それでは前回のあらすじ
真とライトが手分けしてパラレル真の分身体の妖怪を倒しに向かった。
今回はそのライト編だ。
それではどうぞ!
sideライト
ここは俺が昔修行していた山。というか山ならばほとんど修行に使ったことがあるから山と言えば俺の修行地と考えていいだろう。
俺は修行する時にはまず山の地形から覚える。だから俺にとって山は庭だ。そのため、直ぐに邪悪な妖力の位置は特定できた。だけどこの妖力を感じる限り、かなりの敵の様だ。妖力量が真たちの周りに居た妖怪よりも圧倒的に多い。流石はパラレル真だ。
でも奴らは理性がない。理性があって考えて戦う妖怪よりはやりやすい。
しかし、あいつは面倒なことをしてくれたものだ……。だけど自分で弱点を晒すとは思わなかった。こいつを倒せばあいつは弱体化する。そこを突けば今の俺でも勝てないって事は無いはずだ。
俺は今までずっと山で特訓していて強くなったはずだ。いや、強くならないといけないんだ。地獄を守るためには……。
地獄はこの世界の中心的存在。それが崩れればこの世界は崩壊してしまうだろう。それを回避するために俺が居るんだからな。
少し歩くと妖怪の声が聞こえてきた。ここら辺にはたくさんの妖怪がいる。山で修行をしていた時に妖怪と戦って力をつけたものだ。
最近は瞑想ばかりしていたので戦いはしていなかった。なので妖怪と戦うのは久しぶりだ。
そんな事を考えながら歩いていると妖怪が見えて来た。
「でけぇ」
それが妖怪を見て一番に出て来た俺の感想だった。黒くモヤモヤが出てきている二足歩行の怪獣だ。
目は有るのか分からないくらい全体的に同じ色をしている。理性の無い妖怪はこの黒いモヤの量によって強さが決まってくる。これはなかなかの強さの様だ。
だけど俺の敵ではない。
「おい妖怪。これからお前を退治する。覚悟しろ」
さっさとやってしまった方が良いな。そう思った俺は霊力で刀を作り出した。俺はあいつみたいに剣は持っていないからな。
この霊力刀で首を掻っ切って終わりだな。
そして俺は妖怪目掛けて駆けだした。どうやら人里で感じた妖力よりも多いようだが、この程度なら問題はない!
その瞬間だった。妖怪が俺をはたいてきたのだ。その予想外の素早い動きに俺は反応しきれずに咄嗟に剣で受けたが、それでもかなりのダメージとなってしまった。
「いってぇな!」
ぶっ飛ばされながら俺は霊力を噴出して、その場に留まった。この威力、そう何度も食らっていられないな。
かなりのスピード、さらにかなりの威力。確かに強いようだ。だけどどうやらこの力を見てみると大きくそれぞれの妖怪の力の差があるようだ。
それなら真の方が心配だ。俺の方は大丈夫だが、あっちがこれより強い妖怪ならば、真は勝てるかどうか。
「く、直ぐに片ずけるぞ」
俺は妖怪の方へ掌を向けると掌に大きい霊力の玉を作り出す。このスペルカードを使うのは久しぶりだな。でも今は緊急事態だから使わせてもらうぞ。
「く、くくく、貴様の命を貰うぞ。悪……『邪悪砲』」
すると俺の掌にあった霊力の玉は妖怪のもとへ飛んでいき、直撃。しかし、直撃した妖怪は全くの無傷。
嘘だろ? これが効かないなんてな。これが聞かないならばどうしようかな。遠距離の技なんてこれ以外あんまりないからこれは困ったな。
最近会得した技で遠距離まで斬撃を伸ばすかなりの威力の神海斬という技があるがあれはかなり霊力を使うから、あんまり使いたくないところではある。
でも今はあまり時間を取れないのも事実。使うしかないのか?
そう考えている間に妖怪はいつの間にか俺の目の前まで走ってきていて拳を振りかぶっていた。この拳をくらったらかなりやばいことはわかっている。だけど俺は冷静に対処した。
まずは拳を受け流すように躱し、妖怪の胴体目掛けて高速で飛ぶ。その最中にクレアを発動。
クレアを発動したら剣に纏わせて妖怪を切った。
すると妖怪は苦痛の叫びを上げてその場に崩れ落ちた。それを確認すると妖怪に向かって剣を向けた。妖怪は力こそ強く、すばやさもあるけども防御力はそうでも無い様だな。
これを最後にこいつとの決着をつける。そう決めて剣を振り下ろした。
その瞬間だった。妖怪は穴を物すごい速さでほって逃げだした。
面倒だな。そう思ったものの、ここは俺の庭だ。見逃すはずが無い。だが、ずっと土の中から出てこないのではこちらから攻撃することが出来ない。しかもこのままだと人里に行く気だな。それならば直ぐに倒さないと人里がめちゃくちゃになる。
やるしかないか。
神海斬は地中にも届く俺の最強の技だ。
「食らえ……神海斬」
その瞬間、剣に霊力が溜まった。その剣を振り下ろすと、そこから斬撃が地中を貫通して伸びて行った。これは狙った相手にしか効果がないから山には効果がない。
しかし、俺は妖怪を狙って放ったのでしっかりと妖怪に直撃。それによって妖怪は断末魔をあげる暇もなく絶命してしまった様だ。
地中で動かなくなって妖力を感じなくなった。これでこいつは倒したって事でいいだろう。 あいつの分身体にしては弱かったな。
あいつは分身として半分の力を送り込んだはずだが……これだとバランスがあまりにも……まさか! 本命はあっちか!
そのことに気がついた俺は直ぐに海に向かって走り出した。
はい!第87話終了
次回は真編です。どんな敵が待ち構えているのか?
それでは!
さようなら
好きな神は?
-
紬
-
シャロ
-
紅蓮
-
彼方
-
シャドウ