誰か助けて・・・(涙) 作: 芝
( ゚д゚) ランキング4位。
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お気に入りが一気に30人もって何? え、ランキングトップ5に入るとこんなに影響強いの?
とまあ、こんな事はさておき。
読者の皆様、読んでくださりありがとうございます。
今後も頑張っていきますので、悪いところ、詳しく説明してもらいたい場所、誤字報告など、よろしくお願いします。
それでは、楽しんでいってください。
ブランゴからはカルビを。ギアノスからはモモ肉と氷液の詰まった氷結袋モドキが手に入った。
ガウシカからは、素早く血抜きと解体をし、大量の生肉と、少量ではあるがホワイトレバーを。アイルー達を含めた全員が食べることが出来そうだ。
アイルー達に肉を渡し、残ってしまった肉に氷液をかけて凍らせた後、氷結晶が入った箱の中に入れる。
これで明日も食えるな。
「総長様。料理が出来ました」
アイルーから声がかかった。
このアイルー、数年前から知り合ったんだけど、語尾にニャを付かなくなっちゃったんだよ。昔は付けてたのに・・・。
「分かった。今すぐ行くよ」
箱に蓋をし、竜車に乗せる。
・・・って、ヤバい忘れてた。
ある事を思い出した俺は、竜車の後方にある、小さな部屋に入った。そして、そこにいる人物に
「ご飯ですので起きてください!」
一言声をかけるが、何の動きもない。
・・・なら、
「起きないと
「起きました起きました眼が冴え過ぎて千里眼です!」
やっぱり起きたか・・・。
竜車の中から飛び出してきた竜人族の美少年を見て、ため息を吐く。
また寝癖すごい事になってる・・・。
調査員として選ばれた一人。ウトリ。精鋭中の精鋭。
竜人族としての寿命を有効利用し、人間が一生を掛けて読み切れるかどうかの量の書物を読み切り、尚且つそれを理解し、覚え、更に強さも上位ハンター(つまりは化け物一歩手前辺り)に近い強さを持っているので、ハンターと行動しても足手まといになり辛いという、ハイスペック。
けど、欠点がいくつかある。
料理が絶望的。なのに食べるのが好きで、自分の作った物を食べて自爆している(見た事がある)。更に、一度眠ったら「ご飯抜き」と言われるまで起きない(俺が初めて言ったらしい)。
などの欠点を抱えている。
「ほら、服装をちゃんと整えて。髪の毛はやってあげますので」
「え、あ、ありがとうございます・・・⁉︎」
跳ねたり曲がったりしている髪の毛に櫛をとおし、ゆっくりとすいていく。髪の毛は長く、腰元まで伸びている。髪の色は、群青色をしている。けど、時々赤色も混ざったりしていて・・・ほら、やっぱり赤色あった。何故か発光しているけど、意外と綺麗だ。
男だけど。
髪の毛をすいているんだが、ウトリが一切動かない。服がはだけすぎてる。サラシが見えてるぞー。というか、何でサラシなんて巻いたんだこいつ?
俺の視線に気が付いたのか、慌てて服を直し始めた。顔が真っ赤だ。いや、何故に? 今更俺が言った言葉の意味を理解して怒り始めたのか? 確かに初めてこう言った時、「ご飯抜きなんて言うのはダメです! そんな恐ろしい言葉は封印してください!」って怒ってたもんな。
身嗜みを整え終え、みんなの所に戻る。
みんながジト目で見てくるんだけど。何で?
「さて、遅くなってすまない。それでは、食べようか」
アイルー達も含めたみんなで食べ始めた。
アイルー達が作った料理は、やはり自分で作ったものよりも圧倒的に美味しく、前世のファミレスが美味しくなく感じるほどだ。当然だが、もう胃袋は掴まれている。掴まれているというか鷲掴みされてるな、うん。
「総長様」
「ん? 何ですか?」
ディーレンが今思い出したかのように声をかけてきた。
「あの時、何故ポポを狩ってはいけなかったの?」
「あ、それか。俺も気になってたぜ」
「私もです。何故だったんですか?」
ディーレン達は、あの時のことが気になっていたようだ。まあ、そりゃそうだけどさ。
なら、説明はしないとな。
「まず聞きますが、ガムートはご存知ですか?」
「知らない」「知ってるぜ。あの食い甲斐があるやつだろ?」「ああ、あの巨大な」
どうやら、ディーレンはガムートのことを知らないらしい。そして、スフィル。食い甲斐があるって何? え、食べたの? あれ全部食べたの?
