ペロロンチーノの冒険   作:kirishima13

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第24話 エロゲーイズマイライフ【完】

―――ナザリック地下大墳墓 第六階層

 

 モモンガのナザリックへの帰還後、歓迎式典が守護者たちにより行われた。その後モモンガはナザリックのまとめ役として玉座におさまることを守護者達は期待していたが、モモンガからペロロンチーノの見てきた世界を見てみたいと提案がなされた。

 聖王国に籠り、周辺への警戒と守備に力を入れてきたモモンガにとって危険を顧みず世界を回ってきたペロロンチーノの行動は呆れるというより憧れのほうが強かった。そのため、ペロロンチーノと共に各国に赴くことになったのだ。

 そんな出発の準備のためナザリックの総点検をモモンガが行っている中、ペロロンチーノは第六階層で獣と戯れていた。

 

「ふんふん・・・・・・、これは何かのタネでござるかな?」

 

 ハムスケはペロロンチーノの与えたものをひとつ摘まむと口に放り込みコリコリとした音が鳴らす。それを両手でつかんで少しずつ噛り付くハムスターを想像していたペロロンチーノはそのおっさんくさい仕草に期待を裏切られる。

 

「ほお、これは・・・・・・美味いでござるなー!何でござろうか。この味、この噛んだ感触・・・・・・魂を揺さぶられる気がするでござる」

「そうかそうか、ひまわりのタネは美味しいか。やっぱこれどう見てもハムスターだよなー」

「これは・・・・・・むぐむぐ・・・・・・これは某のソウルフードに認定するでござるよ」

 

 ひまわりのタネを貪り食う様子を楽しそうに眺めて暇をつぶしていると目の前に突然モモンガが現れる。指輪による転移だ。

 

「ペロロンチーノさん!スパリゾートナザリックが崩壊してるんですが!何かあったん・・・・・・ってハムスケ!?」

「もぐもぐ・・・・・・と、殿!殿では・・・・・・もぐもぐ・・・・・・これは・・・・・・やめられないでござるなぁ」

 

 主人との再会より食欲が勝ったハムスケはひまわりのタネに夢中であった。

 

「おまえなぁ・・・・・・なんでこんなところにいるんだ?」

「んぐんぐ・・・・・・よく分からないでござるが捕まったでござるよ」

「やっぱりモモンガさんが殿だったんですね。なんです?このハムスターは」

 

 ペロロンチーノの疑問にモモンガはこの世界に飛ばされた直後のことを思い出す。

 

「森で戦いを挑んできたので、返り討ちにしたら懐かれてしまってですね。ちょうどいいので森からモンスターが外に出て迷惑かけたりしてたのでこいつを置いてたんですよ」

「じゃあこいつの持ってた指輪は?」

「指輪?」

「これです。ギルドの指輪(リング・オブ・アインズ・ウール・ゴウン)ですよね」

 

 ペロロンチーノはハムスケから奪った指輪をモモンガに見せる。

 

「そういえば森の守護者みたいなものなので、領域守護者の印として渡しましたね」

「他には?ナザリック外でこの指輪を持たれてると侵入される危険があるんですが」

 

 その言葉にモモンガは納得する。ナザリックが存在しないと思いこみ、軽い気持ちで指輪を渡してしまった。回収しないと非常に危険だ。

 

「確かに危険ですね。でも2つだけですよ。渡したのはネイアとハムスケです」

 

 モモンガの話によると森の守護としてハムスケに、聖王国の守護としてネイアに渡しただけであった。そしてその二つは既に回収されている。残る心配と言えば・・・・・・。

 

「アルベドは今どうしてるんでしょう?」

「ああ、そういえばシャルティアが連れ帰ってから会ってませんね」

 

 二人の疑問に意外な人物が答える。ハムスケである。

 

「アウラ殿の話を聞いたでござるが、アルベド殿は『ねはんのきょうち』と言うところにいるそうでしばらくしたら戻ると言っていたでござる」

 

「ねはんのきょうち?」

 

 モモンガは聞きなれない言葉に首を傾げる。

 

涅槃(ねはん)の境地というのは仏教における悟りの境地のことですよ。モモンガさんとのアレでまだ夢の中から帰ってこられないんでしょう」

「とても人様に見せられる顔ではないと言っていたでござる」

「ペロロンチーノさん、なんでそんな難しい言葉知ってるんですか?」

 

 小卒のモモンガとしては同レベルと思っていた友人が知らない知識を持っていたことが少し悔しかった。

 

「それはですね。エロゲの中で出てきたからですよ。えーっと、あれは触手型宇宙人に宇宙船が襲われるエロゲだったかな」

 

 全然悔しくなかった。

 

 アルベドの意識がまだ回復しないのであればあとは守護者たちに任せておけばいいだろう。モモンガの思考は次の疑問に移る。

 

