駆 デッキ30 手札5
ライフ5 リザーブ0 トラッシュ2
場
巨神獣ファーゾルト LV1 BP8000 Sコア
甲獣キャノン・ピューマ LV2 BP5000
(2)疲労
バースト
無し
手元
甲寅獣リボル・コレオン
美弥 デッキ26 手札2
ライフ4 リザーブ0 トラッシュ5
場
天使ミラエル LV1 BP2000 Sコア
黄の探索者 天使メリエル LV1 BP3000
黄金の鐘楼 LV1
熾天使の玉座 LV1
バースト
有り
手元
無し
…やはり相手と比べてこちらのシンボルは圧倒的に少ない。
ファーゾルトでコアは加速できるが、除去をされることになれば苦しいことになってしまう…
次にアラフィエルが来ると考えたら最低でもファーゾルトは守りたい。
そうするには…
駆「…俺のターン。スタートステップ、そしてコアステップにてファーゾルトの効果によりコアをもう1つ増やす。
ドローステップ、メインステップ」
駆 デッキ30→29 手札5→6
リザーブ4
駆「…やるしかないか。キャノン・ピューマは赤のスピリットカードだが、白の色、白のシンボルとしても扱えるよって4コスト、白2軽減2コストで丁未機グロリアス・ラクーンのメインアクセルを使用。
効果はリボル・コレオンと同じだ俺は
デッキトップからカードを3枚オープン」
オープンカード
イグア・バギーREVIVAL✕
白庚皇エクスパルド〇
幻魔神〇
駆「…俺はこの中の白庚皇エクスパルドと幻魔神を手札に加え、残ったイグア・バギーREVIVALを破棄する」
駆 デッキ30→27 手札5→7
駆「さらに、4コスト、白2軽減2コストで丁未機グロリアス・ラクーンをLV1で召喚。不足コストはLV2の甲獣キャノン・ピューマの1コアをグロリアス・ラクーンの上に置く」
俺の場に機械を装備したラクーンが現れる。
駆「丁未機グロリアス・ラクーンの召喚時効果、手元からこのカードを召喚した時、自分の手札にある系統異魔神のブレイヴカード1枚をコストを支払わずに召喚する」
美弥「や、やっぱり!私のスピリットを破壊するつもりなんだね!」
駆「フッ…それもいいな。だが、俺は手札の幻魔神を召喚し、巨神獣ファーゾルトに右合体させる」
召喚された純白の装甲を持つ異魔神は右手から光を発射、その先に立つファーゾルトに光を与えファーゾルトをパワーアップさせる。
これにより、ファーゾルトのBP8000に幻魔神の+3000が加算され合計BPは11000。
美弥「[超装甲]かぁ…厄介だね…」
駆「そして、バーストをセットし、アタックステップにてキャノン・ピューマでアタックする。
キャノン・ピューマアタック時効果によりデッキからカードを1枚ドローする」
駆 デッキ27→26 手札5→6
美弥「フラッシュは無いよ」
駆「俺もだ」
美弥「そのアタック、ライフで受けるよ!」
美弥の周りにバリアが展開、キャノン・ピューマは背中の砲台から2発の弾丸を美弥に放つ。
バリィィン!
美弥「ああああっ!」
美弥 ライフ4→3 リザーブ0→1
美弥「う、うぐぅぅ…ライフ減少後のバーストを発動、エクスティンクションウォール。
バースト発動時に減ったライフのコア1個につき、ボイドからコアを1個自分のライフに置く、さっき減ったライフの数は1個だから、私はボイドからコアを1個自分のライフに置くよ!
これでプラマイゼロだね、駆君」
…まさか、そんなバーストを張っていたとはな、これで実質美弥さんは自分のコアを増やしたことになる。
やってしまったものは仕方ないのだが次のターンはかなりキツくなるな…
駆「…アタックステップ終了、エンドステップでターン終了だ」
駆 デッキ27→26 手札5→6
ライフ5 リザーブ0
トラッシュ4
場
巨神獣ファーゾルト LV1 BP8000 Sコア
右合体
幻魔神 BP+3000
キャノン・ピューマ LV1 BP3000 疲労
丁未機グロリアス・ラクーン LV1 BP3000
バースト
有り
手元
甲寅獣リボル・コレオン
美弥「私のターン!スタートステップ、コアステップ、ドローステップ、リフレッシュステップ、メインステップ!」
美弥 デッキ26→25 手札2→3
リザーブ1→7
美弥「いくよ!7コスト、黄4軽減で3コスト!
いでよ!神速、神風を司る熾天使が1体!
