変わらぬ空で、貴方に愛を   作:毒蛇

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【第八幕】 蛇足の章
後日談「信頼という少女への証」


 こたつ。

 

 暖房器具の中で最も人を堕落に陥れる神の魔道具の一つと言っても過言ではない。

 床や畳床等に置いた枠組みの中に熱源を入れ、外側を布団等で覆って局所的空間を暖かくする。

 こたつ布団に脚や下半身を入れると、段々と身体の全てが取り込まれるという恐ろしい道具だ。

 

「まあ、もう入っちゃったけどね」

 

「かっきー、誰に言っているの~……?」

 

「独り言さ」

 

 そんな事を言いながら声の方向に目を向ける。

 鈴音のような声音の持ち主は、きっとこの世界では知らぬ者などいない名家『乃木』のお嬢様。

 稲穂を思わせる長く癖のない金髪を白色のリボンで纏めている少女もこたつに脚を入れている。

 

 正方形状のこたつをリビングに配置したのは数日前。

 加賀家もそろそろ今年も出そうと、エアコンよりも節約できる為に去年買ったこたつなのだが。

 今年は誰よりもいち早く本家の乃木家、その御令嬢が家主の次に脚をこたつ布団に入れていた。

 

「あっ、かっきーの脚発見なんよ~」

 

「……絡めるんじゃないの」

 

 俺が座る席から見てちょうどテーブルの右側に座る園子。

 靴下を履いた園子の滑らかな感触がある細い脚がやんわりと俺の脚と絡まる。

 先ほど加賀家別宅に来た園子の脚はわずかに冷えており、俺の体の熱を少し奪っていく。

 

 こたつの上に置いた小さな籠から、知り合いからのプレゼントである蜜柑を取り出す。

 決して愛媛に実家がある少し弱気な少女から強奪した訳ではなく、寧ろおすそわけとして頂いた。

 絡まった俺と園子とこたつの熱が溶け合う中で、本日2個目の甘い果実の皮を無言で剥いていく。

 

「今年も冬が来ましたね、かっきーや」

 

「そうね、園子嬢や」

 

 暖かな陽の色に染まっている蜜柑の皮を剥きながら、園子の話に耳を傾ける。

 蜜柑の実についている白い筋のような部分を食べるかどうかで意見が割れる人も多いだろう。

 維管束と呼ばれる部分だが、食物繊維やビタミンが多く含まれているので俺は取り除かず食べる。

 

「この白い筋って、アルベドって言うんだと」

 

「ほへ~」

 

 園子も筋を食べるのは同意見らしく、何故かこちらを期待に満ちた目で見つめてくる。

 その方向、琥珀色の瞳に映りこむのは、俺が剥いている蜜柑の薄皮に包まれた実部分だ。

 何を期待しているのか、両手をこたつ布団に突っ込んでいる園子は上目遣いで小さく口を開ける。

 

「あ~」

 

「……しょうがないな」

 

 苦労をしない人間に蜜柑を与える気はない。

 その仕舞い込んだ両手を使えと思いながら、期待の眼差しを向ける園子に蜜柑を与える。

 雛鳥に餌を与える親鳥の気持ちになりつつ、小さな桃色の唇が少しだけ指に触れる感触があった。

 

「甘いね~。くるしゅうない、じゃんじゃん持ってこ~い」

 

「……」

 

 気分は殿様なのか。本当に名家のお嬢様だから困る。

 しかも加賀家にとっては本家にあたる存在だからちょっと反応に困り俺は苦笑いした。

 残りを口の中に放り込み、甘味と酸味の調和を舌の上で楽しみつつ両手をこたつ布団に入れる。

 

「わひゃ……ッ!」

 

「おっ、柔らかい」

 

 蜜柑に触れていたからか少しだけ冷たくなった己の手を布団内部に忍ばせ数秒。

 俺の脚に自分の脚を絡めて遊ぶ園子の太ももに触れ、その柔らかさと少女の体温で温める。

 唐突な冷たさに小さく悲鳴を上げる園子だったが、特に何かの抵抗をすることはなかった。

 

「かっきーの手、冷たいね~。……大丈夫?」

 

「大丈夫って……」

 

「かっきーは今年怪我しすぎだから、心配なんだ~」

 

「……」

 

 寧ろ間延びした声だが、明らかに心配気な表情を向けられることに複雑な気分になる。

 冷え性と言うほどではないが、寒い日は手が時々冷えるので眠れなくなる時があった。

 こたつ布団の中で太ももの太さを測ろうとする俺の手を剥がし、両手を柔らかな手で擦られる。

 

「ん、園子の手は温かいな」

 

「蜜柑のお礼にかっきーの手、温めてあげるんよ~」

 

