無意識の恋 Second stage   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ

 ライトは妖怪を圧倒して勝利した。



 それではどうぞ!


第88話 スペルカードが使えない

side真

 

 確かライトが言っていた海ってのはこっちの方向にあったはずだ。

 しかし、海なんていつの間にできたんだ?

 海の妖怪……。ゲームでもなんでも強敵と相場が決まっている。だが、今の俺はこの世界に再び来た時よりも強い。

 クレアだってある、霊縛波だって。

 

 でもこっちに来てしばらく経つ。そして向こうにいた時も滅多に海なんか行かなかったので水中戦になったところで勝てる気がしないってのが本音だ。

 もう海は見えてきている。しかし、その妖怪は影も形もない。

 妖力を探ってみる。しかし、その妖力を全く感じない。パラレルワールドの俺が作ったほどの妖怪ならはかなりの妖力を持っているはずだ。だと言うのに全く妖力を感じない。

 妖怪がクレアを使えるとも思えない……。ってことは妖力を隠蔽するのに長けた妖怪なのか?

 確かに霊力とか妖力ってのは完全に消すことは出来ないが、探り対策に出力を弱くすることはできる。だが、これも理性の無い妖怪には出来ない代物だ。つまりこの妖怪はとんでもない実力の可能性はある。

 

「こいし、紬、気をつけろ」

 

 この手の霊力、妖力隠蔽くらいならこいしや紬にとってもお手の物だろう。

 しかし、相手はパラレルワールドの俺が作り出した妖怪。油断は禁物だ。

 

「これが海?」

「凄い。霧の湖よりも大きい」

 

 まぁ、二人ともそんな馬鹿じゃないと思うが人生で初めて見た海に少し興奮気味のようだ。

 でもいつ妖怪が出てくるかは分からない。そんなことはわかっていると思うから二人ともちゃんと警戒はしていると思うので、とりあえず何も言わないでおく。

 そのまま俺たちは砂浜に降り立った。

 飛んでいたので結構早く辿り着いた。

 

 水の中の霊力を探知してみると小さいが、沢山の霊力を探知した。この海の中にも魚はちゃんと居るようだ。

 もしこの海の中に忍んでいる妖怪なのだとしたら魚もタダじゃ済まないだろうしこの近くには居ないようだ。妖怪はどんな生物であろうが関係なく襲うはずだ。

 それまでは俺もそれまで待つとするか。どうせ探しても海の中じゃ見つからないだろう。待つしかないか……。

 

 それから数十分後、妖怪は未だに動きは見せない。ライトの方はもう片付いただろうか? しかしこんなに平和な海のどこかに妖怪がいるというのだろうか?

 だが、嫌な空気が漂ってきているのはわかる。

 二人はまだ砂浜で遊んでいるようだが、もうそろそろ警戒を強めないといけにようだ。

 その瞬間だった。海の中を物凄い何かの力がとおりすぎた瞬間、海の中に居た大量の霊力が一瞬にして消え去ってしまった。

 この消え方は尋常じゃねぇ……。これは来たかもしれないな。

 

「俺、ちょっと行ってくる」

「「真ダメ!」」

 

 俺は二人の声を聞かずに海の上を飛び始めた。

 今霊力が一斉に消えたのはこの辺りのはずだ。戦うには今しかない。――そう早まってしまったのは良くなかったかもしれない。

 

「うわっ!」

 

 急に俺の足に何かが絡みついて海の中に引きずり込まれた。物凄い勢いなので水圧が俺を襲う。常人なら恐らくこの水圧で気を失ってしまうところだろう。しかし、俺は霊力の層を作って何とか空気の確保と水圧対策をする。

 しかし、何に引きずり込まれたんだ? そう思って足に絡みついている何かを見てみると、そこには何かの巨大生物の触手が絡みついていた。

 その触手の方向を見てみるとそこにはイカのようなタコのような巨大生物が口を開けて存在していた。

 って、これかなり不味くね? このまま行ったら俺は食われてしまうのではないか?

 そうか、この辺に居た魚たちは食われてしまったのか。でもそう簡単に食われてたまるかよ!

 

「霊縛波!」

 

 俺は触手に霊縛波を叩き付けて脱出を試みる。

 しかし、霊力は水に溶けてしまって霊縛波は不発に終わってしまう。

 この状況じゃ神成りを呼ぶ訳にはいかない。一緒に食われてしまう可能性がある。そして霊縛波がダメなら霊力刀も無理だろう。この水中で霊力を使う攻撃は出来ないだろう。

 だが、そうしたらどう戦ったらいいものか……。

 

 こうなったらクレアで殴るしかない。

 しかし、どうやってこの状況を切り抜けるものか……。殴るにしてもこの触手を解かないといけないだろう。

 でも、妖力を隠す能力に長けている妖怪だ。少なくとも完全に自我がない妖怪って訳では無いはずだ。ならこれが効くかもしれない。

 スペルは水に溶けてしまうとしても、霊力量だけは伝えることは出来るだろう。

 

 昔、燐火にもやられたクレアの力。

 

「クレア……」

 

 徐々に霊力を増やしていく。やはり霊力の出力だけは伝わるようで、俺の霊力量に怯んでいるのか徐々に触手の力が弱くなってくる。

 これくらい緩んだらもう大丈夫だろう。

 

「はぁっ!」

 

 体を上手くねじり、触手を蹴ると完全に触手は緩んでしまって簡単に抜け出せるようになった。なのでそこから体をねじって触手から抜け出した。

 これでようやく自由になったのでこれから反撃が始まる。

 しかし、この海の中で巨大なイカのようなタコのような妖怪と戦うのか……。さしずめクラーケンと言ったところだろう。

 かなり雰囲気があって恐怖がそそられるが、こいつを倒さないとこの幻想郷が危ないんだ……。やってやる。




 はい!第88話終了

 スペルカードが使えない戦場。果たして真はどうやって戦うのでしょうか。

 それでは!

 さようなら

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