風の熾天使 エアリフェルをLV3で召喚!」
やはりそう来たか…すると辺りの激しくも神々しい風と共に美しい天使が現れる。
美弥「わぁぁぁ!!エアリフェルだぁ!こんなに近くで見られるなんて感激しちゃうよ!」
非常にテンションが上がる美弥。かく言うエアリフェルは煌臨編第2章にて収録された黄色のXレア。
その効果は相手にとってはかなり厄介なものである。気になるその効果は美弥が紹介してくれるだろう。
美弥「そして、ミラエルのSコアをメリエルのコアに置いて、メリエルにおいてLV2にアップ!だけどミラエルは消滅するよ。
アタックステップ!ここで風の熾天使エアリフェルの効果が発動!自分の手札にある系統天霊を持つスピリットカード1枚をSコアをトラッシュに置かずに[煌臨]で重ねられるよ!
だから、私は手札の煌臨条件コスト4以上の天霊の天使ルミエルをメリエルに[煌臨]!!ちなみにメリエルのLV2効果はアタックステップに自身のコストを5にするの。
だから[煌臨]ができるんだよ!」
小さな天使に聖なる輝きを放つ天使が舞い降りる。
天使ルミエル…こいつも中々の効果が搭載されている。
美弥「天使ルミエルの[煌臨時]効果で自分のトラッシュにある系統天霊を持つスピリットカードをこのカードの[煌臨元]カードとして追加することでこのターンの間、この子はブロックされない。よってトラッシュの天使メガエルを天使ルミエルの[煌臨元]として追加するよ。
そしていけ!天使ルミエルでアタック!
ルミエルのアタック時効果はさっきの[煌臨時]効果と一緒だけど、トラッシュに天霊のカードは無いから追加はできないよ。
でもLV2、3の[煌臨中]のアタック時効果、このカードの[煌臨元]カード1枚につきデッキからカードを1枚ドローする、ルミエルの[煌臨元]カードは2枚!よって私はカードを2枚ドロー!」
美弥 デッキ25→23 手札1→3
駆「さて、フラッシュタイミングだが…エアリフェルの効果か」
美弥「そうだよ、駆君!風の熾天使エアリフェルのLV2、3の自分のアタックステップの効果、私は駆君より先にフラッシュタイミングを行えるの。
だから、フラッシュタイミングでルミエルのSコアをトラッシュに置いて、煌臨条件コスト6以上の天霊、ルミエルはコスト7だから[煌臨]は可能!
現れよ…灼熱の炎を司る熾天使が1体!
火の熾天使アラフィエル、天使ルミエルに[煌臨]!」
美弥の場の天使ルミエルが炎を纏う。そして、風の熾天使と同じ、美しい火の熾天使がルミエルに煌臨した。
美弥「いくよ!アラフィエルの[煌臨時]効果により、アラフィエルの[煌臨元]カードである天使メガエルと黄の探索者 天使メリエルの2枚を破棄することで相手のスピリット、アルティメット、ネクサスを全て好きな順番でデッキの下に戻す、よって丁未機グロリアス・ラクーンが一番下と甲獣キャノン・ピューマが2番目になるようにデッキの下に戻すよ!」
アラフィエル「ヤァァッ!」
アラフィエルの杖から放たれた聖なる炎がグロリアス・ラクーンとキャノン・ピューマを襲い、俺のデッキボトムに落とす。ファーゾルトは幻魔神の右合体時の[超装甲]により、守られいる。
ここまでは、俺が想定した出来事だが、厄介な事に天使ルミエルのアンブロッカブル効果は継続中…レベルLV2でBP10000であるアラフィエルをBP11000のファーゾルトでブロック出来れば良かったのだが、それは不可能となる。
駆「…俺のフラッシュは無い」
美弥「私も無いよ」
駆「ライフで受ける」
美弥「アラフィエルはダブルシンボルだよ!だからダメージは2だ!」
アラフィエル「えいっ!」
アラフィエルの炎が俺を包み込む。
バリィィン!バリィィン!
駆「…くっ!」
駆 ライフ5→3 リザーブ2→4
鋭い痛みが身体を貫く。まだだ、まだ美弥の攻撃は続く。
美弥「続けて、風の熾天使エアリフェルでアタック!エアリフェルのLV3アタック時効果で[煌臨中]の火の熾天使アラフィエルがいるのでこのスピリットはブロックされずにターンに1回、回復するよ!」
続けてアンブロッカブルの2回攻撃か…この状況、流石に不味いな。
美弥「フラッシュはないよ!」
駆「こちらもだ、そのアタックもライフだ。」
エアリフェル「ハァッ!」
エアリフェルは俺に超速の斬撃で俺のライフを切り刻む。
駆 ライフ3→2 リザーブ4→5
美弥「ひょっとしてこの勝負、私の勝ちかな?もう1回エアリフェルでアタック!
