その為何度も書き直しと言うハメに。健全とエロの狭間ってムズい事に気付いた。
車窓から見える風景が、高速で後ろへと流れて行く。――別に怪しい組織に誘拐された訳じゃないぞ?
時刻は夕方6時。場所は、試験会場から帰る黒塗りの車の中だ。既にあの試験(と言う名の試練)から既に6時間は過ぎている。
「……まだ痛いな」
場所は脇腹だ。
あの試合は、当然と言うべきか俺の負けだ。敗因はシールドエネルギー切れ。対する姉さんの残量は498。開始直後はお互い600だったので、実に100程しか削れなかった。しかもその内の8割は、移動の際に消費した分だ。それも無駄な動きが多かったから余計に消費して、だ。
――世界の壁は、思っている以上に分厚かった。
最後の一撃、俺の攻撃はカウンター。姉さんの一撃が来ても、ソレを逸らし攻撃を与える技だった。
だがあの瞬間。俺の剣は弾かれたと同時、胴に一撃を喰らった。真正面から見事に叩き切られたのだ。
姉さんが取った方法は分かる。技名は篠ノ之流 終の太刀『現身』、その発生技『現身・胴』。俺の剣が姉さんの剣に接触した瞬間、俺が刺突から胴切りに移す直前、それこそコンマ数秒の差で俺の剣を弾き、そのまま払った勢いを利用した胴薙ぎの一閃だ。
ハッキリ言って、技量が違い過ぎる。
まず、剣閃のスピードがケタ違いに速い。それに加え、自分の剣速と間合い、相手の技、間合い、剣速を全て把握し、絶妙なタイミングで打たないと出来ない技だ。なにせ、一瞬でも遅れれば確実に激突コースだ。――俺では、まだそこまでの領域に達していない。
だが逆に言えば、まだまだ強くなる事が――、
「(ヤメヤメ、強くなってどうしろと)」
首を振って、考えを途中で放棄する。
確かに、今後は自分自身を守れる力が無いと危険だが、なにも頂点を目指さなくても良いのだ。
「おう坊主。此処で良いのか?」
車がゆっくりと停車し、運転手のおっちゃんに声を掛けられた。
外を見れば、すでに家の前まで来ていたようだった。
「ええ、有難うございます」
「気にするな。これが俺の仕事さ。――ほれ、降りな。こんな遅くまで試験をやってたんだろ?今日ぐらいは豪勢なメシでも食って、風呂に入って疲れを落とすと良いぜ?――だからよ、明日からも頑張れよ、坊主」
……ヤベェ、カッコイイ!!
ニッと笑うおっちゃんに、今日だけでかなりすり減った俺の心が猛スピードで癒された。
「応!明日は良い事があると信じて男は進むだけですよね!」
「ハハッ!良い言葉だ!!」
車から降り、扉越しに向き合う。
「お疲れッしたぁ!!」
「坊主も気ぃつけろよ!」
走り出す車を見送る。
「……帰るか」
あのおっちゃんは“豪勢なメシ”と言っていたが、生憎と本日の夕食は簡素なモノになるだろう。 何故かと言うと、本来なら、試験帰りに気分転換も兼ねて買い出しに行こうかと思っていたのだ。まあ残りモノでもそれなりに良い物は作れるのだが――今日は疲れた。
姉さんも、俺と亮斗の件でIS委員会に赴く事になっており、2日間は帰れないと言ってた。
「(明日は買い物だな。食材の他にカップ系でも溜め買いしとくか。あと、寮生活になるから下着類も少し買って……調理器具とかはどうなんだ?食堂はあるみたいだけど、各部屋に備え付けのキッチンはあるのか?)――今度、姉さんに聞いとくか」
そう考えながら玄関を開け――、
「お帰りなさい、アナタ!」
――次の瞬間、速攻で閉めた。
ついでに鍵も掛けたが、よくよく考えれば中から開けられるのだと気付く。改めて家を見れば、先程まで暗かった我が家に明かりがついていた。 一度深呼吸して脳を無理矢理に正気に戻し、先程玄関に立っていた女性の事を考える。
……アレ、どう見たって、
「ウサミミメイド、だよなぁ? しかもエロ目的のスカートの丈が短いタイプ。……………中身がまともならエロくて最高なのに」
再びドアを開ける。
「お帰りなさいませ、旦那様」
