The HERO 〜ロード・オブ・ガロウ〜 (仮題)   作:十五夜の月

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更新遅れて、ごめんなさいぃぃ!!!!
かなり遅れてしまいました、てか前にも同じ様に謝ってた気がする・・・
何回も繰り返してしまってすいません!!

とにかく久しぶりの更新です!!



訓練を終え・・・

 

 

 

 不機嫌オーラを漂わせながら爆豪は歩いていた。それはもう、触れれば核レベルの爆発が起きそうなレベルだ。

 

 一つ目のイライラの理由は入試が一位通過では無かったこと。

 今までずっと自分が一番だった。何でもでき、雄英高校と言うヒーローを憧れるものにとって最高峰の学校にも入学を果たした。

 しかし、入試一位という称号、それが自分のものではないと知った時にかなりのショックを受けた。

 それ程の衝撃。

 

 本来、自分自身が立つべき場所に立ったのは特に珍しくもない普通の男。だが、爆豪は直ぐに突っかかることはせずに静かに観察した。

 

 個性把握テストで直ぐに実力を見せつけられた。自分が出した記録を軽々と抜いていく姿を見て拳を握りしめた、歯を食いしばった。

 しかも、その後に見せられた有り得るはずの無い緑谷の個性。今まで何ともなかった者の急成長が、爆豪を更に精神的に追い詰めた。

 

 ーーークソがぁ・・・。

 

 今日の戦闘訓練を思い出し、さらに拳に力を込め握りしめる。

 緑谷に虚を突かれて敗れた。

 更にその後の事だ。

 不本意ながらも轟と協力して、二対一という形でガロウと戦った。絶対的に有利な条件、勝てるはずだった。そう信じて疑わなかった。

 

 しかし、結果は完全敗北。

 なにか出来たわけでもなく、抵抗という抵抗も出来ないままに倒された。

 舐めていた訳では無い。寧ろ全力で叩き潰してやるつもりだった。それでも負けた。

 

 今までなんでも一番だった故に、ショックだった。

 

「・・・・・・クソが」

 

 小さな声を吐き出して爆豪は足を進めようとして、足を止めて振り返る。

 

 そして苛立ちのこもった目で自身を呼び止めた緑谷を睨んだ。

 

 

 

 

 ◎

 

 

 

 

 

「離してくれよ、オールマイト。歩けねぇ」

 

 オールマイトの手を払って歩いていく爆豪の後ろ姿を緑谷はただ見つめていた。

 

 自身の憧れが初めて見せる様な表情を見た。

 

「なんか・・・大丈夫、みたいだね」

 

 決まりの悪そうな顔をしたオールマイトが腰に手を当てながらこちらに振り向いた。

 オールマイトも緑谷の憧れであるが、爆豪もその対象だ。むしろ爆豪の方が緑谷にとって身近な存在である分、影響力は大きかった。

 

 その爆豪を倒した少年の姿を緑谷は思い浮かべていた。

 

「緑谷少年も、そろそろ帰った方が・・・・・・」

「かっちゃんを圧倒する戦闘センスを裏付けているのはなんだ?個性?技術・・・・・・。いや、明らかにあの身体能力は常人のものじゃ無かったからだとしたらやっぱり個性?見るからには強化型の個性だろうけど、格闘技みたいな動きもしていたし・・・・・・。その両方か?

 いや待てよ、轟君の氷結を喰らっても直ぐに抜け出していたし・・・ただの身体能力でそんなことが可能なのか?」

 

 ーーー怖いっ!

 

 緑谷の絶え間ない独り言にビビりながら、オールマイトは率直にそう思った。

 

「お、おーい、緑谷少年?そろそろ君も帰宅した方が・・・・・・」

「いや、けどやっぱり・・・・・・ブツブツ・・・・・・」

「緑谷少年!」

「へっ!?あ、オールマイト!」

 

 何度目かの呼びかけでやっと緑谷の意識が目の前のオールマイトへと向いた。

 

「拳獣少年のことが気になるかい?」

「え?は、はい、なんで知って・・・」

「うん、緑谷少年はもう少し考え事をする時は気をつけた方がいいかもな」

 

 HAHAHA!と笑いながらオールマイトは話を続ける。

 

「拳獣少年のことは私も気になっている」

「オールマイトもですか?」

「如何にも!緑谷少年は彼を見てどう思った?」

「率直に言うと、凄いと思いました。ただ凄いんじゃなくって、めちゃくちゃに・・・・・・」

 

 緑谷の言葉に頷きながら、オールマイトは続きを促す。

 

「増強型の個性と言う面では僕と一緒なのかもしれないけど、それ以前として体の使い方や身のこなしが一つ一つ洗練されていて・・・・・

 とても今の僕では追いつけないって」

「確かに、今の君では無理だろうな!」

「ぐはっ!そんなハッキリ・・・・・・」

「だがしかし!」

 

