遥かな、夢の11Rを見るために   作:パトラッシュS

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アフチャンネル その5

 

 

 さて、凱旋門賞一着を無事にとることが出来ました。様々な苦難がありましたが、それらを乗り越えて掴んだ栄光というものはやはり格別ですよね。

 

 そんな、凱旋門をなんとか勝った私なんですけども、ウイニングライブは大々的にやるという事で後日という事になりました。

 

 となれば、さあ、私がやる事は一つですよね? 

 

 そうです、皆さんに事後報告です。

 

 

「やっほー! アッフだよっ!」

 

『おめでとうー! アッフー!』

『最高だぞお前!』

『日本ウマ娘の誇りッ!』

『キボウノハナー』

 

「ちょっと待て、私撃たれとるやないかい」

 

 

 冷静にコメント欄にツッコミを入れる私。

 

 凱旋門賞の勝った夜ですよ、今日は疲れてるだろうからって事で祝勝会は明日する事になりました。

 

 おそらくはウイニングライブは明後日になるんじゃないですかね? 流石にあれだけの激闘の後に踊らせたりしたら身体に負担が掛かってしまいますからね。

 

 ギリギリのやり取りの中で全力を出し切ったんで私も流石に踊る気力というのはありませんでしたから、流石にウイニングライブで怪我したらそれこそ本末転倒という事になってしまいます。

 

 なので、この配慮に関しては非常にナイスな配慮だと思っています。

 

 

「あの後は大賑わいでしてね、大変でしたよ」

 

 

 うん、大賑わいでしたね。

 

 皆さん大はしゃぎでしたから、私の勝利を祝ってくれたのは素直に嬉しかったですけどね。

 

 ドーベルさんは号泣でしたし、というか基本的に皆さん泣きながら喜んでくれました。ブライアン先輩は抱きついてきますし、ヒシアマ姉さんは私をこれでもかとばかりに抱きしめてくれました。

 

 あと、ヒシアマ姉さんの胸はとても柔らかかったですね、うん、やっぱりあの胸は至高です。

 

 それにしても、嬉し泣きってやっぱり良いものですね。

 

 

「という事で、今日は気分を切り替えてアッフの質問コーナーというものをやっていきたいと思います。

 ていうか、皆さん、今更私に聞きたい事とか無いでしょう? スリーサイズとかパンツの色とか知ってる仲ですし」

 

『草』

『日付けからして、今日は水色だな』

『まあ、あんだけ薄い本が出回ればね』

『今年はお世話になりました』

 

 

 皆さん、聞きましたか? 自分がオカズにされる気持ちってかなり複雑ですよね。

 

 いや、わかるんですよ? 気持ちはよくわかります。

 

 私にだってかつて、はるか昔に同じような環境になった事がありますから。

 

 とはいえ、なんの躊躇なく本人に言い切るこの人達ってなんなんでしょうね。

 

 私のグラビア雑誌は現段階で既に各国で1205万部以上売れてるらしいです。

 

 いやー、もはや、世界の思春期男子達からは崇められる存在ですよ。

 

 たづなさんからは興奮気味に第二弾を是非よろしくお願いしますと鼻息荒く言われてしまいました。

 

 全く、私の周りには変態なウマ娘か変態な男性しか寄って来ないぜ! 

 

 私自身が変態なんでどうでもいいですけどね、スタンド使いがスタンド使いを引き寄せるみたいな現象だと思ってもらえれば良いです。

 

 

「まあ、気を取り直して。質問コーナー行ってみましょう!」

 

『のりこめー^ ^』

『わぁい』

『パフパフ〜』

 

 

 パフパフとか言ってる奴の言葉がなんか気になりますが、ここは敢えてスルーしときましょうかね。

 

 そう敢えてね、触れたら触れたで図に乗りそうですから。

 

 私は時に厳しいのです。普段は皆に甘々だけどね! えっ? 甘くない? そ、そんなことは無いよ? 多分。

 

 