 手のひらのツボを押すように俺の手が園子に遊ばれるのを感じながら、ふと俺は過去を振り返る。

 天の神を退けた俺はいつもの病院に再入院して数日後、何事もなく退院し、風の受験を静かに見送った。

 同級生になるかもと少しだけ心配していたが、結果、風は望んでいた高校に無事合格した。

 

 その後、『真・国造り』作戦を開始し、半年以上の時間を掛けて2つの霊山を攻略した。

 5つの目標の内、まだ2つの霊山にしか神器を納めることが出来ていないのは勇者の力が低下した為。

 星屑や進化体に対して有効である力、神樹からの少ない力で確実に成功させる必要があった。

 

 連携を密に強め、死なないように最小限の動きで攻略する。

 以前のように精霊の守護はないのだ。それでも少しずつ、着実に道を切り開いた。

 

「――――」

 

 ひとまず峠は乗り越え、作戦通り奪還した土地によって神樹も少しずつ回復してきた。

 大社からの報告を受け、ひとまずこの箱庭がどうにかなる事はなくなったので少し休暇を得た。

 というよりも、大社側の3つ目の霊山攻略に向けた準備の為に、勇者達は休まざるを得なかった。

 

「園ちゃんや」

 

「何~……?」

 

「俺たちは『勇者』でありながら、今年はなんと受験生なんですよ」

 

「そんな季節だね~」

 

 情報開示されたことで世界は一時期大荒れしたが、それでも神樹と時間がソレを沈めた。

 300年という時間、人に寄り添った神の存在は、世界の真実を知った人間たちを、それでも前に進ませたのだ。

 そんな状況下でも、俺たちが世界を救い奮闘する勇者でも、樹と風を除けばみんな受験生なのだ。

 

「俺と園子、友奈、東郷さん、夏凜と結構いるからね」

 

「ゆーゆが一番心配だけど、私とわっしー、かっきーの3人で教えているし、何より成績の向上がすごいんよ」

 

「そうだな……友奈なら大丈夫だろ」

 

 こたつのテーブルに頬をくっつけながら穏やかにのんびりとした口調で園子は告げる。

 ちなみに夏凜については裏でひっそりと努力する完成型なので、彼女に関して問題は特にない。

 園子の言う通り、同期では一番不安に感じるのが友奈だが、持ち前の集中力で成績は上昇中だ。

 

 もしもの時は大社の力で何とかさせようと思っているが、友奈ならば大丈夫だろう。

 そんなことを思いながら、ふと壁に掛けられた時計に目を向けると晩御飯の時間が近い。

 こたつから惜しいと思いながら懸命な意思で立ち上がり、見上げる園子と目を合わせる。

 

「園子」

 

「食べてくよ~」

 

 阿吽の呼吸とでも言うべきか。

 主語以前に名前を呼んだだけだというのに、園子は聞きたいことに答えた。

 随分と長い付き合いになったのかと感慨深いものを感じつつ、ゆったりする園子を置きキッチンへ。

 

「さて、何作るか」

 

 折角園子が家に来たのだ。

 美味しいと思える物を作りたいと思いながら、冷蔵庫の中身を見る。

 うどんが3玉、七味唐辛子、いんげん、温泉卵、赤パプリカと夕飯を作るには少し心もとない。

 

「園ちゃん、ちょっと買い物行ってくる」

 

「あっ、じゃあ私も行くんよ」

 

「いや、近所のスーパーに行くだけだし、外は寒いよ」

 

 どのみち必要な食材はそんなに多くはない。

 豚肉や野菜、ちょっとした調味料くらいで十分だろう。

 それでも食い下がる園子を結局俺は引き連れて、近くのスーパーに歩いていった。

 

「かっきーかっきー!」

 

「なんぞ?」

 

「呼んだだけ~」

 

 木の葉が枝から剥がれ落ち、寒々とした街路樹を見ながら園子と二人で歩いていく。

 ちなみに今日は部活はなく、少女たちは自分たちの家で勉強か静かに過ごしているのだろう。

 そんな静かで穏やかな日も良いものだと思いながら、地面の硬さを足裏に感じていると、

 

「……あれ? 園子じゃない、亮之佑も」

 

「ん~? あっ、にぼっしー!」

 

「にぼにぼ」

 

「誰がにぼにぼよ、鳴き声か!」

 

 即座にツッコむスキルはこの1年で随分と上昇した少女、夏凜がいた。

 肩に背負っているのは恐らくは木刀だろうか、布に包まれたソレから日課の鍛錬帰りと推測する。

 ジャージと動きやすそうな格好の上にコートを羽織っていることも推測の要因の一つなのだが。

 

「夏凜ももしかして夕飯の買い出しに?」

 

「そうよ」

 

 同じ方向なので、3人で通い慣れたスーパーに向かう。

 ピンク色の籠を持ちながら、そっと夏凜の買う物を見ていると驚くことがあった。

 以前風がスーパーで夏凜を見かけた際、スーパーの弁当を買っている所を見たと聞いたが、

 

