デスゲーム開始からはや1ヶ月が経過した。
その間にプレイヤーの死者は2000人以上でたらしい。
らしいってのは別に俺が調べた訳じゃないから知らんけど、何でも鼠のバルコって奴が調べて間違いナイアルヨって言ってたって話を聞いたのを俺は聞いた。
無いのか有るのかハッキリしてほしい所だが、時には曖昧にするのが大人のやり方だ。
まーそんなわけでだアインクラッドの一層は未だに突破されていない状態な訳だから人々は希望を失い、笑顔が無くなり、絶望に身をやられていていつ自殺に走ってもおかしくない状況・・・っていうか実際に自殺している奴もいた。
「ログアウト出来ないなんて嘘だ!!俺が証明してやるぜー」っていうだけ言って飛び降りる奴が案外多かったし、極めつけは隠しログアウトスポットだ。
全く誰が流したのか知らないし、知ったこっちゃないが噂が流れたら我先にとド低能共がその場所に向かい若干強いモンスターの餌食になったのは言うまでもない
そんな訳で、今はじまりの街に救いは無いのだ。
ならば俺が救いとなり海苔パンを身に付けつれば良いかと言えばそう言う訳じゃない。
だらしねぇな?違う木吉カズヤさんの真似をしても救いにはならんのだ。
「フム、リコイル君どうしたのかね?エールが全然減っていないではないか」
「なんだ?またcrazyな事でも思いついたか?リコイル」
何故俺はラスボスであるヒースクリフとサイコ野郎であるPohの二人と一緒に居酒屋で仲良く飲んでいるのだろうか?現実逃避をしたところで現状何にも変わりはしない。
ハァーとため息を着きながらも、ここ最近思っていたことを伝える
「そんなんじゃねーよ!ただ、やっぱり痛みがないってのはつまらないなって思ったんだよ」
「Fooーやっぱりcrazyな事を考えてるじゃないか!そうだよな、やっぱりお前はこっち側の人間だぜ!」
「安全面を考えれば痛みがないのは良い事ではないかね?」
目を爛々と輝かせて大喜びするPohと首を傾げるヒースクリフ
「哲学的な話かもしれないが生きることと死ぬことは表裏一体って言うだろ?その観点から見ると痛みってのは与え続けていけば人に死ぬ恐怖を植え付けるんだ。ならば死への恐怖が頂点に達した人間は生への執着が生まれる事になる。そうなれば生きるために剣を取るのは自明の理だろ?目的はどうであれな」
「フム、その辺りは全く考慮していなかったな」
「無気力な奴らを只killするのはつまらないからな!それにしてもなんて過激でexcitingな案だぜ!おいヒースクリフいつ頃実装出来そうだ?」
「須郷君を見つけてぶっ殺すか、はたまたGM用のコンソールを見つけてアクセス出来れば直ぐにでも実装出来るが、前者は難しいな須郷君がプレイヤーに混じって居るとは考えにくい」
「何故だ!?こんなに素晴らしいcrazyなゲーム何処を探したって見つからないぜ?」
Pohは本当に理解出来ないって顔してエールを一気に飲み干した。
ただ、言われたヒースクリフは製作者としてかなり嬉しそうではあったが、しかし素晴らしいcrazyなゲームって発言は誉め言葉として成立するのか甚だ疑問ではあったが、まあ良いだろう。
「あのボンクラは臆病者でね。自分が死ぬ可能性が有るものには決して手を出さないだろう」
「なら管理者権限で自身を不死身設定にしたり、最強武器使って無双ごっこで遊ぶんじゃね?あとは気に入った女の子に×××したり、洗脳とかしそうだな小物だし」
「はぁー訳が分からねぇ。何でゲームの世界で情事に目が行くんだ?女なんかリアルで選り取り味取じゃないか!もっと現実で出来ない事を有意義に楽しむべきだ!そうだろヒースクリフ?」
「全く持ってその通りだ!折角作った仮想世界なのだから剣を持って楽しんで欲しいものだ」
二人とも意気投合してエールを更に飲む!こいつぁイイ飲みっぷりだ。
しかしPohはワイルドイケメンでヒースクリフはリアルで彼女が居るからこその余裕の発言・・・成る程俺の敵は目の前に居たのか
貴様らには分かるまい!このモテない男子共の欲望と言うものがー!!
「「リコイル(君)もそう(思う)だろ」」
「次その話題を俺に向けたらブッコロだぞ♥」
二人のリア充に殺意を飛ばすとpohとヒースクリフは肩を組んで「HAHAHA」って高笑いし始めやがった。
リア充は敵はっきりわかるんだね