男子も戦車道に参加できる世界   作:カット

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どうもお久しぶりです。
11月に投稿してから投稿できてませんでした……申し訳ない。




13、2回戦に向けて

「2回戦はアンツィオ高校に決まった」

 

 

各戦車の車長とあんこうチーム、りく、生徒会の3人は今生徒会室にいる。2回戦の対戦相手がアンツィオ高校に決まったのでその作戦会議のためだ。あんこうチームと言っても1人いないが…

 

 

「アンツィオ高校ってどんな高校なんですか?」

 

「ノリと勢いだけはある高校だね」

 

「ノリと勢いだけって……」

 

 

沙織がアンツィオ高校がどんな高校か気になったのか質問したら、会長はノリと勢いだけはある高校という言い方をした。雑すぎる

 

 

「アンツィオ高校はたしかイタリアをモチーフにした学校だったはずだ。戦車もたしかイタリア関連の戦車だったはずだぞ」

 

「へぇ〜」

 

「小山先輩何か情報ありますか?何か資料持ってるようですけど」

 

「先に言われちゃったけどりく君の言う通りアンツィオ高校はイタリア風の学校です。1回戦で使われた主力はカルロ・ベローチェ、セモヴェンテ、それと最近秘密兵器を購入したみたいだけど1回戦で使われていないので情報はありません」

 

「………会長まさかそれで」

 

「おっ、りくりく察しがいいね〜上手くいけば秘密兵器の情報はもうすぐ手に入ると思うよ」

 

「それってどういう意味……」

 

 

バンッ!!

 

 

『っ!?』

 

 

りくと小山がアンツィオ高校の情報を伝え、秘密兵器があるということになるとりくが何かを察した。会長の秘密兵器の情報はもうすぐ手に入ると言うと生徒会室のドアが勢いよく開けられた。もっと静かに開ければいいものを……

 

 

「優花里さん……また?」

 

「みほ、正解だと思うぞ」

 

「はい、潜入してきました!」

 

「「やっぱり……」」

 

 

優花里が入ってきた格好を見て、みほは思ったことを言ってみたら正解だった。りくとみほが思った通り優花里はアンツィオ高校に偵察に行っていた。生徒会室に着いた優花里はすぐさま録画してきた様子を流し出し、それを生徒会室にいるみんなで見始めた。

 

 

「アンツィオって楽しそうな高校だね、よく屋台出すだなんて」

 

「鉄板ナポリタン美味しかったでありますよ!」

 

「それは食べてみたいね」

 

「沙織、太るぞ」

 

「もぅ〜麻子はなんでそういうこと言うの!!たくさんは食べないってば〜」

 

「はいはい、そんなことは後にして作戦とか考えるぞ」

 

「そ、そんなことで一蹴された!?」

 

「いや、ほんとそんなことだし…」

 

 

1度話が脱線しかけ……というか少ししていたが、りくがそれを元の話に戻し、作戦会議を始めることとなった。

 

 

「とりあえず優花里の偵察で秘密兵器がP40ってことがわかったな。他の戦車も今までの情報通りだ」

 

「となると後はP40の情報についてだね〜西住ちゃんとりくりく何か知ってる?」

 

「私は特に…」

 

「俺も…」

 

「P40のがあるかわからないが、イタリアの戦車の資料なら家にあるぞ」

 

「ほんとかエルヴィン!?」

 

「よかったら家に来て見てみるか?」

 

「いいのか?」

 

「わ、私もいいかな?」

 

「もちろん」

 

 

その日の会議はこれで終了。続きはP40の資料を見てからということとなり、この日は戦車の整備をして終わりとなった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「ここみたいだな」

 

「表札もソウルネームなんだね」

 

 

りくとみほは今エルヴィンの……いや、カバざチームが一緒に暮らしている家の前まで来ている。そこの表札を見てみると、普段呼ばれているのと同様にソウルネームとなっていた。

 

 

「ごめんくださ〜い」

 

『……』

 

「あれ?留守なのかな?」

 

「いや、多分カエサルだと思うけど装填の練習をしてる音がするし留守ではないかな。他の3人はわからんが」

 

 

