春に芽吹く梅の花   作:プロッター

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秋海棠(シュウカイドウ)

 ゴールデンウィーク中の黒森峰戦車隊の訓練は、普段の休日の訓練と比べると時間が短い。

 それは中間試験が近いからという理由のほかに、せっかくの連休なので少しでも身体を休めてほしいという理由もある。黒森峰戦車隊に属しているのは当然ながら人間で、しかも育ち盛りの学生だ。休みもしっかり設けられている。

 では練習自体を休みにすればいいのにと思うかもしれないが、そうもいかない。翌月からは、戦車道全国高校生大会が始まる。既に登録を終え、後はトーナメントの抽選を待つだけとなった今は、大会に備えて少しでも練度を向上させるために、ゴールデンウィークであっても戦車道の訓練を行っている。

 現在、砲撃訓練の様子を監視している織部も、本音を言わせてもらえば休みたかったのだが、そんなわがままを言ってられるような立場ではない。多くの人が認めた上で織部はここにいられるのだから、それを決して忘れずに戦車道の訓練に取り組んでいる。

 少し離れた場所、しかも地上から少し高い場所に立っている織部でも、砲撃の音や空気の振動は感じ取れる。それほどまでに、黒森峰戦車隊の砲撃訓練は熾烈だった。

 織部の役目は戦車の動きを監視する事だが、最終的には報告書に訓練の内容、各車輌の動き、砲撃の命中精度、隊全体の動きの精密さを記す。流石に全車輌全ての動きを事細かに書くとなると、報告書の指定されたスペースには書ききれないので、良くも悪くも目立っている戦車の動きだけを記録するようにまほから言われている。

 織部はその指示通り、監視する対象を絞り込んでいた。しかし、どの戦車も練度が高く的を外す戦車はほとんどと言っていいほどない。流石は強豪校の黒森峰、動かない的が相手なら絶対に外しはしないという事か。

 とするとだ。小梅が車長を務めている、小梅以外が全員新入隊員の戦車の実力も、他の戦車に追いついてきているという事になる。最初は不安要素が多かったのだが、こうしてみると、意識しなければどのパンターがその車輌なのかが区別できないほどに、周りとの足並みを揃えていた。

 その高い実力とは、小梅の指導方法が良いからなのか、それとも新入隊員たちの持つ素質によるものなのか、どちらなのかは定かではない。だが織部は、できれば小梅のおかげ、もしくはその両方によるものであってほしいと思っていた。小梅は謙遜するかもしれないが、小梅に自信をつけてほしかった織部は、小梅の指導法のおかげであの戦車の力が伸びてきていると小梅に言いたかったし、小梅にはそう思ってほしかった。

 そうこうしている内に、並んで的に向けて砲身を向けていた戦車隊が向きを変えて、格納庫のある方角へと向かって行く。どうやら訓練が終わったらしい。気づけば太陽の位置も水平線に近づいている。いつの間にか、随分と時間も経っていた。

 織部は今日の報告書はどう書こうかと考えながら高台を降り、集合場所の格納庫へと向かう。

 

 

 まほによる訓練終了の号令がかかれば、後はもう隊員たちは解散となり家路につく。

 一方で織部は学校に残り、まほから命ぜられた報告書作成の作業に取り掛かる。入力はパソコンではなく手書きなので、長時間文字を書き続けていると手が痛くなる。最近では帰ったら風呂で手を温めるか薬を塗るか、それとも冷水や冷凍のパックで冷やすかに限る。

 しかし手の痛みなんかには気を取られず、織部は報告書を書き進めて行く。日時と天候、訓練内容に具体的な訓練の流れ、特筆するべき車輌の動き、評価するべき点と改善するべき点、最後にまとめ―――

 と、そこで教室のドアが開く。入ってきたのは小梅だ。

 

「春貴さん、お疲れ様です」

「小梅さん・・・どうしたの?何か忘れもの?」

 

 休日の訓練をする時、大抵の隊員は自分の教室には寄らずに隊員専用のロッカールームに直行してそこで着替えをし、荷物はそのロッカーに置いておく。

だから、隊員が教室に立ち寄る事はほとんど無いはずなのだが、小梅は今こうして織部たちのクラスにいる。織部が忘れものでもしたのかと聞いたのはそのためだ。

 

「いえ、ただ・・・・・・」

 

 小梅がもじもじと自らの指をいじり、織部から視線を逸らす。

 だが、今は報告書を書いている最中なので、小梅には申し訳ないが報告書を書き終えるまで待ってもらうことにした。

 まずは報告書を丁寧に書く。書き終えると、再三自分で見直して妙な言葉遣いや誤字が無いことを確かめて、そしてまほの所に持って行く。

 まほに提出し、OKが出れば織部も帰ることが許される。今のところ、書き直しと言われたことはまだない。まほが大目に見ているのかそれとも織部の報告書の出来が良いのかは分からないが、多分前者だと織部は思っている。

