赤い弓兵に成り代わり、ファンタジー世界で第二の人生を 作:松虫
風邪を引いた弟子と、その看病をする師匠の話です。
あー、サーセンあんまり中身がない話になってしまいました。ネタがな・・・中々降ってけーへんかってん(^ω^;)
今回は最初から最後まで、ラフィール君視点です、楽しんで頂ければ何よりです。
話としては、「Fランク依頼~」の辺りです。
今日は、依頼はお休みの日である。
師匠とも話し合い、僕達のスケジュールは五日働き、二日お休み。
二日間のお休みを、僕達は思い思いに過ごしていた。
師匠は溜まってしまった洗濯をしたり、ギルドで借りている戦闘訓練場で鍛錬をしたりしている。
ラピッドは、籠を抱えて一人でふらっと出かけたかと思えば、果物なんかを沢山詰め込んで帰ってきたり。
そして、僕はといえば。
「ん~・・・・・・収束、形成、拡散、圧縮・・・・・・」
一人、本と睨めっこしながら、魔法の練習に精を出していた。
「
魔力を巡らせ、僕はそう独り言ちた。
他にも色々課題は山積みだが、今の所の目標は
この二つに絞っていこう。
あれこれ手を出すと、結局何も出来なくなるから。
今の僕に使える魔法は、
普通の魔法師なら、もう少し魔法のレパートリーが多いはずだろうが、ヒーラーの初期魔法はそんなに多くない。
「頑張って練習して、早く師匠の役に立てるようにならないとね」
よしっ、と気合を入れて、僕は愛用の杖を握りしめるのであった。
「おかえり、ラフィール君・・・・・・って、どうしたんだ。えらく疲れているみたいだが」
若干ふらふらしつつ、泊まっている部屋のドアを開けた僕に、心配そうな師匠の声がかけられた。
「すみません、大丈夫です。ちょっと魔法の鍛錬、頑張りすぎちゃったみたいで」
師匠は僕に近付くと、身を屈めて僕の顔をのぞき込む。
鋼色の目が思ったより近くにあり、僕はドキッと心臓が跳ねた。
すっきりと整った顔が間近にあるのは、どうも居心地が悪くて困る。
「少し顔色が悪い。横になるかね?」
「いえ、そこまでじゃありません。今日は早く寝ますから、心配しないでください」
じっと見つめられるのがいたたまれなくなって、僕は師匠の横をさっさと通り過ぎた。
「君がそう言うなら構わないが・・・・・・無理だけはしないでくれ」
「勿論です。お手間はかけさせませんよ」
後ろでそういう問題じゃないんだが、と言っている師匠の声を聞き流す。
その日は、あまり食欲もなく早々にベッドに入り込んだ。
次の日の朝起きると、何だか身体がだるく、昨日は本当に無理をしたんだなと思った。
しかし、今日からまた依頼をこなしていかなくちゃならない。
ただでさえ僕に出来ることは少ないのに、師匠の足を引っ張るわけにはいかないのだ。
気合いを入れてベッドから降りると、僕は支度に取り掛かった。
「ねぇ、君大丈夫?しんどそうだよ?」
本日の依頼は、人手不足の喫茶店のお手伝いだ。
お客さんから注文を聞いて、お茶やケーキを持っていく仕事。
ちなみに、ラピッドはお留守番である。
白いシャツに赤いリボンタイ、黒いパンツという制服を身につけた師匠は、相変わらず女の人の視線を欲しいままにしている。
何やら元からいた給仕の人達は、まとめて食あたりらしい。一体何を食べたのやら。
僕に気遣いの声をかけてくれたのは、食あたりから唯一逃れられた給仕さんの一人だ。
「いえ、大丈夫です。ちょっと慣れないお手伝いで、疲れたのかもしれません」
あはは、と僕は曖昧に笑って見せた。
確かに、キツいかキツくないかで言えば、正直キツい。
何だか身体は怠さを増していくし・・・・・・でも、あともう少しで終わりだから、何とかなるだろう。
「すみませーん!」
「はい、ただ今!」
僕は注文をとるための羊皮紙の束を握り、手を挙げるお客さんの所に向かった。
数時間後、ようやくお店が終わって一段落ついた時。
「ラフィール君!?その顔は・・・!」
驚いたような師匠の大声を聞いて、僕はぼんやりとした視線を向けた。
何だろう、頭がふわふわする・・・・・・しかも熱いし・・・。
上手く回らない頭のままつっ立ってる僕に、慌てて師匠が駆け寄ってきた。
そして、大きな手が額に当てられる。
「凄い熱じゃないか・・・!どうして私に言わなかったんだ!」
眉間に寄せられた深い皺と怒った声に、僕はやっと自分が発熱していることを認識する。
「すみません・・・・・・」
発した謝罪の声も酷く掠れてて、症状をはっきり自覚した途端、立ってられなくなって膝から崩れ落ちる。