「それよりペロロンチーノさん。スパリゾートが破壊されてるんですが何かしりませんか?」

「あ、あれは俺のせいじゃないですよ。るし☆ふぁーさんが罠を仕掛けてたからで俺は悪くないんです!本当です信じてください!」

 

 狼狽えるペロロンチーノは怪しいが罠のギミックと言うのは、いかにもるし☆ふぁーらしく、かつて迷惑をかけられた友人を思い出す。

 

「へぇ、お風呂に罠のギミックですか、知らなかった。どんなギミックなんです?」

「そ、そういえばモモンガさん、宝物殿みましたよ。すごく整理されててびっくりしました。いやぁさすがモモンガさんですね。俺たちがいなくなっても・・・・・・」

「おい・・・・・・何ごまかそうとしてるんですか。何があったんです?」

「な、なにもありませんでしたよー」

 

 ペロロンチーノは目をそらして口笛を吹こうとするがバードマンは(くちばし)のため上手く吹けないでひゅーひゅーと音が鳴る。

 

「目をそらさないでください。おい、こっち見ろ」

 

 モモンガはペロロンチーノの顔を掴むと無理やり自分のほうを向かせる。

 

「モモンガさん、痛い痛い!《負の接触(ネガティブタッチ)》が発動してます!」

「あれだけの破壊があったんです。気になって当然でしょう。再発防止をはからないと」

「ああ、もう!言いますよ!女湯を覗いたらゴーレムが襲ってきたんですよ!」

「はっ?」

「女湯を覗くとゴーレムが攻撃してくるトラップでした」

「いや、それは分かりましたがなぜ女湯を?」

「だって18禁が解除されてるんですよ!女湯があったら覗くでしょう!」

「覗きませんよ!」

 

 そう言えばこの友人はこういう人だった。アンデッドの特性により精神を鎮静化されつつこの友人のことを思い出した。ペロロンチーノさんはまた同じことを絶対やる、その前に対策を考えておかねば。そう思うモモンガであった。

 

 

 

 

 

 

―――宝物殿

 

 ナザリックの総点検、その最後の場所として宝物殿に転移してきたモモンガとペロロンチーノ。そこに一人の人物が出迎えていた。ブロンドの髪に整った顔立ち、王国のアダマンタイト級冒険者ラキュースだ。ただし、一つだけ問題点がある。

 

「モモンガ様!おかえりなさいませ!お会いしとうございました!」

 

 ラキュースは駆けだすとモモンガに抱きついた。女性特有のその柔らかい感触といい匂いに女性経験の少ないモモンガの精神の限界は一瞬で振り切れる。なぜなら・・・・・・。

 

「ちょっ!?誰!?っていうか何で裸の女の子が!?」

 

 そう、ラキュースは服を一切纏っていなかったのだ。

 

「おっと失礼。ペロロンチーノ様に望まれた姿のままでした」

 

 一礼したラキュースの姿が崩れ、黄色い卵頭のハニワが姿を現す。パンドラズ・アクターである。

 

「改めまして、おかえりなさいませ!私の創造主たる、ん~~~~~ノォモンガ様!」

 

 大仰に敬礼をするパンドラズアクターであるが、その中二病的アクションよりもモモンガには気になることがあった。

 

「ペロロンチーノさん!ここで何してたんですか!」

「だって仕方ないじゃないですか。モモンガさんだって考えたことあるんじゃないですか?もしコピーロボットがあったら何をするかって。そう!俺は誰もが考える当たり前のことをしたんです!」

 

 ペロロンチーノは悪びれもせずに胸を張る。

 

「しませんよ!そんなこと!」

「ですが、モモンガ様は以前女性の至高の御方の姿を私にとらせて・・・・・・」

「ちょっとお前は黙ってようなー」

 

 モモンガがパンドラズ・アクターを黙らせてる中、ペロロンチーノはしゃがみ込みモモンガの足の付け根に話しかける。

 

「ねー、モモちゃんもそう思うよねー」

「ちょっと!人の息子に勝手に名前つけないでくださいよ」

「いいじゃないですか減るもんじゃなし」

「パンドラズ・アクター。ペロロンチーノさんからその類の命令は聞かなくていいからな」

Wenn es meines Gottes Wille(我が神のお望みとあれば)

「・・・・・・」

「はははははは、やっぱり似てますよね。モモンガさんに」

「おお・・・・・・至高の御方であるペロロンチーノ様にそう言っていただけるとはまさに至高の喜び!ありがとうございます!」

「ぐっ・・・・・・」

 

 モモンガは過去の自分を思い出し言い返せないので、話題を変えることにする。ペロロンチーノのしてきた冒険のことだ。どんな国に行き、どんな出会いをしてきたのか。ペロロンチーノの見た世界とはどんなものだったのかを知りたかった。