フラッシュタイミングで天使メガエルはマジックとしても扱えるので4コスト黄3軽減1コストで使用!コアはアラフィエルのコアを1個使ってアラフィエルのLVは3から2にダウン。
そしてフラッシュの効果は系統天霊のスピリットカード1体を回復させる…風の熾天使エアリフェルを回復させるよ!」
…!まさか、ルミエルの2枚ドローでそんなカードを引いていたとはな。
彼女の引き、侮れないな…!
駆「そんなカードを握っていたとはね…凄まじい引きだ。美弥さん。
こちらもフラッシュタイミング、5コスト白2軽減3コストで己械人シェパードールのフラッシュアクセルを使用する。
このターンの間、己械人シェパードールの効果によりコスト4以上の相手のスピリット、アルティメットのアタックでは俺のライフは減らない」
駆 リザーブ5→2 手札6→5
俺の周りに白い防壁が張られる。まだ、俺がやるのはこれだけじゃない。
美弥「あ!そ、そう言えばリボル・コレオンで手札に加えていたね…攻めきれると思ったんだけどなぁ〜
フラッシュはないよ!」
駆「俺もだ。そのアタックもライフで受ける」
エアリフェルの超速の斬撃はシェパードールが作り出した白い防壁がそれを拒む。
エアリフェル「くっ!」
エアリフェルはこの防壁を破ることが出来ないと理解し、美弥の元に戻っていく。
美弥「これでターンエンドだよ」
美弥 デッキ25→23 手札2→1
ライフ4 リザーブ0
トラッシュ3 Sコア
場
火の熾天使 アラフィエル LV1 BP10000
疲労
風の熾天使 エアリフェル LV3 BP13000
(3)
バースト
無し
手元
無し
駆「俺のターンだ。スタートステップ、コアステップ、ここでファーゾルトの効果によりコアステップを2回行う。
そしてドローステップ、リフレッシュステップ、メインステップ」
駆 デッキ25→24 手札5→6
リザーブ1→11
駆「まずは1コスト白1軽減0コストでイグア・バギーREVIVALをLV1で召喚。
ファーゾルトのソウルコアとコアを交換して6コスト白3軽減3コストで
未の十二神皇グロリアス・シープ
をSコアを置きLV2で召喚する」
天からの光が一閃、地を砕き現れたのは無数の砲台を装備した機械的な体をした大いなる未、未の十二神皇グロリアス・シープだ。
駆「ファーゾルトを左合体にし、幻魔神を未の十二神皇グロリアス・シープに右合体させる」
ファーゾルトがポジションをチェンジ。幻魔神の右腕の光がグロリアス・シープを包み、左腕の光が新たにファーゾルトを包み込む。
駆「行くぞ、アタックステップ。未の十二神皇グロリアス・シープでアタック!
アタック時効果[封印] により、グロリアス・シープのSコアを俺のライフに置く」
グロリアス・シープ上のSコアが俺のバトルアーマーにセットされる。
分かっている、これをすれば一時停止に自由が効かなくなることぐらい。
どうにかしなければ、いずれ学園内で問題になってくるはず…
それは避けなければならない。ならばやることはひとつだ。
…だが、俺に出来るか?こいつを抑えることが
グググググ…
バトルアーマーが白い燐光を発しながら変形し始める。
それを俺は無理やり抑え込んでいるのだが…だ、ダメだ。強制的に展開されてしまう。
そして俺は力を抑えることができず、バトルアーマーは完全に変形してしまう。
駆?「…未の十二神皇グロリアス・シープのLV2、3の[封印時]のアタック時効果、このターンの間、系統神皇、十冠を持つスピリット1体はブロックされない。
よってこのターン、グロリアス・シープはブロックされない」
美弥「フラッシュは無いよ」
駆?「ならば、フラッシュタイミング、イグア・バギーREVIVALは赤の色、シンボルとしても扱える。
よって4コスト赤1軽減白1軽減2コストにて白庚皇エクスパルドのアクセルを使用。効果によりシンボル2つ以上の相手のスピリット、アルティメットを1体破壊しデッキからカードを1枚ドローする。よって、ダブルシンボルである火の熾天使アラフィエルを破壊する。
そしてデッキからカードを1枚ドロー」
エクスパルドが装備する背中の二門の大砲がアラフィエルをロックし、強力な一撃を放つ。
その2つの閃光はアラフィエルをとらえ討ち果す。
駆 デッキ24→23 手札3→4
美弥「私のアラフィエルが…」