「そんじゃ読み上げるよーペンネーム、ディアデラさんからの質問です。

 深夜にドーベルの部屋に逝くのと実験中のタキオンの被験者になるどっちを配信しますか? ですって」

 

『究 極 の 二 択』

『 審 判 の 時 』

『基本的にこの選択肢はアッフ死ぬやろwww』

 

 

 おうふ、初手からまたえげつない質問が飛んで来ましたね。

 

 なんと答えるべきだろう? というか逝くの字が違うんじゃ無いですかね? やらしい文字になっているんですけど、私、なんかタキオンさんとドーベルさんから変態プレイでも強要されるんですか? 

 

 全く、皆、脳内がピンクなんだからそうですね、なんと答えるべきだろう。

 

 

「えっと……、あ、あの……! ど、ドーベルさんかなぁ? 私、痛いのは嫌なので……」

 

『ほう、詳しい話を聞こうか』

『おい、この名前、本人だろwww』

『草』

『誰だ炎上中の家にガソリン投下した奴www』

『ひぇ!』

 

 

 うわ、めんどくせぇ事になった! 

 

 私が咄嗟に思ったのがそういう事である。いや、見る限り面倒くさいでしょう。誰だよ、あの凶暴なクレイジーサイコレズ起こした奴は。

 

 最初のコメントで興味津々になってる人は間違いなく本人です。

 

 皆、よくこんなガソリンを火事現場に投下できましたね、卒倒ものですよ本当。

 

 

「あー、はいはい次いきましょう次。身の危険を感じましたので次いきます」

 

『チキン』

『いや、あれは俺でもこえーよ』

『ガチなんだよなぁ』

『いつかアッフが服乱れて泣きながら配信してても驚かない』

 

 

 うーん、なんだろうその事後。

 

 私、取り返しのつかない事になってませんかね? いや、やめてくださいよ、本当、洒落になんないですからね。

 

 気を取り直して、次の質問に行ってみましょうか、じゃないと私の精神がもたない気がする。目にハイライトが無い私なんて見たく無いでしょう? 

 

 見たいとか言った人は本当鬼畜さんです。私、そんな意地悪な人は嫌いです、いいね? 

 

 さて、続いて来た質問はこちらです。

 

 

「アッフは週何回一人で…………。はい飛ばします」

 

『おぉい!』

『絶対ロクな事書いてないゾ』

『一体何が書いてあったんだ』

 

 

 読めるかこんなもん! 週何回一人で慰めてるんですかとか平気で書いてんだぞ! 

 

 女の子にする質問ちゃうぞこれ! 私でもびっくりするわ! 

 

 いや、私の場合はシークレットで、大体、ブライアン先輩とか色んな人と添い寝してるんだから察しがつくでしょう? 敢えて言わないけども。

 

 あ、私は処〇なんで安心してください、そこは大丈夫です。何が大丈夫なのかは知りませんけども。

 

 

「次ィ! アフちゃん大好きチュッチュさんからです。

 もう名前からしてやべーなおい。しかも差出人女性ですよこれ」

 

『やばい鳥肌立った』

『アフちゃんの魔性さがマッハ』

『女すら陥落させるビッチ』

『ウマ娘って変態ばっかなんすね』

 

 

 私が読み上げる手紙にドン引きする視聴者さん達。

 

 いや、ドン引きしたいのは私だわ、まともな手紙はないのかね? 変態しかいないですよ、私のファンは。

 

 おかしくないですか? 欧州三冠取った無敗の日本最強のウマ娘ですよ? 

 

 そんな私にこの仕打ち、泣けてくるぜ。

 

 

「えーと? アフちゃんに質問です。タイプの女性を教えてください、あとどんなプレイが喜びますか? 詳しく教えてくれたら私が身体の隅々まで調教しちゃうぞ☆。……ですって」

 

『草』

『もうだめみたいですね』

『風評被害が酷いw』

『これはひどい』

『自分、涙良いですか?』

 

 

 いや泣きたいのは私だよ、何がどうなったら女の子からこんな凄い手紙が飛んで来るんですかね、びっくりだよ。

 

 私を調教したい(意味深)とか、マジやばみと思うんですけど、私はこれを読んだ瞬間、戦慄しましたね。

 

 どうやら私はウマ娘と女の子に好かれる星の元に生まれてしまったらしい。

 

 なんか、誰か言ってましたっけ? 

