男子も戦車道に参加できる世界   作:カット

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今回は1ヶ月ちょっとでできた。

2回戦は今回1話でまとめちゃいました。それと少しアニメと違っている部分もあるというのと、描写していない部分があります。

それではどうぞ


14、2回戦アンツィオ戦

第63回戦車道全国高校生大会、この大会に参加している大洗学園は本日2回戦を迎える。対戦相手はアンツィオ高校だ。

 

 

「みんな準備はできてるか?」

 

『もちろん!』

 

「だってさ、そんじゃみほ後よろしく〜」

 

「えぇ!?そ、それじゃあ……「たのもー!」…えっ?」

 

 

試合準備を終えた大洗のメンバーたちに対して、みほがりくの無茶振りに応えようとした時に突然アンツィオ高校の生徒がやってきた。

 

 

「やぁチョビ子〜」

 

「チョビ子言うな!?アンチョビだ!?」

 

「よぉ安斎さん、久しぶりですね」

 

「だからアンチョビ……ってりくか!?」

 

 

やってきたのはアンツィオ高校のドゥーチェこと安斎千代美、それともう1人……

 

 

「あ、たかちゃん!」

 

「ん?ひなちゃん!」

 

 

カエサルの友達であるアンツィオ高校の副隊長が来ていた。

そのため2組が再会を果たすこととなったが、たかちゃんと呼ばれたカエサルがいつもと違う様子を見て、2人の話が終わった後からかわれていた。

 

 

「それにしてもりくと会えるとはな!」

 

「あ、安斎さんは知らなかったんだ……」

 

「アンチョビ!……というか私は?」

 

「いやぁ〜サンダースのケイさんは知ってたからさ」

 

 

どうやらアンチョビはりくが大洗にいることは知らなかったらしい。そこでアンチョビはなんでサンダースのケイは知ってる?という当然の疑問を持った。これには……

 

 

「グロリアーナの口軽女が話したみたい」

 

 

と答えた。勝手に教えられたのを根に持っているらしい。

 

 

「口軽女?話しそうなのは……ダージリン?」

 

「正解、さすが安斎さん」

 

「だからアンチョビだ!」

 

「はははっ」

 

「楽しんでるだろ!?」

 

 

りくが言った口軽女が誰なのか言い当てたアンチョビ、それに対しさすが安斎さんとわざとアンチョビと言わずにりくは楽しんでいた。

 

 

「りくりく〜いつまでイチャついてるのかな〜?」

 

「「イチャついてねぇ(ない)!!」」

 

「というよりりくと話に来たわけじゃない!話せたのは嬉しいけど…今は試合前の挨拶に来たんだ!隊長は誰だ?」

 

「おい、西住!」

 

「私です」

 

「りく!?あ、違う、そっくりなだけか」

 

「ちょい安斎さん?俺はみほほど可愛くないぞ?」

 

「可愛いだなんて…」

 

 

周りは……というより会長の角谷はわざと2人がいちゃついてるとからかい、2人は同じタイミングで反応をしている。仲の良いことだ。

 

からかわれたところでアンチョビは本来の目的を思い出して挨拶をしようとした……が、りくとそっくりだったためか一瞬りくとみほを間違えてしまった。

 

 

「今日はよろしく頼むぞ!正々堂々戦おう!」

 

「は、はい!こちらこそよろしくお願いします!」

 

 

試合前の挨拶も終わりアンチョビは自分たちの学校の方へと戻っていき、お互いに試合開始を待つ形となった。

 

そしてついに2回戦が開始された。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「パンツァー・フォー!」

 

「Avanti!」

 

 

試合開始され大洗学園、アンツィオ高校ともに作戦のため動き出した。大洗学園はウサギさんチームとアヒルさんチームを偵察へと送り出している。

 

偵察へ向かった2チームが見つけたのは……

 

 

「こちらウサギチーム、カルロ・ベローチェ四両、セモヴェンテ二両発見!」

 

「こちらアヒルチーム、セモヴェンテ二両、カルロ・ベローチェ三両発見!」

 

 

カルロ・ベローチェとセモヴェンテを合計11両見つけていた。P40がいないしこれでは10両までというレギュレーションを違反している。

 

 

「全部で11両いますね。2回戦は10両だったはずですが…」

 

「ズルしてるってこと?」

 

「う〜ん……お兄ちゃんどう思う?」

 

 