ドアを開ければ、先ほどとは違った人物が立っていた。
銀髪のセミロングを三つ編みにした、黒眼と金の瞳が特徴の少女。背は150程で、着ている衣装は紺色のロングスカートのワンピースに、白いエプロンを掛け、頭にはカチューシャを付けている……ぶっちゃけメイド服だ。こっちはエロ目的じゃない方だ。
「――――ただいま。あと旦那様言うな、クロエ」
少女の名前は『クロエ・クロニクル』。聞いた限りだと、なんと試験管ベビー、つまりは人工子宮育ちの遺伝子操作で生まれたんだとか。一体何処の種Gだよ、と最初は思ったね。
今から3年程前に行方を暗ました束さんが、なんか色々あった末に拾って育てている子である。あと、胸は服の上からでも自己主張しているサイズ。
ついでに言うと、俺を打鉄に接触させた張本人である。
「お疲れ様です、旦那様。お食事の用意は出来ております。束さまも心待ちにしております、どうぞ居間へ」
「ああ、分かっ……なん、だと……っ」
更に言うと、
「がんばりました」
「ああ……、頑張っちゃったのか」
じゃあ今日が俺の命日かな。
「先、着替えて良いかな?」
無論、死に装束に。
「どうぞ。束さまも、現在居間でお召変えをしている最中ですので」
「なにっ!? い、いや落ちつけ俺っ、コレは諸葛亮ならぬ諸葛束の罠だ!油断と隙とエロを見せたら喰われるぞ!人生と
理性を振り絞り自室に戻る。
まずは制服を脱ぎハンガーに掛け、数秒悩み、衣類棚から少しだけオシャレに気をつかった私服に着替え、机から食前用胃薬を取り一粒飲む。ついでに食後用も何時でも飲めるように準備。部屋から出て、階段を降り、居間の扉の前に立つ。
――さあ、戦いの時間だ。
「お待たせしました、束さん」
「やっと来たね、いっくん」
窓際のテーブルの上には、見た目は普通な料理が並んでいる。内容は親子丼に卵入り味噌汁、納豆、漬物、……それに卵焼き、オムレツ、目玉焼き。ほとんど俺が教えた物が大半だ。
つーか、
「朝食かよっ!?あと卵何個使った!?」
「それよりいっくん、束さんを見てナニか言う事はないのかな~?」
その言葉に食卓の上の事を一旦忘れ、対面の席に座る束さんを見る。
「…………綺麗ですよ」
「やった♪」
嬉しそうに顔が綻んだ。言っておくがコレはマジだ――服装だけ見れば。
着ているモノは先ほどのメイド服とは違い、薄いピンク色のフリルの花をあしらった、胸元を大胆にV字カットした白のワンピースドレスだ。それ以外にも普段頭の上に付けているウサミミを取って髪は三つ編みにし、軽く化粧を施したのか元々整った顔立ちは更に美しく、胸元から覗く谷間や、自分の興味のある人にしか見せない笑顔が合わさり――ハッキリ言おう、物凄くときめきました。
束さんの後ろに銀髪メイドが居るのも含めれば、本当に何処かの令嬢と従者の構図だ。――食卓の上に並んでるのと合わせると、異和感がもの凄いが。
一言で例えるなら、『一般家庭の朝食の場にドレス姿の美女とメイドがいる光景』である。めっちゃシュールだ。
「じゃぁ食べよ!今日はくーちゃんが自信のあるモノだからおいしいよ!」
そりゃあ、調理器具全て買い変えする程酷使して特訓した料理だからな。むしろ酷くなってたら泣く。俺が。
「そう言えば、クロエの分はないのか?」
窓際テーブルの上に乗っているのは二人分しかない。元々食卓用のテーブルじゃないから仕様が無いのだが。
「……束さま」
「ん~、まあいっか。くーちゃんも一緒に食べよ」
「わ、わかりましたっ」
何故かひどく緊張した様子で椅子を持って来て座るクロエ。……なんだろ、今すぐ離脱しろと第六感が警戒してる。今すぐ逃げないとなんかヤバいって。けど電話越しだと、はぐらかされるかすぐに切られるから、こんな機会じゃないと束さんと話し合う機会なんて無いし……ええ、男は度胸!いざとなったら姉さん直伝の『対束さん鎮圧用アイアンクロー』だ!握力74kgは伊達じゃない事を見せてやる!