 今日もまた、まほからは一発OKを貰った。

 だが、書き直しを言われない理由は気にしていてもしょうがないので、大人しくまほの厚意に甘んじて帰り支度を始める。と言っても、通常の学校がある日とは違って今日は訓練だけだ。持ってきているものの量もそれほど多くはないので、片付けも手早く終えて、教室で待っていた小梅と共に学校を後にする。

 校門を出てもしばらくの間、小梅からは何も話しかけてこない。

 先ほど小梅が話しかけてきた時、小梅が何か言いにくそうな態度を取っていたので、織部は何か相談したい事があるのではないかと勘繰った。

 小梅が戦車に乗る日の前日、織部は小梅に『話を聞くぐらいだったら僕にもできる』と言ったから、織部自身小梅からの相談や話は絶対聞くと誓っていた。

 小梅からどんな相談を受けるのかを予測しながら、小梅と2人並んで歩く。

 思えば、こうして小梅と2人だけで下校する事は随分と久々な気がする。大体は、同じクラスの根津や斑田、あるいは戦車隊でも交流のある三河と直下も一緒に帰ることが多い。休みの日は大体隊員たちはロッカールームから直帰するので、恐らく根津たちもそうして帰ったのだろう。

 だからと言って織部は別に傷ついたりはしない。皆それぞれ、1人で帰りたい日もあるだろうし、絶対に一緒に帰らなければならないという決まりがあるわけでもないのだから。

 だが、織部の記憶している限り小梅と2人だけで帰るのは、前に織部がしほの威圧感によって倒れた日以来だったと思う。

 あの時は、自分の事を小梅が心配して看てくれていて、織部が無事だと知って小梅が抱き付いてきてくれたのが、恥ずかしかったのもあるし同時に嬉しくもあった。恥ずかしいというのは、情けない理由で倒れてしまった事を知られてしまったから。そして嬉しかったのは、女の子と触れ合ったからとかそう言う下衆な理由ではなくて、自分の事を切に心配してくれていたという事だ。

 思えば、あの時から小梅に対する恋心の兆しがあったのかもしれない。あの時以来、小梅の事を考える事が増え、小梅の事を意識するようになったのだから。

 小梅と出会ったのは3月で、再会したのは4月。再会してから実に1カ月以上が経過している。出会った初めの頃と比べて、小梅との距離はどうなったかと言われると、自惚れているわけではないが少しだけ近くなったような気がする。

お互い腹を割って過去の事を告白し、それぞれ辛い過去を背負い、傷ついた心を持っていることを知って、幾度となく言葉を交わしてきた。最初の頃の他人行儀な付き合い方はもう、していない。

 そして今は、出会った当初とは違い、織部は明確に小梅の事が好きだという気持ちがある。いずれは、その気持ちを全て小梅に告げたいと思っている。もしも受け入れられなかったら、などというのは考えるだけ無駄だ。それを恐れて機を逃し、留学期間を終えてしまっては元も子もない。

 いつか、その時が来たらその気持ちは包み隠さず告白するつもりだ。

 

「春貴さん」

「え?」

 

 そんな物思いに耽っていると、小梅から話しかけられて現実に引き戻される。そして周囲を見れば、そこはいつも小梅たちと朝登校する際に待ち合わせる交差点だった。

 いつの間に、こんなところまで来てしまったのか。

 

「どうかしたんですか?」

「いや、ごめん。ちょっと考え事をね・・・・・・で、何かな?」

 

 今まで考えていたことは一先ず置いておき、小梅の話を聞こうとする。もうここまで来てしまったのだが、多分小梅は織部に何か話したい事があるのだろうし、それを聞くのがまずは先決だ。

 ところが。

 

「あ、いえ・・・・・・私の寮はこちらですので、では・・・・・・」

 

 小梅は、何も話をしようとせずに織部と別れようとしていた。何か相談事でもあるのかと思っていた織部にはそれが解せなかったので、少し待ったをかける。

 

「え、何か話したいことがあって一緒に帰ったんじゃ・・・?」

 

 思わず、織部の考えて思っていたことを告げると、そこで小梅は少し申し訳なさそうな顔をする。

 

「あ、ごめんなさい・・・・・・。私、ずっと春貴さんに頼りっきりで、色々悩みとか打ち明けて、そう思わせてしまわせてしまったんですね・・・すみません」

「???」

 

 事態が掴めない織部は、ただ頭に疑問符を浮かべるほかない。

 小梅は今度は、顔を赤くして視線をわずかに下に逸らし、織部から目を外す。

 

「でも、今日は違うんです。悩み事を話したいとか、相談事があるとか、そう言うのじゃないんです・・・」

「?」

「今日はただ私が・・・・・・」

「?」

 