 

「ペロロンチーノさんの見てきた世界を俺にも見せてくれませんか?」

 

 モモンガでは出来なかったことをしてきた友人の冒険の軌跡を見るために。

 

 

 

 

 

 

―――スレイン法国

 

 

 スレイン法国にやってきたモモンガとペロロンチーノ、二人は人間の姿に変装している。そしてさらにもう一人がついてきていた。国境を通ってはいない。転移門(ゲート)による密入国である。モモンガは久しぶりの遠出にワクワクしていた。

 

「いやぁ、ペロロンチーノさんと旅するなんて懐かしいなぁ」

「モモンガさんは旅とかしなかったんですか?」

「昔みんなを探すためにしましたけど、結局見つからなかったので引きこもっちゃいました。ところでこの子はなんでついてきてるんです?」

 

 ペロロンチーノの腕にシャルティアが抱き着いている。

 

「わらわはお二人の護衛でありんす」

 

 そう言いつつペロロンチーノの腕に顔をこすりつけて喜んでいる。創造したNPCに慕われているペロロンチーノをちょっと羨ましく思ったモモンガは自分の創ったNPC(パンドラズ・アクター)が自分に抱きついてくるのを想像する。・・・・・・全然羨ましくなかった。

 

「でもスレイン法国って大丈夫ですか?異形種を敵として見なしているって聞きましたけど危険じゃないですか?」

「そうでもないですよ、あ、あの人です」

 

 ペロロンチーノは事前に連絡していた人物に手を振る。そこには一人の神官と思われる格好の男がいた。闇の神官長、マクシミリアン・オレイオ・ラギエである。

 

「これはペロロンチーノ様、よくいらしてくれました」

「お久しぶりです。モモンガさん、こちらスレイン法国の闇の神官長、マクシミリアンさんです。以前こちらの国に精神支配されたときに知り合いました」

「神官長!?スレイン法国の最高権力者の一人じゃないですか!?って精神支配!?え!?」

 

 モモンガは精神の限界を超えて鎮静化が発動し、エフェクトによって発光する。それをマクシミリアンは眩しそうに見つめた。

 

「その際は大変失礼いたしました。ペロロンチーノ様。こちらのチカチカしてる方をご紹介していただいてもよろしいですか?」

「こちらは私の友人のモモンガさんです」

「おお、ペロロンチーノ様の友人と言うことは我々の同志ですな」

「同志!?」

「それで、研究の成果は出ましたか?」

「よくぞ聞いてくれました!これをご覧ください」

 

 闇の神官長が自身を持って手を指さす先、そこに巨大な倉庫を思わせる建物が建っており、その中に向かって長蛇の行列ができている。最後尾は道の角を曲がった先まで続いており、数千人は並んでいると思われた。

 

「ペロロンチーノ様より与えられた神の知恵をもと、同人即売会、『こみけ』なるものを開催しております。ご覧の通り大盛況です」

「コミケ!?ペロロンチーノさん、話が飲み込めないんですが」

 

 混乱するモモンガをよそに、マクシミリアンは薄い本を渡してきた。

 

「さぁさぁ、ペロロンチーノ様もモモンガ様もどうぞこちらを」

 

 渡された本をペラペラとめくるモモンガはその内容に絶句する。

 

「これ・・・・・・は」

「すごいでしょう!モモンガさん。エロ同人ですよ、エロ同人!さらにこの方は魔道具を用いたエロゲ制作まで進めてるんですよ」

「いやいや、ペロロンチーノ様のご協力のおかげです」

「いえいえ、マクシミリアンさんの頑張りのおかげですよ。ほら、このお借りした魔道具だって」

「それ!俺とアルベドに向けてた魔道具ですよね!それ一体なんだったんですか!?」

 

 ペロロンチーノは魔道具を操作し、今まで記録した映像を水晶に映し出す。すると映し出されたものは・・・・・・

 

    あられもない姿の占星千里

    シャワーを浴びる番外席次

    ローアングルから取ったクレマンティーヌ

    絆創膏を貼った少女

    女風呂のエルフや女の子たち、そして・・・・・・。

 

「俺とアルベドまで!何ですかこれは!ペロロンチーノさん!」

「すごいでしょ、カメラですよカメラ。ビデオカメラを魔道具で再現したんですよ」

「おおお!ペロロンチーノ様。このようなすばらしい映像を撮影されるとは。ぜひ同志たちのために複写せねば」

 

 混乱によりさらにチカチカしだしたモモンガ。そこへ、スレイン法国では見慣れた顔ぶれが現れる。最高神官長や他の神官長達だ。

 

