織斑一夏は逃げられない   作:ニジョー条

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お久しぶりの投稿。言い訳はあとがきコーナーにて、


取り敢えず本編どうぞ


戦いに向けて

―――木曜日・放課後

 入学式以降のゴタゴタが終わり、ようやく通常運転となった教職員室の一角。其処にある机に向かって、織斑千冬は腕を組み、睨みつけるようにして目の間のディズプレイを見ていた。

「まだ悩んでいるんですか? 先輩」

 隣の席で、授業用のプリントを作成していた山田君が声を掛けてきた。

「…………先輩は止してくれ、山田先生」

「す、すみませんっ、なんて言うかつい癖で!」

 擬音にすると、『ギンッ!』と音がしそうなほど、鋭い目つきで山田真耶を見る織斑千冬。その眼力にビクついた山田真耶。

 そんな二人の様子に、呆れながら山田のフォローをする為に、千冬の前の席に座る女性――遠見弓子が口を挟む。

「真耶ちゃん、千冬と初めて出会った時、テンパって“お姉様”発言してたしね~」

「いい言わないで下さいっ、遠見先生!!」

「ゴメンゴメン。 でもちふ――っと織斑先生。 ……ソレ、一夏君達の専用機をどちらにするか、って倉研からの連絡でしょ?」

「ああ……」

 遠見先生――いや、弓子の言葉に、声少なく返事を返した。

 バカ二人がオルコットと決闘する事が決まった際、私は一つの決定をした。それが、二人に専用機を持たせる事だ。

 表向きの理由は二人の安全上と発信機の意味合いを込めたモノだが、裏の理由は私的なモノ――すなわち、一夏を負かす事だ。

 何を馬鹿な事を、と言うかもしれない。実際、世論アンケートで『ついこの間まで一般人だった男性と、イギリス代表候補まで上り詰めた女性とISで勝負したら』と言う題で聞き込みをしたら、確実に『女性が勝つ』に軍杯が上がるだろう。だが、その男性が一夏だった場合、勝率は一気に5割になる。この一週間の過し方によっては7割になるかもしれない具合だ。

本音で言うと、一夏には勝って欲しいと思ってはいる。だが、勝てば更にバカ兎()が己の願望の為に一夏を引き摺り込むだろう。

 ……そんな事になるくらいなら、いっそ監視付きの生活にしてやった方がまだマシだ。

 『別名:モルモット生活』とも言うが、日本に居れば解剖される心配は無い。この国は良くも悪くも法を順守するからだ。まあ、精々血を抜かれたり、遺伝子ヌかれたり、子供が男子だった場合その子も観察と研究対象になるくらいだ。

 ……もしそうならなかったら、地下の『アレ』を束に頼んで起動してでも私がそうさせる。

「何か怖い事考えてない?千冬?」

「……お前の考え過ぎだ、弓子」

「(否定しないんだ)」「(否定しないんですね)」

 ……危ない危ない、かなり危険な思考をしていた。

 話を戻すが、そんな私の思考などあのバカ兎は予想済みだったらしく、アイツお手製のISが二機も表に出て来たのだ。それも、二人が入学する数日前、倉持技研の敷地内にポイ捨てされている様に。

 当然、篠ノ之束製の最新機に日本政府とIS委員会は喰いついたが、ISコア部分に細工がしてあったらしく、倉持技研の研究者曰く『機体性能は把握できたが、武装関係は名称以外全てプロテクトされており解読不可能』と言う事だった。そのプロテクトを解除する方法が、製作者からの音声付で届いていたらしく、

 

『ノロマな凡夫供に判り易く説明してあげるけど、このIS、いっくんか…………ええっと、りょったん?……そう!りょっちゃんだ!りょっちゃんか、もう一度言うけどいっくんが乗ればプロテクト解けるからね!じゃあ、Abayo Fly Bye!』

 