 織部が、何か言い淀んでいる小梅の言葉を待つ。

 そして小梅は、ギュッと拳を握って自らの本音を告げた。

 

 

「春貴さんと、一緒に帰りたかったからなんです・・・・・・」

 

 

 織部は硬直した。

 心に、頭に、脳に、小梅の言葉が響き渡る。ついさっきまで小梅との思い出に思いを馳せていたから、なおさら。

 

「・・・・・・で、では・・・私はこれで・・・」

 

 言った当の小梅も無傷では済まなかったようで、少し恥ずかしそうに手を振って、自分の寮へと戻って行った。

 織部は、『あ、うん・・・』という生半可な返事しか返せず、小梅の後姿を見る事しかできなかった。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・反則だよ、その言葉は」

 

 自分の顔が赤くなっているのが、鏡を見なくても分かる。鼓動が早くなっているのが、胸に手を置かなくても分かる。

 思わず顔がにやけてしまい、それを誰にも見られたくなくて、地面に顔を向ける。頭に手を置く。

 今の小梅の言葉だけで、織部の中にある小梅への恋心は一層燃え上がった。

 半ば本能で織部は自分の寮へと歩んでいく。

 あの一言、たった一言だけで、織部の心と頭は小梅との思い出で満たされていった。そして、小梅の見せてくれる優しく愛らしい笑みは、消えることなく織部の頭に焼き付いている。

 おそらく、これまで小梅から聞いた言葉の中で一番目か二番目ぐらいに嬉しい言葉だった。

 心が満たされるのを実感しながら、織部は自分の部屋へと戻った。

 

 

 自分の部屋に戻った小梅は、ドアを閉めた直後、顔に手をやって蹲った。

 まさか、あんなことを言ってしまったなんて、自分でも驚きだ。

 あの時、織部と一緒に帰っている最中、小梅の内心では困惑してしまっていた。一緒に帰るのは良いが、何を話せばいいんだろう、何を言えば織部は答えてくれるのだろうと悩んでしまい、結果何も言い出せずに終わってしまった。織部も何かを考えているのか全然話しかけてこなかったので、無言で帰る結果に終わってしまった。

 だが、織部はどうやら、小梅が何か相談事があって織部に教室で話しかけて一緒に帰ったのだと勘違いしてしまっていたようだ。それは、これまで小梅が何度も織部を頼り織部に相談を持ち掛けてしまってきたから、仕方のない事だった。

 その織部に対する申し訳なさと、自分の事を心配してくれたことに対する感謝の気持ち、そして小梅の本音がないまぜになった結果、あの言葉が飛び出たのだ。

 

『春貴さんと、一緒に帰りたかったからなんです・・・・・・』

 

 今思い返してみても、すさまじく恥ずかしい。

 そして何より、織部からすれば迷惑だったかもしれないと今になって思う。

 『一緒に帰りたかったから』というのは小梅の紛れもない本音だが、それは見方を変えれば小梅の自己満足によるものと捉えることもできる。

 織部はそんな事は思わないかもしれないが、小梅自身はそれでは済まない。

 高揚感や恥ずかしさに代わって、罪悪感が心の内から湧き上がり、織部に対して申し訳ない気持ちが大きくなっていく。

 靴を脱いで部屋に上がり、鞄を床においてベッドに腰かける。

 

(私、だめだな・・・・・・。春貴さんの事が好きなのに、春貴さんの負担になってばっかりで・・・)

 

 負担になっている、とは何度も相談事を持ちかけたりして、弱音をぶつけてしまっている事も含まれる。

 1つ息を吐き、窓の外を見ればもう日も暮れて暗くなった空が広がっている。一番星が光り輝いているのが見えたが、それは今の小梅には見えていなかった。

 

 

 翌日、訓練は休みの日だった。

 試験前のゴールデンウィークで、貴重な休みの日。どう過ごすのかは生徒個人の自由だったのだが、真面目な人間が多い黒森峰では、大体試験勉強にその1日を費やす。この状況で遊びに行くのは相当自分の学力に自信がある者か、お気楽者だろう。

 織部はそのどちらでもないので、大人しく自室で学習机に向かって座り勉強をしている。不安だったドイツ語も、小梅から直々に教えてもらい、さらに教科書も借りられたので何とかなっている。

 ここまでしてもらったのだから、悪くても平均点以上はとらないと小梅に示しがつかない。赤点なんて論外だ。

 そして織部の懸念している試験科目はドイツ語以外にも理数系科目がある。ただし、これは平均点以上は取れているので、ドイツ語と比べるとそこまで苦戦はしない。

 集中して勉強を続け、休憩がてら少し背伸びをして壁を見れば、既に時刻は昼に近づいている。集中力を高め過ぎて逆に疲れてしまい、息が詰まるような思いをしていた織部は、気分転換も兼ねて昼食は外で摂ることに決めた。