い、いや、無視したほうがいいよな。
「えー、では、まずはガムートの説明からしますか。ガムートとは牙獣種のモンスターで、雪山や氷海など、寒い地域に生息しています。成体の大きさは小さくても20メートルはあり、その大きさ故に力が非常に強く、ティガレックスからの突進を受け止め、逆に跳ね返すこともあるそうです。その動かない山のような姿から、『不動の山神』と呼ぶ人達もいます。ここまでは良いですか?」
「ん、わかった」
「それでは続けます。そんなガムートでも、幼体の頃はやはり弱いです。なので、外敵に襲われれば碌に抵抗が出来ません。そのため、周りからは見えにくいように白い体毛をしています。が、それでも襲われる可能性はあります。さて、スフィルとウルカ。貴女達は、ガムートを見たときに、少しだけ何かに似ていると思いませんでしたか?」
「ん? ああ、ポポに似てたな」
「ええ、遠目からだとポポだと一瞬思うくらいに似てますね。・・・まさか」
「ええ、そのまさかです。幼体のガムートはポポに非常に似ています。体毛が茶色であれば、間違えてしまうくらいに。なので、ガムートはポポの群れに自分の子供を紛れさせ、狙われ辛くしています。ここで今回の事に繋がるのですが、ガムートは、紛れさせてもらっている代わりに、群れが襲われた際には、群れと子を守るために出てくるのです。貴女達もガムートを狩ることは容易でしょうが、それでも周りへの被害は出ます。だからこそ、今回は見送らせていただきました」
言い終わり、飲み物で喉を潤す。お、果汁を入れて甘くしてるのねこの水。
周りから見られているのに気が付き、なんか照れ臭くなってきた。
自分の得意分野になると話しすぎる。
ちょっと夜風に当たるか。
「少し、外を歩いてくるよ。すぐに戻る」
一人で外に出て、雪道を歩いていく。
月の明かりと星の光により、はっきりと地面を見ることができる。
そして、雪の積もった木々が月明かりに照らされ、キラキラと輝いているのはとても綺麗だ。
周りを散策し始めて20分くらい経つと、一本の木に目が行った。林檎の木のように見えるが、微妙に違い、葉が少し白っぽい。しかも、実が・・・白い⁉︎
よっしゃきた! ドドブラリンゴ!
腰のポーチから投げナイフを5本取り出し、投げつける。リンゴの果柄にうまく当て、5個のドドブラリンゴを手に入れた。X、XX時代にも称号であったなー。確か、齧られた跡があったな。
取ったばかりのドドブラリンゴに齧り付く。瞬く間に口の中に広がるジューシーな果肉とその果汁。まるで脂の乗った肉に齧り付いた時と同じように果汁が溢れ出し、齧り付いた跡のついた実からは絶え間なく果汁が溢れ出ていた。
果汁はリンゴよりは甘く、だがそれでいてしつこくない。もしリンゴパイとかをこれで作ると・・・考えただけで唾液が溢れてきた。
零れ落ちる果汁が勿体ないので、急いで食べていくと、直ぐに食べ終わってしまった。
はぁ、と満足感と幸福感、そして食べきってしまったドドブラリンゴに対しての虚無感をしばらくの間堪能し、もう一個食べようかと考えた時、周りの視線に気がついた。
バッと周りを見渡すと、ウルカ達に囲まれていた。
視線が俺に突き刺さる。俺というより、ドドブラリンゴにだが。
静かに残りの4つを前に出すと、ウルカ達は一つづつ持っていった。後に残ったのは、自分の食べたドドブラリンゴの芯だけ。
・・・なんか悲しい。
いつの間にか足元にいたアイルーに、ポンポンと叩かれた。
慰めなんかいらんわ!(涙)
その後、俺は寝室へと戻り、ベッドイン。
また見つかるかなードドブラリンゴ。