アラフィエルが破壊され残念がる美弥。
だが、まだエクスパルドの効果は続いている。
駆?「そして、エクスパルドの更なる効果。本来アクセルを使用すればそのカードをオープンして手元に送るのだが、エクスパルドは自分の場に系統神皇を持つスピリットカードがある時、手元に置かずにコストを支払わずに召喚できる。
よって
白庚皇エクスパルド
をLV2で召喚。
不足コストはイグア・バギーから確保しコアが無くなったイグア・バギーは消滅」
グロリアス・シープが戦闘態勢の中超高速のジェット噴射でエクスパルドが現れた。
美弥「ふ、フラッシュは無いよ、駆君」
駆?「こちらのフラッシュ。エクスパルドのLV2、3の効果で自分の手札を2枚吐きすることでBP15000以下の相手のスピリット、アルティメットを1体破壊する。
俺が破棄するのは寅の十二神皇リボル・ティーガとコレオンだ。エクスパルド、BP15000以下のエアリフェルを破壊せよ」
またもエクスパルドはその砲台から弾丸を発射。
屠るターゲットはエアリフェルただ1人。
その弾丸はぶれることなくエアリフェルを貫く。
美弥「え、エアリフェル…フラッシュは無いよぉ…」
無慈悲なエクスパルドによりエアリフェルを破壊されて美弥は涙目になっている。
駆?「こちらも無い。砕け、グロリアス・シープ!」
キィィィィィン…バシュュュュュュン!!
幻魔神の加護を受けたグロリアス・シープのレーザーは通常のものよりも高出力。故にレーザーの太さ、威力は全く違うものとなる。
バリィィン!バリィィン!
美弥「あぅ!」
美弥 ライフ4→2 リザーブ5→7
グロリアス・シープのシンボルは幻魔神のシンボルと合わせてダブルシンボル。つまりアンブロッカブル且つ[超装甲黄]付きのダブルシンボルが美弥を襲うことになる。
駆?「殺れ、ファーゾルト」
またしても、幻魔神の加護を受けたスピリット、ファーゾルトがバトルフィールドを駆け抜ける。
美弥「フラッシュは無いよ…」
駆?「こちらもだ」
美弥「ライフで…受ける」
ファーゾルトはその鋭い爪で美弥の最後のライフを砕き切った。すなわち、それは俺の勝利を意味した。
それと同時にバトルアーマーの変形が解け自由になる。そしてバトルアーマーから発していた白い燐光もいつの間にか消えている…
美弥 ライフ2→0 リザーブ7→9
美弥「うぁぁぁぁあ!!」
とそんな思考をぶった斬る叫び声が聞こえる。
見れば美弥は先程のファーゾルトの攻撃の余波で浮遊するスケボーから転落してしまった様だ…って見ている場合ではない。早く助けなければ、いくらバトルアーマーであろうと彼女の身体が無事である保証は無い。
俺はバトルアーマーのブースターを吹かせ速やかに美弥をキャッチする。
駆「あ、危なかった…す、済まない美弥さん。やり過ぎてしまった。怪我は無いか?」
美弥「あ、うん。私は大丈夫だよ、助けてくれてありがとう!
うぅ、負けちゃったよぉ…やっぱり駆君は強いなぁ。
でも楽しかったよ!」
駆「あぁ、楽しい勝負だったな。
それに美弥さんもここぞという時のドロー運にプレイング…下手をすればこちらがやられていたぞ?」
美弥「えへへ〜そんなに言われると恥ずかしいというか、照れちゃうな」
駆「…まぁ、今置かれているこの状況も十分恥ずかしいのだがな」
そう今の俺は美弥を抱えている…細かく言えば、お姫様抱っこの状態で美弥を抱えているのだ。
すると段々と美弥の顔が赤くなってく。
今の自分の状況を理解し恥ずかしくなったのだろう。
美弥「お、お姫様抱っこ…は、恥ずかしいよぉ〜///」
そういえば俺は人生で初めて女性にお姫様抱っこをした。
ポーカーフェイスではあるが内面はかなり焦っているんだぞ?全く、恥ずかしいことこの上無しだ。
To be continued……
次回予告
世界にはとても性格が良くて思いやりがある人間がいればそうでも無い人間がいる。
それは幻想郷でも同じで、そんな当たり前のことを俺は忘れていた。
そのことを忘れるほど俺の周りの美弥さんや弾君、霊夢さん達はこんな俺に優しく、そして真に友達として接してくれたからなのかな?
…あ、そうか。美弥さん達を表面上友達だと思っている時点で俺はその2つの内の後者の人間に含まれるね。ははは…
次回、バトルスピリッツ 欠落
Turn-11 戦う者の責任