 行く先は、ここ1カ月で随分と馴染み深くなったあのドイツ料理店。今日は何を食べようかと思いながら歩き、店の前に着くと見覚えのある人がいた。

 

「小梅さん、斑田さん」

「こ、こんにちは・・・」

「ああ、織部君。ごきげんよう」

 

 小梅は薄い緑のペプラムブラウスにベージュのデニム。斑田は白のオフショルダートップスに青のジーンズ。

 やはり女性の服の着こなしは、男の自分なんかとはまるで違うな、と織部は明後日の感想を抱く。

 

「2人とも昼ごはん?」

「そう、試験勉強の息抜きも兼ねてね」

「・・・途中で斑田さんと会って、どうせだから一緒に食べようかって誘われたんです」

「へぇ~」

 

 偶然出会った友達に一緒にご飯を食べようと誘われるのも、周りと距離を置いていた少し前の小梅からすれば考えられない事だっただろう。それが自然なこととなり、小梅もまたそれを受け入れているあたり、大分変わったものだと織部は思う。

 

「よかったら、織部君も一緒にどう?」

 

 斑田が織部も誘ってくれる。

 思いがけない出来事に、織部も少し気分が高揚する。斑田にそうやって誘われたことは、織部も斑田とは親しい関係であるという事の証であるのが嬉しいし、そして小梅と一緒にいられるというのもまた嬉しい。

 ところが。

 

「赤星さんも大丈夫?」

「・・・私は・・・・・・」

 

 斑田に聞かれて小梅は、拒むようにどもったのだ。

 その反応を見た織部は、心が刀で斬られたような痛みに襲われる。

 元々、小梅は自己主張の激しくない、大人しい性格をしていると言える。突然斑田から尋ねられ意見を求められて、僅かながらに慌てた。それだけならまだ分かるのだが、小梅の表情は戸惑いや拒絶を示すように曇っていたのだ。

 自らの経験した重い過去から、織部は人の表情の変化には敏感だ。だから、小梅の表情の変化にもいち早く気付いた。

 理由は分からないが、今小梅は織部と食事をすることを望んではいないという事だ。それなのに無理に同席するのも忍びないし、小梅を傷つけるわけにもいかないので、織部はただこう言うしかない。

 

「・・・・・・ごめん、ちょっと今日は・・・」

「そう・・・分かった。じゃあね」

 

 織部がそう言うと、斑田も名残惜しそうな様子を少し見せて、小梅と共にドイツ料理店へと入っていった。

 こんな空気でなお同じ店に入るのも少し気まずいので、織部は仕方なく別の店に行こうとする。

 だが、その道中で考えている事は先ほどの小梅の表情だ。

 どうして小梅は、あんな表情をしたのだろうか。何か、嫌われるような事をしてしまっただろうか。

 昨日の小梅の『一緒に帰りたかったから』という言葉に浮かれていたことが嘘のように、織部の表情は曇ってしまっていた。

 嫌われたのだとしたら、その原因を突き詰めて改善しなければならない。

 だが、小梅から拒絶されるような、嫌われるような行動をとった記憶は織部には、無い。それは少々自尊心が強すぎるとも言えるが、小梅を傷つけるような言動をした覚えは本当に全くないのだ。

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

 ふと、美味しそうな匂いが鼻を衝く。近くには、黒森峰学園艦にある3つの飲食店の一つ、定食屋があった。思えば、織部が黒森峰に来てからこの店に来たことは一度も無いので、せっかくの機会だと思い定食屋に入る。

 ファミレスや先ほどのドイツ料理店とは違い、最低限の人数でしか経営しておらず、店員が直接席に案内してくれるということも無い。空いている席に自由に座っていいスタイルを取っていたので、織部も空いている席を見つけて適当に座ろうとする。

 と、そこで。

 

「おっ、織部」

 

 まるで自分の事を知っているかのような呼び声。その声のした方向を見れば、そこにいたのは根津だ。赤いタートルネックのセーターに黒のデニムを着こなす根津は、自分よりも少し年上のように見える。

 

「織部もここで?」

「あ、うん・・・・・・」

「一緒にどうだ?」

 

 根津が何の気なしに聞いてくる。別に社交辞令とかではなく、純粋に織部と食事をしたいようだったので、織部もそれに乗っかることにする。

 小梅に拒絶され、少し凹んでいた織部が1人で食事をするのも少し寂しかったので、根津の誘いを受けたのはそう言う理由もあった。

 どうやら根津は、席に着いたはいいものの何を食べるのかに悩みかれこれ10数分は迷っていたらしい。織部もメニュー表を見てみると、かなりメニューが多かったので確かに迷うのも無理はないと思った。

 織部も根津と同じように悩み、そしてしばしの間悩んでお互いに生姜焼き定食を頼むことにした。

 セルフサービスの水を2人分持ってテーブルに置き、織部も一息つく。

 と、そこで。

 