「じゃあ頂きま~す☆」
「「い、頂きます」」
でも今は目の前のゴハンに集中しよう。トラップってのは、目に見えない所に潜んでるからな!
~~少年少女+美女、食事中~~
「「「ご馳走様」」」
美味かった。ただその一言に尽きた。外れは無かったし、きちんと味付けも出来てた。焦げに異臭、食感が悪かったり、食べた直後に味が変わるなんて事もなく食べ終わった。
……成長したなぁー。
そう思わずにはいられなかった。弟子の成長を喜ぶ心境とは、こんな感じなのかもしれない。
「――で、本日はどんな用事ですか?ただ純粋に祝いに来たなんて事ないでしょ?束さん。――今回は祝って貰ったって喜べないし、嬉しくない」
「悲しいな~って、はいはい言うからそう怖い顔しないでよ、いっくん。――くーちゃん、片付けお願い出来る?」
「はい」
何時もなら俺も一緒に片づけを手伝っている所だが、今回ばかりはクロエが食器を流しに運ぶのを尻目に、俺はずっと束さんから目を離さなかった。
「さて、まずはおめでとう、って言っておくよ。いっくんも………………りょっちゃんも、IS学園に入学する事は確定してるよ」
この人、また亮斗の名前忘れやがったな。
「もし何らかのちゃちゃが入っても、私が脅すし」
「(怖ぇっつーの)それで?なんで俺……をISに関わらせようとしたんですか?」
亮斗を含めなかったのは、アイツは関わる気があったからだ。
「俺がISを嫌ってる事は知ってるでしょう?それに、姉さんも俺をISには関わらせようとさせなかった」
「ちーちゃんには申し訳ないと思ってるけど……箒ちゃんがIS学園に入る事になったんだよ。だからいっくんと、りょ……りょっちゃんを再会させてあげようと思った、ってのが理由の一つかな」
本名『篠ノ之箒』。篠ノ之家の次女であり、束さんの妹。そして俺と亮斗の同年で幼馴染だ。箒が関わってるなら、シスコンであるこの人がこういう行動を起こしたのも頷ける。
だが……、
「ウチはIS学園から近いでしょうが。休みになれば向こうから会いに来るでしょう?あと、亮斗の名前を忘れるなら、アイツとかヤツ呼ばわりで良いですよ?」
姉さんだって、朝早くから出て、忙しくない時は大体7時くらいには帰って来るのだ。幾ら規則とかが厳しくたって、休みの日ならば日中に会って数時間くらい過す時間位取れる筈だ。
「本当に、箒ちゃんが素直に会いに来ると思う?」
…………微妙だなぁ。
今のアイツがどう成長したか知らないけど、俺の中の“篠ノ之箒”は人見知りで意固地で、亮斗の前じゃ素直じゃなかった。……何かと理由付けて避けてそうだなオイ!?
「ほ、他の理由はッ?!」
「他ね~……大まかに分ければ2つかな?――いっくん、自分からISに関わってるよね?いっくんが前にプログラマーの仕事を受けてた時、依頼先がIS関連の企業だったし。後、デュノア社と倉持技研の武装開発部門に幾つか設計図を売ってたよね?」
やっぱりバレてた、と言うのが正直な感想だった。と言うより、束さんのハッキングレベルだと簡単に調べが付くだろう。
――だが甘い。
「プログラマーの仕事は中学上がるのを機に手を引いた。設計図を売ったのも、ソレが一番儲かりそうだったからだ。――幾ら学費の安い藍越とは言え、高校は金が掛かるし」
まだ小学生だったからバイト出来ないし、家事とかもしなくちゃならなかった頃の話しだ。その頃に、束さんから教わったプログラミング能力を活かし、IS企業からの仕事をネット経由でやり取りし、こっそりと請け負って金を稼いでいたのだ。
ついでに言うと、杭打ち機って浪漫だよね?
