鉄仮面少女の航海記   作:葉瀬ミナミ

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今回はコビー視点で書きました。
今回もよろしくお願いします。


《見習い海兵、少年Kの分岐点》

海兵見習いの少年K視点

 

僕の名前はコビー。今はシェルズタウンにある海軍基地で海兵見習いをしている。僕が今ここで幼い頃から夢だった、海兵になれたのはある人達のおかげだった。

 

僕にとってそれは運命の日だった。ただ、釣りに行こうとしただけだったのに、間違って乗り込んでしまったのが海賊船。船長は賞金50万ベリーの賞金首、金棒のアルビダ。周りには気性激しい船員達。どう頑張ったって敵う相手ではなかった。殺されないかわりに突きつけられた条件は、航海士兼雑用係として働く事。

それからは、毎日が辛く苦しかった。何かあればアルビダに蹴られ、殴られる。苦しい顔をすれば気に入らないと余計に痛めつけられた為、意味もないのに笑う様になった。痛めつけてくるのはアルビダだけじゃない。この船で1番力が弱い僕は、船員達からも事あるごとに暴力を振るわれた。

何度も何度も痛めつけられ2年。周りの目を盗み、ここを逃げ出す為に作った船。何度も逃げようとしたけど、もしも見つかったらと考えると足がすくみ動かない。

 

どうせ、一生雑用の運命。自分の夢は叶える事は出来ない。そう思うようになったのはいつからだろう。

そんなある日、ルフィさんとアスターさんに出会い、全てが変わった。ルフィさんからは本当の覚悟を、誰に言われても諦めない心を教えてくれた。アスターさんからは自分の目で見て、判断する事の大切さを教えられた。

なにより、2人に命を救われた。海賊に海軍に襲われ、その度に守られた。アルビダやモーガンと戦うとなって、死を覚悟した事もあったが2人は何てないように跳ね除けた。その強さに憧れた。力の強さだけじゃなく自分の意思を貫き通す強さ、誰かを思いやる強さに。

だからこそ、その背中を見続けるのではなく隣に立ちたいと思った。

あれから、海軍に入隊し雑用と勉強の日々。今でもあの日、ルフィさんが倉庫に突撃してきた事を覚えています。あの日こそが僕の分岐点。戦う事から逃げ続けた僕が初めて戦った時。僕の夢を応援してくれる人達が出来た時。最後の最後までルフィさん達に頼ってしまった不甲斐なさ。海軍将校になると誓った決意。今でも、昨日の事のように覚えています。

今はまだ、ルフィさんやアスターさんの足元にも及ばないくらい弱い僕ですが、いつか必ず強くなって2人に追いついて見せます。敵同士ではあるけれど、僕の事を友達だと言ってくれた2人に恥じないように。

今度会う時は、偉大なる航路(グランドライン)。また会いましょう。ルフィさん、アスターさん。

 

 




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