「どうした、随分と落ち込んでるみたいだけど」

 

 根津から指摘されて、織部は自分の目元を押さえる。

 まさか、人から指摘されるくらいには表情に出てしまっていたとは。自分はどうやらポーカーフェイスが苦手らしい。

 

「何かあったのか?」

「いや・・・・・・何でもないよ」

「・・・・・・本当か?」

 

 疑わし気な目で問いかけてくる根津。隠し事をするのは少し得意ではないのだが、しらを切り通す事にする。まさか落ち込んでいる原因が小梅に拒まれたから―――女の子に拒絶されたからなんて知られれば、恥ずかしさのあまり織部は死んでしまうだろう。機を紛らわせるために水を一口飲む。

 ところが。

 

「赤星と何かあったのか?」

 

 飲んでいた水が器官に入り込み、思いっきり咳き込む。他の客や料理をしていた店員がこちらを見るが、織部はそんな事を気にも留めない。

 それより問題なのは、なぜ根津がそのことに気付いているのかだ。

 

「・・・・・・図星か」

 

 織部の反応・・・動揺したのを見て、ニヤッと笑う根津。言い逃れができなくなった織部は、一つ咳払いをし、真剣な表情で根津に聞き返す。

 

「・・・どうして、そう思うの」

「いやぁ、最近織部と赤星って仲良さげだから、もしかしたらと思ったんだけど。まさか本当にそうだとは」

 

 カマをかけられたか、と織部は内心で舌打ちする。

 

「・・・で、赤星と何があったのさ」

「・・・・・・・・・・・・」

 

 根津も野次馬根性で聞いているわけではなく、織部の事を心配して聞いているのだろうし、織部はその厚意を無下にしないで素直に相談することにした。

 

「・・・さっき、ドイツ料理店の前で小梅さんと斑田さんに会って。斑田さんから一緒にお昼を食べようかって誘われたんだけど、小梅さんはあまりいい表情をしなくてね」

「・・・・・・・・・・・・」

「何か、悪い事でもしたのかなぁ、って少し気になってたんだ」

 

 はぁ、とまたため息をつく織部。

 織部が留学してから1カ月と少しが過ぎたが、こうして織部が落ち込む様を根津は見た覚えがない。ドイツ語の授業で苦戦していたことはあったが、あの時とはまた違うベクトルの悩み方だ。

 

「要するに織部は、赤星の事が気になってるのか?」

「・・・・・・・・・・・・」

 

 ぽかんと口を開ける織部。

 確かに織部は、小梅の事が気になっている。というか好きだ。それを他人から指摘されると、少しだが恥ずかしい。

そして根津の言う『気になってるのか』と言う質問は、十中八九『好きなのか』と同義だろう。

 ここでそれを否定してしまう事は簡単だが、せっかく相談に乗ろうとしてくれている根津を裏切ってしまう事にもなる。それに、織部が小梅と仲がいいという事に気付いていれば、おのずと織部が小梅にどんな感情を抱いているのかにも、気づくだろう。

 だから織部は、多少の恥を忍んで首を縦に振った。

 

「・・・うん」

「・・・・・・・・・・・・」

 

 根津は、まさか女子校の黒森峰で色恋沙汰についての相談をする事になろうとは思ってもいなかった。加えて、根津は恋をしたこともされたことも無いので、推測でしかものを言えない。悪く言えば信憑性に欠けるので、アドバイスは慎重を期するものだ。

 

「・・・赤星が、少し前までは私たちを遠ざけるようにしてたってのは、知ってるだろう?」

「・・・うん」

「その赤星が最近になって、また普通に接してくれるようになった。ちょうど、織部がウチに留学に来てからだ」

 

 やはり根津も、小梅と同期で同じ車長として付き合いがあったからか、小梅の事をよく見てくれていたようだ。

 

「で、これはあくまで予想なんだけど、織部が赤星に何か言ったんじゃないかって私は思ってるんだけど、違う?」

「・・・・・・・・・・・・うん、その通り」

「まあ、何を話したのかは敢えて聞かない。それで、赤星が再起できたのは織部のおかげでもあるっていうのは、傍で見ていた私にも分かる。多分だけど、同じクラスの斑田も分かってるんじゃないかな」

 

 織部は根津の話を静かに聞いている。根津も、織部がしっかり話を聞いているのを確認し、話を続ける。

 

「だから赤星も・・・織部に対しては恩義みたいなことを感じているかもしれない。だから、そんな織部の事を簡単には嫌わない、と私は思うな。織部がよっぽど何か変なことを言ったりやらかしたりしない限りは」

「・・・・・・そう言うものかな」

「私から言えるのは、それぐらいだ。後は実際に小梅に聞いてみないと分からん」

 