「つーか、同類のアンタが分からない訳じゃないでしょ?」
「まあね、デュノアが先に凸突き系の武装を作ったのは評価して上げても良いね。――じゃあ更に聞くけど」
まだ何かあるのか?
「――いっくんのPCの中に入ってる、幾つモノ設計図はなんなのさ?」
「っ!! 待て、何で知ってる?!」
「結構自作のハッキング対策はしてあるみたいだけど、――あれ、CPUにISコアの試作型使ってたでしょ」
確かに、束さんがISコアを作る過程で生まれた、既存のCPUよりも高性能の試作ISコア(自己学習・自己進化・形状変化・量子変換機能なし)を用いて自作のPCを作ったけど。……アレ、何度も調べてバックドアの存在が無い事を確認したし、コアネットワークにも繋がって無かった筈なんだけど?
「ふふん、私を誰だと思ってるのさ?」
そう言って豊満な胸を張り、
「前にいっくんの性癖調べようと思って、直にコア繋げてハッキングしたのさ!」
「その可能性は考えてなかったッッ!!」
だが残念だったな!その手の類は、全て脳内保管してあるのだよ!!
「確かにそっち係は調べられなかったけど、面白いデータは一杯見られたね。 例えば、私も考えてる展開装甲を模した武装とか。――中々面白い事考えるよね~いっくんも。『ガトリング砲を仕込んだ大剣型大バサミ』とか『遠距離はレーザー、中距離は実弾、近距離では実体剣』、『スラスターとして使いながらも近距離ではレーザーブレード』なんてモノもあったよね? 完成予想図と概要だけで、中身は全然出来てなかったみたいだけど」
俺の黒歴史ぃぃぃぃいい!!!
「ちッ、違うっスよ?ええっと、そう絵、アレはただの絵ですよ! イラスト書くの上手くなったから、ただ何となく書きたくなっただけの絵です!」
黒歴史を知られた羞恥心からか、火照った体を冷まそうと水を一気に飲む。
……うん、少しは頭が冴えた……気がする。
「うんうん、やっぱりいっくんも男の子だね~、自作のロボットとか考えたくなるよね~」
「アハハハハっ、思春期真っ盛りですからっ!」
「そうだね~……あ、いっくん。自分好みのISとか作ってみたくない?」
「ハイ、ツクリタイデス。ノデ、ISガクエンニイキマス」
「良かった~。束さんもいっくんが考えた武装とか、もっと一杯見てみたいな!」
「あはははっ、何時か見せますよ」
くそぅ、ぜったい泣かす――いつかな!
「で、もう用事は無いですよね? ならお帰りはあちらです」
指差す方は当然玄関だ。もう三つ目を聞く気力が無いので、とっとと帰って貰う事にした。
……ホンッッッットに風呂入って寝たい。
もしくはアルコール品を呑んで酔い潰れたい。でもアルコール品は姉さんの私物なので、必然的にさっさと寝る事を選択する。
「ねえ、いっくん」
不意に束さんが言葉を発した。
「『織斑一夏』は今の世界に満足してる?」
察するに、コレが三つ目の理由なのだろう。
……満足してる、か。どう満足なのかが良く分からんが、今言えるとしたら――、
「『満足してた』、ですかね。アンタが俺の日常をブチ壊さなきゃ、ずっと満足な日々を過ごせましたよ」
「そっかぁ~」
そう言って、後悔と満足が合わさった
……そもそも、この人は今、『何』を目指しているんだ、と。
ISを作ったのは宇宙を目指したいから、と言う理由だった。
3年前以降、行方不明になってから起こす騒ぎも、ISを本来の『船外活動用のマルチフォーム・スーツ』として見て貰おうとした行動だと思っていた。
だが、クロエを連れて来てからの束さんの行動は何処か違っていた。ウチに来る頻度は減ったし、何処かの国で騒ぎを起こしたと言う話も聞かなくなった。クロエに聞いても、普段は姉さんや俺、それに箒の事を盗撮してたり、何かしらの研究をしているだけなのだと言う。
偶に来ても、愚痴る事も無くなり、姉さんと二人で話す事が多くなった。――何よりも、仮面の笑顔が増えた事だ。束さんが本当に笑った顔を見たのは、先程の夕食前に見たのが、随分と久しぶりな気がする。
「束さん、一つ聞いて良い――」
言っている途中で遮られた――口で。
「(柔らかい―― じゃなくてッ!!)」
「んっ」
「んんっ?!(舌!舌ぁ!!舌がニュルっとーー!?!?)」
その後1分ほどだろうか。たっぷりと俺の口内を舐めまわしたあと唇を離し、
「――はぁ、……ねえいっくん。賭け、しよっか」
唐突にそう言って話しを切り出した。
「え、あ? か、賭け?」
あの超論理主義の束さんが、不確定要素の多い賭事?
