御伽噺の世界に
輝かしい英雄に
「ちっくしょー!また負けたー!」
「へっへーん!この優希ちゃんが犬なんかに負けるわけないじぇ!」
「くっそー…あ、でも最後の局は結構良かっただろ!?あの倍満をツモれれば逆転勝ちだったじゃねーか!」
「須賀くん、上がれないのでは意味はないのですよ?」
「うぐぅ」
清澄高校。夏のインターハイに突如現れ優勝をかっさらっていったダークホース。宮永照の妹、宮永咲を始めとした強力な選手が集まった新進気鋭の高校である。その高校の麻雀部室では一年生4人が卓を囲んでいた。
「あ、あはは…で、でも京ちゃん、最近打ち方が上手になったよね。さっきもオリるところはちゃんとオリてたし…」
「ん?ああ、あれか。いやさ、皆は全国優勝したのに俺だけが予選負けじゃ格好つかないだろ?だから勉強してんだよ」
「ほう、犬にしてはいい心がけだじぇ!よーし、この優希ちゃんが東場での稼ぎ方を教えてやるじぇ!」
「おまえのあれはテクニックとかじゃなくてオカルトだろ…」
「そんなオカルトなんてありえません。…しかし須賀くんの牌効率が格段に上がったのも事実ですし…どんな教本を読んでいるのですか?」
「あー俺本とか読んでないんだよな、全部口頭で教えてもらったし」
「教えてもらった?一体誰にですか?」
その問いに京太郎が答えようと口を開いたと同時に部室のドアが開く。そちらに目を向けると、そこにはこの部活の先輩2人がいた。
「あー疲れた疲れたー」
「おんしは自分の意見を言っただけじゃろうに…」
「だってあの副会長が私の意見を悉く却下するからつい…ね?」
「ね?じゃありゃせんわ。あの人も可哀想に…」
入って早々漫才を繰り広げていた2人だが、後輩達がこちらを見ていることに気づくと、一つ咳払いをして話を切り出した。
「で、何の話をしてたの?」
「俺が麻雀のアドバイスを受けたやつがいるんですよ。で、それを話してたんです」
「へーそうだったの。で、その子はどこの誰なの?」
「えーっと確か…」
ここは鹿児島にあるとある神社のなかにある一つの和室である。そこでは、巫女服を着た女が4人、ブレザーを着崩してネクタイを緩めた、明らかに雰囲気に合わない男がいた。
「ふんふむ、これが貴方のオカルトなのね」
「にしてもビックリしたのですよー」
「ええ、まさか姫様と同じ類のオカルトだなんて…」
「………」
「どうや!これが浪速の英雄ーーーーー」
「姫松の愛宕
「ーーー愛宕
これは、英雄に憧れ、英雄になろうとした1人の少年の麻雀物語である。
なにも始まらない
ふと咲の二次創作を読んでて姫さまを見たとき、(これ英霊とかもおろせんじゃね?)と思ったので書いた。
連載する気になったらちゃんと英霊要素はだします。