師匠の腕に抱きとめられたのを感じながら、僕の意識はついに墜ちた。
くらくら、ぐるぐる。
煮え滾るような身体の熱さと、頭の痛み。
ハァハァと荒い息を吐き出しながら、僕は薄く目を開けた。
「・・・・・・起きたかね」
霞んだ視界の中、師匠が心配そうな顔で僕を覗き込んでいるのか見えた。
「ししょ・・・・・・ぼ、く・・・・・・」
熱のせいで喉が乾き、喋りたいのに声が上手く出ない。
「ああ、無理して喋っては駄目だ。すまないが少し起こすぞ・・・・・・ほら、これを飲むんだ」
師匠に抱き起こされ、僕はその上半身にもたれ掛かる。
水差しから水をコップに注がれ、口元まで持ってこられたので、そのまま中身を口に含んだ。
「・・・・これ、水じゃ・・・ない?」
程よく冷やされた液体は、見た目こそ水みたいだが甘酸っぱく、果物の香りがした。
「美味しいだろう。塩と砂糖、それからラピッドが採ってきてくれた果物の果汁を水に混ぜたものだ。沢山あるから、好きなだけ飲んでいいぞ」
喉どころか、乾ききった身体全体に染み込んでいくような感覚に、僕は三杯おかわりしてしまう。
「ありがとう、ございます・・・・・・・・・あと、すみません」
コップをサイドボードに置いて、僕はまた師匠に支えられながらベッドに戻る。
「・・・ラピッドは、どうしたんですか?」
幾分出やすくなった声で、僕はいつも賑やかな声で喋る小さな竜の行方を尋ねた。
師匠はくすっ、と笑って答えてくれる。
「君の熱を心配して、今薬を買いに走っているよ。ラピッドの見立てだと、肉体的・精神的な疲れが溜まって、熱が出たんだろうということだ。最近、君はかなり無理をしているように思えたからね」
額の上に、濡らしたあとよく絞ったタオルが乗せられる。
心地よいひんやり感に、溜め息が漏れた。
「さあ、もう少し眠るといい。傍に居るから。次起きたときは、食事をとって薬を飲もう」
布団をしっかりかけられ、さわさわと頭を撫でられる。
髪を行き来する指先が気持ち良くて、たちまち眠気がやってくる。
「師匠・・・迷惑かけて・・・・・・ごめんなさい・・・・・・」
寝落ちる寸前、ようやく僕は言いたかったことを言えた。
それを聞いた師匠が、とても悲しげな顔をしていたなんて、気付きもしなかったけど。
次に目が覚めたのは、もう日が落ちた時間帯だった。
部屋は誰もおらず、静まり返っている。
まだ熱は高く、ふらふらしながら水差しから果実水をコップに注いで飲み干す。
師匠とラピッド・・・何処に行ったんだろう。
(もしかして、僕が余りにも足を引っ張るから呆れて出て行ってしまったんじゃ・・・・・・)
そんなわけないだろうに、久々の風邪はどうやら心まで弱らせるらしい。
情けなさと自己嫌悪に、ゆるゆるになった涙腺から涙が滲む。
どうしよう、もっともっと頑張らなきゃ・・・こんなことしてたら、いつまで経っても師匠の役に立てない。
悪い考えばかりが頭の中を駆け巡り、とうとう涙が溢れたとき、ガチャっとドアが開いた。
「・・・・・・ラフィール君!?どうしたんだ一体!」
お盆を持った師匠が、血相を変えて駆け寄ってきた。
涙を隠す暇なんて、あったもんじゃない。
「何処か痛いのか?大丈夫か?」
お盆をテーブルに置いて、師匠は僕を覗き込む。
その手が伸びてきて、僕の目元を優しく拭ってくれる。
「いえ・・・・・・違うんです。ごめんなさい、何でも」
「どうして、何も言ってくれないんだ。私は、そんなに頼りないかね」
僕の言葉を遮って、師匠が言った。
その寂しそうな声に、思わず目が丸くなる。
「君がここ数日、無理をしているのは何となくわかっていたが・・・・・・何か不安や悩み事があって、こうなったのだろう?どうして私に話してくれないんだ。いや、言い難いなら無理にとは言わないがね。こんな事になってしまうと、その・・・・・・私は自分に自信をなくしてしまうよ」
ふう、と溜め息を吐く師匠の、聞いたこともない気弱な言葉に、僕はどう反応すればいいかわからない。
「自信って・・・・・・?」
しばらくぽかんとした後、これだけを何とか口から絞り出す。
いつも背筋を伸ばし、凛々しい雰囲気を漂わせている姿からは、想像も出来ない言葉だった。
「君の信用を、まだ得られていないのだろうかと思ってしまう。私は・・・・・・」
その時、タイミングよく僕のお腹がきゅるるるる、と鳴り響いた。
あんまりな腹の虫の催促に、僕は両手で顔を覆った。
・・・・・・誰か僕を消してくれ!!!
