七つの大罪:残飯処理騎士団の副団長   作:黒歴史

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第39話vsエスタロッサ

 そこでは武器を持った十戒、『慈愛』のエスタロッサと武装魔力で武装した元十戒、元『純潔』のザスターが戦闘態勢でにらみ合っていた

 

「では…はじめ!」

 

 ゼルドリスの合図で両者動き出す。土煙が上がり、金属がぶつかり合う音が響く。煙がはれるとザスターがエスタロッサから離れ、右手から雷と炎が混じった球を作り出していた

 

「『炎雷の宝玉(えんらいのほうぎょく)』」

 

 ザスターは躊躇いなくそれを打ち出し、目標のエスタロッサは闇を展開し防御する。闇と炎雷がぶつかり合うと爆発し、また煙が上がる

 ザスターは魔力探知でエスタロッサの位置を完璧に掴み、背後を取ると足に地震を纏わせ踏み込むと大地が揺れる

 大地が揺れたことで足場がグラつきエスタロッサは酒でも飲んだかのようによろよろと隙を見せる

 ザスターは踏み込む勢いでエスタロッサにゼロ距離まで近づくと全力のパンチを…

 

 

 

「…と思ってただろ?」

 

 する前にエスタロッサがこちらを見てくる。不安定な足場からこちらに向き直り武器である剣をザスターの拳にキンっと触れさせた

 その瞬間、ザスターの右腕に力が加わり、吹き飛ぶ

 

「予想外だったか?」

「はっは。強くなったな、エスタロッサ。…だが」

 

 ザスターは右腕が吹き飛んだにもかかわらず平然としている。エスタロッサはあることに気づいた

 

(飛ばしたのは『右腕だけ』!!)

 

 ザスターは拳闘士、つまり片腕がなくなってももう片方の腕が無事なら戦いには何ら支障がない。ザスターはとっくに左腕に『地震』の力を纏わせていた。エスタロッサは右腕に『全反撃(フルカウンター)』を使っているため右腕が持っている剣が間に合わない

 

「ふんっ!」

「ガッ!」

 

 ザスターが拳を繰り出すとエスタロッサはとっさに左腕で防御する。腕が砕ける音がするが御構い無しでザスターはその拳を振り抜いた

 

 武力だけで5万を叩き出す衝撃は止まらず。エスタロッサは足で地面をえぐりながら下がっていく。木に何本かぶつかり数百本の木々がへし折れる。その後数百メートルでその衝撃は収まる

 

「ふっは、ザスターの野郎容赦な…」

 

 エスタロッサが言い切る前にまた衝撃が襲いかかる。ザスターは『地震』を使って殴ると同時にエスタロッサの腕の中にその力を叩き込んだのだ。衝撃が収まった後にくるザスターが作ったその技の名は

 

余震(アフター・ショック)

 

 その小さな衝撃は連続して起こり、エスタロッサの腕に10回ほどダメージを与えると収まったがエスタロッサの腕はぐちゃぐちゃになっている

 

「『これでおあいこ』…か?」

 

 エスタロッサはこれをやった本人に向けてそう言うがその場にいないため返事が返ってくることはなくその言葉は空に消えていくだけだった

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