みほが呼びかけても家の中からの返事はなし、だが装填の練習音が聞こえるから留守ではないみたいだ。

もう一度呼びかけるとカエサル以外の3人が揃って出迎えにきた。

 

 

「P40の資料があるかわからないけど……イタリア関係の資料で家にあるのだとこれくらいかな」

 

「これくらいって……意外とあるな」

 

「お兄ちゃん読める?」

 

「……無理」

 

「お兄ちゃんでも無理なんだね」

 

「……私は読めるぞ?」

 

『えぇ!?』

 

 

資料は用意できてもその資料はイタリア語、読めなければ理解することができない。みほはりくに読めるか確認したが無理、これは無理かと思ったらカエサルが読めるそうだ。その場にいるみんなは驚いたがもっと驚いたのが

 

 

「イタリア語とラテン語は基本だろ?」

 

 

と言ったことだ。別に基本ではない。

 

 

「その基本は置いておいて、それじゃあ重要な部分を書き出してくれないか?」

 

「了解だ」

 

 

資料を読み重要な部分を書き出していくカエサル。それが終わり、りくはそこから次の練習の日までにP40の特徴を頭に入れていった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「ふむふむ、P40の性能はなんとなくわかったよ。西住ちゃん。うちでP40に近いのはどれかな?」

 

「大洗だとIV号が近いです。それと三突なら相手の有効範囲外から撃ち抜くことができます」

 

「それじゃあIV号を仮想ピヨピヨとしてやってみよっか」

 

「ピヨピヨって……」

 

「それでアヒルさんがカルロ・ベローチェってところだね」

 

「それでは、IV号と89式を仮想敵として模擬戦をやってみましょう」

 

 

アンツィオの戦力であるカルロ・ベローチェをアヒルさんチームの89式、そして新戦力のP40をIV号を適役として模擬戦を開始した。

 

したのだが……

 

 

「よくもやったな!反撃してやる!」

 

「いやそういうのいいから!?」

 

「勝手なことしていいの?」

 

「いいからやれー!」

 

「いやいや!?やれじゃねぇよ!?って小山先輩もこんなことに付き合わなくていいから!?」

 

「こうなった桃ちゃんを止めるのは無理……」

 

「……」

 

 

練習を始めたのだが八九式の攻撃に反撃しようと川嶋が練習内容と違うことを言い始めた。その暴走のせいで八九式と38tは勝手に攻撃し合うこととなった。

 

 

「まぁまぁ、りくりく落ち着いて干し芋食べてようか?」

 

「おいこら……はぁ……あんこうチーム聞こえるか?」

 

『こちらあんこうチーム!りくどうしたの?』

 

「いや〜こっちのチーム1人のバカのせいで本来の内容での訓練ができそうもないんだよ。だからさ、そっちで上手くやってれ」

 

『河島先輩が……わかった、みぽりんに伝えておくね』

 

「頼んだ!……いや〜名前言わなくてもわかったみたいだな」

 

「みたいだね、りくりく悪いけど装填お願いね〜」

 

「はぁ…………」

 

 

名前を言わなくとも誰のことか理解をした沙織、カメさんチームとアヒルさんチームはみんなの訓練とは違う動きをしていた。もちろん河島の砲撃は1発も当たっていない。

 

他のチームは予定通りに……とはいかなかった。なぜなら…

 

 

「ここどこだろ?」

 

 

M3リーに乗っているウサギさんチームが迷子になってしまっていたからだ。今まともな訓練をしているのはあんこうチームとカバさんチームのみだ。

 

 

『もしもしりく?』

 

「翔太?どうした?」

 

『いやさ、ウサギチームが迷子になったっぽくてさ、上からじゃ細かい道が見えないからさ、地図あれば俺の携帯に写メで送ってくれ。あとウサギチームの誰かの携帯の番号も』

 

「番号はともかく……会長地図ある?1年が迷ったみたいで翔太に指示出してもらうために必要でさ」

 

「了解、ちょっと待ってね〜今りくりくの携帯に送るね〜」

 

「了解。その間にっと……ウサギチーム聞こえる?」

 

『りく先輩?』

 

「翔太から迷子になってるって聞いた。翔太に指示出してもらうから梓の番号教えていいか?」

 