 と言う事らしい。担当した技術者が「J9、って知ってるかい?」と聞いてきた時、思わず「知っている」と答えそうなったのは封印したい思い出だ。

 そんな訳で、IS委員会でも揉めたのだが、廻り廻って私に『二人をどちらに乗せるのか?』と言う判断が委ねられたのだ。

「で?どっちを乗せるの?」

「どっちとはどっちの事を聞いてるんだ?」

「どっちってそっちのでしょう?」

「そっちとはどちらの事だ?」

「どちらってそっちの事じゃないの?」

「そっちとはだからどっちの事を――」

「ま、真面目にして下さいっ! っていうかもう言ってる意味が分かりませんよ?!」

 ……遊び過ぎたか。

 山田君からツッコミが来たので、真面目に話を進める事にする。

「それで、《白式》だっけ? 千冬の“アレ”積んでるIS」

「ああ……」

 “アレ”だけでじゃなく、コアのシリアルナンバーも001――つまり最初期に製作されたコアを積んでいると言うのは、関係者だけしか知らない事だ。

 ……言えば、余計に騒がれるだけだからな。

性能(スペック)見ましたけど、現存するどのISよりも最高速度がトップでしたね。 その変わり武装が一つだけでしたけど……」

「『雪片弐型』、か。 名前からして、千冬が世界最強の称号を得る事になった時に持ってた武装の後継兵装よね……? 束博士が手を加えたなら何かしらのギミックが組み込んでありそうね。――取り敢えず、“重い”でしょうね」

 弓子の意見には最大に同意する。

 ……全く、束にはずっと悩まされる。

 だが、アイツには分かってたのだろう。私ならどういった選択を取るのかを。

「(――そっちの方が一夏のプレッシャーになるしな)――よし、これでいく」

「「やっぱり」」

 ……うるさい。アイツの思い通りになるのはかなりムカつくが、やはりこの選択しか思いつかないんだ。

 

 

 

 

―――金曜・放課後

 時は一日経ち、週末の放課後。

 IS学園の一画にある剣道場では、二つの影が向かい合っていた。どちらも剣道着に防具を着けており、荒い息を吐きながら、お互いに正眼の構えで対立していた。

「はぁはぁ……ッ、ど、どうしたよ、箒? ず、随分と息が、上がってる、ぜ……っ?」

「お、お前こそ、なッ、た、たかが、三十分程の運動で、い、息が切れる、ようではッ、代表候補に勝てる、気で、居るのかっ……?」

「いやいや、三十分も全力で動いてたら、流石に代表候補でも息が切れると思うよ?ってゆーか、私は確実に切れる」

 そんな意地なのか見栄なのか分からない激を飛ばし合う二人に、傍で見学してた少女、遠見真矢がツッコム。

 何故此処にクラスの違う真矢が居るのかと言うと、ただ単純に暇だったからだ。と言うのも、彼女の所属している部活は陸上部(本人はクライミング部を設立しようとしたのだが、人が集まらなかったため申請が却下された)なのだが、本日は自主錬の為、今日送られてくると言う二人の専用機の情報が気になって仕方なかったので、こうして剣道場まで来たのだ。

 それにしても、と真矢は思う。

「織斑君、遅いね……」

「うむ。 千冬さんから資料貰って、亮斗に渡す為に此処に来るのなら、既に着て居てもおかしくない筈なのだが……」

 自分の疑問に、休憩の為に防具を脱ぎ、此方にやって来た箒さんが同様の思いを述べた。

「多分、腹括る為に一人になってんだろうな」

 そして、更にそう言いながら、同じ様に防具を脱いだ木場君がやって来る。

 ……む……。

 思わず眉を顰めてしまった。なにせ二人の飲み物は自分の近くにあるのだ。だから二人が来るのは当然の事と言えるが、つい先ほどまで二人はかなり本気で打ち合っていたのだ。となれば、当然汗を掻く――それも大量に。

 ……も、もうちょっと離れてた方が良かったかも――って違うよ、私!?

 思考がズレたので、急いで軌道修正する。

「えっと。 木場君は、織斑君がまだ来てない理由が分かるの?」

「んーあー……まあ、な。 なにせ“あの”千冬さんだぞ? 一夏が大変な目に遭うのは決まりきってる」

「「あー……」」

 何か引っかかる様な言い方だったが、最後の方の言葉に箒さん共々納得してしまった。

 仲が悪いと言う訳じゃないが、何時も織斑君の思考を先読みしたかのように先に釘を刺されてたっけ。

「さてと、オルコット戦はどうなるか知らんが、一夏だけには負けたくないし……箒、もう一本行けるか?」

「む、言ってくれる。 一本どころか、学食の利用時間ギリギリまで付き合ってやるぞ?」

「クククっ、言うなぁオイ。 なら、もう少し付き合って貰うとするか」

 そう言って、今度は木刀を持ち、ゆっくりとした動きで型取りをし始めた二人を見て、

「(……良いなぁ)」

 思わずそう思ってしまう。二人の関係がちょっと羨ましかった。何と言うか、通じ合ってる、って感じで。

 その後、私と箒さんでISの動きなどを解説したり、IS無しでだがシミュレートしたりして時間を潰していたが、結局、織斑君は剣道場に来なかった。

 