「こんなところにいおったか!闇の神官長!」

「いかがわしい本をばらまきおって!今日と言う今日は・・・・・・」

「ふんっ!なめるなよ!この私がおる限り、この国にエロの目をつぶさせるようなことはない!」

「何じゃと!?」

「私こそ秩序を破壊し混沌をもたらす闇の神官長!マクシミリアンだ!ふははははは」

 

 そう言って闇の神官が逃げ、他の神官長たちが必死に追いかけていった。残されたのは精神が鎮静化されて光る一人と笑ってる二人。

 

「ねっ?」

 

 ペロロンチーノが両手を上に向けておどけて見せる。隣ではシャルティアが同じポーズを取っているが、意味は分かっていない。

 

「ねっ、じゃないでしょ。これペロロンチーノさんが原因なんですか!?」

 

 モモンガがペロロンチーノへ詰め寄ろうとしたその時、人込みをかき分けて、両目の色の違う、幼さの残る少女が飛び出した。そしてペロロンチーノに抱きつく。

 番外席次である。

 

「見つけた!」

 

 番外席次はペロロンチーノの胸に顔をこすりつけて、その顔を見上げる。幼いながらその顔は女のものであった。

 

「ペロロンチーノ、子作りの続き、しよ?」

「あの・・・・・・ペロロンチーノさん?」

 

 

 

 

 

 

―――竜王国

 

 番外席次とは伝言(メッセージ)のアドレスを交換し、また会うことにしたペロロンチーノはモモンガ、シャルティアと共に次の国を訪れていた。竜王国である。突然来訪した闖入者たちに女王であるドラウは玉座の後ろに逃げ込み、顔だけを出して叫んだ。

 

「な、何しに来たのじゃ!?」

「あの・・・・・・物凄く警戒されてるんですが、ペロロンチーノさん何したんですか?」

「何って、確か裸にひん剥いて代わりに絆創膏を貼ってあげたくらいですかね?」

「こんな小さい子に何やってんですか!?犯罪ですよ!」

 

 ペロロンチーノを責めようとするモモンガを宰相がフォローする。

 

「それについては我々も悪かったのです。不可抗力とはいえ、ペロロンチーノ様を精神支配してしまいましたので」

「ここでも精神支配!?」

「ですので、ここはお互いなかったことにしましょう。それに我々はペロロンチーノ様に感謝しているのです。この国を救っていただいたことに」

 

 ペロロンチーノがビーストマンの神としてこの国に降臨して以来、ビーストマンとの戦争はなくなった。そして今のところ人とビーストマンの交流はあるものの力づくでビーストマンが何かすることはない。さらに平和のためになればと宰相はドラウに耳打ちする。

 

(さあ、陛下。あれお願いします)

(普通に嫌なんじゃが・・・・・・痛い痛い!足踏んでる!足踏んでる!)

 

「・・・・・・ペロロンチーノお兄ちゃん、これからもこの国を守ってほしいのじゃ」

 

 潤んだ目でペロロンチーノを見つめ、無理に笑顔を作る幼子。こんなに小さいのに国を憂えて頑張っているのか、そう思いモモンガは心を揺さぶられる。

 

「何カマトトぶってんだこのロリババア!」

 

 そんな幼子は横から飛び蹴りを食らって笑顔のまま吹き飛んだ。代わりに露出の多い軽鎧の女戦士が現れる。

 

「どもー、ひっさしぶりだね、ペロロンチーノ。元気?」

「クレマンティーヌ!」

「あ、名前覚えてくれてたんだ、嬉しいなぁー。あのさー、あそこまで盛り上げてくれちゃって逃げちゃうとか酷くない?」

 

 クレマンティーヌともあと一歩のところまで言っていたことを思い出し、ペロロンチーノは素直に認める。

 

「それは俺も残念に思っています」

「あ、そうなんだー。じゃあさ、提案があるんだけど。エ・ランテルの墓地であたしにするってしたこと・・・・・・」

 

 クレマンティーヌはペロロンチーノの傍まで来て耳打ちする。

 

(していいよ?)

 

「あの・・・・・・ペロロンチーノさーん?」

 

 

 

 

 

 

―――バハルス帝国

 

 ドラウとクレマンティーヌと伝言の連絡先を交換したペロロンチーノとその一行。次なる国としてバハルス帝国、そしてその冒険者組合に来ていた。これから旅に出るにあたり、モモンガも冒険者としてチームに加えようという話になったのだ。

 

「見てくださいモモンガさん!金級冒険者にランクアップしましたよ!」

「綺麗でありんすねー」

 

 シャルティアは嬉しそうに金のプレートを太陽に掲げてキラキラ光るのを喜んでいる。これまでの功績を認められ一つランクが上がったのだ。しかし、モモンガのみが微妙な顔をしている。

 