 話が終わったところで、店員が2人分の生姜焼き定食を持ってきてくれた。こんがり湯気の立つたれの染みた肉が食欲をそそる。

 話は一旦お終い、とばかりに根津が『いただきます』と手を合わせて、みそ汁を啜る。

 織部も、まずは腹ごしらえをしようと思って根津と同じように手を合わせ、みそ汁を一口飲む。

 だが、そのみそ汁はどこか物足りないと感じる織部。

 その理由は分かっている。小梅のみそ汁を飲んで美味しいと感じ、脳と舌がそれを記憶してしまったからだ。

 それに、あの時食べた肉じゃがの味も覚えてる。

 もはや、完全に織部の胃袋は小梅の手料理によって掴まれてしまっていた。小梅に惚れてしまったせいとも言えるが、どうやら自分は完全に虜になってしまっているらしい。

 これほどまでに、小梅の事を好きになってしまうとは。

 だが、その好意は恐らくは一方通行なのかもしれないな、と織部は思う。両思いだなんて楽観的に考える事はできない。

 今現在、織部の抱いている感情は現状では片思いとしか言えない。小梅が自分の事を好いていてくれたら、それ以上に嬉しいことは無いが、その可能性は低い、と言うか無いだろうと織部は思う。

 ならば小梅から好意を向けられるような男になれれば話が早いのだが、どうすればいいのか、織部には全く見当もつかなかった。

 

 

 同時刻、斑田は小梅と向かい合って座り、コーヒーを飲んでいた。ほろ苦い風味が口に広がり、脳を否が応でも覚醒させる。

 そんな斑田の前で、小梅は縮こまるように座っていた。テーブルに置かれているコーヒーには口も付けていない。

 ついさっきまで普通に話をしていたというのに、今はこのような事になってしまっている。

 こうなってしまったのは、店の前で織部と会ってからだ。偶然にも織部と会って、一緒に昼食に誘おうと思ったら小梅がどもり、織部は誘いを断った。その後から、小梅は今のように落ち込んでいる、ように見えた。

 

「・・・・・・赤星さん、織部君と何かあったの?」

 

 斑田が聞いてみると、小梅が肩をビクッと震わせて斑田の方を見る。どうしてそう思うのか、と目で問いかけてきていたが、織部と話した後でこんなことになってしまっているのだから、逆に織部と何かあったと考えない方が不自然だ。

 

「・・・・・・・・・・・・はい」

 

 小梅は自分の反応で全て悟られてしまったと諦めて、大人しく頷く。

 

「・・・・・・私で良ければ、相談に乗るけど?」

 

 斑田が申し出ると、小梅は内心で安心していた。

 ちょっと前まで自分は孤独だと思っていたのに、今はこうして斑田が自ら進んで相談事に乗ろうとしてくれている。まるで、自分が黒森峰に入学し、戦車隊に入隊した当時のようだ。

 それも、織部が真摯に小梅と向き合って、小梅が再起できるように促し、協力し、助けてくれたからだろう。

 けれども、その織部に対して先ほど小梅は少し失礼な態度を取ってしまった。

 それを思い出し、また少し気が沈む。

 

「・・・ありがとう、斑田さん。良ければ・・・・・・聞いてもらってもいいですか?」

「うん、いいよ」

 

 そこで小梅は、コーヒーを一口飲む。頭をすっきりさせて口の中を湿らせて、話し始める。

 

「昨日の訓練の後・・・・・・私と春貴さんは、一緒に帰ったんです。それで春貴さんは、私が何か相談したい事があって一緒に帰ろうとしたって思っていたみたいで・・・。それで私は、『私が春貴さんと一緒に帰りたかったから』って言いました」

「・・・・・・・・・・・・」

 

 なんだ惚気話かよ、と斑田は頭の片隅で思わなくもなかったが、それは置いておきコーヒーを一口飲む。

 

「・・・私が今こうして、斑田さんや根津さん・・・他の戦車隊の皆さんとも打ち解けられているのは、春貴さんのおかげなんです。春貴さんが、私の過去を聞いて私を励ましてくれて、私の傍にいてくれたから・・・私は今、立ち直ることができたんです」

「・・・・・・・・・・・・」

「それなのに・・・私が何か悩みを抱えていると春貴さんに思わせてしまって、それなのに私が『一緒に帰りたかったから』って個人的な理由で春貴さんを誘ってしまって、それが自分勝手な事だと思ってしまったんです」

 

 コーヒーカップをソーサに置く斑田。だんだんと話が、小梅の抱えている悩みが見えてきた。

 

「だから・・・・・・春貴さんに対して申し訳ないって気持ちが大きくなっていって、それでさっき・・・・・・」

「・・・さっきのような態度を取ってしまった、と」

「・・・・・・はい」

 