 

 

 

―――同日・夜

 既に日が変わろうとしている時間。翌日が休みと言う事もあって、まだ多くの部屋に明かりが点いている。だが、春先とは言え海に近いIS学園は肌寒い為に誰も外に出ていない。そんな中、ベランダにただ一人、一夏は出ていた。

「ハァ……」

 溜息が零れた。

 今日、本当は資料を貰ったら剣道場に行き、その後、オルコットのISの事を調べるつもりでいたのだ。だが、職員室でISの資料を貰った時に自身の乗るISの資料を見て、――その後、気付いたら寮室に戻って夕食を大量に作っていたのだ。

 そして、作った夕食も食べず、ずっと空を眺めていたのだ。

 余談だが、IS学園は空気が澄んでいるのか肉眼でも星空が良く見える。

「空、広いなぁ……」

 星は好きだ。中でもオリオン座は分かり易いし、その近くにはふたご座を見つけられるから尚の事好きだ。

 ……切欠が、あの束さんってのはアレだがな。

 何処が気に入られたのか知らないが、束さんには色々な事を教えて貰った。何に使えるか知らない雑学から、箒の可愛さ、歴史上の小説家の話し、箒の好物、プログラミング、箒の癖、機械工学全般、箒の愛らしさ等、

 ……箒絡みはホンッとウザかったなぁ。あのウザさが身内になるのが嫌だったから、箒を亮斗に押し付けたんだっけ……?

 まあそれはともかく、星座や宇宙に関してはかなり熱が入って教えられた。

「ま、まだ寝ない、の……?」

「ん?」

 何時の間にか窓が開けられ、ヒーロキャラ絵の半纏を羽織った更識さんに声を掛けられた。

 ……珍しい事もあるもんだ。

 初日の夜の件は、その当日に、俺のお詫びの夕食とのほほんさんの三時間正座(強制)、そして更識さんが俺に謝って片が付いたが、それ以降はお互い不可侵で、最低限の会話くらいしかしていなかったのだ。

 ……その最低限の会話の中にアニメ議談があるのは、お互いオタク側に属しているからだろう。

「っと、そう言えば悪かったな。夕飯、作り過ぎちまった」

 確か、それなりの量の食材をすべて使い切った記憶がある。

 ……と言うか、作っときながら自分自身が食べないなんて、ホント、何やってんだ俺。

 この数日で分かった更識さんとのほほんさん(初日以降、朝と夜は毎日来ている)の食事量から判断して、明日の朝は持つが買い出しにいかないといけない。

「あ、えっと、し、仕舞うのは大変だったけど、洗いモノは私と本音のしか無いから大丈夫」

 日頃の行い言うやつだろう。何時も多めに作って後日食べたり、弁当のおかずにするからだ。

 ……後でちゃんと把握しておこう。

「――今日はもう寝るのか?」

「う、ううん。 まだ寝ない、けど……貴方は…?」

 ……この子、また寝落ちるまでプログラミングする気か?あんまり根を詰めたりしても良いモノが出来る訳じゃないんだがなっと、今考えるのはこの子の事じゃなかった。

 ズレた思考を戻し、視線を空に向け、

「俺も、まだ起きてるかな」

「そう。 …………ねえ、聞いても良い……?」

 今日は本当、珍しい事だ、と思った。視線を夜の空から少女に向け、次に口から出る言葉を待つ。

 そして、少し言い淀んだ後、少女が口を開く。

 

「お姉さんの影を背負うって、辛くない……?」

 

「……は?」

 考えてもいなかった事を言われ、数秒だけ気の抜けた表情を表に出してしまった。まず初めに思った事は、どうして知っているのかと考えたが、

 ……そう言えば、彼女の専用機も倉持技研のだっけ……?