報告を受けたみんなは戸惑っている。10両までしか出せないレギュレーションで11両いるのだ。戸惑っても仕方ない。

 

「ズルしてるってわけではないはずだ。試合前に整列した時も10両しかいなかったのはちゃんと確認している。それにP40も……そうか!みほ機銃を使わせろ!周りの警戒はこっちでしておく!」

 

「機銃?……あ、そういうことか!ウサギさんチームとアヒルさんチーム、退路を確保しつつ機銃で撃ってください!」

 

「「了解しました!」」

 

 

りくが何かに気がつき、"機銃を使わせろ"というりくの言葉でみほもある可能性に気が付いた。

 

撃ってみると……

 

 

「「デコイだ!?」」」

 

 

アンツィオ高校が用意したデコイだった。

デコイということに気が付かなければおそらくピンチになっていただろう。

 

 

「ふっふっふ、今頃大洗はデコイにビビって動けなくなっているだろう」

 

「上手くいっていればですね」

 

「そこはみんなを信じるしかないが……万が一のためすぐ動けるようにしておけ」

 

「はい」

 

 

十字路にデコイを置き、その後方から攻めていこうと考えているアンツィオ高校。作戦で動いている部隊とは別に2両待機している。そこには隊長のアンチョビもいる。作戦が上手くいっていることを信じているが、いざという時動けるようにも準備をしている。

 

だが、アンチョビの願いは叶わず、大洗はデコイに気が付いていた。

 

 

「面白いことするな〜でもこれが作戦ならおそらく、足止めしている間に後方からくるだろうな」

 

「そうだね、だから私たちも動いて相手を見つければ動揺させることができるかもしれない。

 

アヒルさんチームとウサギさんチームは引き続き偵察、他のチームも周りを警戒してください。後方が1番来る可能性が高いと思われますが左右や前方の警戒を怠らないようにお願いします」

 

『了解!』

 

 

アンツィオ高校のデコイを置く作戦を見抜いた大洗は、偵察の2両は引き続き偵察を、他のチームも警戒する形で動くこととなった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「おい、マカロニ作戦はどうなっている」

 

「すみません、今手が離せないので後にしてもらえますか?」

 

「ん?何故だ?」

 

「敵と交戦中です」

 

 

いつまで待っても味方から連絡が入ってこないアンチョビは状況確認のために無線を入れた。すると敵と交戦しているという状況を今知ることとなり、かなり驚いている。

 

 

「ちゃんと十字路にデコイ置いたんだろうな?」

 

「置きましたよ?全部」

 

「はぁ!?全部!?」

 

「はい!」

 

 

無線を受けたアンツィオ生はちゃんとデコイを置いたことを報告した……が、用意していたデコイを全部置いてしまったようだ。全部置いたら数が合わないからバレてしまう。そのことをわかっていたアンチョビは2枚を予備と伝えていたが、それを忘れてしまっていたらしい。

 

 

「2枚は予備だってあれほど言ったのに…私たちもいくぞ!」

 

「はい!」

 

 

デコイを置く作戦……マカロニ作戦が失敗したことにより、隊長であるアンチョビも動き出すこととなった。

 

大洗学園のアヒルさんチームは今敵3両と交戦中、何度も砲撃を当ててはいるが白旗上がらず焦りが出ている。

 

 

「また出てきた!?」

 

「豆戦車が不死身でキリがありません!どうすればいいですか!?」

 

「落ち着け!別に不死身ってわけじゃない!車体が軽いのを活かして衝撃を軽減してるんだ!そのあと白旗が出なければ立て直してまた乗ってるだけだ!」

 

「なるほど!でもそれがわかったとしてもどうすれば…」

 

「どうすればいいと思う?少し考えてみろ!やられそうな状況なら別だけどな」

 

「根性ー!

 

って言ってる場合じゃないか、えっと……衝撃を軽減……白旗が出なければ……弱点部位を撃てばいいんだ!」

 

「正解だ」

 

「弱点部位はエンジン冷却部!もう一度最初からだ!」

 

「「「はい!」」」

 

 

何度当てても倒せないために焦りが出てきていたアヒルさんチームだったが、無線で決して不死身じゃないことを聞いて倒す方法を見つけた。

 

そしてもう一度最初から当て出し無事3両倒した。それにしても砲手は良い腕をしている。あの小さい車体を1発も外すことなく当てているのだから。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「全然当たらないよ〜」

 

 