「あの・・・・・・この世界の強さのレベルで行ったらペロロンチーノさんはアダマンタイトでも収まらないくらいじゃないかと思うんですが・・・・・・」

「俺頑張ったんですよ!銅から鉄に、それからやっと銀になって今回金になったんですから」

「そうでありんすよ、モモンガ様!ペロロンチーノ様とわらわと、あと途中からアウラも入って頑張ったでありんすよ!」

「あの・・・・・・冒険者プレートの裏に『変態』って書いてあるんですけど。ペロロンチーノさんいじめられてるんですか?」

「それ俺たちのチーム名ですよ。俺たちの功績を称えてみんなそう呼ぶんです」

「ふふん」

 

 シャルティアは嬉しそうに偽物の胸を張る。

 すると突然、冒険者組合の扉が乱暴に開かれた。そして二人の人物が乗り込んでくる。皇帝ジルクニフとフールーダの二人だ。冒険者組合よりペロロンチーノが現れたと聞いて飛んできたのだ。

 

「ペロロンチーノ!いや、ペロロンチーノさん。無事だったんだな。君たちに依頼したことに少し責任を感じていたんだ」

 

 ジルクニフはペロロンチーノの手を取る。トブの大森林、そして法国の調査を依頼した後、精神支配されたと聞いて心配していたのだ。それは強者であるペロロンチーノが法国へ取り込まれることへの心配なのか、この惚けた男自身への心配なのかジルクニフでもよくわからないのだが。

 

「お久しぶりです。ジルさん」

「あのペロロンチーノさん。こちらの方は?どこかで見たような気がするんですが」

「こちら帝国で知り合ったエロの同志、ジルさんです」

 

 そんなペロロンチーノの照会に、モモンガの耳は周りの囁きを聞きとる。

 

(あれ皇帝陛下じゃね?)

(きゃー、かっこいいー)

(なんで陛下が冒険者組合に?)

 

 そんな囁きにモモンガの記憶が蘇る。バハルス帝国の皇帝の肖像画にそっくりだ。しかし、それより瞠目する事態が隣で起こっていた。

 

「しよー!しよー!」

「くっ・・・・・・毎度毎度!離れるでありんすよ!」

 

 ジルクニフと一緒に来た老人がシャルティアの足にまとわりつき、シャルティアが蹴り剥がしている。

 

「そうだ、ジルさん。魔法学院を破壊した修理代の残りも渡しておきますね」

「魔法学院を破壊!?」

 

 モモンガがまた精神をすり減らしている中、ジルクニフも慌てる。お金を返されてしまえばペロロンチーノとの関係が薄れてしまう。もしや帝国を離れるのではと言う心配をするがその予想はすぐに肯定された。

 

「少し旅に出ようと思ってます。ですが同志のジルが呼ぶのであればいつでも飛んできますよ。またエロ談義をしましょう。あ、そうそう。法国で手に入れたんですが、これ喜ぶのではないかと思ってジルの分も買ってきました」

 

 そう言ってペロロンチーノは法国で手に入れたエロ同人誌を渡す。中を見たジルクニフの笑顔が引きつる。

 

「あ、ありがとう・・・・・・」

 

 その時、冒険者組合の扉がまた乱暴に開かれる。周りの冒険者たちが何度目だ、と思う中、入口を見つめると金髪の美女が立っていた。それを見てペロロンチーノとモモンガがつい思ったことをそのまま口を出す。

 

「あ、童貞を殺す服」

「あ、童貞を殺す服」

 

 そう、そこには童貞を殺す服を着た女騎士レイナースが立っていた。

 

「ペロロンチーノ様!」

 

 レイナースはペロロンチーノに抱きつく。ペロロンチーノが法国の手に落ちたと聞いて幾度も法国へ行こうと思ったが、皇帝の許可は下りず、ずっと心配していたのだ。頬を染めながらペロロンチーノを見上げるレイナース。

 

「お会いしたかったです、ペロロンチーノ様。心配しておりました。それで・・・・・・その・・・・・・以前のお約束を・・・・・・」

「・・・・・・ペロロンチーノさーん!?」

 

 

 

 

 

 

―――リ・エスティーゼ王国

 

 ペロロンチーノはジルとレイナースと伝言の連絡先を交換した。その後、ジルクニフが隠していたメイドの盗撮写真集やエロ同人誌が見つかりひと騒動あるのだが、それはまた別のお話。

 

 そして次の国、リ・エスティーゼ王国に来た時点でモモンガは我慢に我慢を重ねていたことをペロロンチーノに告げる。

 

「あの・・・・・・ペロロンチーノさん、ひとこと言っていいですか?」

「え?いいですけど突然どうしたんですか?」

「リア充爆発しろ!!」

「え!?突然どうしたんですか?」

「何各国に彼女作ってるんですか!メアド交換みたいに伝言(メッセージ)使って!俺たち非モテ同盟だったでしょう!」

「ええ、俺もリアルでは非モテですよ!でもゲームの中でくらいいいじゃないですか!そう、このR18ユグドラシルを俺は楽しんで・・・・・・」

 