『大丈夫です、ご迷惑をおかけします』

 

「翔太?今から送るからあとは任せたぞ」

 

『了解!』

 

 

上から見ていた翔太に地図とウサギチームの梓の番号を教えて指示を出してもらい、無事あんこうチームと合流できた。まぁ突然出てきてあんこうチームのメンバーは驚いていたが……

 

 

「あっ、みほたちに言っておくの忘れてた」

 

「あっ、みっちゃんたちに言うの忘れてた」

 

 

りくと翔太は2人とも言い忘れていたせいでもあったが、無事合流はできたため訓練に戻れた。ウサギチームはあんこうチームと一緒に訓練を始めた。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「今日の訓練は終わりにします!みなさんお疲れ様でした!」

 

『お疲れ様でした!』

 

「各車長は今日の反省会もやるからまた生徒会室に集合な!あ、生徒会は3人ともお願いします」

 

 

それぞれの車長と生徒会の3人は反省会のため生徒会室に集合した。他にも自主参加で集まったメンバーもいる。

 

 

「そんじゃさっさと始めるか、みんなお疲れ様。まずはあんこうチームとカバさんチーム、仮想相手の有効範囲外からの攻撃の感覚は掴めたか?」

 

「だいたいは掴めた。だけどまだ練習は必要だけどかな」

 

「私も撃ちましたけどまだ練習は必要ですね」

 

「その割には1発で当ててたような……」

 

 

カバさんチームの砲手左衛門佐とあんこうチームの砲手華は、2人ともある程度は掴んでいるみたいだがまだ練習は必要だという自己評価。上から見ていた翔太は華が1発で当てたのを見ていた。

 

 

「了解。それじゃあ次にウサギチームにすっか。あんこうチームとやってみてどうだった?」

 

「私たちの砲撃は1度も当たりませんでした。原因としては動きながら撃っていたからじゃないかって考えました。あっているかわかりませんけど……」

 

「そこのところはみほ、翔太、どうだった?」

 

「私は途中キューポラから顔を出してなかったから全部はわからないけど、顔を出してる間は全部動きながらだったかな」

 

「上から見てたけど止まって撃つことはなかったな」

 

「おそらく原因としては梓の考えた通りだと思う。慣れないうちは止まって撃った方が狙いはつけやすい。ただ止まって撃つ時は周りの状況を確認して、自分が狙ってる相手以外がいないことを確認してだな。他にいるのに止まってたら撃つ前に撃たれる」

 

「はい」

 

「あと迷子になるのはやめてな」

 

「は、はい……すみません」

 

 

ウサギチームは自分たちの砲撃が当たらない理由をちゃんと考えられていた。相手をしていたみほや上から見ていた翔太に聞いてみても考えている通りだと思われた。

 

 

「最後にカメチーム……つーか河島先輩言いたいことは?」

 

「私の砲撃を避け切るとは、バレー部やるな!」

 

「会長〜これ殴っていいですかね〜」

 

「いやぁ〜気持ちはわかるけどそれはちょっと…」

 

「まぁそれは冗談だとして、今回の訓練の目的から外れすぎなんだよ河島先輩」

 

「なっ!?」

 

「ちゃんとその訓練の目的に沿って練習しろっ!」

 

「うっ…」

 

「ついでに砲撃もっと練習しろ。

 

さて、今日はこれくらいでいいだろ。そんじゃみほ」

 

「うん。2回戦に向けての練習は今日が初めてです。今日出た反省点を活かしてこれからの練習をやっていきましょう!」

 

『はい!』

 

 

2回戦の対相手はアンツィオ高校、その対策としての練習が今日から始まった。それぞれの反省点を出していき、翌日からそれを活かせるように練習をしていったり、この先のことを考えて新たな戦車を探したりした。

 

そして日が経ち、アンツィオ戦当日を迎えたのだった。

 

 




楽しみにしていた方、お待たせしてしまい申し訳ございません。色々忙しくてやっと投稿できました。

今までの話を忘れてしまった方は時間がある時にお読みください。次回できるだけ早く投稿したいと考えていますが……

次の投稿までお楽しみに。
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