 それでその結果、織部もまた少し落ち込んでその場を去って行ってしまった。同時に小梅も、織部を落ち込ませてしまった事で自責の念に囚われる結果になってしまった。

 ふむ、と斑田は少し洩らして顎に手をやる。

 斑田は、小梅の織部に対してどんな感情を抱いているのか、おおよその見当はついていた。ただし、そうなのかと実際に本人に聞くのは他人の心中に足を踏み込むような所業であるし、もし違っていた場合は早とちりした自分が恥ずかしくなる。

 だが、聞かない事にはアドバイスのしようが無い。

 だから斑田は、言い方に気を付けて小梅に問う。

 

「・・・・・・赤星さんは、織部君の事が気になってるの?」

「・・・・・・・・・・・・・・・」

 

 ここで斑田の言う『気になってる』とは、『好き』とほぼ同じ意味を持つ。

 小梅自身、織部の事は好きであることに変わりは無い。しかしそれは他人には知られたくなかった。だが、もう後戻りはできないし、小梅がそれを肯定したところで、斑田はそれを織部に言いふらすような真似はしないと思っている。

 それに斑田は、好奇心で小梅の話を聞いたわけではないというのも、斑田の態度で分かる。だから小梅は、斑田を信頼して、言った。

 

「・・・・・・・・・・・・はい」

 

 よもや女子しかいないはずの黒森峰で、恋愛の相談をする事になろうとは、斑田は夢にも思わなかった。しかし今は、織部という男子が留学してきた事で状況は変わっている。人生何が起こるか分からないとは、よく言ったものだ。

 けれど、斑田は恋愛経験が無いので具体的なアドバイスをする事は難しいし、あれこれした方がいいと言っても説得力に欠けるだろう。

 だから、あくまで推測で物事を判断し、どうすればいいのかを伝える事しかできない。

 

「・・・さっき、赤星さんが立ち直るのに織部君が力を貸してくれたって言ってたよね」

「・・・・・・はい」

「赤星さんと織部君が具体的に何を話して、どんな言葉を交わしたのかは私には分からない。でも、何て言ったらいいのかな・・・・・・」

 

 斑田も慣れないことをするので要領が上手く掴めず、言葉をどう伝えればいいのか悩む。

 腕を組み、目を閉じて、過去の事を思い出し、どう伝えればいいのかを考える。

 

「・・・・・・織部君が黒森峰に来た時、赤星さんはまだ・・・・・・去年の事で落ち込んでたでしょう?」

「・・・・・・はい」

「でも今は、その時の面影が全くと言っていいぐらいに無い。それだけ赤星さんが自信を取り戻して立ち直って、昔みたいになったんだよ」

 

 小梅がコーヒーを飲む。斑田もまた、同じようにコーヒーを飲む。少しぬるくなってしまっていたが構わない。

 

「その赤星さんの傍には、織部君がいた。きっと織部君も、赤星さんが立ち直ったのを見て喜んでくれていると思うよ。顔や行動に表さなくても」

「・・・・・・」

「だからこそ、赤星さんがさっき織部君を拒むような事をしたから・・・。織部君も、少しショックだったんだと思う。何せ、今までずっと赤星さんに近しかった自分の事を拒まれたんだから」

 

 斑田の言葉を聞いて、小梅はますます落ち込んでしまう。なおの事、あの時小梅は織部を拒むべきではなかったと思う。

 どうすれば、この償いができるのだろう。

 

「でも、赤星さんに『一緒に帰りたかった』って言われて、織部君は迷惑だったなんて思ってないんじゃないかな?」

「え・・・・・・?」

 

 斑田が言うと、小梅は顔を上げる。

 

「言ったでしょ?赤星さんが立ち直るのに織部君は力を貸したって。赤星さんが最初に織部君と会った頃、赤星さんも織部君を遠ざけていたんじゃない?」

 

 確かに、織部が小梅の真実を知ったら、織部は小梅の敵に回ってしまうかもしれないと思い、織部を真実から遠ざけて自分の事を話そうとせず、一線を引いていた節がある。

 今思えばそれも、ひどい事をしてしまった、織部を信用しなさ過ぎていた、と思うところがある。

 

「だから今になって赤星さんが自分から織部君と一緒に帰ろうって誘ってくれたことは、嬉しい事だったんじゃないかって私は思う」

「・・・・・・・・・・・・」

 

 斑田は、もう1つの可能性を考えていた。

 それは、織部が小梅の事を好きであったら、という可能性だ。もしそうだとしたら、小梅から一緒に帰ろうと言われて嫌なはずはないだろうし、さっき小梅から拒まれて落ち込んでしまった事も、好きな人に拒絶されてショックを受けたという事で筋が通る。

 ただし、ここにはいない人の感情を勝手に決めつけるのはしてはいけない事だというのは分かっているし、そうでなかった場合は小梅を傷つける事にもなりかねない。

 だからその可能性は、胸に秘めたまま言わないでおく。

 

「私は・・・・・・・・・・・・どういたらいいんでしょうか・・・・・・」

 