 モモンガにツッコミを受けながら冒険者組合の中にペロロンチーノが入った瞬間、その顔に靴がめり込んだ。

 

「今頃何しに来たんだ、貴様ああああああ!」

「な、何この子!?」

 

 モモンガが突然の出来事に驚いて見ると仮面をつけた小柄の女の子がペロロンチーノの顔に蹴りを入れている。《飛行(フライ)》を使っているようで靴は顔にめり込んだままだ。しかし、ペロロンチーノは特に気にする素振りも見せずに挨拶を返す。

 

「イビルアイだったっけ。久しぶり」

「久しぶりじゃない!貴様はー!私が貴様のことをどれだけ・・・・・・」

「え?俺のことを?」

「あ、いや、別に貴様のことなど心配しておらんぞ!ただ貴様にあの時の借りを返してやるためにだな・・・・・・」

「もうっ!イビルアイ。ずっと心配してたって言えばいいじゃない。あの時の羽根もずっと大事そうに抱えちゃって」

「べ、別に心配などしておらんと言っているだろう!」

 

 イビルアイを揶揄うように笑っているのは青の薔薇のリーダー、ラキュースだ。それを見たモモンガがつい呟いてしまう。

 

「あ・・・・・・宝物殿で見た裸のお姉さん・・・・・・」

「え?」

「しっ、モモンガさん」

「おい、裸って何のことだ。話せ」

 

 ペロロンチーノの胸倉をつかんで持ち上げる。もはや何で自分が怒っているのか自分でも分からないが止めることが出来ない。しかし、それでもペロロンチーノはまったく気にしなかった。

 

「ふふっ、俺にとって可愛いロリに痛めつけられることは苦痛ではないといい加減学んだほうがいい」

「か、可愛い!?」

 

 ぱっと手を放すイビルアイ。顔が熱い。自分は何でこんなに動揺しなければいけないんだ。そう言った思いがさらに苛立ちを募らせるが、そのまま黙り込んでしまい、誤魔化すように別の話題を切り出した。

 

「と、ところでペロロンチーノ。こっちのは男は誰なんだ?おまえと違ってまともそうだが」

「お初にお目にかかります。私はモモンガ・・・・・・いえ、アインズ・ウール・ゴウンと言います」

 

 外の世界ではアインズで通してきたので、それで自己紹介するモモンガにイビルアイは目を見開く。数百年を生きる吸血鬼であるイビルアイはその名を聞いたことがあったのだ。

 

「アインズ・ウール・ゴウン!?それは聖王国の神だぞ!?その名を騙るなど命知らずにもほどがある」

「いや、本人だから。この人」

「ペロロンチーノさんとは昔からの友人でして、あの・・・・・・なんか色々とご迷惑をおかけしているようで申し訳ない。それで、あの時の借りって何のことです?」

 

 聖王国の神を騙る人物、モモンガの言葉に青の薔薇が顔を見合わせる。そして青の薔薇より語られる王国でのペロロンチーノの冒険、それを聞いてモモンガは頭を抱える。青の薔薇の全員の服を剥いたことについてだ。

 

「俺が剥かれてないんだが・・・・・・」

 

 ガガーランの言葉は無視して、さらに青の薔薇はペロロンチーノの去った王国のその後を語った。

 

 ラナーの敵対貴族(特に男)への粛清は秘密裏に完全に行われ、現在王国は実質ラナーをトップとする今までとまったく別の封建体制が出来上がっていた。さらにラナーはクライムと自分の性癖を認めさせるため、完全女性上位となる法律を施行した。違法な娼館が明るみになったことにより権威の落ちた男性の代わりに、圧倒的な女性より支持を受けその法律は現在も守られている。周りを見ると首輪をつけられた男が女性にリードに引っ張られている姿がそこかしこで見られた。

 

「Mの国ですか・・・・・・。いいですね!」

「いやいや、ペロロンチーノさん!?何やってるんですか!?」

「それを言ったらモモンガさんだって百合の国を作ってたじゃないですか」

「あれはあの聖王女が特殊なだけですよ!それにこの人たちの装備を剥いたなんてて・・・・・・」

「だって相手の装備をドロップでもないのに奪えるとかテンションあがるじゃないですか」

「うっ、その気持ちは分かりますが・・・・・・」

 

 ユグドラシルでは不可能であった装備アイテムの全ドロップ。それは確かにプレイヤーにとっては魅力的な収穫だ。

 

「もうそのことは我々も気にしてませんので、どうかお気になさらずに」

「私は気にしているぞ!」

 