「なんだかんだで、ちゃんと自炊してるんだ」

 

「まあね。私もそこそこ自炊するようになったんだから」

 

 トレーニングが日課の少女は、遂に食事についても少しずつ改善が見られていた。

 以前はサプリ、煮干し、適当な惣菜があれば問題ないと、完全食云々と食を舐めた発言をしていた。

 どれだけトレーニングしても、キチンとした物を食べないと付くものは無いだろうにと思ってた。

 

「まあ、あんまり変わってないようだが」

 

「……? なによ」

 

「あ、いや……おかまいなく」

 

「ちょっと、気になるんだけど。ねえ、今どこ見て言った?」

 

「おかまいなく、ぼた餅(小)よ」

 

「はあ!?」

 

 腕立て伏せをすれば胸の筋肉も増えるだろう。希望はある。

 そっと夏凜の肉体の一部から目を逸らし、曖昧ないつもの笑みを浮かべる。

 そんな俺の様子をわずかに睨む夏凜だったが、一先ず会話の方向を変えることで対処した。

 

「ところで夏凜は、今日はどこでトレーニングしてたわけ?」

 

「まあ、ゴールドタワーでちょっとね」

 

「ほう」

 

 大束町にある千景殿、ゴールドタワーには防人たちの居住施設及び訓練施設がある。

 大赦から大社として組織改革を進めていく中で、情報は全て統合され、戦力は一つに集った。

 

 あれから『真・国造り』作戦を進めていく中で、芽吹や亜耶といった少女たちに会うこともあり、天の神に対する一番槍、人類の反逆の第一手として共に戦った防人と勇者の交流の機会が増えた。

 

 彼女たち、32人の防人たちを束ねるリーダーである楠芽吹と夏凜は知り合いであったらしい。

 聞くところによると、何でも三ノ輪銀の端末を賭けて競い合ったという仲なのだという。

 そんな防人たちは、『真・国造り』作戦の途中経過で奪還した土地と、この箱庭の防衛を担う。

 

「ちなみに勉強の方はどんな感じ?」

 

「――私を誰だと思っているの?」

 

「にぼ、……完成型勇者、三好夏凜様ですね!」

 

「そうよ!」

 

 自信満々に言う少女を見ながら、勇者に対する境遇を考える。

 防人たちはゴールドタワー内部に設置された教室で神官が教鞭を執っている為、即座に対応できる。

 だが俺たちの場合、大社側が出席関係を御役目として誤魔化しているが、それでも学校に行く必要がある。

 

 今後3つ目、4つ目の霊山を開放していくにあたり、更なる戦力が必要になるかもしれない。

 予想される防衛面に対する戦力数、勇者の数がおよそ40名の状況は今後課題となってくる。

 加えて、確かに今は日常面で他の人たちと同じ生活を送れるが、世界の状況は未だ予断を許さない。

 

 情報面でも勇者の個人情報は大赦時代から変わらず隠匿されているが、いつ漏れるか分からない。

 大社側の人員すら神婚の儀によって多くの神官たちが消滅し、人材が不足しているという状況。

 どこもかしこも相変わらず薄氷の上でワルツを踊るような危険な状況と、以前と変わりない現状だ。

 

「後継『勇者』育成学校みたいなのがあればいいかもな……」

 

 いっそ防衛・攻撃において因子の高い勇者のみを育成する学校があれば安全かもしれない。

 豚肉の値段に眉を顰め、鶏もも肉を籠に入れ、今度大社で提案してみようと脳内でメモしつつも、

 

「ところで夏凜」

 

「ん――?」

 

「今日、家でご飯食べない?」

 

 それはともかく。

 折角なので、夏凜を夕飯に誘った。

 

 

 

 

 ---

 

 

 

 

 今日の加賀家の夕飯は、鍋焼きうどんだ。

 以前勇者部で鍋パーティーをした事があったのを思い出し、即決で判断した。

 夏凜を誘うと快い返事をしたので、園子と夏凜、両手に花の状態で連れ帰ることに成功した。

 

「鍋って簡単だし、楽でいいな……」

 

 手伝うという申し出をやんわりと断りながら、彼女たちの舌を唸らせるべく調理に専念する。

 一人暮らしゆえに凝り始める今日この頃、一人前の土鍋を人数分、棚から取り出しコンロに置く。

 

 土鍋につゆとうどんを入れて中火にかける。

 煮立つ頃合いで鶏肉、長ねぎ、油揚げ、小松菜、かまぼこを加えて、鶏肉に火が通るまでコトコトと煮込んでいく。最後に中央に温泉卵を入れて蓋、火を止めたら、およそ20分ほどで完成だ。

 

「あれ、キミたち七味は……?」

 

「美味しかったわ」

 