 資料を貰う時に聞いたっつーか聞かされた事だが、彼女のIS《打鉄弐式》は倉持技研が開発に従事していたのだが、俺と亮斗のISを解析する為に人員が割かれ、その為に彼女のISは未完成のまま放置されたのだと言う。そして更識さんは、そのISを自分の手で完成させる為に引き取ったそうだ―― 一人でISを作り上げたお姉さんに対抗して。

 ……全部のほほんさんに聞いたことだがな。て言うか、一人で作ったなんて絶対プロパガンダだろう。

 随分、お節介な幼馴染を持ってるな、と思うのと同時に、似ている、と内心で思う。性格と性別は姉弟・姉妹と違うが、その境遇が似通ってるのだ。

 ……それにしても、姉の影、か。

 正確には、姉さんでは無く『織斑千冬』の影。知ってるだけでも『IS界の女傑』『世界最強のIS操縦者』『ブリュンヒルデ』『超人』『剣神』『現代版抜刀斎』『女武者』『取り敢えず剣、持たしとけ』『更木剣八(♀)』『銃弾斬った人』『もうあの人一人で良いんじゃない?』と様々だ……後半は2chスレのだが、確かに背負うとなると重い。重いが――、

「俺は、別に背負ってる気は無いんだが……」

「じゃあ、何でお姉さんの決めた事に素直に従うの……? なんか、自分の人生をお姉さんに委ねているみたい。 ――――ううん、違う。 なんか、自分の意思を持たない様にしているみたい」

 思わず眼の前の少女を見つめてしまった。

 観察眼が優れてるってレベルじゃない。そういう方面の素質と特殊な訓練が必要な筈だ。そして、一つの事実に気付く。

 ……建前は意味無いな。

 本音だ。のほほんさんの事じゃなく、本心での言葉じゃなきゃ目の前の少女は納得しないだろう。そう思うと、何だか諦めにも似た感情が湧いてくる。

 背を手すりに預け、一息吐き、

「――なんていうかさ、怖いんだ」

 こうして、己の内を吐きだすのは何時以来だろう。

 ……思い返さなきゃ分かんないくらいって事か。

 そう思いながら、前世の事とかはボカして口を開く。

「子供の頃からさ、俺、精神的に結構成熟してたんだ。 あまり泣かなかったし、我が儘言わなかったし、姉さん達が母さんたちに甘えてた時も、母さん達の負担になるかもしれないって思っててさ、寧ろ、よく家事の手伝いとかしてたな」

「“達”……?」

「……妹が、居たんだ。 正確には双子の妹。 アイツは姉さんにベッタリで、俺に対しては、お姉さんぶりたかったみたいだったけどな」

「居たって事は……」

「――ああ、今はもう、居ない。 ――居なく、なっちまったんだ」

 言葉にして吐露する事で、何故、束さんがあんな賭けを持ちかけたのか、漸く分った。

「妹が居なくなった後、俺、精神的に不安定になってさ」

 何で二度目の人生を歩んでる俺が生きて、未来が広がってる円夏が死ななきゃならないんだ、と。そう思いながら部屋に引き籠り。その内、

「自分が死ねばよかった、自分なんか壊れてしまえって考え始めて、自分を苛め続けたんだ」

 食事の量は普通だが、体を動かす量を多くした。なにせ、親も一緒に居なくなったのだ。姉さんは家事スキルが殆ど無かったから、必然、家事は俺が中心になった。炊事、洗濯、掃除、買い出し……は姉さんも手伝ってくれたな。他に家計簿、裁縫、役所への提出書類等々。それと並行して学校にもちゃんと通っていた。

 まあ、そんな事を、まだ体が出来て無い幼少の肉体で行ったのだ。当然、ガタはすぐにきた。

「2週間だったな。 夕食の支度をしてる時に、突然体に力が入らなくなってブッ倒れたんだ……それでも、コンロの火を消したのは流石としか言いようがないが」

 ……あの家は姉さんの帰る場所だし。流石に、姉さんの帰って来る家を消し炭にはしたくなかったんだな、俺。

「それで……?」

「姉さんに叩かれて、泣かれた」

 同時、初めて姉さんは“弱い”のだと理解した。年上だとしても、二度目の人生の俺と違って人生経験は少なく、心が成熟してない子供なのだと。なにせ一度に両親と妹を失ったのだ。さらに其処へ来て、俺が無茶をしてブッ倒れるという事態だ。

 泣かれ、叩かれ、また泣かれた。それ以降、俺は“自分”を心の奥に閉じ込めた。

 その後、束さんと出会い、箒、亮斗と出逢って……どう言う心境の変化かしらんが、外道要素が入った気がするが、それでも、

自分なんか持たない(・・・・・・・・・)って決めたんだ」

「貴方は、それで良いの……?」

 その視線は、俺に何かを問いかけている様で、その実、俺にナニかを重ねているように見え――、

 ……ああ、そうか。 この子、俺と同じ様な事を考えてたのか。

 自分と俺の境遇が似ている事を、彼女も気にしていたのだろう。俺がどういう行動を取るかを見たかったのだ。そして、多分俺の取ろうとする行動が彼女の琴線に触れたのだ。

 ……恐らくは、自分の意思で動かない事かな……?