 ラキュースが場を収めようとするが、イビルアイはまだ胸がもやもやしていた。それをガガーラン、ティナ、ティアといった青の薔薇の面々がからかう。

 

「イビルアイ、おめぇが気になってるのは別のもんだろ」

「うん、そうそう」

「分かりやすい」

「そ・・・・・・そんなことはな・・・・・・くもないが・・・・・・。そうだ!ペロロンチーノ!お前に話があるんだった」

「ごまかしたな」

「うん」

「ヘタレ吸血鬼」

「ああ、もう!私はそんなことを言いに来たんじゃない!・・・・・・ペロロンチーノ、お前アーグランド評議国に興味はあるか?」

 

 

 

◆ 

 

 

 

―――アーグランド評議国

 

 イビルアイと伝言の連絡先を交換だけでなく、なぜかお詫びと称して二人きりで会う約束まで無理やりさせられたペロロンチーノはアーグランド評議国の指定の場所まで来ていた。モモンガは周囲を執拗に警戒して、防御魔法を重ね掛けしている。

 

「ペロロンチーノさん、油断しないでくださいね。この国は周辺国最強と私は思っています。古からの存在する数匹の強大なドラゴンが支配してると言う話ですから」

「ドラゴンはユグドラシルでも強大なモンスターでした。いろいろと世界のことを知ってるんでしょうね。あはははっ、モモンガさん、ワクワクしませんか?」

「ペロロンチーノさんの感知能力が一番高いんですからおねがいしますよ。でもまぁその気持ちは分かります」

「ペロロンチーノ様とモモンガ様にはわらわが指一本触れさせないでありんす。ご安心を」

 

 モモンガは評議国のドラゴンがペロロンチーノを呼んだ理由はペロロンチーノとモモンガが接触したことだろうと考えていた。なので、呼び出し油断したところを、と言うのは考えにくいが、モモンガはかつてぷにっと萌えが考案したPK術を参考にいつでも逃げられる状況で奥へと進む。そんなこと状況にモモンガの脳裏にはギルドのメンバーとの思い出がフラッシュバックしていた。世界を股にかけて未知を探索したこと、未知の地域や未知のモンスター、アイテム、練りに練ったPKやPKK。そんなことにみんなで没頭していた日々。

 

「いいですね・・・・・・この感じ。あー俺も聖王国にこもってなくて冒険者になってればよかったなぁ」

「何言ってるんですか!モモンガさんももう冒険者チームメンバーですよ。金級冒険者チーム《変態》の一員です!」

「あの・・・・・・そのチーム名何とかしませんか?」

 

 嬉しく思いつつも素直に喜べず、とりとめのない会話をしながら案内された先には明らかに人間が開く扉のサイズを超える巨大な扉、ドラゴンが十分通れるだけのものだ。ペロロンチーノ達がそれを超えると。そこに白く巨体をもつドラゴンが鎮座していた。ツァインドルクス=ヴァイシオンである。

 

「やあ、はじめまして、でもないかな?私はツァインドルクス=ヴァイシオン。ツアーと呼ばれるこの国の評議員の一人だ。えーっと翼の生えた君がペロロンチーノさんで、そちらの君が聖王国の神だね」

「神ではないですが・・・・・・ツアーさん、あなたいつか私のいる国を攻めてくれましたね」

 

 ツアーを見つめるモモンガの赤い眼光が細まるが、ツアーはそれを気にも留めなかった。

 

「あの時のことを謝るつもりはないよ。世界を守るため危険な力は早めに摘むことは必要な事なのだから」

「まぁそれは俺も分かりますので文句を言うつもりはありませんよ。ところで今日呼んだ理由は?」

「化かしあいは好きじゃないんでね。単刀直入に言うよ。聞いた話によると各国を巻き込んで色々とやっていたようじゃないか。正直言うと、一度ペロロンチーノさんを目撃してるんだ。竜王国でね。その時彼が何をしていたかは言いたくないけどそれは私の理解を超えていた。君たちの目的は?今後どのようなことをするのか聞かせてもらいたいんだ」

 

 モモンガは考える。ペロロンチーノが各国で行っていた行動。ツアーが言いたくないと言った聖王国での目撃現場。それはかつてのギルド・アインズ・ウール・ゴウンでの行動の再現ではないのか。すなわちギルドとしての冒険だ。未知を探索し世界を旅する。これほど心躍ることはない。モモンガは仲間が誰もいない中、一つの国に閉じこもってしまったが、ペロロンチーノという仲間が帰ってきた今、無性に世界中を旅したい気持ちでいっぱいである。それをペロロンチーノは実践していたのではないか。そしてそれはモモンガがこれからペロロンチーノと共にやろうと思っていることだ。

 