「ご馳走さまです~」

 

「ねえ」

 

 空腹に飢えた勇者たちは言葉少なに食べ終える。

 グツグツと煮立ったうどんをこたつに座りながら食べると汗が止まらなかった。

 密室で汗を掻いた男女、何かが起こる事もなく、夏凜が買ってきたジェラートアイスを食べる。

 

「今年も12月か……」

 

「なんだかんだで早いものね」

 

 抹茶味、煮干味、醤油豆味と各々が選んだアイスを取り、スプーンで掬いながら夏凜が口にする。

 言われてみればと、抹茶味のアイスを掬いながら夏凜の意見に俺と園子は頷き賛同する。

 今年、神世紀301年の始まりは血みどろでベッドの上だったなと思い返しながら舌鼓を打つ。

 

「まあ、なせば大抵なんとかなるのが勇者部だから」

 

「そうだね~」

 

 きっと来年も忙しいだろう。

 というより、今年もまだ一月ほど残っている。

 

「園子、それって美味しいの?」

 

「にぼっしー、食べてみて。この味が癖になるんよ」

 

 園子が醤油豆味のアイスを夏凜に布教しているのを見ながら、何となく己の胸に触れる。

 服の布越しに確かに感じるチェーンと指輪の感触、そこから感じられるわずかな力の感覚。

 

 『彼女』から未だに応答はない。

 それは単純に世界を維持する力が戻っていないからか、別の理由か。

 

「かっきー」

 

「うん?」

 

「はい、あーん」

 

「……ん」

 

 園子のスプーン、醤油豆味のアイスは何とも言えない味わいだ。

 夏凜に目を向け布教の結果を尋ねようと思ったが、無言であったのを何か勘違いしたのだろう。

 わずかに顔を赤らめ、スプーンと俺の顔を見比べた後、煮干味のアイスを掬い差し出してきた。

 

「……ほ、ほらっ」

 

「……あー」

 

 シチュエーション的には美味しい。わざわざ断る理由もないのだから。

 だが、口の中で味覚の大革命が発生するのだけは眉を顰めないようにするのに必死だった。

 無言で抹茶味を布教しようと、溶け出したアイスをスプーンで掬いながら辛うじて返答した。

 

「どっちも美味しいです」

 

「りょ、亮之佑。もう一口、いる?」

 

「……いや。それよりほらっ、夏凜あーん」

 

「ぁ、あー……」

 

 

 

 

 ---

 

 

 

 

 食器を片付け終わると、もう夜もすっかり更けていた。

 リビングでくつろいでいる二人、夏凜はともかく園子は俺のサンチョを枕に寝ていた。

 こたつ布団に身を包み、テレビの適当なバラエティー番組をBGMに園子は睡魔に襲われている。

 

「園ちゃん。こたつで寝ると身体に悪いから」

 

「むにゃむにゃ……もう食べられないよ~」

 

「なんという典型的な寝言!」

 

 夏凜が思わずツッコむのを聞き流しながら、園子をそっと起こそうと近づく。

 

「もう食べられないんよ~、……かっきーを」

 

「――!?」

 

 やがて時間は経過し、今日は二人とも泊まることなく自宅に帰る事になった。

 夏凜は徒歩で来たので送ろうと思ったが、園子の家の車に乗って一緒に帰るらしい。

 少し寂しく思ったが、既に太陽は沈み、暗い空と化した状況では夏凜と言えど危ないだろう。

 

「ご馳走様、亮之佑」

 

「あいよ、また来いよ」

 

 迎えが来たので、お礼を告げ颯爽と背中で語るように玄関から夏凜は立ち去る。

 門扉の前に停車している乃木家の車に向かうのを見ながら、園子が去り際に振り返る。

 

「そうだ、かっきー」

 

「ん……?」

 

「お正月なんだけどね……、私の家で親戚が集まるんだけど、一緒に来てくれない……?」

 

「ああ、それは大丈夫だ。――それよりも、渡す物があったんだった」

 

 今年は忙しくて忘れていたとは言い訳にはならないだろう。

 よく家に来てくれた信頼できる金色の髪の少女に対して渡すのが遅れてしまった。

 今日1日、チャンスを窺いながらも帰り際になってしまったのが少し申し訳なく感じる。

 

「これからは、コレで家に入ってきてくれ」

 

「――――」

 

 衣服のポケットに忍ばせておいた金色の鍵を取り出し、少女の白い手に握らせる。

 ただの鍵だ。この家の、加賀家別宅の鍵。それを乃木園子になら渡せるという信頼の証。

 手のひらにある小さな鍵と俺の瞳を園子は交互に見つめ、やがてゆっくりと無言で握り締めた。

 

「かっきー」

 

「……」

 

「ありがとう!」

 

 ――その表情に、笑顔に、俺は思わず見惚れてしまった。

 

 

 

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