「賭けの内容は『いっくんが今の世界を壊す為に動く』かどうか」
む、無茶苦茶物騒な内容だなオイ!
「今、いっくんは危うい天秤の上に乗ってるの。――解るよね?」
解る。なんせ世界で二人しかいない男性のIS操縦者で、それに姉はISに乗れば世界中でも5本指に入る単体戦力を持ち、その友人で、今俺に抱きついている人は世界最高の頭脳の持ち主だ。 当然、俺を手に入れようと世界各国が動く。
「期限は一年。いっくんが現状維持――つまり自分の人生を他者に預け、鎖で繋がれる事を選択したら私の負け。その場合、私は二度と干渉しない事を誓ってあげる。――当然、私は当然『壊す』に賭けるよ」
「最悪で最上級のプロポーズだな、オイ」
負けても首を鎖で繋がれて、勝っても首輪で繋がれるのか。
「話しは以上だね。――ああ、あと少し早いけど卒業祝いをいっくんにあげるよ!」
「は?どういう――」
急に体に力が入らなくなった。腕にも足にも力が入らず、頭は熱に魘されるかのようにボーっとし、――言いたくないが、俺の一部分が臨戦態勢になっている。
……コレは、まさか……ッ!
「んふふ、よーやく効いてきたね」
「盛り、やがったな……っ」
道理でメシ食った後から異様に体が熱くなる筈だよ!
「い、嫌な予感しかしないが一応聞こう、――プレゼントの内容は!?」
「イヤン♡ 女の人に言わせるなんて、いっくんって意外とサド?でも言うよ!プレゼントはワ・タ・シ♡ あとくーちゃん」
「い、いちかさん……っ」
クロエが台所からふらふらと千鳥足で此方にやって来る。その顔は赤く、何かを求める様な物欲しげな表情をしていた。
……そう言えば、クロエも一緒に食ってたっけ。あの時、束さんがやけに強調していった『一緒に食べよ』って俺の事かよ?!
「さあ、いっくん。覚悟は出来たかな?ちなみに私は出来てるよ!……くーちゃんも良いみたいだし」
「お、俺が今後、どんな道を進むかなんて、俺にもわかりませんよ?それでも――」
再び口を塞がれた。今度のは啄ばむ様な軽いヤツだ。
「――いっくんはいっくんの人生を好きに進めばいいと思う。私達を抱いたって、別にいっくんに『責任を取れ!』なんて言わないよ……くーちゃんは貰って欲しいけど。でもいっくんに強制はしない。寧ろ、今やってる事はいっくんに嫌われる様な事だと思ってる」
「なら……」
「でも止めない。今此処で止めたら、私が永遠に後悔する事になるから。だから、いっくんは気にしなくて良いの。――――だから」
言いながらも顔近づけ、
「今だけは私を愛して」
俺が何かを言う前に、三度目のキスを落とした。
それに対し、俺が取った行動は――――――
おふぅ
18禁版が読みたい方。リアルで幻想郷に逝ってEX状態の“幻想郷の素敵な巫女”にノーダメで勝利してきて下さい。
さくしゃ に エロ の さいのう は なかった