 ビシィッ!!と効果音が付くほどに真っ直ぐ伸ばした腕と人差し指を緑谷に向けて言い放つ。

 

「拳獣少年も君と同じ人間!そして君も増強型の個性だ!・・・・・・つまり!!ーーー」

「僕も努力次第でアソコまでやれる!」

「あ、それ私のセリフ・・・・・・」

 

 気まずさを払い除けるように二度三度咳払いをしたオールマイトは気を取り直したように話す。

 

「勿論、まずはその個性をコントロールする所からがスタートだけどね。ゆっくりでもいい、だが確実に高いレベルを目指せる、君なら!!」

「はいっ!!」

「それじゃあ、もう遅いから緑谷少年も帰りなさい」

「はい、ありがとうございます!」

 

 軽く頭を下げて帰っていく緑谷の背中を、オールマイトは手を振りながら見送る。

 くるりと後ろを振り向きながら言った。

 

「盗み聞きはあまり感心しないな、拳獣少年」

「流石に気付くか」

 

 オールマイトの声に応えるかのように、柱の影からスッとガロウが姿を現した。

 

「一瞬だけ、気配を感じてね。・・・わざとだろう?」

「意外と気付かれないもんだったからな」

「まったく・・・君は末恐ろしいな。何処でそんな技術を?」

「そいつは企業秘密。

 それより、別に盗み聞きするつもりは無かったんだけどアンタと話してみたかった」

 

 まるで先程のオールマイトの様に、しかし静かな動きでスウッと人差し指をオールマイトに向ける。

 

「アンタは何でヒーローになった?

 人助けなら、他でもできるだろう?」

「なるほど・・・」

 

 オールマイトは悩んだ。

 ヒーローになった理由は幾つかある。それは一言ではとてもでは無いが言い表すことなど出来ない。

 なので、自分の芯にある事を呟いた。

 

「象徴が必要だと思ったからさ」

「象徴?」

「そう!個性が発現したての頃は色々と酷くってね、荒れていた。人の心が荒んでいたんだよ。だからこそ、心の拠り所になれる象徴が必要だと思ったのさ」

「そうか・・・、聞けて良かったよ」

 

 軽く礼を述べるとオールマイトの横を通り過ぎて校門へとスタスタ足を進める。

 が、くるりと振り返りオールマイトに尋ねた。

 

「アンタと闘うことは出来るか?」

「っーーー」

 

 雰囲気、ガロウを纏う空気がガラリと変わったようにオールマイトは感じた。

 さっきまで物静かだった少年が、一瞬ではあるが猛々しい獣のように見えた。

 

 ーーー間違いなく本気・・・!

 

「いや、やっぱりいいや」

 

 その一言で緊張が一気に霧散する。

 その切り替えの速さで唖然とし、硬直していた口をオールマイトは何とか動かす。

 

「け、拳獣少年、あまりそういうことはするものでは無いよ」

「ダメっすか?」

「やめておいた方がいいね、かなり!」

 

 かなり強めに念を押す。

 そっすか、と静かに呟いてガロウは再び足を進める。が、その心の内では何時かオールマイトと闘うことだけを考えていた。

 

 

 

 

 

 

 

 ガロウの後ろ姿が見えなくなってからオールマイトは深く息を吸いこんで、思いっきり吐き出した。

 

「いやぁ、本当に末恐ろしい」

 

 個性把握テストを見た時からずっと思っていた。轟や爆豪、八百万の様に優秀な生徒は多い。だが、ガロウは違うとオールマイトは感じていた。

 優秀では無い、という事ではない。

 優秀だ。

 と言うよりも、優秀すぎる。不自然な程に。

 

「明らかに、あの歳で至れるようなモノでは無いのだがなぁ・・・」

 

 身体能力だけではない。

 戦闘訓練の際に見せた身体の動かし方や、フロアでの動き方。

 経験量が違って見えた。

 

「彼のことは注意しておく必要があるかもな・・・・・・ガフッ」

 

 懸念を言葉に出しながら、オールマイトはマッスルフォームを解いて血を吐く。

 

「これから先、拳獣少年が他の皆にとっていい刺激になることを願おう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




いやぁ、暫く更新して無かった間にお気に入りが1300超えてました。
感謝感激雨あられです!!
ありがとうございます、本当に!!
しかも評価バーが赤色になってました!
(未だに仕組み把握してませんが)なんか嬉しいです!

それから沢山のご感想ありがとうございます!
色んな感想があって読むのが楽しいです。
ステインとガロウの出会いとかもどうやって書こうか悩んでいます。

ガロウの苗字についても色々考えてくれてありがとうございます。
アンケートの仕方がまだよく分かってないので、しっかりわかり次第アンケートとか取りたいと思います。
それについても今後、しっかり書きたいと思います。

今後ともよろしくお願いします!!
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