイはドヤ顔でそう言い張った。

 

「いや、そんな顔で言われてもな……。百歩譲って俺がお前を鍛えるとしてだ、何のメリットがある?、たしかにお前の感知の才能は認めるよ。その年でそれだけできるやつはそうはいない。(…実際は24だったっけか?…まあいい。)が、それだけだろ?他に突出した才能もないのに鍛えた所でな……別に面白くもなんともない。というわけで諦めろ。自分なんとかするんだな。」

 

そういって今度こそ立ち去ろうとする清蔵。

だが、レイには清蔵を認めさせる自信があった。

清蔵には転生したときに力をもらったと言うことは伝えたがそれが具体的に何なのかは言ってない。

が、おそらく清蔵はレイの能力を感知だけだと思い込んでいる。

ならば本来のレイの力を見せれば確実に認めてもらえると。

 

「わかりました。じゃあ、俺が清蔵さんの興味を引くほどの才能を見せればいいんですね?」

「ほう、お前が何か他に出来ることでもあると、そういいたいのか?」

「ええ。俺はたしかに清蔵さんに特別な力をもらったと言いました。けれど、俺はその力が感知能力だなんて一言もいっていませんよ?。」

 

レイはしたり顔で清蔵にいい放った。

 

「なるほど……面白い。仮にお前が俺の興味を引くことができたならば、………いいだろう。俺がお前を育ててやる。それで?、一体何を見せてくれるんだ?」

「ここだと、狭いので外にいってもいいですか?

出来れば湖らへんだと嬉しいのですが。」

「わかった。ここからそう遠くないところにも湖があるんでな、行くぞ。着いてこい。」

 

そういいながらレイは清蔵の後ろを追いかける。

小屋の外に出てみると改めて日が昇っていることを実感する。

 

 

清蔵の後ろを着いてきながら暫く歩いていくと、レイが初めに訪れた湖よりも、巨大な湖があった。

そこでは、多くの野性動物が水を飲んでいたり休んだりしていた。

 

「よし、着いたぞ。早速見せてもらおうか、お前の力というやつを。因みに発動しない水遁なんか興味ないからな。そこのところは気を付けろよ。」

「だから、あれは仕方なかったんですってば!!」

 

今思い出しても恥ずかしい。

だが、あの時とは違うということを見せつけてやる!

レイは気を引き締める。

 

「それじゃあ……………いきます!」

〈パンッ!〉

そういうとレイは自らの手を合わせた。

(余談だが別に印を組んだり何かしなくても水は発生するのだが、レイは少しかっこうつけたくてわざとやっているのである。)

 

その瞬間ものすごい量の膨大な水が湖の上空に発生した。

あまりにも多すぎる水は湖に大きな影を作る。

周囲の動物達は瞬く間に、森の中へと逃げていった。

 

 

清蔵は自分が予想していたよりも遥かに大きな出来事に戸惑いを隠せず、大きく空いた口が塞がらなかった。

 

発生した膨大な水は、湖の上に叩きつけられると大きな音と共に巨大な波を発生させた。

その波はレイ達の頭上を覆い被すように迫ってくる。

 

「………ヤバっ、加減ミスった。テヘペロ(*^¬^*)」

「……っ!、ふざけている場合か!!、早く逃げるぞ!!。」

そういうと清蔵は即座にレイを抱き抱え、ものすごいスピードで来た道を走り抜ける。

 

ァァァァァァァァァァァァァぁぁぁぁぁあああああああああーーー!

なんだこの速さは!!

ジェットコースターみたいだ!。

 

発生した波は次々に周囲の木々をなぎ倒す。

 

ーーまた、森林破壊をしてしまった。

 

今さら後悔してももう遅い。

レイは深く反省するのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




第四話
読んで頂きありがとうごさいます。
そろそろ物語が動き初めた感じですかね?
このあとの展開としては、作中でもいった通り木の葉を目指していこうかなと思います。
今回もたくさんの方々に見てい頂きとても嬉しいです。
お気に入りの方もありがとうごさいます。
それではまた、次回宜しくお願いします。

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