「と、とりあえず食事にしよう。冷めてしまったら元も子もない」
師匠は咳払いをして、テーブルに置いたお盆から大振りなカップを持ってきた。
上にちょこんと被さっている蓋をとると、湯気と共にいい匂いがしてくる。
中身は、野菜のミルクスープだった。
「作ってしまってから聞くのもあれだが、お腹の調子は悪くなかったね?」
「・・・・・・はい。お腹は大丈夫です」
何故か師匠は、スプーンを僕に渡してくれない。
疑問に思っていると、急にニヤリと悪どい笑みを浮かべて、スープを掬うと僕の口元に差し出してきた。
「ほら、あーんして?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・はっ?」
言ってる意味が最初理解出来なくて、たっぷり十秒程固まる。
「おや、分かりにくかったかな。では言い換えようか。食べさせてあげるから、口を開けたまえ」
「いやいやいやいやいや、おかしくないですかそれ!?」
熱の怠さも忘れて、僕は目を白黒させながらつっこみを入れた。
「何、ちょっとした仕置きだよ。随分と心配させられたからね、私の気の済むまで構い倒してやろうと思って。言っておくがラフィール君。君に拒否権はないぞ?大人しく私に構われろ」
にやにや、と師匠は笑う。
さっきまで沈みきった、悲しそうな目をしていたのに、今はウキウキと喜色に染まっている。
あ、多分これ何言ってもダメなヤツだ。
僕は何だか痛み出した頭を押さえ、深く息を吐いた。
観念しよう。確かに師匠には沢山心配をかけてしまったんだから。
僕が渋々口を開けると、師匠は機嫌よさげにスープを流し込む。
噛む必要がないくらい、くたくたに煮込まれた野菜に、まろやかで甘みのあるミルクの味わいが、内蔵に染み込んでいく。
「美味しい・・・・・・!」
「それは良かった。最後まで食べられそうかな」
「はい!」
もっと欲しくなって、僕は自ら口を開ける。
美味しくて美味しくて、羞恥心はさっさと引っ込んで食欲全開だ。
あっという間にスープを食べ尽くし、少し水を飲んで一息つく。
師匠特製のミルクスープを飲んで、何だかちょっと元気が出たみたいだ。
「さて、次は薬だな。そう言えば、ラピッドが後から持って行くと言っていたんだが・・・・む?」
お椀をテーブルに置いて、師匠は立ち上がるとドアの方まで歩いていく。
そして、ドアの外側の取手に引っ掛けられた薬の袋を持って戻ってきた。
「あの、もしかして・・・僕達が込み入った話をしてたので、入るに入れなかったんだと思います」
ラピッドが気を遣ってくれたのがわかって、ちょっと申し訳ない気持ちになる。
元気になったら、お礼しておこう。
「あー・・・そうか。悪い事をしたな」
師匠も僕と同じ気持ちなのか、バツの悪そうな顔をしていた。
そのまま新しいコップに小さな水差しで水を注ぐと、薬の入った袋から、手のひらサイズの茶色い紙を折り畳んだ物を取り出した。
僕はそれを見て、顔が自然としかめっ面になっていくのを感じる。
薬は昔から苦手だ。しかも、飲むのが下手なのか必ず噎せてしまう。
そうなると、苦いし息が出来ないしで散々な目にあう。
僕の嫌そうな表情に気が付いたのか、師匠は苦笑しながら口を開いた。
「・・・薬は嫌だろうが、我慢してくれ。これを飲まないと、辛いのが長続きしてしまうからね」
「わかってますよ。でも、えっと・・・・・・僕は薬を飲むのが下手なんで、すぐに噎せるんです」
溜め息を一つ、憂鬱な気分になってきた。
他からすれば些細なことなんだろうが、僕にとっては重大なことなのだ。
「なるほど、粉末が無理なのか。それなら、水で練ってみるかね?」
師匠の提案に、僕は俯き加減になっていた顔を上げた。
「そんなこと、してもいいんですか?」
「どうせ水で飲むんだ、問題ないだろう。少し待っててくれ、食器を下げるついでにもう一つ椀を持ってくる」
そう言って師匠はお盆と空になった食器を持って、足早に部屋を出ていく。
そして、すぐに戻ってくると、持ってきた新しいお椀に、薬の包装を解いて振り入れる。
それから、新しいスプーンに水をほんのちょっぴり掬って、薬の中に入れた。
てっきり僕はペースト状にするのかと思っていたが、師匠はスプーンを器用に使い、薬を小さな団子状にした物を僕の前に差し出してきた。
「ほら、これならどうだ」
薬の量はそんなに多くなかったので、何とか飲み込めそうな大きさだ。