アヒルさんチームとは違い、ウサギさんチームの方では砲撃も1発も当たっていないためこちらも焦りが出ている。

 

 

「周りは大丈夫、やっぱり私たちじゃまだ動きながらじゃ無理、止まって撃とう」

 

「あい!」

 

「あや、1回撃ってみて」

 

「わかった!」

 

 

先程まで動きながら撃っていたウサギさんチーム、しかし全く当たらないため、周りに敵がいないか確認した後停止して撃った。着弾した場所から計算して、車長の梓の指示により砲塔を動かして撃ったところ、無事に当てて1両撃破することができた。

 

 

「梓西住隊長みたい」

 

「そう?えへへ〜

 

あ、報告しておかないと。こちらウサギチーム、1両撃破しました!でももう1両には逃げられてしまいました。」

 

「了解しました。深追いしすぎないようにその1両を追ってください」

 

 

アンツィオ高校の車両を撃破したことを隊長のみほに報告をし、ウサギチームは引き続き逃した1両を追うことになった。

 

一方、味方戦車が撃破されたことを知ったアンツィオ高校の隊長のアンチョビはというと……

 

 

「なんだと!?おい!今行っている作戦は中止!フラッグ車の元に集まれ!分度器作戦を開始する!」

 

 

次の作戦を行うために味方戦車を集めるべく呼びかけた。呼びかけに応じてアンツィオの戦車が集結していくが、その中にはどんな内容の作戦か忘れている人もいたのだった。

 

ちなみに……無線で指示を出している間にアンツィオ高校フラッグ車の護衛はやられてしまった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「フラッグ車の護衛がいなくなった今がチャンスです!カメさんチーム、ここで決めに行くので協力してください!」

 

「はいよ〜西住ちゃん、どうすりゃいいの〜?」

 

「わざと敵フラッグ車に見つかってください。その後指定するポイントまでやられずに来てください!」

 

「はいよ〜」

 

 

フラッグ車の護衛を倒しチャンスとなった大洗学園。ここで決めようとみほは次の作戦の指示を出した。作戦内容はカメさんチームが囮役となるものだった。

 

 

「なるほどな、河島先輩は俺と装填手交代、会長は指示出し、小山先輩少し大変かもしれませんがやられないように操縦お願いします。周りは会長が見てくれますし俺も準備しておきます」

 

「「「了解」」」

 

 

囮役になるためやられるリスクが高くなったカメさんチーム、ここで砲手を悪魔の砲撃ができるりくに交代した。これでやられるリスクが少しは低くなる。

 

 

「みほ、こっからは俺が砲手をやる」

 

「了解。お兄ちゃん、指定のポイントまで来たら上に向けて撃ってもらうんだけどその状態で履帯狙える?」

 

「すげぇこと言うな!?狙ってみるけど外しても文句言うなよ〜」

 

「言わないよ!?」

 

 

囮役となったカメさんチームは作戦通りアンツィオ高校のフラッグ車に見つかった。その場から離脱するように見せかけ敵を引きつけている。しばらく走っても大洗フラッグ車のIV号がいなかったため

 

 

「IV号がいない…てっきり来ると思ったが考えすぎか…」

 

 

と思い始めた。だがIV号は既に指定のポイントで待機している。カメさんチームとフラッグ車のP40もそこに到着した。

 

 

「小山先輩落ち着いて、砲身をよく見ながら前後に動いて、合図したらその方向に動いてくれ」

 

「わかった」

 

「今だ!前!」

 

「くっ、外した!?」

 

 

P40が撃ってくるまで前後に動いていた38t、りくの合図で前に移動して砲撃を避けた。そして予定通り上に向けて砲撃を撃った。

 

 

「……まずい!?上にIV号が!?全速後退!!うわっ!?」

 

 

IV号に気付いたアンチョビが後退の指示を出したが、上に撃った38tの砲弾が落ちてきてP40に当たり、みほの指示通り履帯を外すことに成功した。これにはりく自身も少し驚いているが……

 

 

「撃て!」

 

 

ドォーン!!

 

………シュパッ

 

 

『アンツィオ高校フラッグ車、行動不能!!大洗学園の勝利!!』

 

 

IV号の砲手、華が撃った砲撃は一撃でアンツィオ高校のフラッグ車を撃破し、大洗学園の勝利が決まった。

 

この試合で大洗で白旗が上がったのは、セモヴェンテと相討ちとなった三突のみだった。

 

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