無意識の恋 Second stage   作:ミズヤ

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 はい!どうもみなさん!ミズヤです



 それでは前回のあらすじ

 遂にクラーケンも倒し、準備は整った。
 今度こそパラレル真に勝つことは出来るのか?



 それではどうぞ!


第91話 俺に戦わせてくれないか?

side真

 

「くはっ」

 

 俺は水を吐き出して意識を取り戻した。

 目を開けるとそこには青い景色が拡がっていた。青い綺麗な空、俺が仰向けで寝ていることが分かった。

 左隣を見てみると、そこにはこいしが居た。その反対には紬が、そして少し離れたところにはライトが立っていた。

 腕を組んで崖によりかかり、うたた寝している様子のライト。相当疲れが溜まっていたように見受けられる。

 

「「真!」」

 

 俺が目を覚ましたことに気がつくと、こいしと紬は俺に抱きついてきた。

 

「ごめんなさい……わたし、真の役に立てなかった」

「私も、剣なのに……」

「いや、それに関しては二人が悪いわけじゃない。二人をあの戦いに巻き込みたくなかったから、その判断で正解だ」

 

 二人は俺の役に立てなかったことに落ち込んでいる様なので、安心させるために頭を優しく撫でてあげる。

 すると、二人は目を細めて嬉しそうな表情をする。

 しかし、今回の戦いは俺にとって不利過ぎた。あの状況でライトが来てくれなかったら本当に死んでいたかもしれないと思うとゾッとするな。

 俺は生憎死んだ経験はない。まぁ、ライトみたいに死を経験して戻ってくる方が稀なんだろうけど……経験したことの無いことに対する恐怖は一応持っている。

 普段、俺は命を投げ捨てるような行為をしていると言われるが、一応人並みには恐怖心というものを持っていると思っている。

 

 立ち上がる。それから周りを確認してみると、そこは砂浜だって事が分かった。

 確か俺は戦った後に気を失って、それから助けられてここで介抱されていたって感じか。しかし、この世界の人が介抱してくれるって異常な安心感があるな。

 俺が立ち上がって少しキョロキョロしていると、ライトも目を覚ましてこっちに歩いてきた。

 

「目ぇ覚ましたか……寝坊してんじゃねぇよ」

 

 欠伸をしながら眠そうにこちらに来るライト、俺はそのライトを見てさっきの戦いを振り返った。

 やっぱり強くなったけど、まだまだライトには勝てそうにない……。

 

「ライト、これで分身体は全員倒せたんだよな。これから地獄に行くのか?」

「いや、まだ行かねぇ……確かにこれだけやったんだから多分弱体化はしているだろうが、同時に戦った俺たちの力はかなり消耗している。回復してからじゃないと、この状態でも勝てるものも勝てなくなる」

 

 確かにライトは山と海とで連戦をしたんだ、あれで疲れないと言ったらどんな化け物なんだよ……。

 でも元々サイボーグだから、人間と言えるのかは怪しいところはあるよな。

 しかし、ライトと随分と差がついてしまったな……俺も修行しているのにどんどんと差が開いてしまう。やっぱり四六時中修行をしているからか?

 

 ライトは強い。だから俺たちはライトが地獄の異変を解決するのを見ているだけ……本当にそれでいいのか?

 俺たちだって一応は異変解決組だってのに、ライトにばかり任せて……更に今回の主犯は元を正せば俺だ。

 前も俺は勝つことは出来なかった。圧倒的な力でねじ伏せられてしまった。今回もこんなんでいいのか?

 

「さて、俺はもう少し休む訳だが……お前らはどうするよ。このまま帰ってもいいぞ」

「いや、そのことに関して俺から一つ、願い出たいことがある」

「あ?」

 

 正直ライトが戦った方が勝率は高いだろう……だが、それじゃダメだ。俺は――

 

「今回の敵、俺に戦わせてくれないか?」

 

 俺との決着をつける。

 俺がそう言うとライトは少しの間、俺の事をまじまじと見ると、ニヤッと口元を歪めて笑った。

 まず間違いなくライトに反対されるだろう。そう思っていたのだが、次に出てきたライトの言葉は俺にとっては予想外のものだった。

 

「そうだな……今度は勝てよ」

「え、いいのか?」

「あぁ、お前の目からは本気を感じた。それに、お前のその能力【都合がいい状況を作り出す程度の能力】。そいつなら倒せるかもしれないだろ?」

 

 いや、それはただ都合が良いってだけで勝敗にはあんまり関係しないんだけどな……。

 しかし、これはライトも応援してくれているって考えでいいんだよな……なら頑張らないといけない。

 今度こそはパラレルワールドの俺を倒して……。

 

「過去の真と未来の真の最終対決か……負けるんじゃねぇぞ」

「あぁ、やるからには勝つつもりだ」

 

 ライトと拳を合わせる。

 俺はライトよりも弱い……英雄なんかにはなれないポジションだ。英雄ならば今はライトの方が向いているだろう。

 だが、あいつを倒すのは俺でないといけないんだ。

 俺とあいつの歴史は大きく違う。初めて幻想郷に降り立った場所も、暮らしてきた場所も……ダーラとの戦いの内容も……しかし、ただ一つ同じ点がある。それは、大切なものは同じだってことだ。

 だが、その方法が良くなかった。だから俺があいつに教えてやる……大切なものを守るという事を。

 

 そんな感じで俺が気合を入れていると、背後から肩に手を置かれた。

 

「ねぇ真……」

「な、なんだ?」

 

 その人物はこいしだったのだが、その様子がなんだかおかしい。

 訝しげに見ていると、何やら物凄い怒った様子で早口で話し始めた。

 

「ねぇ、私たちと約束したよねもう無茶はしないってなのにまた無茶をしようとするの私たちとの約束を破るほど大事なことなの? 私はもう真には無茶して欲しくない……」

 

 そうだった。いつも俺が無茶をすることによってこいしに心配をかけてきた……確かにそのことは反省する必要がある……だけど、どうしても今回のことは俺がやらないとダメな気がするんだ。だから、

 

「こ、こいし――」

「決闘」

「……え?」

「私と決闘してっ!」




 はい!第91話終了

 真に決闘を申し込んだこいし。果たして、どうなるのでしょうか。

 それでは!

 さようなら

好きな神は?

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