僕はそれを受け取ると、口に放り込んでコップの水を一気に煽った。
ごくん、と勢いをつけて飲み込めば、驚く程簡単に喉を通り過ぎていく。
苦味も殆ど感じることはなかった。
「・・・・・・飲めた」
「よし。よく頑張ったな」
師匠は優しく笑うと、また僕の頭を撫でてくれる。何だか、母さんみたいだ。
「師匠。僕・・・ちょっと焦ってたみたいです」
またベッドに寝転がると、僕は師匠を見ながら話し出す。
ここまで醜態をさらしておいて、今更いいカッコしようとするのも無意味だ。
「師匠はとっても凄い人だから、隣に並んでいても恥ずかしくないようなヒーラーにならないと、って思って。だから、頑張り過ぎてしまいました」
師匠はそれを聞き、何とも気まずいような顔をする。
「ラフィール君。私をそう評価してくれるのはありがたいが、私は君が思っている程立派な人間ではないよ」
ふっ、と浮かべる笑みは自嘲。
どうしてそんなことを言うんだろう。どうしてそんな顔をするんだろう。
「・・・・・・私の力ではない。所詮「私」は、
ポツリと小さな声で、呟くように言う師匠。
どういう意味なのか聞きたかったが、きっとこの雰囲気は、聞いても教えてくれなさそうだ。
だからあえてそこには触れずに、僕は笑ってみせる。
「師匠はそう言いますけど。でも、自分の持っている力を正しく使うことって、簡単なようで凄く難しいことだと思うんです。どうしても自惚れたり、欲が出てきたりするじゃないですか。だけど、師匠はそうじゃないでしょ。だから僕、師匠のことを尊敬できるんです」
父さんが昔言っていた。ヒーラーという職業をしていると、誰かから感謝されるのが多くなる。
それを当たり前に思ってしまうと、自惚れが出てくる。自惚れはやがて傲慢になり、傲慢はやがて非道になる。
そうなってしまえば、辿る道は一つだけ。
ヒーラーとして、絶対にそうなってしまってはいけない。何度も何度も言われた言葉だ。
「・・・・・・買い被りすぎだ、ラフィール君。私は、聖人君子ではないんだよ」
「当たり前のことを、当たり前のようにできる人の何処が聖人君子ですか。師匠は謙虚すぎます、もうちょっと自分に自信を持ってください」
僕は手を伸ばして、師匠の手をぎゅっと握った。
熱い僕の手に、師匠の手はひんやりと冷たく感じる。
「・・・何だか逆になってしまったな。私が病人である君に励まされてしまうとは」
これは参った、と師匠はいつもの様な、優しげな笑みを見せた。
良かった。あんなふうに笑う師匠は、何だか見ていたくなかったから。僕が一安心していると。
「まぁ、私のことは置いておいて。ラフィール君、今後無理は絶対にしないでくれよ。君が倒れるのを見た瞬間、心臓が止まりそうになったんだ。頑張ってくれるのは嬉しいが、ああいうのを見るのは本当に勘弁願いたい」
「それは・・・・・・びっくりさせて、ごめんなさい」
師匠の困り顔に、僕も苦笑して謝っておく。
「すまないな。熱で辛いだろうに、長話をさせてしまった」
「いいえ・・・これくらいどうってことありません」
またちょっとだけ、師匠に近付けた気がする。
この人は何だか謎が多いけど、少しずつ仲良くなっていけばきっと、もっと色々話してくれると思うから。
師匠はまた、さっきみたいに優しく髪を梳いてくれる。
「ラフィール君、ゆっくりでいい。焦らずに、少しずつ進んでいってくれ。私から君を突き放すなんてことは、決してないから・・・」
囁くような声が、耳に心地いい。
髪を梳く手と相まって、とろりと眠気がやって来る。
ラピッドも言ってたけど、師匠は撫でるのがとても上手い。
大きな手と、深みのある声の合わせ技に、僕はたちまち白旗を掲げてしまう。
「いい子だ、おやすみ・・・・・・ラフィール君」
その言葉を最後に、僕の意識は途絶えた。
翌日、熱はすっかり下がり、僕の身体は僅かな怠さを残すばかりとなった。
念のめ、もう一日しっかりと休むことになったのだが・・・・・・。
「ちょ、師匠・・・さすがに着替えるのは自分で出来ますから・・・・・・!」
「私の気が済むまで構い倒す、と昨日言っただろう?ほら、無駄な抵抗は止めるんだ」
「ええぇぇ・・・・・・」
今回の風邪で僕が一番に学んだこと。
師匠を無駄に心配させると、後が怖い。
その日僕は一日中、世話焼きブーストが全開となった師匠の餌食になったのだった。
もう二度と、体調が悪いのを隠さないでおこう。