 

 アフちゃんを見てるだけで何というかめちゃくちゃにしたくなるような衝動に襲われちゃうとか。

 

 どんな衝動だよ、新手の雛〇沢症候群かな? 

 

 

「えーとね、私ぃ、優しくしてくれるのが良いなぁ……。ぎゅーってしてくれたりとかぁ、撫で撫でしてくれるとかぁ」

 

『うわ』

『うわ、きっつ!』

『ないわー』

『媚び杉内』

 

「ぶっ殺すぞてめーら」

 

 

 コメントに辛辣な言葉を連ねている視聴者さん達に青筋を立ててキレる私。

 

 いや、お前、私のキャラじゃないのはわかってんだよ! じゃないとやっでらんないでしょうが! 普通に考えて! 

 

 凱旋門勝ったウマになんたる暴言か、ひれ伏せ愚民共、私が踏んでやりますから。

 

 

「次のお便り行くぞー。えーとですね、ペンネーム、わーいさんからです。なになに……。

 ねぇねぇ! アフちゃん! 僕と走ろうよ! いつ空いてる? ねぇ! いつ日本に帰ってくるの! 僕と一緒に並走しようよ! アーフちゃん! お願ーい! なんでもするからさ! 僕と走ろうよぉ! 待ってるからね! 絶対だからね! 僕、楽しみにしてるからね! 僕、カイチョーとアフちゃんと走りたいんだ! 僕の事アフちゃんも好きだよね? なら走ろうよ! 僕も大好きだよ! 

 ですって新手の僕僕詐欺かな?」

 

『コピペかな?』

『メンヘラワロタw』

『なんだこれはたまげたなぁ』

 

 

 うん、文章となんか雰囲気で誰が書いたのかはなんとなくわかる。

 

 せめて主語いれーや、誰かわからんでしょうが! これだと! いや、もうわかるけども! 

 

 テイオーちゃん、お願いだから、私も好きだからこんなやばいお便り送って来ないで……。私のファンやばい奴しかいないとしか思われないからさ、もういろいろ手遅れだけど。

 

 目にハイライトが無くなってこれ書いてるテイオーちゃん想像したら寒気がした。

 

 

「さて、続いての手紙に行ってみましょうか、次のお便りはこちら! 静かな日曜日さんです! 

 なになに? つい、最近、海外から私の元に私の等身大フィギュアとか言って鉄板を送りつけてきた後輩がいます。

 日本に帰ってきたら吊るし上げようと思うんですが、そこでお便り読んでる髪が青鹿毛の奴覚えとけよ。ですって」

 

『あっ……(察し』

『何しとんねんw』

『アッフwww』

『草』

 

「……に、日本に帰るのはあと一年後くらいにしよっかなぁ……」

 

 

 私は声を震わせながら目を逸らし、そんな事を口走る。

 

 いやいや、無理無理、帰ったら殺されますもん私。まさか、ギャグと思って作ってみた荷物が勝手に静かな日曜日さん宛にいってるなんて思いもしませんでしたもの。

 

 誰だよ送った奴! 絶対、悪意あるだろ! いや、たしかに郵便物みたいにして適当にそこら辺に置いてた私が悪いんだけども。

 

 私は顔を真っ青にしながら、ひたすら日本に帰るのが今日の配信で嫌になりました。

 

 もう、ハイシャパラルさんに頼んで海外に永住しようかな。

 

 

 そんなこんなで、凱旋門後の初のアフチャンネルは笑いと恐怖とドン引きが渦巻きながら配信を終えるのでした。

 

 

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