鉄仮面少女の航海記   作:葉瀬ミナミ

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最初は章の最後に別視点を入れるつもりだったのですが、それだと誰がどこの事を言っているからわからなくてなってしまうので、途中挿入しました。
見辛くてすいません。


《村人Gの証言》

村人G視点

俺は『ギョル』、フーシャ村で魚屋「UO」をやっている。村のみんなからは「魚屋のおっちゃん」と呼ばれている。隣には(母ちゃん)の『チキン』。村でも仲のいい夫婦って有名だ。

まぁ、金勘定は母ちゃんに任せっぱなしだから、その事で喧嘩もするけどなぁ。いつも勝つのは、まぁ察しろ。

「おじさん。今日は何が入ってますか?」

おっといけねぇ、仕事、仕事。声がする方を見るとそこにいたのは、アスターだった。村では目立つ紅い髪に若干鋭い目、6歳にしては物分かりが良すぎる性格。極め付けは表情をほとんど変えない顔。どれを取っても、普通の子供らしくない。

 

「おっ、アスター。今日もマキノちゃんとこのお使いか?」

 

だか、俺達(村の大人達)は知っていた。

 

アスターが5歳の時、アスターの母ユリアが死んだ。その墓の前で大声で泣いていた事。その後、ユリアと一緒に住んでいた家に住みたいとガープさんに食ってかかって、

 

「一人前に自立出来たらいい」

 

と言われ、料理に洗濯、掃除なんでも1人で頑張っていた事を。

最初の頃、その小さい手はアカギレだらけの絆創膏だらけ。見てるこっちが痛々しくて、見ていられなくて、

 

「なんで、ガープさんの家に行かないんだよ」

 

と誰かが言った。

 

「まだ、母さんと一緒にいたいから」

 

とアスターはぽつりと言い、家に帰っていった。

最初は何を言ってんだと思った。やっぱりまだ、5歳だから理解してないのかと思った。けど、その目を見てそれが間違いである事に気付いた。母が死んだ事は理解しているけど納得はしてない。多分そういう事だろう。アスターにとって母と一緒に過ごした家にいることこそが心の整理に繋がる。

それがわかってからは俺達はガープさん家に行けとは言わなくなった。代わりに暇さえあればそれぞれの得意分野を教えた。その甲斐あって、3ヶ月後にはガープさんも認めざるをえない位に料理も掃除も洗濯も上達した。

ただ、結構厳しく教えた所為か、元々あまり変わらなかった表情は更に変わらなくなってしまったが…。どいつもこいつも、子供に教えるってより弟子に教えてるって感じだったからなぁ。

 

「お使いじゃなくて、今日のおかず選び」

「じゃぁ、この鯖と鯵はどうだ?」

 

相変わらず変わらない表情。だが、不愉快ではない。それはこいつが必死こいて頑張った証でもあるからだ。

村に住む子供達はみんなの子供。アスター(こいつ)だって例外じゃない。俺達はせいぜいフーシャ村(ここ)にいる間しか手助け出来ねぇ。 だからこそ、ここにいる間は俺達を頼って欲しいが…。

なんでも1人でやろうとするのはアスターの悪い癖だ。手伝いたくても1人で頑張ってるならって、俺達は手が出せない。一言「手伝って」って言えばみんなが力になるのになぁ。もう、お前は1人じゃないんだからよ。

 

 




と言うわけで今回の勘違いは
アスターは村の人達に不気味に思われてる。
村の人達はアスターが頑張ってるから手を出さないけど本当は手伝いたいとおもっている。
と言う事でした。勘違いになってるか心配。
感想お待ちしてます。
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