 自分の選択。自分らしく。長らくしていなかった事かも知れない。今までは姉さんに迷惑が掛からない様、姉さんの手を煩わせないよう心掛けていた。前世の記憶があるからこそ、まだ中学上がったくらいの年齢で、子供一人を養うと言う事がかなりの無茶だと言う事が分かる。そして、俺自身、

 ……姉さんの世話をする事で、円夏が居ない事を紛らわせようとしていた。

 バカな選択だ、と内心苦笑する。円夏と姉さんを重ねようとしてるなんて、その人自身を見ていない事だ。

「『“自分”なんか持たない』って決めたのになぁ」

 今までの自分を否定する。それもまた壊す事と同意だ。そして、それは同時に、後戻り出来ない道に進む事になる。

 ……例えて言うと『男の人生の墓場』みたいなッ!

「あ、あのっ……!」

「ん? 何だ?」

 呼ばれたので、強制的に意識を戻す。

「だったら、私に見せて。お姉さんの意思に従わない貴方のやり方を」

 今日、何度目かの呆けた顔を更識さんに見せた。そして、言われた事を理解し、

「――ははっ」

 思わず苦笑が漏れた。

「な、なにっ……?」

「ああ、悪い。 ちょっと色々考えてたのが可笑しくてな」

 こうお願いされちゃ断れない。覚悟はまだ中途半端だが、取り敢えず腹は括れた。

 ……姉さんは大丈夫。もう立場もあるし、俺と言う重荷が取れればもっと好きな事をやっていける。なら自分の選択を、自分自身の選択をしよう。

 ……負けるのは、やっぱヤダよな。

 オルコットにも、亮斗にもだ。ならどうすれば勝ちに行けるかを考え、

「なぁ、更識さん」

「な、なに……?」

 黙っていた俺が急に話しだしたからか、何時もの様にビクつきながらも答えが返って来る。

「IS学園の生徒会長って、代々一番強い人が務めるんだったよな?」

 姉さんが第1期生だからか、何時の間にかそんなルールが出来たらしい。

「そ、そうだけど、――貴方、まさか……!」

 少女の驚愕の視線を受けながらも、俺は続きを言う。

「強くなりたいなら、強いヤツに教わるのが一番のコツだろ?」

 実践式なら尚の事良い。何故ならISでの訓練も出来るかもしれないのだ。

「っと、更識さんにはちょっと世話になったな。 手伝いが欲しかったら何時でも貸すぞ……しばらく世話になるしな」

「へ? わ、私にも……?」

「おう」

 ……この子、確か未完成とはいえ専用機を持ってるんだよなぁ。

 思いついたプログラムとか、やっぱり試してみないとどう動作するのか分からないし。

 ……ISを組み立てるってのも面白そうだよな。

 ちょっとだけ、この学園に来れて良かったと思った。

 

 

 後に聞いた事だが、この時の俺はイイ物見つけたような表情をしていたそうだ。

 

 




誤字、脱字、コレおかしくね?って部分があったら御一報をヨロ(定型文)


2条「ふう……」
全員「死ねよ」
2条「ヒデェなオイ!?――まずは話を聞いてくれ!」
1夏「よし聞いてやろう。皮剥ぎながらで良いか?」
2条「ひぃ……!ええっとですね、職場での役職が少し上がったんですよ。それに伴って仕事量と、拘束時間が増えて、それに比例して疲れも増加して、帰ってくる事には何もやる気が起きないんです、はい」
1夏「ほう……じゃあコレはなんだ?」

『とある武闘の無能力者達』
『英雄伝説 幻想の軌跡』
『英雄伝説 幻想の軌跡外伝~リィンの軌跡~』
『タイトル未題 リリカルなのはシリーズ』

2条「……」(冷汗
1夏(日本刀装備)「言い訳は?今なら介錯するぞ?」
2条「ああそうさ!書きたくなったから書いてんだい!全部設定の思案中だよっ!!」
1夏「書くか斬られるか、……うん、取り敢えず斬ろう」

 その後、2条を知る者はいなかった――


KIBA「宣伝乙」

 終われ
 ちなみに、上の4タイトルは書き途中のマジ投稿未定品。この作品も含め全作品共通なのは、主人公Tueeeeeモノじゃない事だけ。
 境ホラ読んでから主人公押しの作品に興味が無くなったんッス
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