「冒険・・・・・・ですかね。世界を旅し、未知に遭遇する喜び、それを感じるためでしょう。ですから我々は旅に出ようと思っています。この辺りの国は見て回りました。ですので外の世界に行ってみようかと」

「冒険・・・・・・」

 

 モモンガの語ったその言葉にツアーは感じいる。ツアー自身も仮の姿として鎧を遠隔操作してだが、十三英雄として世界を旅した冒険者であった。その時の幾多の出会い、そして別れ、それを思い出す。中にはつらいこともあったが大切な思い出だ。

 

「なるほど、冒険か・・・・・・確かにそれならば納得がいく。すまない、私は君たちが世界を汚すものたちではないのかと疑っていたのだ。でも、その割には各国でやったことに悪意が感じられなかったからね。なぜか各国の治安が向上したくらいだ。竜王国では戦争さえなくなっていた。・・・・・・わかった。旅に出ると言う君たちの行動を持ってそれは確認させてもらおう」

 

「あの、ツアーさん、ちょっと一言よろしいですか?」

 

 ツアーのその言葉を持ってこの会談は終わるかと思ったが、ペロロンチーノがそれにストップをかける。その表情は真剣なものだ。これまでおちゃらけてたイメージと違い、その目には決意を感じる。

 

 

―――ツアーは思う。

 

 その目、かつての冒険者仲間たちに宿っていたものと同じものをみて。ペロロンチーノ、この新たに現れたユグドラシルプレイヤー。周辺各国を冒険したその男の口から何が語られるのか。この男はアインズとは違う、そうツアーは思う。

 彼の言いたいこととは何か。この世界の情報なのか。それともそれは未知を見つける喜びと共に自分たちで見つけるべきものであり、別のモノを求めるのか。もしかして仲間になってほしいと言わる可能性も考える。

 仲間・・・・・・。ツアーはかつての冒険したときの記憶がキラキラと輝いて脳裏に浮かぶ。新たな仲間と世界へ、それはとても魅力的に思えた。

 

 

―――モモンガは思う。

 

 真剣な目でツアーを見つめるペロロンチーノを見て。ペロロンチーノの言ったギルド活動の再開、そして始まる新たな冒険のことを。ギルドの他のメンバーはまだ見つかっていない。もしかしたらこの世界のどっかにいるかもしれない。それを探すことも含めて未知を求めて、たった二人で・・・・・・いやNPC達も含めて冒険することはこの上なく楽しいだろう。前衛兼回復役としてシャルティア、後衛としてモモンガ、遠隔攻撃のペロロンチーノ、そして意識が戻ったらついてくるだろうアルベドを含めるとバランスとしては最高のパーティだ。そう思うとモモンガはいてもたってもいられなくなる。・・・・・・俺たちの冒険がここから始まるのだ。

 

 ペロロンチーノは意を決したようにモモンガとシャルティアに頷き、モモンガとシャルティアもペロロンチーノに頷き返す。

 

 そしてペロロンチーノはこの世界最強のドラゴンに向かって言葉を紡いだ。

 

 

 

 

 

 

 

      ―――サキュバスとかエロ系モンスターの居る場所をしりませんか?

 

 

 

 

 

             ~ペロロンチーノの冒険 完~

 




                 ~あとがき~

                 「弟、黙れ」
 
 っというわけで、最後まで読んでくださった方いましたらありがとうございました。何年も前ですが、2chで勇者魔王の台本形式の短編のSSを主に書いていましたが、転載禁止になったのを機に書かなくなってしまいました(何を書いてたかは活動報告に書いておこうかなと思います)。
 そんな時、たまたまこんな素晴らしいHPがあることを最近知り、使わせていただいたことに管理人様に感謝させていただきます。ありがとうございました。
 
 内容についてですが、タイトルは「ペロロンチーノの冒険」ですので、モモンガさんと合流した時点で終わりにしようと思っていました。あとドワーフ国とか出すかどうか悩みましたが、ドワーフ国でエロを探すのはちょっと上級者向け過ぎて断念しました。ドワーフやクアゴアのエロシーンが見たかった人は申し訳ありませんでした。

 ハーメルンについては使わせていただくのが初めてだったので機能の使い方とかよく分からず、最初は誤字報告機能もよく分かってなくて色々と申し訳ありませんでした。誤字報告していただいた方には本当に感謝しております(誤字多くて申し訳ありませんでした)。
 
 感想については全部読ませていただき、書いていただいて本当にうれしく思っております。書き終わるまでは書いてる側から何かを言うのは避けたい主義なので返信や前書き、途中でのあとがきは書きませんが、面白く読ませていただきました。っというか私が書いてることより感想のツッコミのほうが面白い気がしてます。逸脱者についてのツッコミとか最高に笑わせていただきました。
 ありがとうございます。

またどこかでお会いしましょう。 

それでは!

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