 力なく小梅が呟く。

 しかし、斑田はその問いに対する答えは1つしかないと考えていた。

 

「・・・・・・織部君に、さっき拒んでしまった事を、謝った方がいいと思う」

 

 

 

 その日の夜、小梅は自分のスマートフォンとかれこれ10分ほどにらめっこしていた。画面に表示されているのは、織部の連絡先だ。

 斑田に昼言われて、織部の事を拒んでしまった事を謝ろうとしていた。さらに、織部がどう思っていたのかは置いておき、自分の都合で織部と一緒に帰った事についても、一言謝っておきたかった。

 だが、いざ電話をかけるとなると踏ん切りがつかなくて、こうして固まってしまっている。

 早く謝らないと、ずっとなあなあな関係が続いてしまい、織部と関係が崩れてしまいかねない。それだけは嫌だった。

 そう思うと、やっぱり伝えなくちゃダメだと思い、勇気を振り絞って発信ボタンをタップする。

 しばらくの間コール音が鳴り響く。繋がってほしいと願い―――

 

『もしもし』

 

 出た。つながった。

 携帯を握る手に力が入るが、あくまで冷静を装って話す。

 

「ご、ごめんなさい。こんな夜遅くに・・・あ、お時間大丈夫ですか?」

『大丈夫、問題ないよ。それでどうかしたの?』

 

 織部の声は柔らかい。

 その声を聞くだけで、小梅は安心感を覚えてしまう。これまで幾度となく小梅の事を助けて、救ってくれた織部の声は、安らぎを感じさせてくれる。

 

「・・・・・・昼は、すみませんでした。春貴さんに、ひどい態度を取ってしまって」

『・・・ああ、あの時の事ね。大丈夫、気にしてないよ』

 

 織部は、本当に気にしていない風に言ってくれているが、本当のところはどうなのかは分からない。

 だから、続ける。

 

「昨日、春貴さんと一緒に帰りたかったからって言ってしまって・・・それで私の勝手な理由で春貴さんを巻き込んでしまった事が申し訳なくって・・・・・・それでさっき・・・・・・」

『・・・・・・そう言う事だったんだ』

 

 何を言われるんだろう、小梅は得体の知れない恐怖に襲われる。

 次に織部の発する言葉を聞くのが怖く、時間が止まってしまえばいいとも思ってしまう。

 

『・・・・・・昨日の小梅さんの言葉を聞いて、僕ね・・・』

「・・・・・・」

 

 そこで織部は言葉を切って、はっきりと告げた。

 

『すごく、嬉しかったよ』

 

 小梅の呼吸が止まりそうになる。

 

『会った最初の頃は周りの人をあまり信じないでいた小梅さんが、進んで僕の事を誘ってくれたのが、嬉しかった』

 

 それは、昼に斑田が言ってくれたことと同じだ。

 

『それにね・・・・・・僕個人としても・・・』

 

 すると今度は、照れくさそうに言葉に詰まる織部。小梅は、ゆっくりとその言葉を待つ。

 やがて織部はこう言ってきた。

 

『・・・・・・小梅さんと一緒に帰りたかった。もっと言えば、小梅さんと一緒にいたかったよ』

「・・・・・・・・・・・・」

 

 多分、今の自分の体温を計ったら、平熱を超えてしまっているかもしれない。

 そう思えるほどには、小梅の身体は温かくなっていて、同じくらい心も温まっていた。

 今の織部の言葉は、今まで織部から言われた言葉の中でも一際心に響いて、何よりも嬉しい言葉だった。

 

『だから、小梅さんは気に病む必要なんてないよ』

「・・・そう、ですか」

『絶対そうだよ』

 

 その後、少しの間話をして、電話は切れた。ただ、通話が切れても、小梅はしばらくの間手の中にあるスマートフォンから目が逸らせなかった。

 そして頭が沸騰しそうになるぐらい熱くなって、机に突っ伏した。

 

 

 通話が切れても、織部はしばらくの間手の中にあるスマートフォンから目が逸らせなかった。

 自分はさっき、自分の本心を包み隠さず告げた。

 小梅と一緒に帰りたかったという事。

 そして、小梅と一緒にいたかったという事。

 今思ってみれば、随分とクサい事を言ってしまったと思う。そしてそれが、ものすごい恥ずかしい。

 だけどもう後戻りはできない。

 その言葉は、いつか小梅に告白する時への覚悟の表れでもあり、自分の意志確認ともなった。

 

「・・・・・・・・・絶対、言わないと」

 




シュウカイドウ
科・属名:シュウカイドウ科シュウカイドウ属
学名:Begonia grandis
和名:秋海棠
別名:瓔珞草(ヨウラクソウ)
原産地:中国、マレー半島
花言葉:恋の悩み、片思い


根津と斑田は、ここに留学に来てから比較的付き合った期間が長いので、
ここで織部と小梅2人の悩みを聞く役として登場させました。
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