ダンジョンで情報を探るのは間違っているだろうか   作:怠惰ご都合

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挨拶より先にまずは謝罪を。
半年以上経過してから投稿する割に、文字数は本作品中で過去最少となっております。
ホントに申し訳ないです。


夕日と笑顔

 あれから暫く歩いて時刻は昼。

 

 「んぐ・・・・むぐ・・・」

 

 「・・・・・ごくん」

 

 二人は昼食をとっていた。

 

 「いやぁ、やっぱりお昼はジャガ丸くんでしょ!」

 

 「それは認めるけど・・・・」

 

 「けど・・・どうかした?」

 

 一見仲良く座って昼食をとっているように見える。

 だが、少しずつミレアの機嫌が悪くなっていく。

 

 「なんで、そんなに食べてるのに太らないのよ!」

 

 そう、ミレアが不機嫌となっている原因は、ルミトの食事量にあった。

 

 「・・・・そんなに食べてないはずなんだけどな」

 

 「嘘つくんじゃないわよ!」

 

 「嘘じゃないって。むしろいつもより少ないんだけど」

 

 ちなみに個数で言えば、ミレア2個、ルミト5個といったところだろうか。

 

 数で言うなら倍以上。

 これで普段より抑えている。

 しかも全然気にしていないという事がミレアを追い詰めていく要素だろう。

 

 「・・・・成長期ですから」

 

 「私も同い年なんですけどねぇ!」

 

 やっぱり、感情が豊かなミレアを見ると安心する。

 結果として、それが自分に対する怒りであったとしても、二年前(あの時)のような顔ではないから。

 もうあの時みたいな顔はしてほしくないから。

 だから、この一日はミレアの為に使うと決めたのだ。

 

 「まだ半日もあるんだから、今からそんなに飛ばしてたら疲れちゃうよ」

 

 「あー・・・・そうね。まだ半日()あるんだしね」

 

 一瞬落ち込んだように見えたが、あっという間にミレアの表情は変わっていた。

 まるで、何かを企んだ男神様たちのように。

 そう、ニヤリと笑っていたのだ。

 ・・・・・・・・・早まったかな。

 最近、自分で言った事で自らを追い込んでいる気がする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ふんふふー」

 

 隣では上機嫌なミレアがニコニコとしていた。

 

 「本当に、こんなんでいいの?買いたいものとか、作って欲しい装備品とかじゃないのに」

 

 「わかってないわねぇ!これがいいんじゃないのよ」

 

 ・・・・わからない、本当にこれだけでいいっていうのか?

 

 「・・・・・あなたと一緒に歩いていられる、この状況が嬉しいのよ」

 

 「いやでも、“それだけ”じゃないの?」

 

 するとミレアが足を止めた。

 

 「・・・・・ミレア?」

 

 「“それ自体”が嬉しいの!」

 

 彼女の顔は若干赤く染まっていた。

 

 「未だに私のことがわかってないようね。いいわよ、そっちがその気なら後半日使って教え込んであげるわよ」

 

 「一応はそれなりに理解してるつもりで・・・・・うわっ!?」

 

 そう言い切る前に、ミレアが走り出した為に、危うくバランスを崩しそうになった。

 

 半日で済む内容だといいんだけどなぁ。

 

 

 

 

 




投稿期間はまだしも文字数はどうにかします。
(・・・・投稿期間も改善しろと言いたいところですが)
ギリギリですがなんとか今年中に投稿出来て良かったです。
それでは・・・・良いお年を!

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