それでは前回のあらすじ
寺子屋の教師となることになった真、こいし、紬の三人。
そこで真は一度は弱いと疑われたが、生徒たちに実力を認めさせることに成功。
ついに本格的に真の授業が始まる。
それではどうぞ!
Side真
授業と言っても俺はあまり授業はどうすればいいとか言うことを知らないので俺なりの授業を開始する。
まず霊力の使い方だ。
「今回は霊力の使い方について説明をしていきたいと思う」
そう言うとみんなはそんなものはとっくの等に知っていると言い、授業を真面目に聞く気が無さそうだ。
唯一の救いは大妖精が真面目に授業を受けようとしてくれているところだ。
大妖精は真面目そうなので大丈夫だろうが、問題は後ろで完璧だと高を括っている子達だ。
「真、どうするの?」
こいしが心配そうに聞いてきた。
確かにこのまま大妖精だけしか聞いてくれないなら授業が成立しない。
どうにかして興味を引くことが出来れば良いんだが……。
そこで一つの事を思いついた。
この技は俺たち剣士にとっては当たり前の技だが、霊力を剣術に使用するってのは習わないみたいだ。
ルーちゃんは剣士だ。この技術を知っていて損は無いだろう。
「真。何をする気?」
「まぁ、見てろって」
そこで俺は右手に霊力刀を作成した。これにより、さっきまで真剣に授業を受ける気が無かった子達が驚いた表情をしてこっちに釘付けになった。
だがまだこの程度で驚いてもらっては困る。
俺は霊力刀に霊力を込め始めた。そう、あの技だ。
「ルーちゃん行くよ!」
「え、えぇ!? 」
戸惑っているルーちゃん。そんなルーちゃんに弱い霊力斬を放った。
ルーちゃんは戸惑いつつも、そこは剣士を目指す者だ。的確に霊力斬を剣で防いだ。
「お見事」
「お見事じゃないわよ! 殺す気!?」
もちろん殺す気なんてない。危ないと思ったら助けに行くつもりだったが、ルーちゃんの実力を見て大丈夫だと判断したのだ。
こんな手荒なこと、実力が信用出来ない相手には決して出来ない。
「今の技は霊力の技だ。霊力を極めるとこんな霊力の応用まで出来るようになる」
そんな俺に紬が「真だって霊力の扱い、あんまり上手くないじゃん」と呟いてきた。そこは言わないお約束だろ?
「まぁ、ルーちゃんなら直ぐにここまで来れるだろう」
敵を恐れない勇気、そしてその実力。俺が今まで学んで考えられた最高の剣士条件が二つも揃っている。
最高の剣士条件は全部で五つあり、その二つは今言った実力と勇気。
残り三つは信頼と型に囚われないことと、最後は絆だ。
正直俺は他の四つよりも、この絆が一番大切だと思っている。
何故なら人は一人では強くなれないからだ。一人での強さには必ず限界が存在する。だからこそ俺はこれが大切だと考えたのだ。
「霊力斬ねぇ。剣に霊力を込めるのって難しいのかしら」
「あぁ、嘘だと思うなら試してみるといい」
俺がそう言うとルーちゃんは剣に霊力を込め始めた。それにより、剣が光り始めた。
それを見て周りの誰もが成功したと確信した。――俺とルーちゃん以外は。
ルーちゃんは込め始めてわかったのだ。剣の中に霊力を留めることがどれだけ難しいかが。
光りはしたもののその中に霊力を留めるのだけで精一杯。全くそこから新たな霊力を加えることが出来ない。
しかし、負けず嫌いのルーちゃんはそこから無理に霊力を込めようとした。
そんなルーちゃんの様子を見て俺はルーちゃんのもとへ行き、ルーちゃんの頭をチョップした。
それによって我に返ったのか、ルーちゃんは霊力を込めるのをそこでやめた。
「なんでルーちゃんの邪魔をしたのよ」
「先生の卑怯者!」
周りの人からすれば今の行為はそう見えただろう。だがルーちゃんはわかっていたようだ。
なぜ俺があそこで止めたのかを。
(全然溜めることが出来る自信が無い。ここまで難しいものなの!?)
ルーちゃんは悔しそうな表情をしている。
「どうして真はあそこで止めたの?」
「真が居なかったらこの寺子屋は吹き飛んでいたかもね」
やはり俺の愛剣なだけあって俺が止めた理由が直ぐにわかったようだ。
そう、俺がルーちゃんを止めなかったら大爆発を起こしていたのだ。
「ルーちゃん。無機物に無理に負荷をかけると爆発する可能性があることは知っているか?」
「うん」
「君は上手く霊力が安定していない状態で霊力を更に加えようとした。あれをあのまま続けていたら爆発していたぞ」
「すみません」
負けず嫌いなのは悪いことでは無い。俺もそうだし、俺の知っている最前線で戦う実力の持ち主の人はみんな負けず嫌いだ。
負けず嫌いだから努力をして更に強くなれるのだ。だから決して悪いことでは無い。
だけど、無茶な霊力の使い方をしていると必ずいつか取り返しのつかない事になる。
「ルーちゃん。これから君は強くなれる。だからゆっくりと霊力の扱いになれていけばいい」
この事件によって大妖精の他にルーちゃんも真剣に俺の霊力の授業を聞いてくれるようになった。
しかしまだ完全には心を開いてくれずに目が合ったら所構わず斬りかかってくるようになった。
その度に俺は半身になって躱しているのだが、その負けず嫌いの性格のせいか、俺が躱す度に鍛錬を積んできて強くなる。いい傾向だ。
そんなルーちゃんの真剣な態度に感化されてか他の子達も少しは真面目に聞いてくれるようになった。
はい!第82話終了
今回は授業をやりましたが、今までとは勝手が違うので少し描きにくかったですが、何とかやり遂げましたよ!
それでは!
さようなら
好きな神は?
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紬
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シャロ
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紅蓮
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彼方
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シャドウ